2020年夏の鉄道旅行  
夏の磐越西線縦断の旅  
2020年 8月22日(土) 日帰り_ 


 今回の旅の概要
 コロナウィルスの影響で遠征は見合わせていましたが、8月からコロナウィルスの状況を見ながら再開してゆきます。まだ、泊まりで長距離と言う訳にもいかないので日帰りで帰って来られる場所を選定しました。今回は、毎年恒例のSLばんえつ物語号の乗車と指定席が新設された快速あいづ号の指定席の試乗も兼ねて会津若松へ往復しました。
 往路は、直江津経由で会津若松へ向かい。復路は、郡山経由で長野へ戻りちょうど1周する形になりました。
 昨年までと違い人出は少なく空いてはいましたが、5月・6月ほどの状況では無く人出も徐々に回復しているようです。
 
 −旅行行程−
 須坂5:25−長野電鉄−5:50長野6:11−はくたか591号−6:31上越妙高7:25−しらゆき1号−新津9:19
 新津10:05−SLばんえつ物語号−13:35会津若松14:13−あいづ4号−郡山15:19
 郡山15:39−なすの278号−16:50大宮17:18−あさま621号−長野18:40(遅れ19:05着)
 長野19:19−長野電鉄−須坂19:45
  
 T.長野から直江津経由で会津若松へ
 まずは、早朝の須坂駅から長野電鉄の始発で長野駅へ移動します。2番線へ行くと3000系電車が止まっています。実は、3000系電車に乗るのは今日が初めてですので幸先の良いスタートになりそうです。須坂駅を出た始発列車は乗客も少なく2名しか乗っていません。東京メトロ日比谷線の雰囲気を感じつつ3000系の初乗車を楽しんでいると列車は村山橋を過ぎて長野市へ。長野市に入ると乗客も増えてきます。コロナ以前の乗車率とはなりませんが、それでも長野駅には大勢の人が降りたちました。
 
 本日は、事前に乗車券類を準備していないので久々に窓口で乗車券類を購入します。指定席券売機では、一筆書きの乗車券は購入できないので窓口へ行ったのですが、2窓しか営業していないのですね。一筆書き乗車券と言っても素直な一筆書きで癖が無いのですぐに購入できました。
 長野からは北陸新幹線はくたか591号で上越妙高へ向かいます。11番線には長野始発の「あさま602号」が停車していてちょっと注意が必要です。12番線に停車しているW7系が「はくたか591号」となります。W7系に乗れるとはここでも運が良いです。12号車の先頭の撮影をしてから自由席まで延々と歩くともう発車の時刻となります。4号車の自由席は予想に反して空いているものの結構乗っているので2号車の自由席に席を確保。こちらは私を含めて2名しか乗ってません。スマホの充電を始めるころには長野駅を発車していました。長野を611分に発車した北陸新幹線はくたか591号は金沢を目指して北上します。「北陸ロマン」の車内メロディーが流れ車内放送が始まると長野総合車両センター脇を速度を上げながら通過します。しなの鉄道の115系S23編成はまだ工場内に居るようです。北長野付近を通過して長野市の郊外に入り朝日に照された豊野の田園風景が見えてくると、長野新幹線車両センター脇を通過しトンネルへ。一瞬トンネルを抜けて中野市に入り再びトンネルへ。トンネルを抜けると飯山に到着です。飯山からは数人の乗車がありました。飯山を出るとトンネルを通過して上越妙高に到着します。
 
 上越妙高では、はくたか591号到着と同じ時間帯で直江津行が出てしまうので54分待ちとなります。この時間が結構きついんですよね〜。上越妙高駅では何もすることが無くただぼんやりと時間を過ごします。
 上越妙高から特急しらゆき1号に乗車します。やはり去年とは違い乗客も少ないです。と、書いたところで接続の金沢からの「はくたか552号」が遅延していて接続を取るとの放送が。まだ、金沢方面からの乗客がホームに居ないので空いていたように見えただけなのでしょうか。上越妙高を5分遅れて発車した列車は、えちごトキめき鉄道線内を進み直江津へ。直江津からはJR東日本の区間に入り本領発揮です。今回も、自由席の乗車が多くありましたが、後2両の指定席は数名乗ってくる程度でした。直江津を出てしばらくすると列車は日本海沿いを走行します。今日は天気が良くなく日本海が綺麗に見えます。普段海に縁がない生活なので無駄にテンションが上がります。しばらく日本海を見ながら列車は進み柏崎に到着。柏崎からの乗車は今日は少なかったです。柏崎から列車は、内陸部に入り山間部を進みます。車窓に上越線と上越新幹線の高架が見えると長岡に到着します。自由席側は、乗客の乗降が多かったのですが、指定席側は数名降りただけで静かなものでした。列車は、長岡を出ると見附・東三条・加茂と停車して新津に到着します。今回は、SLばんえつ物語号に乗車するので新津で下車します。
 
 新津駅からはSLばんえつ物語号に乗車します。今年もグリーン席の確保に成功したので快適な旅が出来そうです。新津からは知人2名と一緒に乗車します。SLばんえつ物語号は例年通り10時5分に発車します。新津を出てすぐに信越本線と別れて磐越西線にはいります。今日は曇りの天気ですが、所々青空が出ていて夏空が広がっています。さっそく、知人の方々と展望室へ行って飲み始めます。一人で飲むより数倍楽しいですね。列車は、あっという間に五泉を出ると山間部に入ります。しばらく山間部を進むと列車は、桜の花で有名な咲花駅に停車します。今は夏の終わりの時期、桜の木々は緑濃い葉となっており春とは違った光景を見る事ができます。阿賀野川を渡り五十島駅で227D普通列車と交換します。車両は、キハ40系列から最新新鋭のGV-E400系になり時代も変わりました。三川を経て津川に停車します。ここでC57も乗客も一息つきます。今日は、薄曇りの天気ですので光線具合は気にせずにそれなりの記念写真が撮れたかと思います。津川で知人1名が下車したのでここからは2名での旅となります。
 例年なら日出谷を出ると「じゃんけん大会」が開催されますが、今年は新型コロナウィルスの影響で開催はありません。昨年は2回戦で勝ち残り20周年記念ストラップを貰いました。列車は山間部を進むころ整理券を貰ったオコジョルーム・展望室の利用時間になったので移動します。普通車の車内は例年より乗客は少ないのですが、そこまで悲観するほど空いているわけでもないようです。見学開始時刻になり1号車のオコジョルームへ。展望室からC57を間近に見て時を過ごします。この辺りは良い天気で夏空に入道雲と夏のSL列車の旅を楽しみます。人数制限をしているので混んでいるわけでもなくゆったりとした時間を過ごすことができました。見学時間が終わると、もう山都駅まで10分ぐらいの時間ですので座席へは戻らずに4号車の展望室から流れゆく景色を大きな窓から楽しみます。しばらくするとSLばんえつ物語は山都駅に到着。最後の整備のため停車となります。山都駅を出ると阿賀野川の雄大な景色を堪能できる一ノ戸橋梁を通過します。そしてトンネルを通過してしばらく進むと車窓右手に磐梯山が悠然と姿を現します。ただ、今日は暑さで少し霞んで見えるのが残念。磐梯山が見えてくるとSLばんえつ物語号の旅も終盤です。喜多方駅では知人の方も含めて大勢の方が下車しました。喜多方からは私一人で会津若松まで乗車します。SLばんえつ物語号は、青い夏空に映える磐梯山を見ながら会津盆地を進みます。ふと田園地帯を見ると稲も順調に生育して稲穂が育っており夏の終わりも感じさせます。今年のSLばんえつ物語号の旅も塩川駅を出ると終点の会津若松駅に到着します。

 会津若松に到着すると旅も折り返し地点です。


長野電鉄(須坂5:25−長野5:50)
 

はくたか591号(長野6:11−上越妙高6:31)
 

しらゆき1号(上越妙高7:25−新津9:19)
  

SLばんえつ物語号(新津10:05−会津若松13:35)
 

長野を出発
 

はくたか号2号車車内
 

上越妙高で乗り換え
 

しらゆき号2号車車内
 

日本海を見ながら東へ
 

海を見ながら朝食
  

新津で乗り換え

SLばんえつ物語はグリーン席

会津若松に到着

 U.会津若松から郡山経由で長野へ
 SLばんえつ物語号の乗車も終えて長野へ戻ります。再び新津側へ戻るのは面白くないので郡山経由で帰ります。と言うか、3月14日のダイヤ改正から快速あいづ号には指定席が設けられているので指定席に試乗してみたかったのが大きかったのですが。
 快速あいづ4号の撮影を終えていよいよ乗車します。ピンク色のラインに桜のラッピングが貼られた区域が指定席となって何やら特別な感じがします。
 会津若松駅を14時13分に発車した快速あいづ号は、しばらく新津方面への線路と並行して進みます。新津方面の線路と分かれて車内放送が終わると早々に車内改札が始まります。車内改札は、指定席のみで数分で終了となります。列車は、西日射す磐越西線を会津に別れ告げて郡山で向けて走行します。列車は、山間部を進み最初の停車駅となる磐梯町駅に止まります。後の車両には数名乗りましたが、指定席には動きは無く私の隣は空席のままです。磐梯町を出ると磐梯山を時折見ながら列車は進みます。
 猪苗代では乗車する方は結構いましたが指定席エリアには誰も来ません。私の隣はまだ空いてます。猪苗代を出るとよく見えませんでしたが、地形上は猪苗代湖に沿って進みます。昔はスイッチバックで有名だった中山宿駅を通過して磐梯熱海に到着します。流石に磐梯熱海からは隣に人が来るだろうと思いましたが誰も来ません。磐梯熱海駅でも大勢の人が乗車しました。ただ、昨年とは違い人出が少なく地元の方々ばかりなのか立席の人はいません。車窓が山間部から田園地帯にそして住宅街に変わると少し前に新設された郡山富田に止まります。郡山から近いので乗客も増えますが指定席エリアに近づく人は居ません。結局、私の隣は誰も座らないまま東北新幹線の高架が近づき終点の郡山に到着しました。
 
 郡山からは、郡山始発の東北新幹線なすの278号に乗車します。普段は縁のないE5系新幹線です。郡山始発の新幹線各駅停車ですので車内は空いていて2号車は無人でした。それでも郡山を出るころには数名の乗車はありましたが・・・。郡山を出ると新幹線各駅に停車してゆきます。次の新白河で大雨で遅れている在来線からの接続待ちで数分遅れました。確かに一時凄い雨の区間がありました。新白河では10名ぐらいの乗車があります。新白河を出ると再び強い雨の区間がありましたが、那須塩原に着くころには雨も止んでいます。なすの号の主な始発駅は那須塩原ですので那須塩原からの乗車は結構ありました。那須塩原を出ると宇都宮に止まります。宇都宮では、後続の「はやぶさ・こまち」の通過待ちを行うため4分ほど停車になるとのこと。宇都宮からも乗車があって窓側も半分ぐらいが埋まる程の乗車になりました。宇都宮を出ると小山に停車して大宮へ。北陸新幹線に乗り換えのため大宮で下車します。
 
 大宮からは、あさま621号に乗車します。10号車の指定席もガラガラで土曜日のこの時間帯では信じられない乗車率です。本当に人が乗ってません。あさま621号はE7系ですので、今日はW7系とE7系の両方に乗車できました。先程まで乗車していた東北新幹線と分岐して上越新幹線を進みます。途中、本庄早稲田・熊谷と停車して高崎へ向かいます。あさま621号は、安中榛名以外のすべての駅に停車します。高崎からは北陸新幹線に入り軽井沢へ向かいます。車窓から見ると軽井沢方面は黒い雲が出ていて明らかに天気は悪そうです。安中榛名を通過してトンネルを通過すると軽井沢に到着します。軽井沢には、珍しく多くの人が自由席に並んでいます。軽井沢では、臨時の「かがやき535号」通過用に4分ほど停車します。今日は、「かがやき535号」の運転はありませんので時刻調整の停車だけです。軽井沢では土砂降りの雨の中を発車します。既に小海線は大雨で運転見合わせ中との事で心配ですが・・・。心配は的中したのか列車は推定で御代田付近で急停車。
 車内放送では、対向の上り列車において線路内に支障物があるため確認を行う関係で停車したとの放送が・・・。その後しばらくして現場手前まで徐行して進み再度停車する旨の放送があり低速で運転開始。再び停車してしばらくすると下り線の安全確認ができたので佐久平まで徐行で進むとの放送が。自転車並みの速度で動き出してすぐに「はくたか570号」らしき車両が停車しているのが見えました。E7系の先頭の鼻の部分に白というか半透明な何かが車両と防音壁の間に挟まっているのが解りました。しばらくして自動車並みの速度に上がり列車は佐久平に到着。佐久平では、乗客の乗車を待ったようで数分停車して発車。向かいのホームには「かがやき512号」がドアも空けずに停車しています。佐久平を出ると雨も上がり速度を上げて回復運転を行います。上田でも自由席側は結構乗降があったようです。10号車も乗客が減って数人となりました。上田を出ると長いトンネルを抜けて長野へ。長野駅には25分遅れでの到着となりました。後から調べたところ下りでは一番遅延が少ない列車だったようです。
 
 長野からは長野電鉄須坂行に乗車。8500系T4編成の女子高生が踊っている年金ラッピングの広告編成です。長野から朝陽あたりまでは結構乗っていましたが、須坂に着くころには数名の乗車でした。何はともあれ無事に須坂駅に到着して一安心です。
 
 最後はいろいろヒヤヒヤしましたが、2020年夏の旅も規模を縮小したものの無事に終了しました。
 


あいづ4号(会津若松14:33−郡山15:19)
 

なすの278号(郡山15:39−大宮16:50)
 

あさま621号(大宮17:18−長野18:40)
※線路支障物のため遅延 長野19:05着

長野電鉄(長野19:19−須坂19:45)
 

会津若松を出発
 

指定席部分は装飾が
 

指定席部分
 

会津を出て郡山へ
 

郡山で乗り換え
 

なすの号2号車車内
 

大宮で乗り換え

夕食の「チキン弁当」

長野に到着

 使用乗車券
 今回は、必要な指定席券類は「えきねっと」で確保しておいたのですが、仕事の休みがなかなか定まらず8月22日に出発できるのが確定したのは前日となる金曜の21時でした。
 もう、自宅から長野駅まで「週末パス」を購入に行くこともままならず、今回は当日の朝に長野→長野で一筆書きになる乗車券を購入しました。私の予想では、経由全てを入れると120mm券での発売となり自動改札は通れないと予想していたのですが、経由地のあふれ分を手書きで記入することにより85mm券で発券されました。
 日帰り使用だけでも「週末パス」の方が安いので、次回からは払い戻し手数料を恐れずに事前に購入しようかと思います。