SLとリゾート列車で南東北一周の旅
2019年 8月24日(土)から1泊2日
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今回の旅の概要
令和初の夏の鉄道旅行を行いました。仕事都合で2回延期したので、「青春18きっぷ」を使う(使い切る)事はもう無理だと判断し週末パスを使用して20周年を迎えた「SLばんえつ物語」の乗車を中心に旅行行程を作成しました。やってみれば上手くいくもので、SLばんえつ物語のグリーン券や快速きらきらうえつ号の指定券もキャンセル分の確保に成功し、運転開始5周年を迎えた山形新幹線とれいゆつばさ号の指定券も確保できて令和最初の夏の鉄道旅行らしい豪華な乗り継ぎを組むことができました。
予算的には、青春18きっぷ4回分の予算を1泊2日の旅で使い切ってしまうので贅沢と言えば贅沢なのですが、夏の旅行で新幹線・特急の指定席を利用したので体力的にはかなり楽で快適な旅行でした。
−旅行行程−
・8月24日(土)
須坂5:25−普通−5:50長野6:11−はくたか591号−6:34上越妙高7:25−しらゆき1号−新津9:13
新津10:05−SLばんえつ物語号−会津若松13:35
会津若松15:25−SLばんえつ物語号−18:40新津18:56−普通−新潟19:16
☆新潟市内宿泊
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・8月25日(日)
新潟10:11−快速きらきらうえつ号−12:51酒田−14:00−最上川号−新庄14:52
新庄15:00−とれいゆつばさ2号−17:41福島18:18−やまびこ154号−大宮19:22
大宮19:50−かがやき517号−20:46長野21:02−ゆけむり号−須坂21:24
1日目: 8月24日(土)
朝の須坂駅から旅を始めます。夏至から2ヶ月も過ぎれば日の出の時刻もだいぶ遅くなりました。今日は、須坂駅から始発電車に乗車して長野駅へ向かいます。今日は、8500系T4編成が使用されています。あの女子高生が踊っているラッピング広告のある編成です。須坂駅を出るときには、5人程度だった乗客も途中駅から増え始め長野駅に着くころには前2両の座席はほとんど埋まるぐらいの乗車率で、朝一番の新幹線に間に合うので乗車率は良い方です。長野駅に着くと人の流れはそのままJR 長野駅へ続きます。その流れに沿って長野駅の新幹線自動改札を通過して11番線へ移動します。
長野からは北陸新幹線はくたか591号に乗車します。ここ最近、南東北方面のアプローチには、はくたか591号を利用する機会が多いです。金沢行の始発ですが車内は空いていて、自由席も4号車・3号車に人が集中していて2号車は無人でした。無人の2号車に席を取り貸し切り状態のまま長野駅を発車します。朝日さす長野市内を進み長野総合車両センター付近を通過すると徐々に速度を上げてゆきます。豊野付近で長野新幹線車両センターを見えてくるとトンネルに突入。一瞬トンネルを抜けて田園地帯が見えますが、すぐにトンネルに突入して列車は進みます。トンネルを抜けると飯山駅に到着します。流石に飯山駅からは2号車に乗車する人も居ましたので貸し切りは1区間で終了です。飯山を出ると長いトンネルを通過して遠くに日本海が見えてくると上越妙高に到着します。上越妙高からは乗車る方が多くホームにも列ができています。私は上越妙高で下車しますが、はくたか591号の本番は上越妙高からのようです。
上越妙高では、ちょうど同じ時間に「えちごトキめき鉄道」直江津行が出てしまいます。要するに上越妙高で50分近く待ちます。地獄のような50分を過ごし、上越妙高から特急しらゆき1号に乗車します。金沢方面からの乗り換え客が多く相席になるレベルではありません。列車は、直江津からはJR東日本の区間に入り本領発揮です。今回も、自由席の乗車が多くありましたが、後2両の指定席は数名乗ってくる程度でした。直江津を出てしばらくすると列車は日本海沿いを走行します。今日は天気が良くなく日本海が暗く見えます。それでも、普段海に縁がない生活なので無駄にテンションが上がります。しばらく日本海を列車は進み柏崎に到着。柏崎からも自由席の乗車は結構ありましたが指定席の乗車はありません。柏崎から列車は、内陸部に入り山間部を進みます。車窓に上越線と上越新幹線の高架が見えると長岡に到着します。自由席側は、乗客の乗降が多かったのですが、指定席側は数名降りただけで静かなものでした。列車は、長岡を出ると見附・東三条・加茂と停車して新津に到着します。今回は、SLばんえつ物語号に乗車するので新津で下車します。
新津駅から今年は7月下旬からのスタートとなったSLばんえつ物語号に乗車します。今年も無事にグリーン車の指定席券が確保できました。停車中に開店した売店でビールなど購入て座席に戻り発車を待ちます。
新津駅を10時5分に発車したSLばんえつ物語号は、新津を出てすぐに信越本線と別れて磐越西線にはいります。今日は、あまり天候には恵まれないようで曇り空です。列車は、五泉を出ると山間部に入ります。車窓の方は雨が降ってきました・・・。。しばらく山間部を進むと列車は、桜の花で有名な咲花駅に停車します。今は夏の終わりの時期、桜の木々は緑濃い葉となっており春とは違った光景を見る事ができます。咲花を出ると、雨も上がり曇り空から時折太陽も見る事ができるようになります。阿賀野川を渡り五十島駅で急行色のキハ48が連結された普通列車と交換し三川を経て津川に停車します。ここでC57も乗客も一息つきます。今日は、曇りの天気ですので光線具合は気にせずにそれなりの記念写真が撮れたかと思います。
津川を出るとSLばんえつ物語号は山間部を走ります。日出谷を出ると「じゃんけん大会」が開催されます。過去、一度も勝ち残りオリジナルストラップを手にすることはありませんでしたが・・・。今回は、2回戦で勝ち残りました。そして、ついにオリジナルストラップを貰いました。今年は、SLばんえつ物語20周年の特製ヘッドマークがデザインされていました。SLばんえつ物語号に上り方向だけですが、運転開始年から毎年乗り続けた甲斐がありました。喜びに浸っているとSLばんえつ物語は山都駅に到着。最後の整備のため停車となります。山都駅を出ると阿賀野川の雄大な景色を堪能できる一ノ戸橋梁を通過します。そしてしばらく進むと磐梯山が悠然と姿を現します。ただ、今日は曇り空で少し霞んで見えるのが残念。磐梯山が見えてくるとSLばんえつ物語号の旅も終盤。喜多方駅では大勢の方が下車しました。そして、磐梯山を見ながら会津盆地を進み塩川駅を出ると終点の会津若松駅に到着します。
SLばんえつ物語号は、折り返しの準備のため車内点検が終わると引き上げます。
普通(須坂5:25−長野5:50)
はくたか591号(長野6:11−上越妙高6:34)
しらゆき1号(上越妙高7:25−新津9:13)
SLばんえつ物語号(新津10:05−会津若松13:35)
長野を出発
上越妙高で乗換
日本海が見えてきました
新津から磐越西線へ
今年もグリーン車
会津若松に到着
会津若松では、1時間50分ほど折り返し時間があります。特にどこか観光するのは不可能ですので、まずは近くの踏切へSLばんえつ物語の入換を見に行きます。これがなかなか迫力があり、踏切の近くでC57と客車を切り離すので大変良い光景を見る事ができました。逆に今までこの光景を見なかったのが勿体ない・・・。
その後は、駅構内で「そば」を食して軽く昼食にして、その後は家族などへの土産の購入。そして駅構内で撮影。フルーティアふくしま号の回送も入ってきていろいろ撮影できましたので折り返し時間も苦になることも無く快適に過ごせました。鶴ヶ城は、ここ10年行ってないので来年は会津若松の観光もしたいところです。
さて、今年は久しぶりに下りの「SLばんえつ物語号」にも乗車します。初めてではありませんが、SLばんえつ物語号で磐越西線を往復するのは初めてです。
帰路となる下りのSLばんえつ物語号は、発車の10分ぐらい前に入線してきます。帰路もグリーン席を確保したのですぐに乗れます。が、グリーン車に入るのはグリーン券の確認をするので乗車まで時間が掛かります。グリーン車の乗車位置だけホームまで人が並んでいます。グリーン車記念乗車証を貰い車内に入る頃には発車2分前でした。慌ただしい乗車となりましたが、SLばんえつ物語号は会津若松を15時25分に発車します。帰路となる下りのSLばんえつ物語号ですが、帰路も、グリーン席1人用の座席です。天気は曇りがちで残念ですが、磐梯山を見ながら列車は田園地帯を進み喜多方に到着します。喜多方を出ると磐梯山に別れを告げて山間部に入ります。景色は往路とは反対向きとなるので一ノ戸橋梁から見る景色も新鮮に見えます。一ノ戸橋梁を渡ると山都に停車します。上りと違い下りはすぐに発車となります。SLばんえつ物語号は、山間部に再び入り阿賀野川に沿って進みます。7号車の展望室からは牽引するC57 180の力強い走りを間近で見る事ができます。曇り空から時折見える太陽も次第に西日となり水面に反射して美しい光景となります。しばらくは、会津若松で購入したビール片手に列車の旅を・・・。
しばらくSLばんえつ物語の旅を楽しんでいると野沢に停車します。下り列車は野沢で少々止まります。野沢でC57の先頭と1号車の「オコジョ展望車」の両方を撮影します。オコジョ展望車は久しぶりに外観を撮影しました。野沢を出ると、車内で「じゃんけん大会」が始まります。まぁ、甘くは無いようで今回は全て初戦敗退・・・。SLばんえつ物語号は、C57に引かれて再び阿賀野川沿いに列車は進み津川に停車します。
津川では、蝉時雨の中を撮影します。撮影自体はズムーズに進み津川駅ホームで12系客車を眺めていると、時折吹いてくる風は涼しげでもう夏も終わりなのかと思ってしまいます。夏のうちにSLばんえつ物語に乗車できて良かった。津川を出ると再び山間部に入ります。展望室へ移動してしばらくC57 180の顔を眺めたり、最後部のオコジョ展望室から流れゆく景色を見たりと過ごします。とは言え、そんなに長く居られる訳も無く自席へ戻ります。津川を出ると夕暮れ時になります。寄り添う阿賀野川も夕闇で見難くなり山影の辺りは薄暗くなってきます。咲花を出て阿賀野川が離れていくと徐々に車窓も暗くなってきます。日没がかなり早くなりました。五泉を出て田園地帯を走る頃には、夜汽車とまではなりませんが車窓も薄暗くなってきます。車窓右側から信越本線が見えてくると終点新津に到着します。今日は一日、SLばんえつ物語号のグリーン車の旅を楽しめました。
新津に到着後は、接続の新潟行普通列車に乗り換えて新潟へ向かいます。今回もE129系の進行窓側のボックスを無事に確保して新潟まで快適に移動します。
本日は、新潟での宿泊となります。
SLばんえつ物語号(会津若松15:25−新津18:40)
普通(新津18:56−新潟19:16)
会津若松で折り返し
帰路はSLの真後ろ
津川にて
新津でSLの旅は終了
普通列車で新潟へ
今日は新潟に宿泊
新潟宿泊
今回も5月のゴールデンウィークに続いて新潟での宿泊になりました。このホテルは、左右どちらの部屋にあたってもJR白新線・信越本線の高架と上越新幹線の基地へ向かう高架が見る事ができます。
列車の通過音が聞こえると気になり寛ぐことはできませんが、ホテルの滞在時間も時間を持て余すことなく楽しく過ごせます。
特に2日目は、チェックアウトの時間が遅いので朝の新潟駅を行き交う列車を見る事ができて中々チェックアウトする事ができず、快速きらきらうえつ号発車40分前(9時30分)頃に部屋を出たときには早くも掃除を始めている部屋もありました。(チェックアウトは10時です。)
2日目: 8月25日(日)
2日目は、9時30分にホテルをチェックアウトして新潟駅へ。新潟駅から快速きらきらうえつ号に乗車します。9月で定期的な運転が発表されました。5月にも惜別乗車として乗ったのですが、もう一度乗車できるチャンスに恵まれましたの定期運転終了まで約1ヶ月前となる本日に再び乗車します。
快速きらきらうえつ号は、10時11分定刻に駅員の方々に送られて新潟駅を発車します。高架の新潟駅を後に白新線を新発田方面へ進みます。車内は見事に満席とはならず数席空いています。展望ラウンジやきらきらラウンジを利用しているのでしょうか。快速きらきらうえつ号は、河川敷でもお見送りをされて阿賀野川を渡り豊栄付近を走行中に買い物に売店へ。記念グッズも発売しているのでかなり長い列になっています。ようやく乗車証明書の台紙と「きらきら弁当」「?ビール」を購入して座席へ戻ります。そうこうしていると新発田に到着。新発田からは羽越本線に入ります。すでに新発田から降りる乗客が出始めます。新発田を出ると田園地帯を進み坂町で米坂線と分岐して村上へ。
村上を出ると直流から交流に電気が変わります。この車両は485系なのでデッドセクション通過時の電源切り替え時に室内等が消灯しました。デットセクション通過時に室内等が消灯するシーンは久しぶりです。デットセクション通過すると、やがて、快速きらきらうえつ号は日本海に沿って進みます。海に縁がない生活なので海が見えると無駄にテンションが上がります。「きらきら弁当」をつまみにビールを飲みながら日本海の車窓を楽しめるなんて贅沢なひと時を過ごします。日本海沿いに列車は進み桑川駅で7分停車します。ビールを飲んだばかりですが、編成写真が綺麗に撮影出るので反対ホームへ向かいます。今日は、曇り空ですので光線具合を気にすることはありません。4号車の近くに跨線橋がありますので反対ホームへも楽々移動できます。桑川駅を出ると楽しみにしていた笹川流れの車窓だけはしっかりと見ておきたいポイントです。通路側の座席だと見難いので展望スペースへ行ってゆったりと景色を楽しみます。桑川駅からは日本海の海岸沿いを進みますが短いトンネルも多くなります。この辺りは厳しい地形に線路を通したのが良く解ります。快速きらきらうえつ号が日本海沿いを北上し、あつみ温泉駅に停車します。あつみ温泉でも結構降りる方が居ました。意外にもあつみ温泉から乗車する方も数名いました。引続き快速きらきらうえつ号は日本海沿いを北上して小波渡駅を通過すると日本海と分かれて一気に内陸に入り鶴岡に停車します。鶴岡では大勢の乗客が下車しました。鶴岡を出ると田園地帯の車窓に月山や鳥海山が見えてくるのですが、今日は曇り空で残念ながらその姿をはっきりと見る事ができないまま終点の酒田に到着します。
新庄からは、快速最上川号に乗車します。キハ
111+
キハ
112
の
2
両編成です。やや早めに入線するので暑い中をホームで待たずに済みます。この列車、停車駅が少なく新庄まで最速で走るためか利用者が多く、さらに青春18きっぷ期間も手伝って車内は
9
割方埋まった状態で新庄を発車します。途中の余目までは戻る形で田園地帯を進みますが、余目までの羽越本線は結構飛ばして運転するので、走行音が心地良いです。余目からは、大勢の乗車が乗り込みますが、座れたのは最初に乗り込んだ数名で後は立席という混雑で陸羽西線に入ります。
陸羽西線に入るとしばらくは田園地帯を走行します。狩川駅からも数名乗車があり列車は最上川に沿って山間部を進みます。快速最上川号は停車駅が少なく、余目・狩川・古口しか停車しません。列車は、最上川に沿っていくつものトンネルを抜けて開けた集落に近づくと古口に停車します。古口からの乗車は流石に多くロングシートのつり革も立客で埋まりました。古口を出ると列車は田園地帯を走行します。もう次は終点の新庄まで停車しないので乗客の動きはありません。列車が右に大きくカーブすると奥羽本線が見えてきて市街地に入り終点の新庄に到着します。
きらきらうえつ号(新潟10:11−酒田12:51)
今年2度目の酒田に到着
最上川号(酒田14:00−新庄14:52)
新庄から山形新幹線へ
交直切替の室内灯消灯
日本海が見てきました
笹川流れ付近を通過
酒田で折り返し南下します
最上川号で新庄へ
最上川舟下りが見えます
新庄駅では、8分の乗り換えで山形新幹線とれいゆつばさ2号に乗り継ぎます。とれいゆつばさ号が発車する1番線に移動して、まずは15号車のカウンターへ。すでに足湯券の販売が始まっていて列ができています。夏休み中も手伝って心配しましたが、無事に16時45分からの足湯券を確保して一安心。乗り少ない発車までの時間で先頭部の撮影をします。
新庄を15時00分に発車した「とれいゆつばさ2号」は、奥羽本線を福島へ向けて走行します。しばらくは、陸羽東線と並走して南新庄を過ぎると陸羽東線と分かれます。列車は、西日射す田園地帯を快調に進みます。車内は空いていてのんびりした時間が流れています。。さくらんぼ東根・天童と過ぎて仙山線と交わる羽前千歳駅を通過して、左沢線と交わる北山形駅で20分ほど運転停車します。北山形で、仙台行の仙山線と交換し、後続の「つばさ150号」を先に通します。この時間が長く結構きつかったので、足湯はこの時間帯に指定すればと少し後悔します。北山形を出ると山形城のお堀が見えてきて山形に到着。山形では、2分停車のうちに撮影しておきます。
山形駅で撮影をして車内に戻ると結構座席が埋まっています。かみのやま温泉駅を出ると、いよいよ足湯の予約時間となります。16号車に移動して赤湯駅発車と同時に足湯を楽しみます。夏場ですので心配しましたが、足湯ですので暑くもなく快適でした。ちょうど疲れる時間帯だった事も手伝って足が温められて疲れもとれます。前回乗車時は、板谷峠通過中で列車が走行したままの時間帯での足湯利用でしたが、今回は足湯利用中に高畠駅に停車します。足湯を利用しながら初めて停車駅の到着・発車を体験したのですが、減速と加速の際に意外とお湯が波立ち驚きました。少し水位が低いと思いましたが、それには理由があったようです。
足湯利用を終えてラウンジでアイスクリームを食べて米沢を出るころに自席戻ると、車内は少し乗客が増えていました。臨時つばさ号と言った感じで利用する人いるようです。列車は、夕闇迫る板谷峠を進みます。スイッチバック駅で有名だった峠駅などを通過してしばらくトンネルが続きます。最後のトンネルを通過すると福島盆地が見えてきて列車は福島市街地に入ります。東北新幹線に接続する山形新幹線用のスロープを見ながら列車は、在来線の線路を進み終点の福島には在来線ホームに到着しました。
福島からは、東北新幹線やまびこ154号で大宮へ向かいます。山形からの山形新幹線つばさ154号と連結するため福島駅には早めに到着します。おかげでゆっくりと先頭部を撮影できます。この「やまびこ154号」は、自由席が5両ほど連結されていますが、B席を除いてほとんど埋まっています。私は指定席を確保したので指定された席に行くと窓側で1席だけ空いている座席が該当でした。当然相席での乗車となります。つばさ154号を連結して福島駅を発車した「やまびこ・つばさ154号」は、夕暮れ迫る東北新幹線を東京方面へ南下します。福島より先は、はやぶさ号の退避は無く東京まで先に進みます。車両は、大窓の1000番台車ですがE2系なのでどことなく懐かしく感じます。久しぶりに乗車したE2系の乗車を楽しんでいると郡山に到着。郡山では降りる乗客もいますが、それ以上に乗車する客が多く空いていたB席も含めて満席の盛況で郡山を出ます。郡山を出ると夕闇迫る田園地帯を進み宇都宮へ。宇都宮を出ると次第に住宅街が市街地に変わり小山を通過し日の暮れた大宮に定刻に到着します。
大宮からは北陸新幹線に乗り換えます。定時に到着したので「はくたか575号」に間に合いますが、遅延を恐れて次の「かがやき517号」の特急券を購入しています。どちらにしても長野駅到着場面では3分しか変わりません。大宮ではしばらく休憩も兼ねて待合室で休んで発車5分前にホームへ。少し待つだけで、かがやき517号が入ってきました。久しぶりのW7系の乗車です。E7系と何が違うかと言われると所属会社と形式が違います。一番は車内放送のメロディーが「北陸ロマン」なのが一番の違いです。先頭部の撮影をしてすぐに乗れるように10号車の指定席をあらかじめ購入しました。車内に入るとB席も含め見事に満席です。私はA席の指定でしたが、B席もC席も人がすでに乗車しています。何とかA席に入り込んだ頃に、かがやき517号は大宮を発車します。この先、長野・富山・金沢しか停車しないのに満席とはすごいです。かがやき517号には車内販売が乗務しています。久しぶりに何か買おうかと思いましたが、この混雑では購入はできません。流石は、速達列車の「かがやき」だけあって高崎駅も通過して北陸新幹線区間に入ります。碓氷峠を越えて軽井沢・佐久平・上田と通過して大宮から56分で長野に到着しました。隣の線には、大宮で見送った「はくたか575号」が「かがやき515号」退避のため停車しています。長野では大勢の乗客が降りるかと思いきや1/3も降りませんでした。ほとんどの乗客が富山・金沢方面へ向かうようで、金沢への足に北陸新幹線が定着したのを窺わせる光景でした。
長野に着けば旅も終盤。長野から長野電鉄の特急ゆけむり号で須坂へ戻るだけです。久しぶりの特急ゆけむり号です。前展望の2列目が空いていたので前展望を楽しみながら須坂へ。実際は夜間運転でほとんど景色は見えませんでしたが、須坂まで街の明かりなどの夜景を楽しみました。
須坂駅到着を以て少し遅れましたが、令和最初の夏の鉄道旅行も無事に終わることができました。
とれいゆつばさ2号(新庄15:00−福島17:41)
やまびこ154号(福島18:16−大宮19:22)
かがやき517号(大宮19:50−長野20:46)
ゆけむり号(長野21:02−須坂21:24)
とれいゆつばさ号車内
足湯も楽しみました
福島は在来線ホームへ
大宮から北陸新幹線へ
長野に到着
ゆけむり号は前展望2列目
使用乗車券
今回も、乗車券に「週末パス」を利用しました。これ1枚あれば長野電鉄も えちごトキめき鉄道も乗車できるので乗車券部分については余計な負担はありません。
今回は、初日に直江津・新津を経由して会津若松へ。折り返し会津若松から新潟へ。翌日は、新潟から酒田へ北上し、折り返し酒田から陸羽西線・山形新幹線で日本海側から太平洋側へ横断して福島から新幹線で大宮へ南下して長野へ戻るルートを選択しました。
これだけ乗車して8730円は乗車券分だけ見ても十分にお得だと思います。