豪華寝台特急カシオペア号
〜2001.1.26〜


上野駅で発車を待つ寝台特急カシオペア号

 寝台特急カシオペア号がデビューして1年半が過ぎた現在でも日本一の豪華寝台特急で知られるカシオペア号は、全車両A寝台2人用個室という編成で私には縁がない列車だと思っていた時、ついに「カシオペアシングルユース券」が設定された。これは、1人分の乗車券・特急寝台券で2人用個室のカシオペアツインが利用できる切符で発売期間は3月31日までとなっている。これを逃すと寝台特急カシオペア号に乗る機会が無くなるので、出発日を調整して1月26日に乗車することにしました。

 
 1月26日、久々に上野駅地平ホームに立つ。発車45分前の15:35に寝台特急カシオペア号が13番線に入線してきた。時間が早いため人も少なくすぐ記念撮影をしてから、列車前後を撮影して寝台特急カシオペア号に乗り込む。今日の部屋は9号車2番個室である。あいにく2階の部屋は満室で1階の部屋は景色がよく見えないだろうということで、車端部の通常の客車と同じ位置にある部屋を予約しました。

 

 寝台特急カシオペア号の前後の撮影を終えて、いよいよ夢にまで見た寝台特急カシオペア号に乗車しました。JR最初の新造客車だけあって車内は電車のようにとてもきれいでした。カシオペアツインの個室内には、トイレ・洗面所・BSテレビ(ナビゲーション・ラジオ兼用)・時計が付いています。ホームに発車のベルが響き渡り16:20札幌へむけて寝台特急カシオペア号の16時間35分の旅が始まりました。最初に、客室乗務員(アテンダント)による「ウェルカムドリンクサービス」があり、その際にあらかじめ予約しておいた夕食のメインを魚にするか肉にするか、ワインは赤か白かの選択をします。18時を過ぎて食事が部屋に運ばれてきました。本来は、食堂車(ダイニングカー)で食事をしたかったのですが出発が急だったためあいにく席が満席だったので、日本初の列車の個室への夕食のルームサービスを予約しました。夕食の後は、展望ラウンジカーへ行きビールでも飲みながら夜景と牽引機のEF81型機関車の顔を眺めたあと寝台を組み立てて部屋の電気を落として夜景を眺めました。
 

 翌朝は、6時に起床してすぐに着替えて食堂車のモーニングタイムが始まるのを待ちます。6:30に食堂車が開店するとすぐに向かいます。朝は予約不要で営業時間は、8時までの1時間30分で席も少なく1番に行かないと込み合い朝食が食べられない可能性があるからです。2階席にある食堂の客室からの眺めはとてもよくちょうど朝日が昇る頃と重なりよかった。朝食の途中で、有珠山の噴火も見られた。朝食が済んだあとは、部屋で乗車時に配られた無料チケット制のモーニングコーヒーを飲んでいると時刻は7:30分になった。BS2チャンネルで朝のテレビ小説を見ていると列車は苫小牧駅に到着した。車窓には苫小牧駅が見えテレビを見ると朝のテレビ小説の再放送が見られる。確実に夜行列車の旅が変化しこれが新世紀初頭の夜行列車の旅だと思っていると車内に札幌到着放送が流れました。終着駅の札幌には8:55定刻に到着しました。16時間35分の旅も苦にならない素晴らしい列車の旅でした。



始発の上野駅
 

発車案内
 

テールマーク
 

行先表示
 

上野駅停車中
 

カシオペアロゴマーク
 

牽引はEF81-92
 

ヘッドマーク
 


車内通路
 

ミニロビー
 

9号車2番個室(座席)
 

9号車2番個室(寝台)
 

BS内蔵小型テレビ
 

トイレ・洗面所
 

展望ラウンジカー

札幌に到着

 

カシオペア号シングルユース券(発売終了)
(特急券・A寝台券)
 

カシオペア号寝台個室券(A)
(A個室寝台用)

ルームサービスの夕食
 

食事予約券