信越本線開業120周年記念

特急懐かしの特急白山号

2005.10.15

横川駅に入線する特急懐かしの特急白山号(回送)

 信越本線開業120周年を記念して、10月15日・16日の両日にわたり上野〜横川間に1日1往復、懐かしの特急白山号が運転されました。「あさま」「そよかぜ」と、信越本線系統のリバイバル特急が続きました。今回、ついに「白山」のリバイバル運転が行われることになりました。車両は、急行能登号で上野まで運転されているJR西日本の489系が使用されることになりました。金沢の489系が関東側の信越本線を走るのは久しぶりのことです。

 いつもは、「あさま」(思い出の特急あさま号を除く)と「そよかぜ」の指定席は発売と同時には完売にならず余裕があったため、今回も余裕で取れるかと思いきや10時の時報と同時に残0になりました。その後も、キャンセルがなかなか出てこず困りましたが、下りは10月5日に上りも10月11日にキャンセル分の購入に成功して、晴れて乗車できることになりました。今回は、信越本線系統のリバイバル特急としては久々に入手に苦労しました。




上野駅13番線から発車



白山の文字は出ませんでした・・・


13番線で発車を待つ懐かしの特急白山号


横幕は「臨時」でした。


「白山」の愛称板

 
 京浜東北線を降りて上野駅13番ホームに向かいます。
 13番線の発車案内は「臨時9両 9:31 横川」と「白山」の文字がない残念な表示でした。程なくして、尾久から回送で489系懐かしの特急白山号が入線してきました。絵入りのボンネットマークでした。汚れ具合から見ても実際に使用されていたものでしょう。横幕は「臨時」になっていました。まぁ、「横川」のコマはありませんしJR西日本所有の編成を借りるので、これが精一杯かなと思いました。先頭部の撮影をして車内に入りました。シートのモケットは変わっていますが、そのほかはほぼ現役の「白山」時代のままです。

 9:31定刻に懐かしの特急白山号は上野を出発しました。すでに、記念の愛称板を求めようと列が出来ています。私もほしかったのですが、白昼に489系で上野駅の出発を再び味わいたかったので購入は諦めました。車内放送では、現役の「白山」時代に使われていたオルゴールが使用されてより一層懐かしくなりました。
 中学生から高校生のはじめの頃は、門限が厳しかったので東京へ行った帰りは、特急白山3号を利用していました。上野を15:30に発車して長野に18:15に到着し長野電鉄とバスを乗り継ぎ20時の門限に間に合わせていました。一番のネックは、本数の少ないバスでした。

 そのことを思い出して、6号車のラウンジカーへ行こうかと思いましたが混雑していたのでやめました。現役時代は、「カレー」「うな重」をレンジで暖めたものが売られていて重宝しました。また、ラウンジは気分転換の場所としてだけではなく自由席の避難所としてよく利用しました。1990年前後の特急白山3号は、それなりに利用が多かったので自由席も8号車・9号車(禁煙)の2両だけでした。運が悪いと座れないこともありました。

 と、いろいろ思い出している間に列車は大宮に着きました。大宮からも大勢の人が乗車してきました。大宮を出ると、HPでお世話になっている夢空間錦糸町氏がきました。いろいろ話をして、限定発売ですぐに売り切れた愛称板を譲っていただきました。
 高崎線をそこそこの速度で走り高崎駅を発車すると、信越本線に入ります。信越本線(高崎側)で489系に乗車するのは、1997年9月以来なので本当に久しぶりです。沿線では、大勢の人が撮影をしていました。東邦亜鉛の工場などを今も変わりない風景を見ていると列車は、山間に入り横川駅に到着しました。

 喫煙車でしたが、煙も少なく窓割りも良かったので懐かしい「白山」の旅が出来ました。
  


横川駅に到着



横川駅で、「白山・金沢」が出ました。


横川駅に到着した特急懐かしの特急白山号


白山号ヘッドマーク


回送列車で高崎へ






横川駅で発車を待つ「白山」



ボンネット先頭部分


帰路は、「白山・上野」


私は、高崎で下車しました。

 
 碓氷峠鉄道文化村やトロッコ列車を楽しみ、帰路も懐かしの特急白山号に乗車しました。帰りは禁煙車両ですが、高崎までの短い区間なので通路側でした。まぁ、窓側も通路側も欄でいる状況ではありませんでしたが・・・。
 乗車率は、やはり下りの方が良かったようで空席がポツポツ見えます。碓氷峠らしい雨の横川を後にした列車は、高崎へ向かいます。もはや、下り列車のようなお祭り気分もなく、チャイムも運転台に設置の通常の鉄道唱歌が流されました。車内も、行きと違い静かになっています。
 横川を出て、乗車証明書の配布がありました。色違いですが、行きと同じ感じの硬券でした。その後は、ただ淡々と列車は進んでゆきます。このほうが、現役時代の特急白山号の雰囲気に似ていると思います。北高崎を通過すると、乗り換えの案内が始まり高崎に到着しました。
 私は、高崎で下車しました。ホームを見ると、結構高崎で降りる人が多かったです。おそらく新幹線で先回りして何処かで撮影するのでしょう。上野へ向かう特急懐かしの特急白山号を見送り、今回の乗車は終わりを告げました。
      

特急白山号の現役当時と今回の主な時刻
下り列車 上  野 大  宮 高  崎 横  川
白山1号(1989年3月)  9:30 9:52 10:39 11:04発
懐かしの特急白山号  9:31 9:58 10:55 11:20着

上り列車 横  川 高  崎 大  宮 上  野
白山2号(1989年3月) 16:14 16:35 17:23 17:45
懐かしの特急白山号 16:10 16:36 17:50 18:17
   


●懐かしの特急白山号指定席券

土日きっぷ用指のみ券

通常の特急券


▲懐かしの特急白山号配布物
記念乗車証

(左:上野発用)
(右:横川発用)


記念乗車証(裏)

お守砂

鉄道文化村割引券


▲数量限定の乗車記念愛称板

「白山」の愛称板(表)

特急乗車記念(裏)

車内販売領収書

                                 ※入手協力 夢空間錦糸町氏