水郡線12系客車の旅  
 
水郡線復旧記念感謝号の旅

2022年 3月 26日(土)日帰り_ 

旅の概要

 2022年最初の旅は、台風の影響で被災して復旧作業が行われていた水郡線が全線で運転を再開して1周年になるのを記念して「水郡線復旧記念感謝号」が運転されます。しかもDE10が12系客車を牽引するという事でこれはぜひ乗りたいと思っていました。幸運にも、水郡線復旧記念感謝1号(水戸−常陸大子)と水郡線復旧記念感謝3号(常陸大子−郡山)の指定券が確保できましたので久しぶりに水郡線の旅をしようと出かけました。


今回の旅の主な行程

  長野6:02−あさま600号−7:40東京7:54−東海道線−品川8:02
  品川8:15−特急ときわ53号−9:49水戸10:10−快速水郡線復旧記念感謝1号−常陸大子11:26
  常陸大子13:29−快速水郡線復旧記念感謝3号−15:17郡山15:51−なすの424号−大宮16:59
  大宮17:17−あさま621号−長野18:39(※遅れ:大宮17:24−長野18:41)
  
  
3月26日(土)日帰りの旅

・水戸へ行く前に東京駅舎を見ておきたい〜長野から東京経由で水戸へ〜
 長野から北陸新幹線あさま600号で長野を出発します。車内はガラガラで私が乗車した2号車も数人しか乗っていません。朝の北陸新幹線を進み上田に到着。上田からは乗客が多く乗ってきます。上田の次となる佐久平からの乗車も多く軽井沢からの乗車もそれなりにありました。途中駅の乗車を見るとやはり北信の長野辺りが外出が県外がと騒いでいるだけで上田あたりから東京側は大して気にはしていないようです。碓氷峠トンネルを越えて関東側の高崎に到着します。上越新幹線より少し早く高崎を出て大宮まで止まらない列車ですので高崎からの乗車がかなり多かったです。高崎から朝の上越新幹線を進み大宮へ向かいます。大宮へかなりの乗客が下車したので再び車内には余裕ができます。大宮から東北新幹線に入り東京へ。大宮から先、東京まで乗車するのは久しぶりですので何だか懐かしい気持ちです。地下の上野を過ぎて春の東京駅に7時40分に到着します。
 東京駅まで来たのは2019年5月以来の久しぶりです。短い時間ですが東京駅のレンガ駅舎見て東海道線で品川へ移動します。E231系の東海道線に乗車するのも久しぶりです。品川付近は線路が切り替わってから初めての乗車です。
 

あさま600号(長野6:02−東京7:40)
 

東京駅レンガ駅舎
 

東海道線(東京7:54−品川8:02)
 

ときわ53号(品川8:15−水戸9:49)
  
 品川からは、常磐線の特急ときわ53号で水戸へ向かいます。常磐線特急に乗るなら上野で降りて乗り換えれば終わりなのですが、私はE657系に乗った事がありません。今回初めてE657系に乗るわけですので、できれば始発の品川から乗車したいという事でわざわざ品川までやってきました。
 品川を出た特急ときわ53号は東海道本線を上野へ向かいます。先程乗って来た線を戻ります。車内がガラガラです。列車は新橋を通過して東京駅へ。東京駅では少々停車しましたが乗客は数名でした。東京駅を出ると上野東京ラインに入り上野へ。この感覚がまだ慣れないせいか不思議です。上野駅も地上ホームですので、常磐特急は上野駅16番・17番で慣れていた身からすればこちらも不思議な感じです。上野からはそれでも乗客が乗ってきました。上野からは常磐線に入り水戸を目指します。普段は乗る機会のない常磐線ですので車窓からの風景も新鮮です。南千住を通過して隅田川を渡り北千住を通過して荒川を渡り綾瀬・亀有を通過して中川を渡り金町を通過して江戸川を渡ると千葉県に入り川越えも一段落して列車は緩行線の電車を追い越しながら北上します。柏では上野以上に大勢の方が乗ってきました。この乗車を見れば柏に特急が止まる理由が解ります。天王台を通過する利根川を通過して茨城県に入り取手を通過します。こんな感じで車窓を楽しんでいると列車は、土浦を過ぎて友部へ。この区間は土浦以外では乗降も無く過ぎてゆきます。この季節は、水戸の偕楽園の梅の花が見頃で特急ときわ53号も偕楽園駅に臨時停車します。偕楽園駅停車の自動放送も記録できてお得でした。肝心な偕楽園での降車は少なかったですが・・・。
 偕楽園を出るとすぐに水戸駅に到着します。この列車は一つ先の勝田まで運転されますが私は水戸で下車します。水戸に到着するとほとんどの乗客が下車しました。
 

長野駅を出発
 

あさま602号車内
 

品川からE657系に乗車
 

ときわ53号行先表示

ときわ53号車内

偕楽園に臨時停車
 
・水郡線復旧記念感謝12系の旅〜12系で水郡線を走破して水戸から郡山へ〜
品川から乗車した特急ときわ53号が水戸駅に到着します。まだ、駅構内には水郡線復旧記念感謝号は入線していません。今回は、特急ときわ53号に乗車して正解でした。しばらくするとDE10に牽引された快速水郡線復旧記念感謝1号が入線してきました。隣にはE501系が停車しているので編成写真を撮るのは難しそうです。発車までは10分ぐらいしかありませんので1番線へ移動して先頭側も撮影します。

 DE10の力強いエンジン音で水戸駅を発車した快速水郡線復旧記念感謝1号は常磐線と分かれ水郡線を進みます。車内の方も程よく埋まっていて空席はほとんどありません。私の座席も4人すべて埋まっています。常陸青柳を通過すると田園地帯が続きます。生憎の曇り空ですが列車は水郡線を進み上菅谷に停車します。上菅谷では、列車交換と常陸太田からの列車を待つため3分止まります。流石にこの駅からの乗客はありません。
 上菅谷を出ると常陸太田方面への線路と分かれて郡山方面へ進みます。列車はまたしばらくは田園地帯を走行します。田園地帯の有名ポイントには大勢の方が撮影に訪れています。列車は、田園地帯と住宅街を交互に過ぎて常陸大宮に停車。常陸大宮を出ると住宅街を再び進みます。住宅街から次第に田園風景に変わり列車は山間部へと入ってきます。山方宿を通過すると車窓に久慈川が見えてきます。暫く列車は久慈川に沿って進みます。12系客車から見る久慈川の風景も新鮮です。車窓から平山橋が見えてくると久慈川を渡ります。今度は反対側の車窓で久慈川が見えます。こちら側の車窓は山裾を走るので山しか見えません。西金駅を通過してしばらく久慈川に沿って進むと久慈川を2回続けて渡ります。
 車内の方は、停車駅間が長いので記念品の配布やらあるかと思いましたが特に無くDE10の力強い走りで常陸大子目指して進みます。列車は山間部を進み袋田に停車します。袋田では僅かに下車する人が居ました。袋田を出ると久慈川を渡り久慈川と山裾に挟まれる形で進み久慈川の支流となる押川を渡ると終点の常陸大子に到着します。
 常陸大子到着で快速水郡線復旧記念感謝1号の旅は終了です。引続き、快速水郡線復旧記念感謝3号まで常陸大子で小休止です。

水戸駅発車案内
 

水郡線復旧記念感謝1号(水戸10:10−常陸大子11:26)
 
  
 常陸大子では、水戸から牽引してきたDE10 1685【群】からDE10 1649【郡】に機関車を交換します。列車の号数は変わり別列車の扱いとはなりますが、途中駅で機関車交換のシーンを見られるとは今の時代非常に貴重です。まずは、DE10 1685を切り離します。そしてDE10 1685が側線へ移動してしばらくして隣の線に止まっていたDE10 1649が動き出します。郡山側からDE10 1649が進んできて12系に連結され機関車交換は終了です。
 機関車交換を見た後は、駅前など散策して過ごします。思いがけず機関車交換を見る事ができましたので暇な時間も少なく効率よく常陸大子での時間を過ごせました。
  

常陸大子で小休止
 

常陸大子駅発車案内
 

水郡線復旧記念感謝3号(常陸大子13:29−郡山15:17)
 

郡山に到着
 

 常陸大子からは快速水郡線復旧記念感謝3号の旅が始まります。車両は、水郡線復旧記念感謝1号と同じ12系です。撮影はもう終わっているのでドアが開くのを待つばかりです。ドアが開き再び12系に乗り込みます。今回も通路側の席ですので引き続き12系の乗り心地を楽しむことにします。今度は、DE10の真後ろの1号車ですのでDE10のエンジン音も楽しめそうです。
 常陸太田からの快速水郡線復旧記念感謝3号は、1号より若干多くの空席を出したまま常陸大子を発車します。今回乗車した車両は、DE10の真後ろの車両だけあってエンジン音が響くように聞こえてきます。今回も通路側なので12系の乗り心地とDE10とスハフ12のエンジン音のハーモニーを楽しみつつ過ごします。沿線には大勢の撮影者が撮影に訪れています。列車は、小雨降る磐城石川駅に停車しました。特に乗降は無く発車します。窓ガラスにも雨が付着して少し景色も見難くなります。列車は田園地帯を進み郡山を目指します。車窓に僅かに見える川は阿武隈川です。続いて「あぶくま高原道路」を潜り田園地帯を進みます。僅かに阿武隈川に沿うように進み列車は山間部と田園地帯を交互に進みます。こちらの列車でも特に車内での催し等はありませんでした。
 列車は阿武隈川を渡り東北本線と並行すると水郡線の旅も僅かです。安積永盛で運転停車をして東北本線に入ります。僅か1区間だけですが、DE10牽引の12系客車が東北本線を走行するのも珍しいです。車窓に郡山総合車両センターが見えてくると市街地が広がり終点の郡山に到着します。
 郡山では、水郡線を乗りとおした12系客車の旅に余韻に浸ることなく新幹線ホームへ移動します。


久慈川に沿って進みます
 

常陸大子で機関車交換
 

常陸大子駅舎
 

駅前に保存されているC12
 

常陸大子にて
 

阿武隈川を渡ると安積永盛へ
 
 
・長野への帰路は新幹線乗り継ぎで最速で〜郡山から長野へ〜
 水郡線を12系客車で走破する旅を終えて郡山から長野へ戻ります。東北新幹線は福島県沖地震の影響で臨時ダイヤで運転しており東京側は郡山駅始発になっています。列車は、全て臨時なすの号で各駅に止まります。
 私が乗車するのは、臨時なすの424号東京行でE5系10両です。普通車全車自由席で9号車のグリーン車のグリーン券は車内購入。10号車のグランクラスは閉鎖となっています。
 郡山を出た時点ではガラガラの車内で本当に混雑するの?。と思っていましたが、新白河を過ぎて那須塩原でその考えは終わりました。ガラガラだった2号車の車内の半分ぐらいまで一気に埋まりました。那須塩原からの乗車が多いことが解りました。さらに宇都宮での乗車が凄く2号車も全ての席が埋まりました。通路に立つ人は居ませんでしたが、デッキにはかなりの人が立っていました。続いて小山での乗車も多く車内はかなり混雑しました。事前にホームページでも混雑が予想されるとは書かれていましたが、編成端の2号車でこの有様だと各駅階段に近い7号車あたりはどのくらい混んでいるのだろうと心配になります。久しぶりに満席立席の混雑した新幹線に揺られて大宮駅に到着。大宮駅では半分くらいの乗客が降りました。
 
 大宮からは北陸新幹線に乗り換えます。今度の北陸新幹線あさま621号は北陸地方強風の影響によるダイヤ乱れで7分程遅れて到着しました。E7系F43編成がきました。まだ新しい編成です。大宮を出た北陸新幹線あさま621号は上越新幹線を進みます。10号車の指定席は結構空いていて快適に過ごせます。列車は、熊谷・本庄早稲田にも停車します。本庄早稲田を出ると高崎に停車します。高崎で降りる人も僅かにいました。高崎を出ると北陸新幹線に入り唯一の通過駅となる安中榛名を通過します。安中榛名を通過すると碓氷峠トンネルを抜けて軽井沢に到着します。軽井沢では上りホームが混んでいました。日帰りで帰る客が多いようです。また、また軽井沢では4分停車を削りすぐに発車したので遅れは4分遅れまで回復しました。軽井沢を出ると佐久平・上田と停車して乗客が降りてゆきます。五里ヶ峯トンネルを抜けて長野に2分遅れで到着。軽井沢の4分停車を削ったとしても回復運転の威力は凄いです。長野に到着した時点で10号車の乗客は片手程・・・。どの駅でも階段から遠い号車で敬遠されるのは解りますが、もう少し多く乗っていても・・・・。

 という事で今日の「水郡線復旧記念感謝」関係の旅は終了です。一旦帰宅して明日に続きます。
  

臨時なすの424号(郡山15:51−大宮16:59)
 

臨時なすの424号行先表示
 

臨時なすの424号車内
 

あさま621号(大宮17:17−長野18:39)
 

郡山から大宮へ
 

郡山発車案内
 

なすの424号車内
 

大宮で乗り換え
 

大宮駅発車案内
 

長野に到着
 

使用乗車券


週末パス(使用前)
 
 今回は、「水郡線復旧記念感謝」乗車の旅(3/26)と「ひな街道Shu*Kura」乗車の旅(3/27)と分けましたが、乗車券は「週末パス」を利用しました。
 いろいろ噂のあった「週末パス」ですが、来年度は現在と同じ条件で発売されるようで良かったです。
 今回は、長野−品川−水戸−常陸太田−郡山−大宮―長野と利用しました。これ1枚あればフリーエリア内は乗車券を買う必要が無いので便利です。末永く発売してほしいものです。

新幹線自由席特急券
 

ときわ53号特急券
 

水郡線復旧記念感謝1号指定券
 

水郡線復旧記念感謝3号指定券
 

新幹線自由席特急券

あさま621号新幹線特急券