鉄道開業150年記念  
ガタゴト日誌開設20周年記念  
鉄道開業150年記念JR東日本パスの旅

2022年10月14日(金)から2泊3日(自宅1泊) 

旅の概要

 鉄道開業150年を記念してJR東日本から「鉄道開業150年JR東日本パス」が発売されました。新幹線・特急・急行の普通車自由席(プラス指定席4列車)まで乗り放題という破格の企画乗車券。会員・年齢制限なしでこのような企画乗車券が発売されるのは久しぶりです。
 今回は、もともと10月15日と16日に群馬へ鉄道開業150年号関連の乗車をする予定でした。それぞれの日に長野から群馬まで新幹線で往復すると2万円強になる計算でしたので、今回は「鉄道開業150年JR東日本パス」を使用する予定でした。そこに金曜日に代休を入れて東北を駆け足で巡る事にしました。ちょうど、ご覧いただいているホームページも開設20周年という事で記念旅行も兼ねました。仕事の都合(日曜日の仕掛作業)の都合で一度帰宅しましたが、金曜・土曜・日曜とJR東日本の旅を楽しみました。


今回の旅の主な行程

・10月14日(金)
 長野6:02−あさま600号−7:14大宮7:21−はやぶさ51号−10:07新青森10:32−普通−青森10:38
 
  ■青森市内観光
   青森駅−青森魚菜センター(食事:のっけ丼)−廣田神社(参拝・御朱印)
  −ワラッセ(ねぶた展示)−八甲田丸(外観)−青森駅
 
 青森12:41−つがる4号−秋田15:27
 
  ■秋田市内散策
   秋田駅−久保田城跡−千秋公園−秋田駅
 
 秋田16:37−いなほ14号−新潟20:11
  ☆新潟市内宿泊(東横イン)
 
・10月15日(土)
 新潟8:26−とき304号−9:34高崎9:56−EL鉄道開業150年号−水上12:03

  ■水上町内観光
   水上駅−ふれあい交流館(水上日帰り温泉)−諏訪峡散策−水紀行館(EF16・足湯)−水上駅
 
 水上15:15−EL鉄道開業150年号−17:14高崎17:22−はくたか571号−長野18:09

・10月16日(日)
 長野8:25−あさま610号−9:15高崎9:47−SL鉄道開業150年号−横川10:49
 
  ■横川観光
   横川駅−碓氷関所跡−観光案内所(関所史料展示)−碓氷峠鉄道文化むら−横川駅
 
 横川14:15−DL鉄道開業150年号−15:18高崎15:29−とき325号−長岡16:23
 長岡16:29−快速−16:59柏崎17:03−越乃Shu*Kura号−上越妙高18:38
   (途中青海川駅で日本海の夕暮れ見物)
 上越妙高19:14−はくたか574号−長野19:37



1日目 10月14日(金)

・のっけ丼を求めて青森へ
 いよいよ「鉄道開業150年JR東日本パス」を使用した旅が始まります。今日は10月14日鉄道の日です。まさに旅立ちに相応しい日です。今日は代休を取得したので平日の旅立ちです。
 まずは、長野から北陸新幹線あさま600号に乗車します。この列車は自由席利用です。平日朝の上り「あさま」は自由席が多いと聞いていますが、今日は自由席5両です。8号車がオフィスシートで運転している関係でしょうか。自由席も2号車あたりまで来れば空いています。やはり平日の始発の新幹線です。上田・佐久平と停車する度に席が埋まります。軽井沢を出ると碓氷峠を下り高崎へ。流石に東京への通勤圏に入りましたので一気に満席になりました。この新幹線は東京に7時40分に到着するので通勤には丁度良いようです。今日は自由席が5両のため少し混んでいるようです。車窓の天気はあまり良くなく大宮に着くころには少し小雨が降ってました。本日は東北新幹線に乗り換えるため大宮で下車します。
 

長野を出発
 

あさま600号(長野6:02−大宮7:14)
 

盛岡駅で「こまち51号」切離し
 

はやぶさ51号(大宮7:21−新青森10:07)
 

あさま600号車内
 

大宮は7分乗換
 

こまち51号を先頭に到着
 

今回は臨時列車に乗車
 

はやぶさ51号も満席
 

仙台は良い天気
 
 大宮からは、臨時はやぶさ51号に乗車します。乗り換え時間は7分とちょうど階段を使い17番線へ移動して大して待つことなく臨時はやぶさ51号が秋田行こまち51号を先頭に到着します。この列車は当然ながら東日本パスの指定席1枠目を使用します。すでに指定席は完売状態です。私が乗車する7号車もかなりの列になっています。大宮での乗車はかなり多く私も自席へ移動するのに苦労しました。今回は、窓側指定の他は座席位置を指定しなかったのでA席側です。進行方向右側なのは良かったのですが満席ですので若干窮屈です。大宮を出ると仙台まで停車しないので速度を上げて一気に北上します。大宮を出るときは小雨模様で天気は良くありませんでしたが、福島付近から天気が回復してきて仙台手前からは快晴になりました。さすがは東日本パス利用者のために設定されたような列車ですので仙台で降りたのは7号車では数名でした。その席もすぐに埋まります。仙台以北の東北新幹線に乗るのは久しぶりです。列車は順調に北上して盛岡に到着。盛岡で「はやぶさ」と「こまち」の切り離しがあります。完全に満席で3列席の窓側・・・。どうしたものかと考えたが見に行くことにしました。トイレに行くふりして。そして何とか切離しのエリアまでたどり着きましたが、物凄い人です。私も何とか数枚撮影できました。こまち51号が発車すると今度は「はやぶさ」に戻る人でホームが混みあいます。私も何とか自席に戻れました。盛岡から先は立席利用で指定席の空席も利用できるので誰か座っていないか心配でしたが誰も座ってませんでした。盛岡を出た臨時はやぶさ51号は満席状態のまま北上して八戸に停車したのち新青森に到着します。
 

新青森に到着

ねぶたが出迎え

青森駅にて
 

普通列車(新青森10:32−青森10:38)
 

目的地の青森に到着
 
 新青森に来たのは2011年以来です。久々の青森県にここまでは短い乗継でスムーズに来ました。が、やはり臨時列車の宿命か青森駅までの列車がすぐにはありません。新青森駅でしばらく待ちになります。ただ、10両編成のE5系がほぼ満席状態で新青森駅に着いたわけです。全員乗り切れるのか心配になりましたが、レンタカー等使うのか改札を出たた人。弘前方面へ向かう人。青森方面へも向かう人と上手く分散しました。ただ、青森方面へ行く人が一番多いようです。やってきた青森行の普通列車は案の定2両編成。車内の人も執着駅目前でホームを埋め尽くす乗客を見て驚いていました。私は何とか座れましが、車内はたちまち首都圏のラッシュ並みの混雑となりギュウギュウ詰めです。それでも何とか全員降り切れたようで良かった・・・。新青森から青森まで約6分ですが、本州の北の地でこのようなラッシュを体験できるとは。私は座れて良かったですが。
 
 長野を6時2分に出発して4時間36分後の10時38分に青森駅に到着しました。新青森駅で待ち時間はありましたが、臨時はやぶさ51号の運転があったお陰で長野駅から一番早く青森に到着する事ができました。まだ11時前です。久しぶりに来た青森駅は秋晴れの快晴でした。今日は朝から飲まず食わずで青森まで来ました。まずは食事に行かないと・・・。
  

  
・青森で念願の「のっけ丼」を食す
 青森駅は改築工事中で昔の駅舎はありません。秋晴れの青森市内を駅から5分歩くと青森魚菜センターがあります。言わずと知れた「のっけ丼」で有名な市場です。ご飯を買って後はおかずを好きなように載せてゆきます。東日本パスの利用者が昼食に利用して混雑するのを警戒して早めに来ました。それでもそこそこ混んでいたので早めに来て正解でした。受付で2000円券を購入して最初のチケットでご飯を引き換え後は自分で勝手に丼を作ります。
 まずは一通り市場内を見て回ります。すべての店舗で具材に引き換えできるわけではありません。チケットを扱わない店舗や海産物以外の店舗もあります。ご飯と一緒に渡されるトレーを持って歩くと大体声を掛けてくるが、直ぐに即決してはいけません狙いの具材を思いついたら何件か回ると切れ目の厚さや大きさが違います。
 約30分ほどかけてようやく私の「のっけ丼」が完成しました。持ち帰りはできませんので休憩所で食べますが、今日はすでに満席の盛況です。こういう時は外階段を使い2階の休憩所へ。予想通り誰も居ません。
 という事で、この旅最大の目的である「のっけ丼」【自己流】を朝食兼昼食に。画像の通りあまり煌びやかさはありませんが、「大間のまぐろ」の大トロ・中トロ・・赤身を取り揃えました。まず食べる事のできない食材を選び後はチケットの枚数に応じて話題の厚焼き玉子・えび・サーモン・まぐろのたたきを加えて、最後にカニ汁という個人的には豪勢な内容です。海無し県である長野県に住む私にとっては、久しぶりに新鮮な海の幸を堪能できました。

青森魚菜センター
 

のっけ丼
 

チケット

市場内を歩いて丼を作ります

チケットと引き換えます

 のっけ丼を食べて小腹を満たした後は青森市内を散策します。とは言え、特急つがる4号の発車時刻が12時41分ですので余裕はありません。秋晴れの青森市内を10分ほど歩くと廣田神社に到着します。この神社は、病厄除守護神を祭っているそうでっこはしっかりと参拝しておきたいところです。そして御朱印を貰うのも忘れずに。
 続いて駅近くに戻り「ねぶたの家ワラッセ」へ。ここでは、ねぶた祭りの展示を見ます。実際のねぶたも展示されていますので、実際のねぶた祭りを見た事無い私でも十分に楽しめます。ここはもう少しゆっくり見たかったのですが、あいにくと時間がありません。最後に八甲田丸の外観だけ見て青森市内散策は終了して青森駅に戻ります。



廣田神社(参拝・御朱印)
 

ねぶたの家ワラッセ
 

展示されてるねぶた
 

津軽海峡冬景色歌謡碑
 

八甲田丸と青森ベイブリッジ
 

青森桟橋記念碑
 

廣田神社御朱印

八大龍神宮御朱印

のっけ丼食事券表紙
  
   
・久しぶりのE751系電車で秋田へ

特急つがる4号(青森12:41−秋田15:27)
 
 青森から特急つがる4号秋田行に乗車します。東日本パスの指定枠2枠目をこの列車に使用します。E751系に乗車するのも久しぶりです。かってのスーパーはつかり号も4両に減車されて運転しています。
 すでに青森から相席状態でしたので指定枠を使って良かったです。自由席もそこそこ埋まっていました。青い森鉄道が遅れた関係で少々遅れて青森を出た特急つがる4号はすぐに新青森駅に停車します。新青森で指定は満席、自由席は立席が出る混雑でした。混雑は弘前である程度解消したようです。私も弘前からは隣の人も降りて快適にE751系の乗り心地を楽しむことができました。 

短い滞在で青森を出発

午後の奥羽本線を秋田へ

秋田に到着

 
・秋田での乗り換え時間で短い散策
 秋田駅では、特急つがる4号から特急いなほ14号の発車まで1時間10分ほどあるの駅近くの千秋公園(久保田城跡)へ散策に行きました。秋田市内を歩くのも久しぶりです。今日は何かのイベントがるようで町の中も賑わっていました。公園内の木々も徐々に色づき始め西日も相まって綺麗に見えた場所もありました。ただ、ほとんどの木々はまだ色づき前でしたが・・・。
 今回は、時間の関係で千秋公園でUターンして駅に戻る形になりましたが、いずれはゆっくりと秋田市内を観光したいと思います。

秋田犬がお出迎え
 

久保田城跡
 

千秋公園

お堀跡には早くも紅葉した木も
 
・E653系で日本海沿いを南下

特急いなほ14号(秋田16:37−新潟20:11)
 
 秋田から特急いなほ14号で新潟へ移動します。東日本パスの指定枠3回枠目を使用して指定席を利用します。この列車は長距離を走るので指定席を使用した方が安心です。ただ、今日1日で3列車分の指定枠を使うとは・・・。
 秋田を出た特急いなほ14号は夕暮れの羽越本線を進みます。途で美しい日本海の日本海の夕暮れを見た後はもう景色は見えません。闇夜の中を新潟目指して進みます。車内の方は対して混雑する事も無く、酒田・鶴岡での乗車も僅かでした。村上の手前で交流から直流に電源が変わるため室内灯が一旦消えると村上に到着します。
村上を出ると特急らしいスピードで進み終点の新潟には定刻に到着します。

1時間10分で秋田を発ちます
 

夕暮れの羽越本線を南下
 

夕暮れの日本海も見えます
 

夕食は牛肉どまん中
 

村上の手前から直流電化に
 

新潟に到着
 
 
・新潟での宿泊は当り部屋

新潟駅前の東横インに宿泊
 
 特急いなほ14号を降りて上越新幹線で高崎を経由すれば長野に帰ることはできますが、明日は仕事が終日休みですし旅行気分を高めたいので新潟に泊まることにしました。この日の新潟市内は大変混んでいてホテルの部屋も確保するのが大変でしたが、前日に東横イン新潟駅前に空きがあったので予約しました。
 このホテルは駅近くで大変良い立地にあります。ただ、フロントが4階と言うのが・・・。それ以外は、無料朝食も豪華な方で値段の割にお得です。
 今日は、窓からの景色も当たりでした。こう言う日に限って滞在時間が短いのが残念です。ずっと見ていたい景色です。東日本パスの旅初日は新潟で終了です。

何処でもほぼ同じ内装
 

窓からは新潟駅が・・・
  

朝食
 

朝の新潟駅
 
  
2日目 10月15日(土)

・上越新幹線で高崎へ

とき310号(新潟8:26−高崎9:34)
 
 「鉄道開業150年記念JR東日本パス」の旅2日目は新潟からです。新潟から上越新幹線とき310号で高崎へ向かいます。早めに並んだので1号車の自由席先頭に並べました。
 新潟の発車時間が良いのか自由席の窓側は新潟で既満席になっています。次の燕三条からの乗車も多く早くも相席となります。 続いて長岡に停車しますが、並んだ人の半分強位しか座れなかったのではないでしょうか。結構な人が立ってました。列車は、トンネルを抜けて越後湯沢へ。越後湯沢からも乗ってくる人が多くさらに混雑します。新幹線は上毛高原を通過して関東平野に降りて高崎に停車します。意外と高崎で降りる人が多くスムーズに降車できました。

本日は新潟からスタート

とき310号で高崎へ

とき310号車内

 
・EL鉄道開業150年号で水上へ
 高崎駅からは、EL鉄道開業150年号に乗車します。今日はEF65 501が牽引する12系客車の旅です。高崎駅社員の方々に見送られてEF65 501の汽笛一斉高崎を発車したEL鉄道開業150年号は、信越本線と分かれて上越線を北上します。車内を見渡すと結構乗っているのですが、私の前後左右のボックスのみ空いています。
 列車は北上し渋川を出ると吾妻線と分かれて左にカーブして利根川を渡ります。いよいよ関東平野の端から山岳部に入ります。車窓左手には秋の榛名山が良く見えてまさに秋の12系客車の旅の様相です。列車は、ゆっくりと高度を上げて山登りを始めます。沼田を出ると水上まではあと一息です。列車は利根川を渡りほぼ直線に敷かれたレールの上を後閑に向けて進みます。列車は、秋の上越線を進み僅かに谷川岳が見えてくると旅も終盤です。線路が上下線で分かれ上り線はトンネルへ。私が乗っている下り線は利根川に沿って進みます。まだ紅葉には早いですが、諏訪峡のシンボルでもある諏訪峡大橋が見えてくると諏訪峡の車窓が目を楽しませます。こちら側のボックス席で良かったと思えるひと時です。
 12系客車から諏訪峡の景色を見ていると温泉街が見えてきて水上に到着します。水上に着くと、すぐに臨時特急四季島号が到着します。このような場所で四季島を見るとは思いました。四季島は乗務員交代をしてすぐに発車します。その後、EF65 501の入換を始めます。EF65 501の入換を見届けてから水上町内散策へ向かいます。
 

EL鉄道開業150年号(高崎9:56−水上12:03)
 

今日は124系客車の旅
  

高崎駅での見送り

水上へ

水上に到着
  
 
・水上温泉で一息
 水上駅到着後は、まずはEF65 501の撮影をします。その後徒歩で水上の中心地まで徒歩で向かいます。下り坂ですので徒歩でも大丈夫です。15分程街並みや地域猫を見ながら歩くと「ふれあい交流館」があります。水上温泉の共同浴場です。前回もここを利用してこじんまりしている雰囲気が良かったのでまた来ました。
 ふれあい交流館の浴場は狭く6人に制限されているので入れるか心配でしたが待ち時間無しで入浴できました。やはりビジネスホテルと違って足を伸ばせる温泉は良いですね。ここまでの旅の疲れが癒されます。30分ぐらい入浴して旅の疲れを取った後は、諏訪峡遊歩道へ。せっかく入浴したのに歩くんかい。と言われそうですが、今回は紅葉し始めの夏と秋が同居しているような景色が良かったです。最後に水紀行館で休憩します。休憩後は、保存されているEF16形電気機関車の見学も忘れずに。最後に足湯に浸かりのんびりと・・・。
 帰りは、水紀行館近くのバス停からバスで水上駅へ。帰路の上り勾配は歩くことなくバスでらくらく移動して水上駅に戻ります。

ふれあい交流館(日帰り温泉)
 

諏訪峡遊歩道
 

少し色づき始めた諏訪峡
 

保存されているEF16
 

水紀行館

水紀行館足湯

・秋の夕暮れ12系客車の旅
 水上町内で日帰り温泉など楽しんだ後は水上駅からEL鉄道開業150年号で高崎へ戻ります。
 まずは、水上駅に早めに入場してEF65の機回しシーンなど撮影します。今では、機回しとかなかなか見られませんし・・・。12系客車に連結されるシーンまで見届けます。
 西日射す水上駅をEF65 501の汽笛一斉発車したEL鉄道開業150年号は高崎を目指して山を下ります。車窓では、秋の西日の下で野焼きをしている煙が狼煙のように見えます。渋川までは下り勾配となるので列車も軽々と進んで行きます。山間部も終わりに差し掛かる頃に榛名山に沈む夕日を見る事ができます。そして列車は山下りを終えて利根川を渡り関東平野の端の渋川に停車します。
 列車は、夕暮れの田園地帯を進みます。だんだん車窓も見難くなってきます。夜汽車には遠く及びませんが、これはこれでなかなか良い雰囲気になってきました。
 新前橋を出ると次は終点の高崎です。住宅街の中を列車は名残りを惜しむように進みます。時折聞こえるEF65の警笛も寂しく聞こえてきます。秋のこの時間帯は日暮れが早く急速に暗くなるので寂しが増します。車窓の右手から信越本線と上越線の線路が見えてくると終点の高崎です。秋の1日、上越線を走る12系客車の旅が楽しめました。
 高崎に到着すると終着駅に着いた余韻に浸る暇はありません。次の北陸新幹線はくたか571号の発車まで8分しかありません。高崎駅の方々が横断幕で歓迎してくれてる中を新幹線ホームへ急ぎます。
 

EL鉄道開業150年号(水上15:15−高崎17:14)
 

西日を浴びて高崎へ
 

水上駅入換

水上駅停車中

利根川を渡り渋川へ
 
 
・本日は長野へ帰り帰宅

はくたか571号(高崎17:22−長野18:09)
  
 今日は、早朝に仕事があるので一旦帰宅します。この時間だと金沢行はくたか571号が一番早く高崎を発車します。ただ、自由席利用なので座れるかは解りません。それでも次の「あさま」までホームで立って待っているなら同じなので「はくたか571」に乗車します。高崎に到着した新幹線はくたか号は自由席はかなり混んでました。4号車は絶望的でドアが開く前に2号車へ移動。車内に入って何とかC席に座れました。これでとりあえずは座って帰れます。次の軽井沢での降車は多くE席に空きが出たのでE席側に移りました。軽井沢からは窓側に座って長野まで帰ります。何はともあれ座れて良かったです。軽井沢からは30分ほどで長野に到着。
 ここで一旦帰宅します。 

高崎ですぐに乗り換え

軽井沢から窓側に移動

長野に到着
 
 
3日目 10月16日(日)

・再び旅を再開高崎へ

あさま610号(長野8:25−高崎9:15)
 
 早朝の仕事を片付けて再び長野駅に戻ってきました。長野からは新幹線あさま610号で高崎へ向かいます。高崎支社でイベント列車運転時に利用するお馴染の列車です。という事は今日も・・・。
 車内の方も長野から窓側が半分程度埋まる混み具合です。案の定、上田・佐久平からの乗車が多く佐久平で相席になり満席になります。軽井沢からの乗車も今日は多かったです。軽井沢を過ぎて碓氷峠を下ると高崎に到着します。私は高崎で下車しますが、自由席は立席客が居て結構混んでいました。

再び長野を出発

あさま610号で高崎へ

あさま610号車内
  
 
・D51牽引の鉄道開業150年号の旅
 長野からの北陸新幹線あさま610号を高崎で降りて高崎駅2番線へ。先行の列車が発車するとすぐにSL鉄道開業150年号が入線してきました。昨日のイベントは急な修理で展示中止になり心配しましたが、我々の心配も他所に堂々と2番線ホームに入線してきました。今日の牽引はD51 498です。今日は、旧型客車6両で全てぶどう色(茶色)です。スハフ33やオハニ36が連結されています。
 D51の汽笛一斉高崎を発車した列車は、上越線と分かれて信越本線を進みます。群馬八幡を通過すると田園地帯が続き大きくカーブすると碓氷川を通過します。碓氷川を通過して車窓に田園風景が続きしばらくすると東邦亜鉛の工場が見えてきて安中に到着します。
 安中では停車時間がありますのでD51の前で撮影をします。やはり高崎駅よりホームの幅が狭いので混雑します。少し広角目に東邦亜鉛の工場を入れて撮影しようとしましたが、手前の倉庫が入り工場が全体的に入らず残念です。
 安中を出ると田園地帯をゆっくりと進みます。今日は残念ながら天気が良くなく山々が見えないのが残念です。その代わり先頭のD51からは煙結構が出ていて撮影に来た人々を喜ばせています。西松井田を過ぎると、ここからは本格的な勾配区間に入ります。今日は、D51だけで引くのは心配なのか早い段階からDD51が押しているようで車両も前後に揺れます。列車は山間を進み住宅地が見えてくると横川に到着します。久しぶりの蒸気機関車先頭での横川駅到着という事でD51の汽笛が町に響き渡ります。
 横川駅では歓迎の太鼓演奏が出迎えてくれました。また、今日は「鉄道開業150年」ヘッドマーク付きのD51が先頭で到着したという事で横川駅も大賑わいでした。
 
 
始発の高崎駅
 

SL鉄道開業150年号(高崎9:47−横川10:49)
 

SL鉄道開業150年号ヘッドマーク
 

横川駅の出迎え
 

今日は旧客の旅

横川目指して進みます

間もなく横川に到着

 
・横川周辺散策〜EF63とサルとの出会い〜
 横川駅に到着後は、まずはEF63の保存運転(運転体験)の撮影をします。久々に動くEF63を撮影できました。電圧を下げて運転しているとは言え懐かしい光景を見る事ができました。EF63の撮影に夢中になっている人間の足元を猿が悠然と歩いています。特に悪さをすることも無くただ通行人みたいな感じで歩いてます。猿から見れば「EF63は珍しくないのになに必死に撮ってんだ。人間は」と言う感じでしょうか。
 EF63形電気機関車の走行を撮影後は、近くの碓氷関所跡へ向かいます。中山道の人の出入りを監視した関所跡で昔は大勢の人がこの関所を通って碓氷峠を越えていたそうです。碓氷峠関所跡を見た後は、近くの案内所で資料などを見て過ごします。
 最後に、碓氷峠鉄道文化むらに入場します。こちらはお馴染の施設で189系やEF63を中心に撮影します。トロッコは生憎満席という事で園内を歩きます。補修のために足場を掛けてある車両が多いですが、これは有り難い事で車両の補修を行えば末永く保存できます。天気はどんよりとしていていつ雨が降り出すか解らない状況でしたが、私が園内に居る時は雨は降りませんでした。一安心して横川駅へ。

横川駅にもハロウィンの飾りが・・・・
 

EF63の体験運転
 

猿はEF63には興味無さそう
 

碓氷関所跡
 

観光案内所(碓氷関所資料展示)

碓氷峠鉄道文化むら

・DD51牽引の旧型客車の旅
 横川で「鉄道文化むら」など楽しみSL鉄道開業150年号の折り返しとなるDL鉄道開業150年号に乗車します先頭のDD51の撮影を終えて車内に入ります。
 久しぶりに聞くDD51に汽笛のあとにDL鉄道開業150年号が横川駅を発車します。後部にD51が後ろ向きに連結されているため速度はゆっくりです。帰路は先頭部のDD51のエンジン音を聞きながらの旅です。高崎まで山を下りてゆきますのでDD51にとっては余裕の仕事です。途中の撮影名所には大勢のファンが集まっています。DD51に牽引された列車はゆっくりと田園地帯を進んでゆきます。ふと頭上を見るとパラグライダーもいます。空から撮影しているのか結構線路側に接近しています。田園地帯から住宅街に景色が変わると安中に到着します。
 安中では停車時間があるので先頭部で撮影します。とりあえず先頭部を撮影して広角で東邦亜鉛の工場を入れて撮影します。撮影帰りか安中から乗車する人も多く私のボックスも埋まりました。安中を出ると高崎へラストスパートです。列車は田園地帯を進み碓氷川を渡ります。徐々に車窓に住宅地が増えてゆき烏川を渡る頃に反対側の車窓に観音様が見えてきます。こちら側の車窓はただ住宅地が見えているだけで変化はありません。北高崎を通過するとDL鉄道開業150年号の旅も終盤です。上越新幹線の橋脚が見えてくると徐々に高架を上って進みます。上越線を跨ぐと終点の高崎です。
 高崎では、終着駅の余韻に浸ることなく10分の待ち時間で上越新幹線に乗り換えです。高崎駅社員の方々の出迎えの横断幕を見ながら新幹線ホームへ急ぎます。今回の150周年号シリーズは、夜汽車こそ乗れませんでしたが、EL鉄道開業150年号・SL鉄道開業150年号とこのDL鉄道開業150年号に乗車できて満足でした。

DL鉄道開業150年号(横川14:15−高崎15:18)
 

帰路はDD51 895が牽引
 

旧形客車車内
 

安中に停車
 

横川駅停車中
 

パラグライダーを見ながら高崎へ
 

高崎に到着
 

 
・上越新幹線で再び北上
 高崎から上越新幹線とき325号で北上します。東日本パスの最後の指定枠4回目をこの列車に使います。この選択は大正解のようで指定された10号車もほとんどの席が埋まっています。私が指定席を予約した際に座席位置指定は窓側のみにしてA席が出てきたので結構座席は埋まっているとは感じてましたが、この時間の下り上越新幹線でここまで混んでいるとは・・・。高崎からの乗客で10号車はほとんどの席が埋まりました。北陸新幹線と分岐した上越新幹線はすぐにトンネルに入ります。上毛高原を過ぎて長いトンネルを抜けると越後湯沢に到着。意外にも越後湯沢で降りる人は数名でした。再びトンネルを通過して浦佐に差し掛かると天気は快晴になっていました。西日に美しくくしく映える山々を見ていると列車は長岡に到着します。私は長岡で下車します。さすが長岡だけあって大勢の乗客が下車します。10号車から階段までホームを歩いている時に新潟へ向かう新幹線を見ていると、やはり自由席は満席みたいな感じでした。長岡での下車した人の分を差し引いてあの混雑だと高崎からは座れない可能性もありましたので、指定枠の最後はこの列車に選択して正解でした。
 
 上越新幹線とき325号を長岡で降りて在来線ホームへ。すでに快速越乃Shu*Kura号は発車した後ですが、快速直江津行が停車しています。2両編成の快速列車で車内は結構混んでいます。辛うじて通路側のボックス席に座れました。一息つく暇もなく快速直江津行は長岡を発車します。次の停車駅の宮内で大勢の人が降りて窓側に移れました。列車は信濃川を渡り来迎寺を過ぎると山間部に入ります。E129系2両の列車は特急列車並みの速度で山間部を抜けて市街地に入ると柏崎に到着します。
 柏崎に到着すると1番線に長岡を先に発車した越乃Shu*Kura号が停車してます。越乃Shu*Kura号は、青海川で長時間停車する関係で快速直江津行を柏崎で退避します。
 

とき325号(高崎15:29−長岡16:23)
 

快速(長岡16:29−柏崎16:59)
 

高崎から北上
 

とき325号車内
 

浦佐付近から良い天気
 

長岡で6分乗り換え

宮内から窓側に座れました

信濃川を渡ります


・越乃Shu*Kuraで日本海の夕暮れを・・・
 柏崎で快速直江津行から快速越乃Shu*Kura号に乗り換えます。さすがに今日の越乃Shu*Kura号は満席の表示となっていました。3号車入口から入って一番端が指定された席でそこだけ空いてました。当然ながら隣に人が居ました。次の青海川でまたホームに出るので席には座らずに2号車に行って車窓を楽しみます。ちょうど太陽が日本海に沈む瞬間に日本海が見える区間を走行します。しばらく日本海を見て過ごしますが数分もしないうちに青海川駅に到着します。
 越乃Shu*Kura号が青海川駅に到着したのは日没と同時です。すでに夕闇迫る時間帯ですが、日本海に目を移すとまだ辛うじて赤みが残っていますあと1週間早ければ素晴らしい夕日が沈む光景が見られそうですが、それでもここまで赤みが残った夕焼け空を見られて良かったです。天気が少し残念でしたが・・・。いつまでも見ていたいのですが、辺りも暗くなってきますし再び列車に戻ります。今回は柏崎からの乗車でしたが、一番良い場面を見ることができました。
 越乃Shu*Kura号は、薄暗くなった青海川を発車します。もう車窓もあまりよく見えません。これから先はただひたすら上越妙高を目指して乗るだけです。車窓には日本海が広がっているはずですがもう見えません。列車は、直江津に到着します。直江津では少々停車しますのでホームで休憩します。撮影も少しだけしておきます。直江津を発車する際に観光急行の方からえちごトキめき鉄道の社員の方々が手を振ってましたので振り返しました。気が付いてくれたかは解りませんが。
 直江津からは、えちごトキめき鉄道線に入ります。もう闇夜の中をただひたすら上越妙高を目指して進む感じです。直江津で結構降車がありましたので席を移って快適に過ごします。直江津から上越妙高間の指定席発売しないので誰も乗ってくる心配はありません。途中高田駅で列車交換も兼ねて数分停車した他は順調に進み定刻に上越妙高に到着しました。

越乃Shu*Kura号(柏崎17:03−上越妙高18:38)
 

夕暮れの青海川で停車
 

日没直後の日本海
 

だんだん暗くなってきました
 

柏崎で乗り換え
 

越乃Shu*Kuraに乗ります
 

青海川まで2号車に
 

夕暮れの日本海

青海川に到着

上越妙高に到着

  
 
・旅の終わりはE7系新幹線

はくたか574号(上越妙高19:14−長野19:37)
 
 上越妙高からは今回に旅では最後の乗車となる新幹線はくたか574号に乗車します。早めに自由席の乗車位置に立ち列車の到着を待ちます。発車時刻が近づくにつれて列は伸びてきますが、10人程度で大した列にはなりません。到着した新幹線の自由席も空いていて余裕でE席に座れました。上越妙高から長野まで飯山駅に停車しても23分です。最後に乗った列車は自由席も空いていて快適に長野まで乗車できました。
 長野に到着して今回の「鉄道開業150年JR東日本パス」の旅も無事に終了しました。以前のようにガツガツ乗車する事も無く観光も1日1ヶ所以上は入れたので楽しい旅行になりました。

いよいよ最後の乗車です

はくたか574号車内

長野に到着


使用乗車券


鉄道150年記念JR東日本パス
  
 今回発売された「鉄道開業150年記念JR東日本パス」は、連続する3日間JR東日本管内の新幹線・特急・急行・普通列車の普通車自由席(指定席も4列車可能)が乗り放題の企画乗車券です。この手の企画乗車券は、大人の休日倶楽部会員限定で似たような企画乗車券が発売されていますが、今回は会員や年齢などの制限は無く誰でも買えます。ただし、購入は「えきねっと」限定で使用開始日の3日目までに購入手続(決算)をしなくてはなりません。
 指定席も4列車まで利用できます。こちらは、初めに「鉄道開業150年記念JR東日本パス」を購入決済してから「えきねっと」の専用ページから予約します。この時点で購入決済していれば、本券を駅に取り行かなくても予約できます。(購入決済後に「えきねっと」予約した場合は、駅で引き取りの際に予約した指定券も同時に出てきます。)又は、本券購入後に駅の指定席券売機か窓口で指定券を発行する事もできます。要するに以前発売されていた「正月パス」のように本券を購入する前に「えきねっと」で指定だけ抑えて買うか買わないか迷う手を封じた感じです。このおかげで朝の新幹線の指定も余裕で確保する事ができました。
 長野からだと指定席枠4枠は厳しいかと思いましたが、自由席付きの「あさま」「はくたか」を利用して指定席枠4枚でちょうど良い感じに収まりました。

案内券1
 

案内券2
 

特典案内1
 

特典案内2
 

アンケート
 

はやぶさ51号指定券
 

つがる4号指定券
 

いなほ14号指定券
 

とき325号指定券
 


EL鉄道開業150年号指定券(下り)
 

EL鉄道開業150年号指定券(上り)
 

SL鉄道開業150年号指定券
 

DL鉄道開業150年号指定券
 

越乃Shu*Kura号指定券
 今回の「鉄道開業150年記念JR東日本パス」の旅では、初日は北東北地方の観光を重点に駆け足で回りました。2日目と3日目は、高崎支社で運転された「鉄道開業150年号」シリーズと「越乃Shu*Kura号」に乗りました。こちらの快速列車の指定席券は当然ながら別購入しました。
 鉄道開業150年記念JR東日本パスでは、指定席発行枠4枠を超えた場合に指定席を利用する際は、列車種別に関わらず乗車券のみ部分のみ有効に変わるので、価格の安い快速列車の指定席券は全て別途購入しました。
 自由席利用の場合は、指定枠4枠を超えても新幹線でも特急でも自由席号車にはフリーで乗れます。(全車指定席の列車には新幹線の一部特例を除いて乗れません。)