初冬の磐越西線SL列車の旅  
2020年12月 5日(土)日帰り_ 

 今回の旅の概要
 今年は、3年ぶりに磐越西線にSLクリスマストレイン号が運転されます。順当にグリーン席が確保でき乗車する事にしたのですが、指定券を予約して1週間後に町の用事が入りまして泊りで行くのが無理になりました。ですが、せっかく12月5日のSLクリスマストレイン号と12月6日の庄内Shu*Kura号の指定券が確保できましたので割高にはなりますが、一度帰宅して町の用事を済ませて再度出かけることにしました。このため日帰り旅行を2回行う事になり別々の独立した旅行記になります。
 こちらでは、12月5日分でSLクリスマストレイン号の乗車を中心に長野から上越妙高を経由して新津から磐越西線に入り会津若松を経て郡山へ抜けて郡山から大宮経由で長野へ戻る乗るだけの行程です。夜にある町の用事に間に合わせるため寄り道無しの最速乗り継ぎで進みます。
     
−旅行行程−
 長野6:11−はくたか591号−6:34上越妙高7:25−特急しらゆき1号−新津9:13
 新津10:05−快速SLクリスマストレイン号−13:35会津若松14:13−快速あいづ4号−郡山15:19
 郡山15:30−やまびこ144号−16:22大宮16:50−かがやき511号−長野17:46
  
 12月 5日(土) SLクリスマストレイン号の旅
T.長野から直江津経由で新津へ
 今日の旅(JR利用分)は長野駅からスタートします。北陸新幹線はくたか591号で長野を発ちます。先頭を撮影して自由席のある4号車まで歩きます。グランクラス・グリーン席はガラガラでしたが、指定席はそれでも人が僅かながら乗っています。この時間なら指定など必要ないのですが旅行商品の絡みでしょうか。
 
 長野を6時11分に発車した北陸新幹線はくたか591号はW7系での運転です。車内メロディーの「北陸ロマン」も久しぶりに聞きました。夜明け直後の長野市を北上して飯山へ向かいます。乗車した4号車の自由席も4人ぐらいしか乗ってません。もしかしたら自由席より指定席の方が乗客が多いかも解りません。それでも10人単位ぐらいでしょうが。次の飯山に到着する頃には夜も空けて朝の雰囲気が漂います。飯山での4号車の乗客はありません。飯山を出るとトンネルを通過して新潟県へ。僅か23分の乗車で上越妙高に到着します。
 上越妙高では51分ほど待ち時間があります。これが退屈で困ります。今日はまだ雪が無いので駅から少し離れたコンビニまで買い物に行きます。近くにもコンビニはあるのですが、時間調整が目的なので8分ほど歩いた距離のコンビニへ。コンビニで買い物を済ませて来てもまだ時間があるので、えちごトキめき鉄道の上越妙高駅の待合室で時間を潰します。暖房が入っているのでありがたいです。
 
 上越妙高からは、特急しらゆき1号で新津へ向かいます。新井始発なので発車1分前にならないと入線してきません。新井始発で到着した特急しらゆき1号は上越妙高で僅かな乗客を乗せて直江津へ向けて走ります。直江津からはJR東日本の区間に入ります。乗客も僅かながら増えて特急しらゆき1号の本番はここからでしょうか。列車は、柿崎を過ぎて日本海が見えてきます。普段、海には縁の無い生活なので海が見えるとテンションも上がります。柏崎の手前まで日本海の景色を楽しみます。柏崎を過ぎると内陸に入り海は見えません。列車は、柏崎から山間部に入り信濃川を渡ると長岡に到着します。長岡でほとんどの乗客が降りてしまいました。代わりに僅かばかりの乗客が乗り込み長岡を発車します。冬の田園地帯を列車は順調に走り定刻に新津に到着します。磐越西線に乗り換えのため新津で下車します。
 

はくたか591号(長野6:11−上越妙高6:34)
 

特急しらゆき1号(上越妙高7:25−新津9:13)
 

6:11に長野を出発
 

夜明け直後の長野市内を北へ
 

はくたか591号車内
 

上越妙高で乗換

日本海を見ながら東へ

新津で乗換


U.冬の磐越西線を快適に走破
 新津から磐越西線を走る快速SLクリスマストレイン号に乗車します。この列車の乗車が今日のメインです。早く言えばSLばんえつ物語号の冬季運転で列車名を変えただけで、SLばんえつ物語号と同じ車両・同じ時刻で走ります。ただ、牽引するC57 180が門鉄デフに変わっているのとヘッドマークが無い事です。
 列車名が変わるとこんなに混むのかと感心するほどほぼ満席の状態でSLクリスマストレイン号は新津を発車します。今日は、グリーン席を確保したので快適に移動できそうです。が、オコジョルーム・展望室はコロナ対応のため整理券が必要です。このため整理券を求めて並ばなければなりません。また、売店で買い物をする時も並ばなければなりません。SLクリスマストレイン号の旅の始まりは並ぶ事から始まります。結局、咲花駅手前まではただ並ぶだけで終わりました。ただ、整理券を貰い売店で買い物をすれば心配事はありません。
 咲花を出ると、春は桜。初夏は新緑。夏は濃い緑。秋は紅葉。と楽しめる桜の木々が並ぶ撮影名所も、今は冬枯れした木々が寂しそうです。トンネルをいくつか通過してちらっと阿賀野川を見て五十島で227Dと交換。新型のGV-E400系でした。三川を出ると時々阿賀野川に沿って進みます。沿線は、撮影の方々で通常のSLばんえつ物語を上回る凄い人出です。並行する国道も何台も車が猛スピードで追い越してゆきます。こちらはのんびりと進み津川に到着。津川ではC57の点検おいこっとため少々停車します。我々もホームで一休みです。

 津川の停車時間は休憩タイム兼撮影タイムでC57の周りは大勢の人が集まっています。私は新津駅である程度撮影できているので反対側から軽く撮影して終了です。
 津川を出ると整理券を貰ったオコジョルーム・展望室の利用時間になったので移動します。見学開始時刻になり1号車のオコジョルームへ。早めに並んだのでオコジョ展望室からC57を広めに何枚か撮影しました。その後は、展望室から流れゆく景色を楽しみます。列車は、阿賀野川に沿って進んでいましたが、いつしか阿賀野川も見えなくなりしばらくするとSLクリスマストレイン号は山都駅に到着。最後の整備のため停車となります。山都駅を出ると一ノ戸川の雄大な景色を堪能できる一ノ戸橋梁を通過します。この橋梁も撮影スポットで凄い人出です。そしてトンネルを通過してしばらく進むと車窓右手に磐梯山が悠然と姿を現します。今日は冬晴れで大当たりです。山頂までくっきり見る事ができました。磐梯山が見えてくるとSLクリスマストレイン号の旅も終盤です。喜多方駅では大勢の方が下車しました。SLクリスマストレイン号は、青い冬空に映える磐梯山を見ながら会津盆地を進みます。私もしばらくは7号車の展望室から流れゆく景色と磐梯山の車窓を楽しみます。SLクリスマストレイン号の旅も塩川駅を出ると終点の会津若松駅に到着します。
 
 会津若松からは大宮経由で長野へ戻ります。次の郡山行は快速あいづ4号です。この列車には指定席があるので指定席を利用します。ただ、この列車の指定券は土曜・休日は満席でなかなか確保できません。私も1ヶ月前には早々に購入しました。快速あいづ4号は、自由席の乗車率は半分ぐらいです。家族連れ以外はだいたい1ボックスに1人か2人程度です。対照的に指定席は発車時刻にはほぼ満席です。少し早めに乗ったのでなんとか車内の撮影はできましたが・・・。
 指定席のみ満席の快速あいづ4号は定刻に会津若松駅を発車します。新津方面の磐越西線と分岐して郡山方面へ北に進んだ後に東に進みます。途中の猪苗代の手前までは峠を右に左にと進み猪苗代の手前からは集落を走り猪苗代へ。猪苗代では自由席の方は結構乗りました。指定席は、もうほぼ満席なので関係ないですが。猪苗代を出ると猪苗代の湖畔を通過して中山宿を抜けて磐梯熱海へ。磐梯熱海を出ると田園地帯を進み喜久田辺りから住宅街に車窓が変わります。住宅街を進み郡山富田を出ると東北新幹線の高架を潜り東北本線・磐越東線と並行して郡山に到着します。快速あいづ号の指定席はリクライニングシートで快適なのですが、席数が少ないのですぐに満席になるんですよね。自由席の空き具合を見るとどちらが快適かは判断が分かれると思いますが。
 

SLクリスマストレイン号(新津10:05−会津若松13:35)
 

快速あいづ4号(会津若松14:13−郡山15:19)
 

新津にて
 

SLクリスマストレインはグリーン席
 

会津若松駅で折り返し地点
 

あいづ4号は指定席利用

指定席座席

指定席は満席


V.郡山から最速で長野へ
 郡山からは最速で長野へ戻ります。今日は町の用事があるので寄り道している暇はありません。郡山からは東北新幹線やまびこ144号に乗車します。自由席の窓側が満席なら後続の東北新幹線なすの号(郡山始発)に乗れば良いので適当に2号車あたりに並びます。土曜の午後なので大して混んでないと予想しましたが・・・。
 やってきたのはE2系1000番台J2編成です。コンセントも付いていない編成です。自由席の混雑具合は・・・。2列席のE席も結構空いている。という事で乗車決定。(後続の「なすの」ならE5系何ですがね。)
 郡山を出た東北新幹線やまびこ144号は、後部に山形新幹線つばさ144号を連結した17両編成で運転しています。やまびこ144号側は郡山から結構乗ったのでE席はほぼ満席ですが、A席はまだ余裕があります。午後の東北新幹線を新幹線やまびこ・つばさ144号は快調に飛ばします。次は宇都宮まで停車しません。東北新幹線が八戸まで開業した当時は窓の大きい新型のE2系としてもてはやされたE2系1000番台も次第にE5系やE7系との世代交代が進んでいます。車内もコンセントもありませんしどこか懐かしさを感じる車内です。宇都宮でA席もほぼ埋まった新幹線やまびこ144号は小山を通過して上越新幹線と並行すると大宮に到着します。大宮到着直前で北陸新幹線あさま619号が発車してしまいました・・・。まぁ良いけど。
 大宮駅では、あらかじめ購入しておいた「はくたか571号」の特急券を1本早い「かがやき511号」に変更しました。先頭を撮影後すぐに乗れる10号車の指定が「最も空あり」で一安心。
 
 大宮からは、金沢行かがやき511号に乗車します。かがやき号に乗車するのも久しぶりです。まだ帰宅するには早い時間なのか10号車も空いていました。大宮は1分停車なので編成の確認はしませんでしたが、大宮発車後に北陸ロマンが流れたのでW7系です。今日は、W7系2本に乗ることができた幸運日です。北陸新幹線かがやき511号は、大宮を出ると長野まで止まりません。夕暮れの上越新幹線を北上して日が暮れた高崎を通過し北陸新幹線に入り闇夜を淡々と進み長野に到着。大宮から56分で到着しました。やはり新幹線かがやき号は早いですね。ちなみに東北新幹線やまびこ144号が大宮に着く直前に出た新幹線あさま619号は4分前に長野に到着したばかりでした。
 
 今日の旅はこれで終了です。夜に町の用事があるので急ぎ足の日帰り旅行となりましたが、メインのSLクリスマストレイン号に乗車できたので非常に満足です。それにしても、郡山を15:30に出て大宮駅で28分乗換時間があったものの長野に17:46に到着。郡山から長野まで2時間16分で移動できるとは新幹線は早いです。
  

やまびこ144号(郡山15:30−大宮16:22)
 

かがやき511号(大宮16:50−長野17:46)
 

郡山から東北新幹線利用
 

やまびこ144号に乗車
 

やまびこ144号車内
 

大宮で乗換

かがやき511号に乗車

17:46長野に到着

 使用乗車券

週末パス
 
 使用した乗車券は、明日(12/6)と合わせて「週末パス」を利用しました。これ1枚あれば乗車券を購入する必要はありません。今日1日で通常なら普通乗車券(長野−上越妙高−新津−郡山−大宮−長野に一筆書き乗車券)部分で11010円分使うので今日1日分だけでも週末パスは大変お得なのですが、明日も使うので乗車券部分はさらに安くなります。
 一方、一度長野へ戻るので特急料金部分は高くなりました。郡山から長野まで合計5810円余計にかかりました。今の時期ならホテルの泊まる方が安いんだけどな・・・。

長野−上越妙高 新幹線自由席特急券
 

特急しらゆき1号特急券
 

SLクリスマストレイン号グリーン券
 

快速あいづ4号指定券
 

郡山−大宮 新幹線自由席特急券
 

かがやき511号特急券
 
※ 無効用の穴は画像加工で塞ぎました。