SLぐんまみなかみ&おいこっと  
初秋の上信越一周鉄道旅行  
2020年 9月19日(土)日帰り_ 

 今回の旅の概要
 今回は、12系客車を使用するSLぐんまみなかみ号に乗車します。秋になると高崎支社のSL列車は旧型客車の出番となるので12系客車の出番は少なくなります。今の情勢では乗れるときに乗った方が得策ですので、今回は近いですがSLぐんまみなかみ号の乗車を選択しました。
 ただ、乗って戻ってくのは面白くないので水上から六日町まで北上して北越急行線で十日町へ移動して飯山線観光列車おいこっと号で南下して長野へ戻りました。ちょうど上信越を一周する形にしました。
  
−旅行行程−
 須坂7:07−長野電鉄−7:34長野8:24−あさま610号−9:14高崎9:56−SLぐんまみなかみ−水上12:03
 水上13:40−普通−14:35六日町14:50−北越急行線−15:04十日町15:12−おいこっと−長野18:07
 長野18:19−長野電鉄−須坂18:45
  
 T.長野から新幹線とSLで水上へ
 早朝の仕事を終えて須坂駅から長野電鉄で長野駅へ移動します。やってきたのは3000系電車でした。今回で2回目の乗車となります。それにしても日比谷線03系を長野で乗車することになるとは不思議な感じです。車内は、高校生でまぁまぁの乗車率です。千曲川を渡り長野市内に入り柳原から先は各駅で結構乗車がありましたが、善光寺下や権堂での降車が多く長野駅に着くころには車内も空いていました。
 長野駅到着後は、「えきねっと」で予約した乗車券類を受け取り新幹線改札へ。今日は高崎までは、新幹線eチケットを使用します。理由は簡単で、新幹線eチケットを今(2020.9.30まで)利用してSNSでその旨を投稿して新幹線改札の有人改札でスマホ画面を見せると記念グッズが貰えます。それが狙いです。私も無事に記念グッズを貰いました。長野駅におかれては第2弾も期待しています。
 
 長野からは北陸新幹線あさま610号で高崎へ向かいます。新幹線eチケットとは言え自由席でも良かったのですが、自由席だと所定の運賃・料金なので指定を利用しました。あさま号の普通車指定席は、6号車から10号車までなので先頭の撮影をした後にまた6両分戻ることになります。新幹線ホームへ行くと、14番線のE7系あさま610号が入っていましたが、先行の金沢始発かがやき502号が発車するまでドアは開けないようです。かがやき502号が発車して8:10にドアが開きました。長野始発なので自由席も余裕な感じです。撮影を終えて6号車へ行くと今のところ無人・・・。そのうち何名か乗って来ましたが。金沢始発の かがやき540号の後を追うように8:24に長野を発車します。東京まで各駅に止まってゆきます。長野を出た時点ではガラガラでしたが、先行2本が「かがやき」でしたので次の停車駅となる上田から指定席も埋まり始めます。次の佐久平での乗車もあって6号車の2列側の窓側も結構埋まって来ました。3列席側は余裕がありますが・・・。列車は、軽井沢を過ぎて碓氷峠を下り安中榛名を経て関東平野に入り高崎に到着します。本日は高崎で降車となりますが、逆に高崎から乗ってくる人が結構居て驚きました。

 北陸新幹線を降りて高崎駅の2番線へ行くと中線に本日のSLぐんまみなかみ号を牽引するC61 20が停車していています。時代は変わってもやはりSLは人気ですね・・・。この辺りだけ人の密集が凄いです。2番線から新前橋行が発車するとC61も移動して水上側の側線に入ります。しばらくするとDE11 1041に推進される形で12系客車5両が入線してきました。先頭にC61が連結され後部のDE11が引き上げるとようやく乗車できるようになります。車内は懐かし紺色のボックスシートが並んでいて急行型車両の雰囲気を色濃く残しています。我々の世代だと旧型客車より12系客車の世代ですのでこちらの方が懐かしいです。車内は空いているかと思いましたが、発車時刻が近づくにつれて客は増えて半分ぐらいの席は埋まった状態となります。
 高崎駅構内にC61の汽笛が響き渡りSLぐんまみなかみ号は高崎を発車します。しばらくは信越本線と並行して走行しますが、すぐに信越本線と分かれて上越線を北上します。列車は市街地を進み新前橋で5分程停車します。新前橋ではようやく先頭部をゆっくりと撮影することができました。新前橋を出ると両毛線と分かれて住宅街を進みます。群馬総社を通過するといろいろ記念品の配布があります。まずは、トレーディングカードが配布されます。気になる中身は・・・。前回乗車時とデザインは違いますが旧客関係でした・・・。続いてコロナ禍でのご時世かウェットテッシュは配布されました。こちらは、シール部分が旧客のラウンジカーに装備された柄付きのロールカーテンと同じ柄で「SL GUNMA」と入っています。貰うものも貰ったので、ビールを飲みながら「鳥めし」を楽しみます。
 渋川からは、特急草津号や快速四万温泉やまどり号からの乗り換え客で座席もかなり埋まりました。休憩を終えたSLぐんまみなかみ号は、吾妻線と分かれて渋川からいよいよ山登りになります。渋川を出ると盛大に煙を上げて利根川を渡ります。右手に山。左手に田んぼを見ながら煙を上げて水上を目指します。ここ数年は、山を下る上り列車のみ乗っていたので山を登る下り列車は久々です。やはり車窓にC61から吐き出される煙が見えるのは新鮮です。列車は、右へ左へカーブしながら利根川と寄り添って進みます。利根川が離れると沼田に停車します。沼田を出ると車窓右側には田園風景が続きます。秋空に収穫直前の田畑がしばらく続きます。上牧駅を通過して上下線が分かれ上り線はトンネルに入ります。下り列車は、山裾を回り込んで進みます。水上温泉の温泉街が見えてくると終着の水上に到着します。
 
 水上駅到着後は、転車台広場へ移動してC61の方向転換を眺めます、この場所へ来るのも久しぶりです。今日も大勢の人が見学に来ています。バックでゆっくりと進入してきたC61は転車台の上でサービスで2回ほど回転して向きを変えて整備線へ移動しました。
 その後は、駅で貰った福引券で地元の方々が主催する福引大会に参加します。今回は、珍しく3等が当たりました。参加賞ではないのが良かったです。福引をを終えた後は、しばらく保存されているD51 745や折り返し整備中のC61 20を眺めて過ごします。もう涼しい秋風が吹く青空の下、芝生の広場で遊ぶ家族連れやSLの撮影をしている人々を見るとコロナ禍なんて忘れてしまうようなのんびりとした平和なひと時を過ごしました。
 
 今回の旅で駅の改札外に出るのは水上駅のみですので、まだ北上はしますが水上駅を旅の折り返し地点にします。


長野電鉄(須坂7:07−長野7:34)
 

あさま610号(長野8:24−高崎9:14)
 

SLぐんまみなかみ号(高崎9:56−水上12:03)
 

水上駅転車台
 

長野を出発
 

高崎で乗り換え
 

12系客車の旅
 

鳥めし(早めの昼食)

上越線SL列車の旅

水上に到着

 U.水上から飯山線観光列車で長野へ
 水上からはまだ北上しますが帰路になります。水上駅に戻り上越線普通列車で六日町へ向かいます。今度の普通列車長岡行ですが、本日は1番線から発車という事で高崎行が発車後の入線となります。青春18きっぷの期間中ではないので大した混雑はないかと思いましたが、水上駅の1番線(臨時列車運転につき番線変更)には結構人が並んでいます。放送では、2両編成で・・・と言う感じでドアが来る番号を案内していますが、正直言うとどこら辺がどの号車の位置か解りませんので1人しか並んでいない場所を選択。しばらくして2両編成のE129系長岡行が入線してきました。何だか解りませんがボックスシートの進行窓側に座れました。ホームで待つ立ち位置が良かったようです。車内の方は、詰めれば確実に全員座れる程度ですが、今のご時世なので人と並んで座るのが嫌なのか、それとも別に理由があるのか・・・。
 E129系長岡行は、立客も出す盛況で水上を発車します。先程訪れた転車台広場を過ぎると利根川を渡り山裾に沿って進みます。しばらくすると上り線と分かれて新清水トンネルに入るとすぐに湯檜曽に停車します。湯檜曽を出るとそのままトンネルを走行して土合駅へ。下り線のみトンネル内にホームがあるので有名ですが、この駅で立客も含め結構な数の人々が降車しました。立っていても大した時間ではないので皆立っていたようです。土合を出ると延々と続くのかと思うくらい長い新清水トンネルを走行します。ようやく長いトンネルを抜けると魚野川を渡ります。列車はすでに新潟県に入っています。土樽を出ると再び長いトンネルに入ります。上り本線のループを避けるように大きく回り込みます。2両編成の列車ではいまいち実感が湧きませんが、長いトンネルを抜けて越後中里に到着します。正直、ここまで無事に来てホッとしました。特に不正乗車していないのでどうでも良いのですが、車掌乗務の普通列車だとこの辺りまでに車内改札を行うと聞いていましたが今日はありませんでした。列車は大きく左にカーブして岩原スキー場前を過ぎて越後湯沢に到着しました。越後湯沢では、それなりに降りる人も多かったですが、それ以上に大勢の乗客が乗ってきました。越後湯沢からなら1時間前にも普通列車があるので、この列車の方が時間帯が良いようです。車掌乗務なら4両にしてくれてもいいのに・・・。
 越後湯沢を出ると魚野川に沿って進みます。やがて山裾を回り込む様に進み石内へ。かっては、特急はくたか号が留置されていた石内も寂しくなりました・・・。石内を出ると田園地帯を進み塩沢を過ぎて六日町に到着します。六日町ではかなりの乗客が降りました。私も六日町で降りて北越急行線ホームへ移動します。
 
 六日町からは北越急行線に乗車します。六日町始発の列車で1両編成です。座れるか心配しましたが1両でもボックスの進行方向に余裕で座れました。六日町では、長岡方面からの列車の乗客を待って発車します。ワンマン運転なので慣れている地元客は先頭部のロングシートに集中していて中ほどのクロスシート部分までは入って来ません。
 六日町を定刻に発車した北越急行線直江津行は上越線と分かれて北越急行線を進みます。いつ乗っても感じるのですが、やはり北越急行線は速度が速いですね。魚沼丘陵駅を出るとトンネルに入ります。長いトンネルをしばらく進むとトンネル内に美佐島駅があります。地元の方々が降りるので手際よく降車も済んですぐに発車します。長いトンネルをようやく抜けたかと思うと「しんざ駅」に止まります。もう十日町市内です。しんざ駅を出ると大きくカーブして列車は十日町駅に到着します。十日町では大勢の乗客が降車しました。十日町では、乗り換え改札を通過して飯山線ホームへ移動します。
 
 十日町からは、この旅最後の乗車列車となる快速おいこっと号に乗車します。北越急行線からの乗り換え時間は少ないですが、意外な事に私以外にも何名か北越急行線からの乗り換え客がありました。短い時間ながら一応先頭部の撮影だけして乗車するともう発車の時刻となります。
 十日町を定刻に発車した快速おいこっと号は長野を目指して進みます。車内は、1号車より2号車の方が乗車率は高いようです。ただ、定員の3割程度しか乗ってない状況でほとんどが1人掛のクロスシートに集中しています。越後田沢を通過してトンネルを抜けると信濃川を渡ります。千曲川となる長野県側を含めて信濃川を飯山線が渡るのはこの1ヶ所だけです。そして車窓右側に東京電力の信濃川発電所が見えます。その後、しばらく信濃川に沿って列車は進みます。駅舎内に温泉がある津南駅を出ると千曲川には沿っていますがトンネルが続く山間部を走行します。越後田中を通過すると再度山間部を進み新潟県最後の飯山線の駅となる足滝を通過すると列車は長野県に入ります。信濃川も千曲川に変わり列車は飯山線内では長野県で最北となる森宮野原駅に到着します。
 森宮野原での小休止を終えて快速おいこっと号は再び長野を目指して走ります。県境を越えているので千曲川に沿って列車は南下します。桑名川駅では交換列車待ちのため運転停車します。ドアは開きません。西日が反射してオレンジに染まる千曲川をその名の通り川に沿って右に左にカーブして列車は進みます。上境を過ぎて大きくカーブすると千曲川が離れて市街地が広がります。列車は、山間部を抜けて戸狩野沢温泉に到着します。戸狩野沢温泉では5分程止まります。さっそく道祖神と「おいこっと」を合わせて撮影していると発車の時刻になります。戸狩野沢温泉を出ると信濃平の田園地帯が続きます。早い田んぼではもう収獲を終えている場所もあります。信濃平の田園地帯を抜けると飯山に停車します。
 飯山では15分程停車します。コロナ禍で特にイベントも無く交換列車待ち合わせと言う感じの停車です。私もホームで撮影したのみで改札からは出ていません。行き違いの列車が到着して快速おいこっと号も長野を目指して再び走り始めます。もう車窓も薄暗くなり始めています。車窓も見難くなりました。蓮を通過してトンネルを抜けると高社山とともに千曲川が再び見てて千曲川に沿って進みます。途中、替佐の前後で一時的に離れますが、上今井から再び千曲川と沿って進みます。もう車窓も暗くなりどこが千曲川か解り難くなりましたが・・・。立ヶ花を過ぎて千曲川と離れます。しばらく走り信濃浅野を過ぎると北しなの線と並走して豊野に到着します。豊野からは北しなの線に入る関係で2分程運転停車を行います。豊野からは、北しなの線に入り豊野築堤を進みます。もう暗くてほとんどどこを走っているのか解りませんが、三才を過ぎて市街地が広がり北陸新幹線の高架が近づいてきて並行すると北長野に到着します。北長野を出ると市街地を進み長野総合車両センターを過ぎると長野駅に到着します。
 
 長野駅新幹線ホーム14番線を8時24分に出発して高崎から上越線を六日町まで北上し、北越急行線で西へ移動し十日町から飯山線・北しなの線で長野まで南下して、再び長野駅4番ホームに18時7分に戻って来ました。9時間43分の上信越を一周する鉄道の旅は無事に終了しました。
 長野駅からは長野電鉄で須坂まで戻ります。やって来たのは、朝に乗車した3000系でした。今日は往復とも3000系に乗車できました。車内は、信濃吉田・朝陽あたりまでは座席も埋まっていましたが、朝陽より先は空いていて須坂駅までゆったりと移動できました。


上越線普通(水上13:40−六日町14:35)
 

北越急行線(六日町14:50−十日町15:04)
 

おいこっと号(十日町15:12−長野18:07)
 

長野電鉄(長野18:19−須坂18:45)
 

水上を出発
 

長岡行はボックス席確保
 

六日町で乗換
 

北越急行線もボックス席確保

十日町で乗換

長野に到着

 使用乗車券

高崎→飯山までの乗車券
 
 今回は、「新幹線eチケット」を使用してSNSに投稿し長野駅の有人改札に見せると記念品が貰える(9/30まで先着順)ということで高崎までは「新幹線eチケット」を使用しました。高崎からは普通乗車券を使用しましたが、経路の途中で「北越急行線」と「しなの鉄道」が入るため1枚にはできず、しなの鉄道の連絡運輸区間を考えて飯山で分割しました。(高崎からの乗車券を延ばすなら豊野までできます。)
  

新幹線eチケット座席票

飯山→長野までの乗車券
 ※無効印と穴は画像加工で消しています。
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長野駅で貰った記念品