南東北リゾート列車と懐かしの新特急の旅
2019年 5月25日(土)から1泊2日
_
今回の旅の概要
今年は、縁があって5月(初夏)に2回乗り鉄遠征ができました。今回は、9月で運転を終了する快速きらきらうえつ号と快速リゾートみのり号に乗車して南東北方面を遠回りして上京、翌日は栃木アフターディスティネーションキャンペーンの目玉で運転される特急なつかしの新特急なすの号の乗車をメインに「週末パス」を利用して、初夏の南東北を広範囲で乗り鉄の旅をしました。また、今回は久しぶりに東京都内で宿泊しました。こちらも昔の寝台列車を思い出せる宿泊施設を選択して鉄道三昧の旅にしました。
−旅行行程−
・5/25
須坂5:25−普通−5:50長野6:11−はくたか591号−6:34上越妙高7:25−しらゆき1号−新潟9:28
新潟10:11−きらきらうえつ号−12:51酒田14:00−最上川号−新庄14:52
新庄15:01−リゾートみのり号−17:39仙台18:21−はやぶさ112号−東京19:56
■Train Hostel 北斗星(馬喰町)に宿泊
・5/26
上野8:03−なつかしの新特急なすの号−黒磯10:13・・・黒磯神社(参拝・御朱印)・・・黒磯駅
黒磯11:15−普通(E531系)−新白河11:39・・・白河ラーメン(昼食)
新白河12:47−普通(キハ110系)−13:10黒磯14:04−なつかしの新特急なすの号−上野16:31
上野−京浜東北線−東京17:32−あさま623号−19:18長野19:32−B特急−須坂19:54
※旅行行程ですので実際の列車遅延等の対応はしてません。
1日目: 5月25日(土)
T.日本海沿いを北上して庄内酒田へ
5
月も下旬になると日の出の時間も早くなり、すっかり明るくなった須坂駅から長野電鉄の始発列車で長野へ向かいます。須坂を出た時には数人だった乗客も、村山橋を渡り長野市内に入ると増え始め、長野駅に到着する頃には座席の
7
割程度が埋まる乗客率となりました。
長野駅に到着すると、人の流れはほぼ
2
つに分かれ高速バスと
JR
利用の流れになります。
私は
JR
利用の流れに乗って
JR
長野駅へ。ほとんどの方は、新幹線あさま
600
号に乗車して行きました。金沢方面のホームへ降りる人は僅かです。
長野からは、北陸新幹線はくたか
591
号に乗車します。何時もは
11
番線発なのですが、今日
11
番線に停車しているのは、東京行あさま
602
号です。私が乗る金沢行はくたか
591
号は
12
番線に停車しています。どうしてこうなったかは不明ですが、ホーム・車内で繰り返し注意するように放送が流れています。撮影を終えて車内に入ると、やはりガラガラです。
2
号車まで歩くとほぼ何処でも座席が選べます。
長野を
6
時
11
分に発車した北陸新幹線はくたか
591
号は、金沢を目指して北上します。長野総合車両センター脇を速度を上げながら通過し、長野市の郊外に入り朝日に照された豊野の田園風景が見えてくると、長野新幹線車両センター脇を通過しトンネルへ。一瞬トンネルを抜けて中野市に入り再びトンネルへ。トンネルを抜けると飯山に到着です。飯山からは数人の乗車がありました。飯山を出るとトンネルを通過して上越妙高に到着します。
上越妙高では、ちょうど同じ時間に「えちごトキめき鉄道」直江津行が出てしまいます。要するに上越妙高で50分近く待ちます。普通列車が5分待ってくれれば問題なく直江津で長岡行快速に間に合うのですが、ダイヤ上無理なんでしょうね。往復とも直江津経由なら直江津まで車で移動して快速おはよう信越号に乗る手段もありますが。上越妙高から次に乗る特急しらゆき1号は新井始発なので急いでホームに出る事もありません。
上越妙高からは、特急しらゆき1号に乗車します。金沢方面からの乗り換え客が多く相席になるレベルではありませんが、指定席も前回乗車した5月3日のゴールデンウィーク期間より結構埋まっています。E653系から初夏の妙高の山々を見ながら列車は高田を過ぎて春日山へ。春日山では大勢の乗客が下車しました。私が乗ったのは2号車の指定席ですが、そんなこともお構いなしに自由席用の特急券で乗車してきて下車するんですね。この区間は、何か特例でもあるのでしょうか。列車は、直江津からはJR東日本の区間に入り本領発揮です。今回も、自由席の乗車が多くありましたが、後2両の指定席は数名乗ってくる程度でした。直江津を出てしばらくすると列車は日本海沿いを走行します。今日は素晴らしい晴天に真っ青な日本海が美しく見えます。普段海に縁がない生活なので無駄にテンションが上がります。しばらく日本海を列車は進み柏崎に到着。柏崎からも自由席の乗車は結構ありましたが指定席の乗車はありません。柏崎から列車は、内陸部に入り山間部を進みます。車窓に上越線と上越新幹線の高架が見えると長岡に到着します。自由席側は、乗客の乗降が多かったのですが、指定席側は数名降りただけで静かなものでした。列車は、長岡を出ると見附・東三条・加茂と停車して新津に到着します。前回と同様に新津ではかなりの人が下車しました。今回は、新潟まで行くのでそのまま乗り通します。新津を出て田園地帯を進むとやがて車窓が住宅街に変わり新潟車両センターが見えてきて新栗ノ木川を渡ると終点の新潟に到着します。新潟は、地上ホームの9番線に到着しました。こちらのホームから新潟駅に降り立つのは初めてでした。
新潟駅から快速きらきらうえつ号に乗車します。9月で定期的な運転が発表されましたので、今日も撮影している人は結構多いです。快速きらきらうえつ号は、10時11分定刻に新潟駅を発車します。高架の新潟駅を後に白新線を新発田方面へ進みます。車内は見事に満席とはならず数席空いています。展望ラウンジやきらきらラウンジを利用しているのでしょうか。快速きらきらうえつ号は、阿賀野川を渡り豊栄付近を走行中に買い物に売店へ。相席なら「きらきらラウンジ」を使えると言われましたが、相席だと気が引けるので座席へ戻ります。そうこうしていると新発田に到着。新発田からは羽越本線に入ります。すでに新発田から降りる乗客が出始めます。私の隣は空いたまま・・・。新発田を出ると田園地帯を進み坂町で米坂線と分岐して村上へ。村上では、普通列車の本数のわりに降車する方が意外と多かったです。村上を出ると直流から交流に電気が変わります。この車両は485系なので電源切り替え時に室内等が消えるかと期待してましたが、消えることなくあっさりと通過。やがて、快速きらきらうえつ号は日本海に沿って進みます。ビールを飲みながら日本海の車窓を楽しめるなんて贅沢なひと時です。日本海沿いに列車は進み桑川駅で7分停車します。ビールを飲んだばかりですが、編成写真が綺麗に撮影出るので反対ホームへ向かいます。今日は、真夏のような天気ですので反対ホームから戻ってきた時には汗だくです。桑川駅を出ると楽しみにしていた笹川流れの車窓だけはしっかりと見ておきたいポイントです。桑川駅を出ると日本海の海岸沿いを進みますが短いトンネルも多くなります。この辺りは厳しい地形に線路を通したのが良く解ります。快速きらきらうえつ号が日本海沿いを北上し、あつみ温泉駅に停車します。あつみ温泉でも結構降りる方が居ました。あつみ温泉駅を出ると乗車記念ポストカードが配布されました。配布は一度限りなので貰い損ねの無いようにご注意を。引続き快速きらきらうえつ号は日本海沿いを北上して小波渡駅を通過すると日本海と分かれて一気に内陸に入り鶴岡に停車します。鶴岡では大勢の乗客が下車しました。特急いなほ3号より少し早く時間帯なのでビジネス利用の方も結構いました。鶴岡からも乗ってくる方が居ましたが、私の隣は空いたままです。田園地帯の車窓に月山や鳥海山が見えてくると終点の酒田に到着します。
もう、快速きらきらうえつ号に乗るのは今日が最後の可能性もあるので入換の光景まで見届けて一度改札を出ます。
長野電鉄普通(須坂5:25−長野5:50)
はくたか591号(長野6:11−上越妙高6:34)
特急しらゆき1号(上越妙高7:25−新潟9:28)
快速きらきらうえつ号(新潟10:11−酒田12:51)
長野駅を出発
しらゆき1号車内
日本海を見ながら北上
きらきらうえつ号ヘッドマーク
笹川流れ付近を走行
酒田に到着
U.酒田からリゾート列車と新幹線で東京へ
新庄からは、快速最上川号に乗車します。キハ
111+
キハ
112
の
2
両編成です。やや早めに入線するので暑い中をホームで待たずに済みます。この列車、停車駅が少なく新庄まで最速で走るためか利用者が多くボックス席は
6
割方埋まった状態で新庄を発車します。途中の余目までは戻る形で田園地帯を進みますが、余目までの羽越本線は結構飛ばして運転するので、走行音が心地良いです。余目からは、大勢の乗車が乗り込み陸羽西線に入ります。
陸羽西線に入るとしばらくは田植えが終わった田園地帯を走行します。狩川駅からも数名乗車があり列車は最上川に沿って山間部を進みます。快速最上川号は停車駅が少なく、余目・狩川・古口しか停車しません。列車は、最上川に沿っていくつものトンネルを抜けて開けた集落に近づくと古口に停車します。古口からの乗車は流石に多く座席も8割方が埋まりました。古口を出ると列車は田園地帯を走行します。もう次は終点の新庄まで停車しないので乗客の動きはありません。列車が右に大きくカーブすると奥羽本線が見えてきて市街地に入り終点の新庄に到着します。
酒田からの快速最上川号は新庄が終着駅。新庄から陸羽東線の快速リゾートみのり号に乗車します。久しぶりの気動車快速の乗り継ぎとなりました。あまり時間がありませんので手早く撮影して車内へ。車内は、ガラガラです。まぁ、この時期ですから仕方ないですかね・・・。
15時1分に仙台へ向けて快速リゾートみのり号は新庄を発車します。南新庄を通過すると奥羽本線(山形新幹線・山形線)と分かれて東へ進みます。やがて列車は山間部に入り小国川に沿って進み瀬見温泉へ。瀬見温泉でまとまった乗車があり車内も少しは賑わってきます。この後、最上・赤倉温泉と乗客が増えて座席も徐々に埋まってきます。早いうちに前面展望を楽しんでおいて良かったです。列車は、堺田駅を通過するころ分水嶺を通過します。ここからは基本的に山を下る事になります。列車は、西日射す田園地帯とトンネルを交互に進み中山平温泉に停車。中山平温泉を過ぎて森の中を抜けると中山平温泉の温泉街が見えます。温泉街は駅からは少し離れています。その後列車は、最大の見せ場となる鳴子峡を徐行で通過します。紅葉の時期は大変美しいようですが、西日に照らされた鳴子峡も大変美しくここは徐行で通過します。そして長いトンネルを抜けると鳴子温泉に到着。ここで降りる人も目立ちましたが、乗車してくる人が多く7割ぐらいまで座席が埋まりました。快速リゾートみのり号の本番は鳴子温泉からのようです。
鳴子温泉の次は鳴子御殿湯に停車し江合川を渡ると田園地帯を進みます。徐々に視界が開け田園地帯から住宅地・市街地と景色が変わると列車は古川に到着。半分以上の乗客が東北新幹線に乗り継ぐため下車して車内も一気に寂しくなります。古川を出ると再び田園地帯を進み小牛田に到着。構内には、レール輸送用の気動車(ロンキヤ・短キヤ)を見る事ができました。小牛田では、グループ客が下車して車内はさらに寂しくなりました。
小牛田からは東北本線を仙台へ向けて進みます。流石に電化区間ですので快速リゾートみのり号も陸羽東線とは違いかなり飛ばして進みます。ディーゼル音が心地よいです。鳴瀬川を渡り田園地帯を進みます。沿線は、下り列車方向(この列車からは背を向けた状態)で大勢の方がカメラを構えて待ってます。私も、車内も空いているので前面展望を楽しみます。松山町を通過してちょっとした山間部を通過して住宅地に入ると、お待ちかねのED75 758のライトが見えてきました。緊張の一瞬が・・・。なんと鹿島台の駅構内で工事用臨時列車(ロングレール輸送)とすれ違う悲劇が・・・。あと10秒遅ければ良い感じだったので惜しかったです。撮影自体はできたのでこの点は本当に良かったです。後は座席に戻り仙台までの旅を楽しみます。列車は田園地帯を抜けて山間部に入り右に左にカーブして山間部を抜けると松島湾が見えてきます。松島駅に停車すると1名乗ってきました。ちょうど良い時間にこの列車があったのでしょうか。ちゃんと車内改札もありましたしポストカードも配布されました。なぜ詳しく解るかと言えば私の席の前に座ったからです。松島を出るとしばらくの間、オレンジ色の西日に照らされた松島湾の海と仙石線を見ながら進みます。途中で東北本線と仙石線の連絡線も見られました。列車は、松島湾と仙石線に別れを告げて住宅街の中を進みます。そして、JR貨物の仙台総合鉄道部を通過して市街地に入り仙台車両センターを通過すると仙台に到着します。1号車は空いていましたが、他の号車は結構乗っていたようでホームに降り立つ乗客も多かったです。
真夏を思わせる仙台には17時39分に到着。それから回送される快速リゾートみのり号を見送ります。ただ、まだ旅は終わらずに新幹線改札へ移動します。今日は、もう少し移動が続きます。
仙台駅の新幹線ホームに移動すると、
Easti
が停車していました。久しぶりに撮影する事ができたので、待ち時間も退屈する事無く過ごせます。仙台からは、はやぶさ
112
号で東京へ向かいます。仙台からは満席で当然ながら相席です。夕暮れの仙台を発車した東北新幹線はやぶさ
112
号は、次の停車駅大宮を目指してひた走ります。さすが、別料金を徴収して
320
q運転をする新幹線はやぶさ号は速いです。あっと言う間に福島駅を通過して夕闇せまる東北新幹線を南下します。郡山を通過して車窓も夕暮れから夜の景色に変わります。こうなると駅の通過時ぐらいしか何処を走っているのか解りません。列車は、宇都宮・小山を通過してしばらくすると微かに上越新幹線の線路が接近して来るのが解ります。上越新幹線の線路と平行すると大宮に到着します。大宮では大勢の乗客が降車します。普段なら北陸新幹線乗り換えで私も降りますが、今日は東京まで乗車します。東北新幹線の上り列車で東京まで乗り通すのは久々です。大宮からは、それまでの高速運転が嘘のようにゆっくりペースになります。隣の乗客は大宮で降車したので快適に東京まで乗車できます。流石にここまで来れば都会ですので、街の明かりでどのあたりを走行しているのか解ります。赤羽台トンネルを通過して東北新幹線はやぶさ
112
号は、眼下に尾久車両センターを見ると勾配を下り上野駅地下ホームへ入りますが、ホーム手前で停止信号で止まります。今日は、地震の影響でダイヤの乱れが続いているようです。しばらくすると上野駅地下ホームに到着します。上野でも数分停車して東京駅へ。東京駅手前でも信号待ちを行い
5
分位遅れて東京駅に到着しました。
長野から新潟・酒田・仙台と経由して本州を横断し南下する遠回りな上京の旅も無事に終了しました。お上りさんの習性で夜の東京駅舎を撮影してから宿へ移動します。
東京駅から総武快速線で馬喰町駅で下車。地下出口の隣が本日の宿となります。
快速最上川号(酒田14:00−新庄14:52)
快速リゾートみのり号(新庄15:01−仙台17:39)
はやぶさ112号(仙台18:21−東京19:56)
※遅延あり(時刻は所定)
夜の東京に到着
酒田から再び南下
快速最上川号車内
最上川に沿って進みます
リゾートみのり号車内
新緑の鳴子峡
鹿島台でロンチキとすれ違い
松島付近を進みます
仙台からは新幹線
仙台でEastiを撮影
寝台列車のようなホステルに宿泊
今日の宿は、Train Hostel 北斗星です。前々から宿泊したと思いっていましたが、ようやくチャンスが巡ってきて宿泊することができました。
内装は、名前の通り24系寝台車の寝台がそのまま使われています。寝台のスペースも忠実に再現されているので窓が無いだけで寝台特急に乗っているような気分です。チェクインの際に宿泊代金を払えば、後は出入り自由でチェックアウトの手続きは必要ありません。いつでもホステルを出ることができます。ただし、出入口と各フロアのドアは愛称番号式ですので、宿泊カード(中面に暗証番号が記載)を持って出ないと再び入ることはできません。
寝台列車を再現した施設ですので、当然ながら他の寝台区画は別の人が利用しています。ちゃんと、貴重品用にロッカーはありますが、A4サイズが入るリュックサックがギリギリです。大きい荷物はコインロッカー頼みになりそうです。シャワーは自由に使えてシャンプー・ボディーソープは完備されています。あと、大抵の洗面用具はフロントで購入できます。食事は2階のラウンジで自炊しても良し。隣のコンビニで購入しても駅弁を購入して食べても自由です。私も、東京駅で駅弁を探しましたが、時間帯から売り切れていて隣のコンビニで調達しました。ラウンジの椅子とテーブルランプは北斗星のグランシャリオ(食堂車)で利用されていたものです。
シャワーも食事も済ませて、いよいよ今日の寝床へ。指定された場所は上段ですので梯子を使って出入りします。これもなかなか懐かしい体験で嬉しくなります。カーテンを引くと寝台列車に乗っていると錯覚するくらいです。なかなか寝付けませんでしたが、何か寝台列車に乗っているような懐かしい一夜を過ごしました。
フロントは7時30分まで営業しませんが、自由にチェックアウトできます。使ったシーツをフロント脇の籠に戻せば手続きも完了です。私も6時30分にTrain Hostel 北斗星を後にしましたが、既に大量のシーツが返却されていたので、もっと早い時間に出発した人が大勢いたようです。
本日の宿「Train Hostel 北斗星」
翌朝撮影(左は馬喰町駅入口)
4階に泊まります
小さいですがロッカーもあります
フロアの様子
24系寝台車の寝台が使われています
本日は上段に宿泊
コインランドリーもあります
シャワーは無制限です
2階のラウンジで夕食
自身で調理もできます
往年の寝台特急を思い出す一夜
フロントの様子(6時30分撮影)
宿泊カード
2日目: 5月26日(日)
T.なつかしの特急列車で黒磯・新白河へ
久しぶりに東京都内で朝を迎えました。もう夏を思わせるような暑い朝、馬喰町駅から総武快速線に乗り東京駅で京浜東北線に乗り換えて久しぶりに上野駅へやってきました。まずは、改札を出て駅舎を眺め中央口から入場します。駅舎内も随分と変わりましたが、改札口上の動物壁画は変わりません。中央改札を抜けて斜め右へ進むと16番線ホームに着きます。上野駅16番線に7時52分頃に「新特急なすの」のヘッドマークを掲げた185系200番台が入線してきました。踊り子ストライプの車両ですが、このタイプの新特急なすの号も存在していたので十分に懐かしいです。7両編成の列車は頭端式ホームの端までは入らずに大宮側で停車します。先頭部の撮影はかなり苦労するかと予想していましたが、今日は高崎と小田急のイベントが重なりましたので人出も少ないようで難なく撮影も終了して車内へ。5号車の一番後ろの通路側という事で出入りには便利な場所です。間もなく8時3分の発車時刻となりますが、京浜東北線での異音感知の影響で発車が遅れる見込みとの放送が流れます。出発信号も赤のままです。
上野駅を発車したのは定刻より9分遅れの8時12分となりました。列車は、上野駅地平ホームを出て常磐線と並行します。車両が185系という事も手伝って懐かしいという気分は特に無く普通の臨時特急に乗っているような感じです。列車は、赤羽を出ると荒川を通過します。遠くスカイツリーが霞んで見えます。列車は、都心を後に初夏の東北本線を順調に北上します。浦和を過ぎて京浜東北線を次々と追い越していくと大宮に到着します。大宮からかなりの人が乗車してきて車内はほぼ満席の盛況となりました。ホームでも大勢の方が撮影していましたが、特に混乱している様子はありません。大宮を出ると高崎線と分岐して東北本線を進みます。大宮支社の管轄に入るので、特急なつかしの新特急なすの号もここからが本番です。車内放送が終わると新特急なすの号の歴史などの車内放送がありました。ただいま乗車している185系電車の枕カバーですが、白の糊のきいた布製でした。まだ、不織布では無い白い布の枕カバーを使用している車両もあったんですね。一番懐かしく思えたのは枕カバーかも解りません。これこそ懐かしい特急車両のアイテムです。列車は、住宅地から郊外に入り田園地帯を進みます。有名どころの撮影地はかなりの人が集まっています。栗橋を通過すると利根川を渡り埼玉県から茨城県へ入ります。古河駅を過ぎると栃木県に入り小山に到着します。大回りの関係か両毛線経由で高崎のイベントに行くのかは解りませんが大勢の人が下車しました。ただ、同じ数だけ乗ってきたので混雑率は大して変わりません。小山を出ると東北新幹線に沿って進みます。田園地帯の中を進んだり市街地に入ったりを繰り返すと日光線が近づいてきて宇都宮に到着。駅の方が大勢見送りにホームに立ってくれていますが停車時間は1分ほどです。宇都宮を出るとしばらくは住宅街を進みます。住宅街が途切れると田園地帯に風景が変わり撮影の方を見かけるようになります。鬼怒川を渡り宝積寺で烏山線と分かれて開けた田園地帯を進みます。
今日は、終着の黒磯まで乗車した乗客には駅前で記念品を配布するという事で引き換え券を配っていますが、一向に5号車は配りに来る気配がありません。もう終点の黒磯まであまり時間はありません。特急なつかしの新特急なすの号は野崎駅を通過して再び東北新幹線と並行して北上します。西那須野を発車して大蛇尾川を渡り那須塩原駅を通過する頃にようやく引換券が配布されました。本当にギリギリの時間で配布するので最後の方は乗車を楽しむ余裕がありませんでした。特急なつかしの新特急なすの号は、住宅街に入りゆっくりと終着の黒磯駅に到着します。
黒磯駅では編成写真も撮影できる余裕があり大変有り難い限りです。とりあえず、記念品をも貰うため一旦改札口を出て駅前に向かいます。
黒磯駅での折り返しは、駅近くの黒磯神社へ参拝して御朱印を貰いました。この後も観光の予定でしたが、今日は真夏のような暑さで観光する気になれず駅に戻ります。
駅構内で時刻表を確認して、黒磯からE531系の普通列車で新白河へ。E531系が東北本線の普通列車と言うのも不思議です。今回は、進行方向のボックスに座れたので車窓も楽しめ良かったです。本当は、乗り換えて白河へ行けば見どころがあったようですが、今日は新白河で「白河ラーメン」を食して黒磯へ戻ります。暑かったので醤油ラーメンがいつも以上に美味しく感じられました。
帰路は、キハ110系気動車2両の普通列車に乗車します。新白河−黒磯でキハ110系気動車の普通に乗車するのは不思議な感じです。こちらも1列席の進行方向側に座れました。こちらは2両編成ですので座席はほぼ全て埋まりました。関東と東北の境と言って良い黒磯−新白河間をE531系電車とキハ110系気動車で往復できて観光こそ満足にできませんでしたが、短いながらも満足できる折り返し時間でした。
帰路も上野まで特急なつかしの新特急なすの号に乗車します。今日は夏のような暑さでホームで待つのも大変です。特急なつかしの新特急なすの号は13:55分頃入線と言う放送でしたが、実際に入線してきたのは13時58分頃でした。僅か3分とは言え反対ホームで撮影のため待っていたので手早く撮影してもあまり時間がありません。撮影を終えて乗車するともう発車の1分前でした。帰りも通路側の席ですので楽と言えば楽ですが・・・。
黒磯を出た特急なつかしの新特急なすの号は、上野へ向けて東北新幹線と線路と並行して進みます。車内は、ほぼ満席の盛況ですが、往路と違い車内も静かです。新幹線の高架と離れると田園地帯を進んでゆきます。田園地帯と市街地を交互に進み鬼怒川を渡ると宇都宮に到着します。宇都宮からも僅かながら乗車がありました。宇都宮を出ると東大宮の手前まで寝てしまったので特に書ける事も無いのですが、185系の座席も189系の座席もほぼ同じですので、何か安心感がありよく寝れました。大宮では降りる方も多かったのですが、乗ってくる方もそれなりにいて驚きました。大宮から先は、京浜東北線をい追い越したりしながら進み浦和に停車。浦和を出ると荒川を渡り都内へ入ります。赤羽を出るともう終着の上野は目前です。尾久駅を通過するとE257系0番台と2000番台が並んで留置されているのが見えます。そして、列車は徐々地平ホームへカーブしながら下ってゆきます。終点の上野は16時31分定刻に到着しました。往路と同じ16番線に入りましたので、往年の特急あさま号で上野駅に降り立つ雰囲気も楽しめました。
上野駅に到着すると大宮側の先頭付近はロープで規制されていましたが、この規制の仕方が撮影に配慮されたロープの貼り方で大勢の人が一気に撮影できました。なんで往路もこのような規制をしなったのか不思議です。上野到着の撮影もスムーズに終わり、今日一日の大役を果たした185系特急なつかしの新特急なすの号を見送り東京駅へ移動します。16番線ホームから3番線の京浜東北線ホームまでの移動も久しぶりで懐かしい体験でした。
なつかしの新特急なすの号(上野8:03-黒磯10:13)
※遅延あり(時刻は所定)
東北本線普通(黒磯11:15−新白河11:39)
東北本線普通(新白河12:47−黒磯13:10)
なつかしの新特急なすの号(黒磯14:04−上野16:31)
朝の上野から旅立ち
黒磯に到着
黒磯神社へ
黒磯神社で御朱印を頂く
E531系普通列車車内
新白河で折り返し
昼食は白河ラーメン
新白河からキハ110に乗車
1列席を確保
U.東京から長野へ
上野駅から京浜東北本線で東京駅に移動して、東京から北陸新幹線あさま
623
号で長野へ帰ります。久々の東京でまだ早い時間ですが、今日は暑さ慣れしてない内に真夏並みの暑さで疲れたので早めに帰ります。本当は、先発で北陸新幹線かがやき513号が先に発車しますが、指定席が通路側か
3
列席の真ん中しか空いてないので、すぐ後ろを走る北陸新幹線あさま
623
号を選択します。あらかじめ売店で早めの夕食としてチキン弁当と相撲焼き鳥。ノンアルコールビールを買ってホームへ。今日は、車で自宅へ戻るのでノンアルコールビールは残念なところ。東京駅は、折り返し運転で発車間際まで乗る事はできないので、涼しい待合室で待ってからホームへ。先頭を撮影してから
10
号車の指定席に座ります。ちゃんと
A
席を確保しました。東京駅を定刻に発車した北陸新幹線あさま
623
号は、熊谷までの各駅と高崎からの各駅に停車します。要するに本庄早稲田以外は全ての駅に停車します。地下ホームの上野を出て一息ついた所で早めの夕食にします。
北陸新幹線の車内でチキン弁当を食べると旅も終盤だと実感が湧いてきます。車窓は、埼京線と平行して時折追い越して大宮へ。大宮からの乗車がかなり多く座席も窓際はかなり埋まります。最近は、東京や上野より大宮からの乗車が多いですね。新宿方面なら大宮からの乗車が早くて便利ですし。大宮を出た北陸新幹線あさま
623
号は、東北新幹線と分岐して上越新幹線を北上します。熊谷を出ると唯一の通過駅となる本庄早稲田を通過して高崎へ。高崎では大勢の乗客が下車しました。最近の「あさま号」は、たにがわ号の役目も背負っているようです。高崎から長野方面は
1
時間に
1
本程度で、次の「はくたか573号」は
高崎を通過するので、金沢方面の乗客も長野まで利用します。このため高崎からも結構乗ってきます。高崎を出ると上越新幹線と分岐して北陸新幹線を進みます。安中榛名を通過して軽井沢に到着すると夕日に照された浅間山が見えてきます。久々に夕暮れ時の浅間山を車窓から見る事ができました。軽井沢を出ると佐久平・上田と停車します。この
2
駅では、かなりの乗客が下車して長野に到着する頃には車内も空いていました。久々に「あさま」でゆっくりですが、空いていて快適な移動ができました。
長野からは、長野電鉄で須坂へ帰ります。ちょうど、
B
特急がありましたので乗車。特急スノーモンキーです。発車まで
10
分を切っていたので座席も埋まっていて、先頭車両でようやく窓側が空いてました。ただ、先頭は弱冷房車で暑いので敬遠されているだけなのかも解りません。長野を出て権堂からもかなりの乗客が乗り込みましたが、
2
号車・
3
号車は相席しか座る手段がないので仕方なく
1
号車
(
弱冷房車
)
に移動してくる感じです。準備の良い方は扇子持参で扇いでますが。列車は、朝陽で大勢の乗客が降りましたので
2
号車へ移動する乗客も結構いました。私は、せっかくのリクライニングシートなので暑さに耐えながら須坂まで乗車しました。
今日は、早めに須坂駅に到着して初夏の旅も無事に終了しました。
あさま623号(東京17:32−長野19:18)
長野電鉄B特急(長野19:32−須坂19:54)
あさま623号車内
早めの夕食
夕暮れの浅間山
使用乗車券
今回は、乗車券に「週末パス」を利用しました。これ1枚あれば長野電鉄も えちごトキめき鉄道も乗車できるので乗車券部分については余計な負担はありません。
今回は、初日に直江津・酒田を経由して北上し、陸羽西線・陸羽東線で日本海側から太平洋側へ横断して仙台から新幹線で東京へ南下したので中々の使い甲斐がありました。
本来は、最後は中央東線・篠ノ井線経由で戻る予定でしたが、さすがに暑さ慣れしてない時期に真夏のような気温となり疲労困憊で諦めて、このパターンでの帰路は次回に回したいと思います。