新緑しだれ桜の南東北旅行

2023年4月15日(土)から1泊2日_ 

 
今回の旅の概要

 南東北も春本番となり臨時列車の運転も増えてきました。今回は、初日の4月15日は久しぶりの風っこ号(風っこ花めぐり号)に乗車して車窓から春の風景を堪能し、翌日の4月16日は喜多方しだれ桜満喫号と春爛漫会津号に乗車して喜多方市の日中線しだれ桜を見物しながら市内観光しようと計画しました。
 今年の桜前線は予想よりも早く春爛漫と言うより初夏という感じでしたが、所々で春らしい光景を楽しめたので良かったです。


今回の旅の主な行程

  ・4月15日
   長野6:21−あさま602号−7:35大宮7:57−こまち5号−仙台9:04
   仙台9:39−風っこ花めぐり号−12:06郡山13:18−つばさ137号−米沢14:08
   米沢14:47−普通−15:19今泉15:30−JR米坂線代行バス−坂町17:40
   坂町17:47−海里号−新潟18:38
    ☆新潟で宿泊
 
  ・4月16日
   新潟8:34−普通−8:56新津10:13−喜多方しだれ桜満喫号−喜多方12:46
 
      ■喜多方市内観光
       喜多方駅−徒歩−日中線しだれ桜(SL広場)−徒歩−北宮諏方神社−徒歩−
       旧甲斐家武家屋敷(休館のため外観)−徒歩−喜多方ラーメン神社−徒歩−
       大和川酒蔵北方風土館−徒歩−新津駅
 
  喜多方15:32−春爛漫会津号−17:15郡山17:37−なすの280号−大宮18:51
  大宮19:05−あさま625号−長野20:24



1日目 4月15日(土)〜ひたすら乗り鉄の旅〜


あさま602号(長野6:21−大宮7:35)
 
 長野から北陸新幹線あさま602号で長野駅を出発します。この列車は、上田・佐久平を通過する列車ですので長野を出た時点では車内は本当に空いていて快適に過ごせます。
 サミットの関係で厳戒態勢が敷かれている軽井沢からは新幹線各駅に停車しますが、 一番乗車が多く混雑が始まるだろうと予想した高崎からの乗車も大して多くはなく隣に誰も来ることなく快適に大宮まで乗車できました。本日は大宮で降車します。

発車案内

長野を出発

2号車車内
  
 

こまち5号(大宮7:57−仙台9:04)
 
 大宮からは東北新幹線はやぶさ5号・こまち5号で北上します。はやぶさ5号はすでに窓側の指定席は満席でしたのでE6系こまち5号に乗車します。大宮からでも窓側は満席でも通路側は若干空いていて私の隣は空いています。次は仙台ですのでもう隣に誰も来ることがなく快適に乗車できます。
 さすがは最高時速320キロ運転だけあってスイスイと進み各地点での天候の変化も楽しめました。山形新幹線のダイヤが乱れていて心配しましたが、この列車は定刻に仙台に到着しました。

大宮駅発車案内
 

16号車車内
 

仙台に到着
 
 
 仙台に久しぶりにやってきました。すでに季節は若葉の季節で青葉通の街路樹も若葉が綺麗に見えました。仙台での滞在時間は僅かですので駅前を少し歩いただけで再び駅に戻ります。本当に短い時間でしたが駅前に降り立つことができて良かったです。

久々の仙台 

すでに新緑の時期です
     
  

風っこ花めぐり号(仙台9:39−郡山12:06)
 
 仙台からは、快速風っこ花めぐり号に乗車します。風っこ号に乗車するのは久しぶりです。さすがに複線で高頻度に対向列車があるためか、それとも季節がまだ早いのためなのか窓ガラスをはめ込んでの運転となりました。
 仙台から気動車で東北本線を郡山まで南下する貴重な体験ができました。ただ、白石川の千本桜をはじめとして桜の時期は過ぎてしまったせいもあってか車内は空いていました。その分、郡山まで風っこ号の旅を存分に楽しめました。

仙台駅発車案内

風っこ花めぐり車内

生憎の天候

   

つばさ137号(郡山13:18−米沢14:08)
 
 郡山からは山形新幹線つばさ137号で米沢へ向かいます。少しE3系シルバーの復刻塗装を期待しましたが、やってきたのは普通のE3系つばさ号でした。
 車内は混雑していて指定された17号車は、私が座る席だけ窓側が空いていました。通路側は若干の空きがありましたが・・・。幸いに私の隣は空いてました。
 福島から山形新幹線(奥羽本線)に入り板谷峠を越えます。驚くことに山陰にはまだ残雪が残っている場所もありました。 無事に板谷峠を越えて米沢駅に定刻に到着して下車します。

郡山駅案内
 

17号車車内
 

米沢で乗り換え
 


米坂線普通(米沢14:47−今泉15:19)
 
 今日の目的地は新潟です。郡山から新潟なら磐越西線を利用すれば良いのですが、磐越西線は明日利用するので今日は米坂線を選択します。
 米坂線は、昨年夏の大雨の影響で今泉から坂町までは運転見合わせています。このため、これから乗車する米坂線も今泉までの運転です。
 米沢から乗車した米坂線は、飯山線でおなじみのキハ110系200番台2両です。乗客は10人程度しか乗ってません。米坂線の沿線は桜の花が見頃で車窓からも楽しめました。
 

米沢から米坂線へ

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今泉に到着

  
 
JR米坂線代行バス
 
 今泉から米坂までは、JR米坂線代行バスで移動となります。バスは新潟交通の観光バス1台です。今泉を出る時点で乗客は4人です
 今泉を定刻に出たバスは、各駅(一部停留場)に止まりながら進みます。各駅の間で余裕時間を確保しているようで1分から2分止まります。小国駅ではJR社員の方が出発合図を出します。 観光バスでの移動は快適でしたが、早く米坂線の復旧を祈るばかりです。JR米坂線代行バスは、定刻より数分早く坂町に到着しました。

坂町までバス旅

取り残されたキハ110

懐かしいプレート

  

快速海里号(坂町17:47−新潟18:38)
 
 JR米坂線代行バスが定刻より数分早く坂町駅に到着したので無事に快速海里号に乗車できました。坂町駅は窓口が営業時間外で指定席券売機もなく定刻に代行バスが着くことを信じて指定券を購入しました。
 今日の快速海里号は空いていて海側の窓側に座れました。とは言え坂町からでは海は見えませんが・・・。夕闇迫る羽越本線・白新線を快速海里号のゆったりしたシートで快適に移動できました。
 本日の移動は新潟で終了となり、本日は新潟市内に宿泊します。

海里号車内

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新潟に到着

本日の宿泊は新潟市

本日のホテルに到着
 
 本日は新潟市内で宿泊となりました。この日は、1ヶ月以上前からホテルの確保が難航しました。調べたらコンサートが土曜・日曜であるようで大変混雑しています。行きつけのホテルチェーンは割増料金こそありませんでしたが、どの地域(燕三条・長岡)も満室でした。
 最終的には新潟駅近くの行きつけのホテルに空きが出たので普段と変わらぬ料金で宿泊できたのは幸いでした。ただ、直前に解放されたので低層階となり高架を走る列車がほぼ見れなかったのは残念でした。 

Wi-Fiも借りました

低層階なので列車は・・・

朝食
 
 
2日目 4月16日(日)〜臨時列車で喜多方のしだれ桜を訪ねて〜


信越本線普通(新潟8:34−新津8:56)
 
 翌朝は新潟駅から旅を再開します。まずは、信越本線普通列車で新津へ向かいます。新潟駅に到着すると予定より1本早い列車に間に合いました。車内を見るとボックス席も空いていましたので1本早い列車で新津へ向かいます。
 この列車は、E129系4両編成の新津行ですので車内も空いていてボックスに1人でも誰とも相席にならず新津まで快適に移動できました。ただ、新津には早く着きすぎたので時間を潰すのが大変でしたが・・・。

新潟を出発
 

発車案内
  

ボックスに座れました
 
  

喜多方しだれ桜満喫号(新津10:13−喜多方12:46)
 
 新津からは、喜多方しだれ桜満喫号で喜多方へ向かいます。SL(C57)は検査中ですのでDE10が代わりに12系ばんえつ物語客車を牽引します。この日は1号車のオコジョルームも制限なく入れ日常の姿が戻りました。
 今日は、グリーン券が確保できませんでしたので普通車での移動となりました。ばんえつ物語用の12系で普通車に乗るのは久しぶりです。咲花の桜の時期は過ぎてしまいましたが、久々の12系ボックスシートから阿賀野川と新緑の山々を見ながら喜多方まで12系客車の旅を楽しみました。

新津駅から磐越西線へ
 

新津駅発車案内
 

専用サボ
 

今日は普通車に乗車

阿賀野川に沿って進みます

喜多方に到着
 
  
 喜多方しだれ桜満喫号の旅を楽しみ、喜多方駅到着後は喜多方市内を散策します。大賑わいの喜多方駅を出て歩くこと18分ぐらいで「しだれ桜遊歩道」の入口に到着します。ここから日中線廃線跡に沿って植えられたしだれ桜を見ながらSL広場を目指します。遊歩道入口のしだれ桜はまだ見頃でしたが、進むにつれて日当たりの関係か徐々に葉桜が多くなってきます。最初の見頃のしだれ桜を撮影していて良かったです。
 しだれ桜を見ながら進むとSL広場に到着します。この場所がおおよその中間点です。SL広場ですのでC11 63と喜多方駅で使用されていたスイッチャーが保存されています。この辺りまで来るとしだれ桜も終盤の木が目立ち始めます。画像は、少しでも花が咲いている木を選んでいますのでよく見えますが・・・。
 

しだれ桜散歩道
 

まだ見頃の木もありました
 

SL広場(桜はほぼ終了)
 

日の当りの良い場所は終盤です
 
 日中線しだれ桜を楽しんだ後は市内を散策します。まずは、北宮諏方神社へ向かいます。ここは、稲荷神社と愛宕神社と同じ場所にあります。参拝後は御朱印をいただきました。その際には、おせんべいも頂きました。何か不思議な感じです。このあたりから雨が降り始めました。ここからは傘を差しながらの観光となります。次に行ったのが、旧甲斐家武家屋敷です。しかしながら改修工事のため休館中・・・。雨の中来たのですが外観だけ撮影して引き返します。続いてラーメン神社へ。こちら観光客向けのモニュメントかと思われがちですが、ちゃんとご神体(どんぶり)もあります。こちらでも御朱印を頂きます。
 このあたりで雨も上がりました。傘を使わないだけ移動も楽です。このあたりで喜多方ラーメンを味わおうと思いましたが、昼の営業は何処も終了。営業している店舗は待ち時間が長く列車には間に合いそうもないので断念して散策を続けます。喜多方散策の最後は、大和川酒蔵北方風土館を訪ねます。こちらは、旧醸造蔵を資料館として無料開放しています。中では酒造りの歴史や昔使われた醸造の道具が展示されていていました。
 これにて喜多方観光は終了として喜多方駅に戻ります。喜多方駅に戻ると次に乗る列車の発車30分前でしたので理想的な散策でした。ただ、ラーメンが食べられなかったのが残念・・・。


北宮諏方神社
 

旧甲斐家武家屋敷(休館につき外観のみ)
 

喜多方ラーメン神社
 

ラーメン神社
 

大和川酒蔵北方風土館

大和川酒蔵資料館内部
  
  

春爛漫会津号(喜多方15:32-郡山17:15)
 
 喜多方市内観光を終えて喜多方から快速春爛漫会津号で郡山へ向かいます。キハ110系レトロラッピング車(リクライニングシート車)を使用した2両編成で指定席は満席です。
 喜多方から会津若松までは座席が反対向きにセットされていて会津若松から進行方向が変わり正向きになります。車内も会津若松からは満席の盛況になりました。今日は天気が悪く磐梯山が完全に見えなかったのは残念です。今日は、強風の影響でダイヤが少し乱れていて郡山には4分ほど遅れての到着となりました。

喜多方駅から出発

発車案内

磐梯山は見えず
   
  

なすの280号(郡山17:37ー大宮18:51)
 
 郡山からは東北新幹線なすの280号に乗車します。郡山始発の17両編成で自由席が1-5号車・12-17号車と多いので余裕で座れます。昨日E6系に乗りましたので、今日はE5系側を選択しました。
 西日射す郡山を定刻で発車した列車は、東京まで各駅に停車します。ガラガラなので余裕かと思いましたが、新白河・那須塩原からの乗車多く一気に席が埋まり始めました。途中、はやぶさ号に道を譲りながら進み宇都宮・小山からの乗車も多く2号車も窓側とC席はほぼ満席になりました。この列車は大宮で下車します。

郡山から大宮へ

発車案内

E5系車内
  
   

あさま625号(大宮19:05−長野20:24)
 
 大宮からはこの旅で最後の乗車列車となる北陸新幹線あさま625号に乗車します。本日はW7系W1系のトップナンバーでした。個人的には、今回の旅でE7系とW7系に乗車できて満足です。先頭部の撮影がしやすいように10号車の指定を確保しました。W7系の北陸ロマンのチャイムを聞くと何かしら得した気分になります。途中の高崎で降車がありましたので、北陸新幹線区間は空いていました。
 その後、佐久平・上田と降車が続き長野に到着しました。
 

大宮駅案内

あさま625号車内

長野に到着
 
 今回は南東北地方を回りました。今年の桜前線は北上が早いのと天候もあまり良くなかったので、春爛漫の車窓はあまり楽しめませんでした。ただ代わりに久しぶりに多車種の車両に乗車できたので乗り鉄的には充実した2日間でした。来年は天候も良く桜の花の満開にタイミングが合えば良いなと今から期待しています。
   
使用乗車券

 乗車券は「週末パス」を使用しました。JR米坂線代行バスにも有効ですので広範囲で乗り鉄が楽しめました。週末パス1枚でこれだけ広範囲で乗車できるのは助かります。
 なお、今回は新幹線や快速の指定席の利用が多かったので料金券も結構集めることができました。 

週末パス
 

新幹線自由席特急券(長野-大宮)
 

こまち5号特急券
 

風っこ花めぐり号指定券
 

つばさ137号特急券
 

海里号指定券
 

喜多方しだれ桜満喫号指定券
 

春爛漫会津号指定券
 

新幹線自由席特急券(郡山-大宮)

あさま625号特急券


今回食べた駅弁


仙台駅:牛たん弁当
 今回食べた駅弁は、「牛たん弁当」(仙台)、「牛肉どまん中」(米沢)、「えび千両ちらし」(新発田(購入は新津駅))となりました。
 牛たん弁当は数種類がありましたが、一番昔からある種類を購入しました。紐を引くと温かくなるタイプです。
 牛肉どまん中は、そぼろと牛肉の絶妙な旨さが調和した一品でこの地方へ来たときに食べることが多いです。こちらは新潟のホテルで夕食として食べました。
 えび千両ちらしは、厚焼きたまごの下にえび・うなぎ・いか・こはだのネタが隠れていて酢飯と共に味わうと非常に美味しいです。

米沢駅:牛肉どまん中
 

新津駅:えび千両ちらし
 
  
今回頂いた御朱印


北宮諏方神社ではお煎餅も貰えます
 
 今回の旅で頂いた御朱印は、福島県喜多方市の北宮諏方神社の御朱印とラーメン神社の御朱印です。
 北宮諏方神社は、春らしい桜がデザインされた御朱印で御朱印を頂くとお煎餅も御供として貰えます。大抵はその神社仏閣のパンフレットが貰えるのですが、まさか御供でお煎餅を貰えるとは思いませんでした。お煎餅は美味しく頂きました。
 ラーメン神社は、観光客相手のモニュメントかと思っていましたが、ちゃんとした神社でご神体(どんぶり)もあります。御朱印も用意されて当然頂くこともできます。

北宮諏方神社御朱印

喜多方ラーメン神社御朱印