秋の愛知県とイベント列車の旅  
2019年 11月2日(土)から1泊2日_ 



 今回の旅の概要
 昨年から延び延びになっていた名古屋への旅ですが、快速知多鉄道酢トーリー号と快速SL北びわこ1号の指定券が確保できたので旅行を決断しました。乗り鉄以外の観光の本命は御朱印(お城印)集めと名古屋城本丸御殿の見学です。名古屋城の本丸御殿は、復元され公開された当時から見てみたいと思っていたので念願かなっての見学となりました。その他に半田市の観光を入れて、乗り鉄と観光がちょうど半分ぐらいになるように調整しました。
 最近は、乗り継ぎゲームみたいに列車に乗り続ける事が多かったので、たまには駅から離れて観光をする時間を多めに取りました。とは言え、やはり乗り鉄の方も疎かにはできず、帰路は北陸回りにして金沢で途中下車して特急花嫁のれん号に和倉温泉まで往復乗車しました。
 内容的には1年延びた分、乗り鉄・観光共に充実した旅になったかと思います。

−旅行行程−
・11月2日(土曜日)
 須坂5:25−普通−5:50長野6:09−特急しなの2号−名古屋9:17
 ■名古屋市内観光【熱田神宮→名古屋城(本丸御殿)→大須観音】
 名古屋13:27−快速知多鉄道酢トーリー号−半田14:26
 ■半田市内観光
  【半田駅跨線橋→半田市鉄道資料館→半田運河→半六庭園→旧中埜家住宅→住吉神社→半田赤レンガ建物】
 知多半田16:43−名鉄特急−名古屋17:14
 ☆名古屋市内宿泊
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・11月3日(日曜日)
 名古屋−新幹線−米原10:09−SL北びわこ1号−10:52木ノ本11:25−普通−近江塩津11:34
 近江塩津12:01−新快速−12:15敦賀12:25−特急しらさぎ53号−金沢13:48
 金沢14:15−特急花嫁のれん3号−15:32和倉温泉16:30−特急花嫁のれん4号−金沢17:54
 金沢18:09−はくたか574号−19:36長野19:58−長野電鉄−須坂20:18
  
 1日目:11月 2日(土)
 須坂駅を5時25分に発車する始発の須坂行に乗車して今回の旅が始まります。須坂駅を出る時点では数名程度の乗車ですが、長野市内に入ると朝陽駅から乗客が増え始め長野駅到着前には前2両はほぼ座席が埋まる乗車率で長野駅に到着。北陸新幹線は、あさま400号(あさま600号)が、あさま602号運休に伴う安中榛名臨時停車により発車時間が2分繰り上がり長野6時発となったため乗り換え時間が10分しかありませんので、ほとんどの乗客は大急ぎで乗り換えます。
 私は、特急しなの2号に乗るので普通に歩いて長野駅6番線へ。長野駅6番線の自由席乗車口は目を疑うような行列になっています。私は、何とかキャンセル分の窓側指定を確保しておいたのですが、先頭部の撮影のため自由席車両を見ましたが長野に入線した直後で自由席の空席は通路側の端ぐらいしかありませんでした。先頭の撮影を終えて指定された6号車へ行くと長野から相席とかのレベルです。全体的に見ても半分ぐらいの席は埋まっています。今日は、6両に4両を増結した10両で運転です。グリーン車が2両連結されるパターンですが、車内放送では繰り返し指定席・グリーン席は発売済と放送しています。特急しなの2号は夜明け直後の長野駅を6時9分定刻に発車します。次の篠ノ井からの乗客も多く車内の空席も少なくなります。篠ノ井からは朝の篠ノ井線を一気に駆け抜ける訳にもいかず明科に止まります。明科を出ると松本に停車します。松本からの乗車は多く、ついに指定席のデッキにも立つように放送が流れます。自由席は通路まで一杯になったのでしょうか。松本を出ると次は塩尻に停車します。塩尻からJR東海のエリアに入ります。塩尻を出た時点でもグリーン車と指定席は満席で自由席利用者は指定席のデッキに立つように放送が流れます。列車は、塩尻から朝の木曽路に入り名古屋へ向けて快調に進みます。この先は、木曽福島・上松・南木曽・中津川・恵那と急行きそ号を思い出させるような感じで停車します。沿線は、早くも紅葉の始まった場所もありました。木曽福島を過ぎて上松で211系普通列車中津川行を追い越して先行します。寝覚ノ床を通過しても特に案内はありませんでした。と言うか木々が成長して見難くなりました。
 朝の木曽路を抜けて列車は中津川へ。中津川からの需要もあるようでデッキに乗り込んでくる方が何名かいました。恵那を過ぎて多治見を過ぎると、古虎渓・定光寺の山間を通過していると約20分で名古屋駅に到着するとは信じられません。愛知環状鉄道の高架が見えてきて高蔵寺を通過し住宅地を走ると神領車両区が見えてきて神領駅を通過。続いて春日井駅を通過すると旅も終盤。勝川駅で城北線の高架を見ながら特急諏訪しなの号は名古屋へ向けてラストスパート。列車は、庄内川を渡り名古屋市へ。新守山を通過して矢田川を渡ると名鉄瀬戸線が見えて大曾根駅を通過。続いて千種に停車します。名古屋市中心街の栄に行くなら千種で地下鉄に乗り換えると便利ですので降車する方も多かったです。千種を出ると市街地を進み大きく右へカーブすると金山駅に停車します。。金山を発車すると自動放送を使う時間は無いのか肉声の早口で到着放送と乗り換え案内が始まりましす。しばらくすると左に東海道新幹線。右に東海道本線・名鉄線と挟まれるように並走して終点名古屋に到着します。
 名古屋に到着すると、しなの2号から降りる乗客でホームは一時的に大混雑しました。流石3連休の朝一番の上り特急だけの事はあります。
 

長野電鉄(須坂5:25−長野5:50)
 

特急しなの2号(長野6:09−名古屋9:17)
 

朝1番の特急しなの号で名古屋へ

夜明け直前の長野駅を出発

名古屋に到着
   

 名古屋駅に到着後は、快速知多鉄道酢トーリー号の発車まで名古屋観光を楽しみます。まずは、名鉄線で神宮前まで移動して熱田神宮へ。乗ったのは中部国際空港行の特急でしたので一般車は大混雑でした。神宮前に到着すると目の前が熱田神宮です。今日は秋晴れの晴天で七五三参りの参拝客で混んでいます。御朱印の方はまだ空いていて3名待ちで済みました。参拝後は菊の展示会などを見て散策します。熱田神宮から次に目指すのは名古屋城です。熱田神宮の名鉄側とは反対側から出て道路を歩き神宮西駅から市営地下鉄名城線に乗車します。最初のうちは空いていましたが栄から一気に大混雑して市役所駅へ。降りるのに一苦労でした。
 
 市役所駅から少し歩くと名古屋城です。まずは、御朱印ではありませんが「お城印」を購入します。記念のお城印は売り切れで残念でした。その後、本丸御殿を見学します。これを見るのが、今日最大の観光での目的です。やはり人気があるようで20分待ちとの事で早々に並びます。待つこと20分、ついに本丸御殿に足を踏み入れます。まずは荷物をロッカーに預けます。撮影はフラッシュを使わない限りは大丈夫との事でカメラは持参します。復元されたとは言え当時を忠実に再現しているので絢爛豪華な見事な内装です。表書院や上洛殿の絢爛豪華な内装とは一線を引くように落ち着いた黒木書院など様々な部屋を見学できました。本丸御殿を見られただけでも名古屋城へ来た価値は十分ありました。名古屋城の天守閣は工事中で見られないので外観だけ見て、残った時間で大須観音へ向かいます。
 市役所から地下鉄名城線で上前津へ向かい鶴舞線に乗り換え一駅で大須観音駅に到着します。駅から出るすぐに大須観音があります。こちらも七五三参りで混んでいます。参拝後は、すぐに御朱印を貰うため並びます。10分ほどで御朱印を貰い改めて境内を散策します。
 
 大須観音を参拝し終えて境内を見終わると時刻は12時30分です。少々急いで名古屋駅へ戻ります。大須観音駅から地下鉄鶴舞線に乗りますが、タッチの差で電車は行ってしまいます。名古屋の地下鉄は東山線以外は日中10分間隔なので痛手です。次の伏見で乗換なので歩く手段もありますが、地下鉄を待っても同じ時間に伏見に着くだろうと10分待ちます。鶴舞線で1駅2分で伏見駅に到着し東山線に乗り換えます。この東山線が大混雑で、すぐに来た高畑行には乗り切れず5分後の電車まで待ちます。東山線は5分間隔で運転しているので大した痛手にはなりませんが、すぐにホーム上は乗客の列ができています。5分後やってきた高畑行も混んではいましたが、なんとか車内に入ることはできたので一安心。朝のラッシュ並みの混雑で伏見から1駅3分で名古屋へ。名古屋では一気に乗客が降りて改札へたどり着くまで一苦労でした。
 何はともあれ、熱田神宮・名古屋城(本丸御殿)・大須観音と名古屋市内を短時間で3ヶ所回れたのは良かったです。
  

熱田神宮を参拝
 

名古屋城(外観のみ)見学
 

名古屋城本丸御殿(内部も見学)
 

大須観音を参拝
 

本丸御殿内部(上洛殿)

金の鯱

名古屋市営地下鉄(鶴舞線)
  

 名古屋での観光を終えて13時ごろに名古屋駅に到着しました。すでに4番線には「快速知多鉄道酢トーリー号」の発車案内が表示されています。ただ、ホームの人出は少ないです。しばらくすると名古屋駅の方々が見送りのためホームに出て来ました。13時14分頃に神領から313系8000番台B201編成の快速知多鉄道酢トーリー号が回送で入線してきました。元セントラルライナー用の313系8000番台で東海道本線を進み武豊線に入り半田までの旅となります。
 ホームは、いつの間にか2つの団体客で賑わい始めました。この列車の1号車・2号車は団体枠のようです。団体客は、車両には興味は無いのかそそくさと車内へ入ってしまいます。
 ホームでは、列車の前後に見送りの横断幕を出して記念写真が撮れるようになっています。そうこうしていると発車の時刻が近くなり車内へ。今日は、3号車の一番後ろの席の窓側でした。進行方向右側ではありませんが、名鉄と新幹線が見えるのでまぁ当たり席です。
 
 名古屋駅を13時27分に発車した快速知多鉄道酢トーリー号が、東海道本線を大府へ向かって進みます。途中で客扱いをしない運転停車はありますが、時刻表上では名古屋を出ると終点の半田まで止まりません。車内は満席のはずなのですが、空席が多く私の隣も空いたままでした。名鉄線や中央線の列車とすれ違い金山を通過すると中央本線と分かれます。熱田を通過すると名鉄線とも別れ笠寺の手前からは東海道新幹線が並行します。時折、N700系新幹線がこの列車を追い越して東京へ向かっています。
 車窓も名古屋市の都会から郊外の風景に変わります。車内では、半田市の観光パンフレット(おむすび山付)・乗車証明書・ヘッドマーク缶バッチ・乗車記念カードと配布が続きます。一度に手渡すのではなく1品づつ配布するのでお得感があります。車内での配布が一段落すると共和駅に運転停車します。あまり早く進むと乗車時間が短いので時間調整するようです。その間に快速・普通の各列車が先行して行きます。共和駅停車中に記念撮影のサービスもありました。このため19分の運転停車も苦にはなりませんでした。
 共和駅の運転停車を終えて列車は大府へ。ここでようやく買っておいたハイボールで一息つけます。列車は東海道本線を進み次の停車駅となる大府に2分程運転停車して東海道本線を跨ぎ列車は武豊線へ入ります。313系8000番台で武豊線の旅ができる機会はそうありませんので貴重な体験です。車窓は、石ヶ瀬川を渡り東海道本線とはガラリと変わり田園地帯が続きます。ただ、反対側の車窓は住宅地です。線路を挟んで車窓がガラリと違います。秋も深まりもう日は西へ傾く時間です。武豊線内は特にベントも無くゆったりとした時間が流れます。途中の亀崎駅で列車交換のため運転停車をして終点の半田に14時26分に到着します。名古屋から59分の旅でした。少し物足りない感じもしますが、ターゲットの団体客にはちょうど良い乗車時間なのでしょう。
 

名古屋駅から半田へ
 

知多鉄道酢トーリー号(名古屋13:27−半田14:26)
  

快速知多鉄道酢トーリー号ヘッドマーク
 

半田駅に到着
 

 せっかく快速知多鉄道酢トーリー号で半田市まで来ましたので、半田駅から半田市内を観光して名古屋へ戻ろうと思います。まずは、手近なところで半田駅の跨線橋を眺めます。この跨線橋は、全国で最も古い跨線橋と言われ半田市の観光用ホームページにも紹介されています。続いて半田駅に隣接する半田市鉄道資料館へ。こちらは、本日臨時に開館して来場者に記念の硬券を配布していました。内部は、主に武豊線関係の関係の展示物があり野外にはC11 325(武豊線を最後に走行した蒸気機関車)が展示されています。
 
 駅周辺の観光は終了して半田運河周辺を歩きます。この辺りはミツカンミュージアムがありますが、予約制で本日は満員との事。仕方ないので半六庭園へ向かいます。この庭園には、潮の満ち引きで水位が上下した「潮見の池」がありますが、現在は水路が塞がれているので水は入っていませんでした。半六庭園から少し歩いて旧中埜家住宅へ向かいます。こちらは普段は非公開の内部が特別に公開され見る事ができました。明治44年に建築された西洋風の住宅で国指定の重要文化財になっています。内部も明治時代の面影が残り一時は学校として利用されていたそうです。(内部の撮影ができないのは残念でした。)
 その後は、住吉神社を参拝して御朱印を貰います。日中なら七五三参りで混んでいたのでしょうが、この時間帯だともう人影も少なく空いていました。参拝後は、近くになる半田赤レンガ建物へ。こちらは、明治31年にカブトビールの工場として誕生し現在は資料館やカフェとなっています。このカフェでは、復刻されたカブトビールを味わう事ができます。復刻されたカブトビールは2種類あり、苦みが強く黒ビールに近い「明治」。やや香ばしい現在のビールに近い色の「大正」があり飲み比べセットがお得です。私も観光が終わりましたので休憩がてら味わいました。
 半田赤レンガ建物の見学を終えて、名鉄線で名古屋へ向かうため知多半田駅まで歩きます。
 

半田駅の跨線橋
 

半田市鉄道資料館(C11 265)
  

半田運河
  

半田運河
 

半六庭園
  

旧中埜家住宅
  

住吉神社
  

赤レンガ建物
 

半田市鉄道資料館
 

潮見の池
 

半田運河を散策
 

赤レンガ建物内部
 

赤レンガ建物展示品(撮影可のエリア)
 

カブトビール飲み比べ
 

 半田市の観光を終えて名古屋へ戻ります。往路はJRを利用したので帰路は名鉄線を利用します。赤レンガ建物の近くにも住吉町の駅はありますが、特急は停車しないので知多半田の駅まで歩きます。これが良かったようで、待ち時間もほとんどなく名古屋行の特急がありました。名鉄は普段乗車する機会が無いので特別車を利用します。券売機でミューチケットを購入します。展望席も空席はありましたが、座席が進行方向と反対で固定されていますので普通の座席を選択。
 やってきた特急は、パノラマスーパーが連結された6両編成で乗車券でのみ乗れる一般車は結構混んでいたので特別車にして正解でした。指定された1号車は知多半田を出る時点は無人で車内の撮影もできたので満足です。車内の方も阿久井・太田川から数名の乗車があります。距離的に太田川からの乗車が多少あったのは驚きました。太田川からは中部国際空港方面の列車が加わりすれ違う列車本数も増えます。秋の日暮れは早く、もう夕暮れ時の時間帯で車窓も楽しめませんので特別車の乗り心地を楽しみます。太田川の次の神宮前でかなりの乗客が下車してしまい車内は再び寂しくなります。この列車は、名古屋止まりなので一般車側も乗ってくる人は少なく、ホームでは次の列車を待つ乗客が多いです。金山を出ると次は終着の名古屋です。もう薄暗い時間ですので地下に入った感覚も無く終点の名鉄名古屋に到着します。名鉄名古屋に到着し乗客が降りると2分も経たないうちにすぐに回送されました。
  

名鉄特急(知多半田16:43−名鉄名古屋17:14)
 

名鉄名古屋に到着
 

半田からの帰路は名鉄で

特別車に乗車

名鉄名古屋駅に到着
     

 名古屋宿泊

ホテルの室内
 
 本日は、久しぶりに名古屋市内に宿泊しました。駅から少し離れた場所なので、名古屋駅到着後に寿がきやで白ラーメンを食し、さらに夜食用に「みそかつ&大エビフライ」弁当を購入しておきます。
 名古屋駅近くから送迎車でホテルまで送迎してくれるので歩かなくて良いのは助かります。本日泊まったホテルは比較的新しいホテルでカードキーが無いと1階からエレベーターに乗ることすらできません。部屋のドアはカードをタッチすればドアが開錠される優れもの・・・。ただ、窓は目隠しされていて外の風景が楽しめないのが残念でした。
 翌朝の無料朝食を頂いて久々の名古屋宿泊は終了となります。再びホテルから名古屋駅近くまで送迎してもらいます。

寿がきやでラーメンを食べ

夕食(夜食)は軽めに

朝食

 2日目:11月 3日(日)
 ホテルの送迎車で名古屋駅近くまで乗せてもらい今日の旅が始まります。その前に名古屋のお土産を購入。その後に久しぶりに東海道新幹線のホームに移動。米原に止まる列車は、こだま697号が一番早いようです。京都・新大阪に止まる「のぞみ」は高頻度で来ますが、米原に止まる「ひかり」「こだま」は30分に1本程度なのでしょうか。流石に名古屋から米原までで指定を買うのは無駄なので自由席にしましたが、入場前に指定席券売機で確認しましたが窓側はありませんでした。窓側が無ければ指定を買う必要もありません。
 三島始発の「こだま697号」は、名古屋で「のぞみ」を先に通すため発車6分前に到着します。と言う事で先頭部を撮影する時間があります。実際に到着すると一眼デジの広角では厳しいですね。スマホの広角だと余裕がありましたが。先頭部の撮影を終えて車内に入ると結構乗っていて驚きました。普段、こだま号はガラガラの固定観念がありましたので・・・。まさかC席もボチボチ埋まるほど乗っているとは。何とか1席だけ空いていたE席に座れましたが、ゆっくり撮影していたら5号車以降の自由席まで空席を探して歩くところでした。
 名古屋で「のぞみ」を先に通した「こだま697号」は名古屋駅を定刻に発車します。N700系と言うより東海道新幹線名古屋以西には本当に久しぶりの乗車です。普段は、ムーンライトながら号と新快速で移動する区間なので。今日は天候も良く乗り鉄日和になりそうです。列車は、名神高速と並行して木曽川を渡り岐阜羽島へ。岐阜羽島で大勢の乗客が乗ってきてC席がほぼ埋まるくらいの乗車率に。ここで「のぞみ」の通過を待ちます。岐阜羽島を出ると長良川・揖斐川と渡り大垣市内を通過して関ヶ原へ。在来線の東海道本線を時折見ながら進みます。こだま号とは言え新幹線の速さは絶大であっという間に米原に到着します。
   
 SL北びわこ号の始発駅となる米原駅には新幹線こだま号で早めに到着したものの、SL北びわこ1号の入線時刻は例年通り特急しらさぎ号の発車を待って10:02頃・・・・。D51 200が牽引するSL北びわこ1号が発車時刻の約7分前に入線してくる慌ただしさです。撮影後は車内に入りますが今年は2号車の席で、4人用のボックス席は相席で埋まっています。ただ、2号車はSLからあまり離れていないので撮影後すぐに乗車できたので余裕があり、米原駅に響き渡るD51 200汽笛を聞きながら余裕を持った旅立ちができました今日は、空いているボックスも調整席と思われる部分以外は殆ど無く満席の状態です。そして、車内を見渡せば昨年乗車時と同様に家族連ればかりで鉄道ファン(乗り鉄)はほとんど乗車していません。
 米原を出ると北陸本線を伊吹山を遠くに見ながら琵琶湖に沿って北上します。沿線は、収穫を終えた秋の田園風景が広がり有名なポイントでは北陸本線を走行するD51 200牽引のSL北びわこ号を撮影しようと多数の撮影者で賑わっています。車内では、D51 200SL北びわこ号デビュー記念のお米(150グラム)や観光パンフレットと乗車記念証・オリジナル手ぬぐいの配布が始まりました。
 列車は、秋の日差しを受けて北陸本線を北上します。田村駅を通過すると、反対側の車窓に琵琶湖が見えてきます。シートモケットが変わった以外はほぼ原形の12系客車のボックスシートに身を委ねてビールを楽しむ。D51の走行音も聞こえてきて最高に贅沢なひと時です。SL北びわこ1号は田村駅を通過すると琵琶湖に沿って進み長浜駅の手前で内陸に進路が変わり見えなくなります。長浜大仏が見えてくると長浜駅に到着しますが、長浜からの乗客はありませんでした。長浜を出た車内では、沿線のボランティアの方の見どころ説明が続いています。SL北びわこ1号は、姉川を渡り虎姫に停車。長浜からは各駅に停車してゆきますが、全部の停車駅の停車時間が1分程度と短くなっています。12系客車の上段の窓を空けているので時折D51の走行音も聞こえてきます。虎姫からは再び田園地帯を進みます。撮影の方が多いのは良いのですが場違いなパトカーまでいます。そばの花が綺麗に咲く畑には大勢の撮影の方が集まっていました。河毛駅を出ると撮影ポイントの高時川を渡り高月へ。高月を出ると田園地帯をラストスパート。SL北びわこ1号での最後のひと時D51 200の走りを楽しむと列車は終点の木ノ本駅に到着しました。
 

こだま697号(名古屋8:45−米原9:12)
  

N700系ロゴマーク
 

SL北びわこ1号(米原10:09−木ノ本10:52)
  

木ノ本に到着
 

2日目は名古屋から
 

こだま号車内
 

米原で乗換
 

SL北びわこ号ヘッドマーク

北陸本線SLの旅

木ノ本に到着
   

 木ノ本からは東海道本線から北陸本線に入る新快速電車で近江塩津へ向かいます。木ノ本からの乗車なので座れれば御の字程度に考えていましたが、その心配もよそに窓側に余裕で座れました。木ノ本を出た新快速は大きく左にカーブして余呉湖のほとりを走行します。余呉を出ると次は終点の近江塩津です。近江塩津に着くとほとんどの乗客は湖西線京都方面の新快速に乗り継ぎました。こちらの乗り継ぎは絶妙で待ち時間なくすぐに列車が到着します。京都方面の新快速が出ると駅にいるのは敦賀方面へ行く乗客が数名程度・・・。この長閑な駅で27分の待ち時間があります。この間に特急サンダーバード号が颯爽と通過してゆきます。
 近江塩津で待つこと27分。ようやく京都から湖西線に入り敦賀へ向かう新快速が到着します。網干を8時59分に発車した中々の長距離列車です。車内は、ガラガラで好きな場所に座れます。近江塩津を出ると山間部を進み深坂峠をトンネルで抜けて新疋田に到着します。新疋田を出ると次は終点の敦賀です。木ノ本から敦賀まで短い乗車で乗り換えがあります。この先、北陸本線の上り線の下を通る不思議な体験をしてしばらくすると小浜線と合流して敦賀に到着します。
 
 敦賀からは特急しらさぎ53号で一気に金沢を目指します。米原始発の特急しらさぎ53号は6両編成。一応、自由席はそれなりに列ができていましたし、指定席も窓側は結構埋まっていましたので指定を確保して正解でした。久しぶりンの681系の乗車です。指定された2号車に座り一息つくと列車は北陸トンネルに入ります。事前に車内放送で通過まで7分かかると放送がありました。延々と続く北陸トンネルを抜けると武生・鯖江と日野川を挟んで続いて停車。鯖江を出ると田園地帯と進みます。所々で北陸新幹線の工事が行われています。田園地帯から市街地に近づき越美北線と並行して足羽川を渡ると福井に到着。福井では降車も多くありましたが、逆に指定席に乗車してくる人も居ます。福井を出ると「えちぜん鉄道」としばらく並走します。九頭竜川を渡り春江を過ぎると再び田園地帯を進み芦原温泉でもまとまった乗降があります。芦原温泉を出ると山間部を進み加賀温泉へ。加賀温泉でもまとまった乗降があります。やはり温泉最寄りの駅で乗降がまとまってあるのは指定席ならではですね。加賀温泉を出ると小松を経て、北陸新幹線白山総合車両所の脇を通過し北陸新幹線の基地線と並行します。松任を過ぎて犀川を渡ると市街地が広がり終点の金沢に到着します。
  

新快速へ(木ノ本11:25−近江塩津11:34)
 

新快速(近江塩津12:01−敦賀12:15)
  

特急しらさぎ53号(敦賀12:25−金沢13:48)
  

しらさぎ53号車内
 

近江塩津で乗換

敦賀で特急に乗換

金沢に到着
 

 特急しらさぎ53号で金沢駅に到着して七尾線ホームの4番線へ移動。金沢からは寄り道して特急花嫁のれん号に乗車します。列車名の通り4番線ホームの入口に暖簾が掛けれています。暖簾をくぐると特急花嫁のれん号のホームに続いています。噂通りの絢爛豪華なデザインのキハ48形が2両停車しています。乗ってすぐに金沢金箔のデッキ部分に圧倒されます。指定された2号車の座席は4人掛けのボックス席です。1人用の座席が良かったのですが、幸いなのが3人グループでは無く皆個人客だった事でしょうか。座席は独立しているので隣の人は気になりません。発車前に2両とも室内を見て回ります。
 金沢駅を定刻に発車した特急花嫁のれん3号は、まずはIRいしかわ鉄道を走り津幡へ向かいます。北陸本線が経営分離されて初めてのIRいしかわ鉄道の乗車です。とは言えJR北陸本線時代とあまり変わりませんが・・・。車内では、沿線の観光協会の方々と地元の高校生が列車の名の由来や沿線の観光案内をしています。今乗車している特急花嫁のれん3号の軽食(スイーツセット)を予約してあるので、アテンダントに予約券を金沢駅停車中に渡しておいたのですが、森本駅付近通過中にスイーツセットを持ってきてくれました。2号車では半分くらいの乗客がスイーツセットを申し込んだようです。ただ、私のボックスでスイーツセットを注文したのは私だけで何だか気まずい感じがします。
 津幡からJR七尾線に入ります。私はまだスイーツセットを味わっている最中。世界的に活躍するパティシエ辻口博啓氏のオリジナルのアプリコは値段の価値に値する美味しさでした。これは注文して大正解でした。周囲の視線を感じながらの食事でしたが・・・。列車は、七尾線に入り住宅地を抜けて能瀬駅付近から田園地帯を走ります。食事が終わるとアテンダントが焼き菓子の詰め合わせを持ってきてくれます。こちらは、お土産として持ち帰りができるように袋も持ってきてくれました。こちらはお土産に持ち帰りします。列車は、遠く宝達山を見ながら能登半島を進みます。途中の羽昨駅で能登かがり火号と交換して山裾に沿って進み七尾へ。七尾では3割くらいの乗客が下車しました。七尾を出て能登湾(海)が見えるかと期待しましたが日本海を見ることなく御祓川を渡り終着の和倉温泉に到着します。ほとんどの観光客は、旅館の迎えのバスに吸い込まれてゆきます。絢爛豪華な特急花嫁のれん号の往路の旅が終わりました。
  
 和倉温泉で58分時間を潰せと言われても、特急花嫁のれん号は、ホームの都合で七尾へ回送され撮影はできません。温泉街へ行くのも不可能ですので、今回は素直に駅の待合室で待つことにしました。和倉温泉まで来て駅の待合室で過ごすのは不本意なのですが、時間が無さすぎるので仕方ありません。今回は、特急花嫁のれん号に乗りに来たと割り切り、観光は次回訪れた際にしたいと思います。

 和倉温泉駅で時間を潰し発車の15分前から始まった改札を通りホームへ。発車10分前に再び特急花嫁のれん号が姿を現しました。今度は、編成写真を重点的に撮影します。撮影後は、往路と同じ2号車に乗車します。またしても4人ボックス席です。今回は構いませんが・・・。1号車の方は団体客で埋まっています。
 和倉温泉の駅員の方々に送られて特急花嫁のれん4号は16時30分定刻に発車しました。もう、外は薄暗く景色はほとんど見えません。次の七尾駅から隣に知人の方が乗ってきて久しぶりにビール片手に談笑。もう車窓も見えませんので近況等を話しながら列車の旅をします。車窓はもう夜景モードでほとんど見えませんが、特急花嫁のれん号は内装が豪華なのであまり気にもなりません。列車は、いつの間にかJR七尾線からIRいしかわ鉄道に入り終点の金沢駅に到着します。
 金沢に到着しましたが、気になったのは往路にあった暖簾が無かったことです。出発列車専用で到着列車には暖簾は出さないようです。金沢駅構内で知人の方と分かれて、私は長野へ戻るため北陸新幹線ホームへ向かいます。


暖簾をくぐり金沢駅4番線へ
 

特急花嫁のれん3号(金沢14:15−和倉温泉15:32)
  

花嫁のれん号車内
 

スイーツセットを楽しみます
 

特急花嫁のれん4号(和倉温泉16:30−金沢17:54)
  

金沢に到着
 

こちらはお持ち帰り

和倉温泉駅

帰路はビールを楽しみ・・・
  

 金沢から長野までは北陸新幹線はくたか574号で帰ります。本当は、次の臨時かがやき538号に乗りたかったのですが、台風19号の災害による車両不足で運休という事で慌ただしく金沢を後にすることになりました。特急花嫁のれん4号からの乗換は15分という事で自由席はすでに窓側のほとんどの席が埋まっていて指定席を確保して正解でした。指定された5号車はまだ余裕があります。
 金沢を18時9分に発車した新幹線はくたか574号は、軽井沢までの各駅と高崎・大宮・上野に止まります。車内放送では、グランクラス・グリーン・指定とも全て発売済と放送はしていますが、今のところは5号に限っては空いています。金沢からの乗車は、金沢延伸開業日以来の久しぶりなのですが車窓はもう暗くて何処を走っているか解りません。列車は、新高岡を過ぎて富山に停車します。流石に富山からの乗車は多く車内も賑わってきます。富山を出て黒部宇奈月温泉を経て糸魚川に止まります。糸魚川でも乗車が多く車内の空席も少なくなります。糸魚川を出ると日本海側と分かれて上越妙高へ。上越妙高からJR東日本のエリアになります。上越妙高からの乗車も多く空席は少なくなりました。上越妙高を出てトンネルを抜けると飯山に停車。飯山からの乗車は無く列車は再びトンネルに入ります。トンネルを2つ抜けると列車は長野市内に入り長野に到着します。長野で降りて車内を見ると私の席は別の二人組の乗客が座っています。だから私の隣は誰も来なかったようです。長野で降りた乗客は多くは無く階段もスムーズに進めました。

 長野からは長野電鉄に乗り換えて須坂まで戻ります。8500系3両ですが、権堂から朝陽あたりまでは混んでいました。その後はゆったりと須坂まで乗れました。須坂駅に定刻に到着して今回の旅も無事に終了しました。
 今回は、名古屋と金沢で寄り道しましたが、長野から名古屋・米原・金沢を通り長野まで一周する旅でした。最近は、乗り継ぎゲームみたいな旅が多かったので、駅から離れて観光も多く入れた旅もたまには良いものです。
  

はくたか574号(金沢18:09−長野19:36)
  

長野電鉄(長野19:58−須坂20:18)
 

金沢から北陸新幹線

はくたか574号に乗車

長野に到着

 使用乗車券

長野から長野までの一筆書き乗車券
 
 今回は、特急花嫁のれん号の食事券(JR東日本管内では「びゅうプラザ」のみで発売)を購入する都合で、びゅうプラザで一括して乗車券を購入しました。
 主に使う乗車券は、長野から長野までの一筆書きで中央本線で名古屋へ向かい米原へ移動して北陸本線に入り金沢から北陸新幹線で長野へ戻る経路です。
 名古屋から米原は、在来線でも新幹線でもどちらでも選択乗車できますので在来線経由で発券しました。理由は、あまり経由が多くなると自動改札が通れない大きい120mm券で発券される可能性があったからです。
 この他に、特急花嫁のれん号乗車用に金沢−和倉温泉の往復乗車券を用意しました。
 ※その他の区間はモバイルsuicaを利用

金沢から和倉温泉の乗車券(往路)
 

金沢から和倉温泉の乗車券(複路)
 
   ※画像は使用前のものです