「令和」最初の鉄道旅行  
新緑の越後鉄道の旅  
2019年 5月 3日(金)から1泊2日_ 

 今回の旅の概要
 今年は10連休となり、奇跡的に2日間連続で休みが確保できました。ただ、「週末パス」などのお得なきっぷは発売制限期間で販売されず何処にも行く用事も無いかと思っていました。ただ、繁忙期も「北信州ツーデーパス」や「えちごツーデーパス」は発売されるので、これらと普通乗車券(野沢-会津若松)を組み合わせて、ゴールデンウィーク中のみ運転されるDLばんえつ物語号の乗車を中心に出かけてきました。 
 ゴールデンウィーク中に泊まりで出かけるのは久しぶりでした。時間帯が良かったのか、特に混雑した列車に乗車することなく快適な乗り鉄旅行ができました。

 -旅行行程-
  5/3
  長野6:11-はくたか591号-6:34上越妙高7:25-しらゆき1号-新津9:13
  新津10:05-DLばんえつ物語号-13:35会津若松15:25-DLばんえつ物語号-新津18:40
  新津18:56-普通-新潟19:16
   ■新潟市内宿泊
 
  5/4
  新潟9:34-弥彦観桜号-弥彦10:55・・・弥彦神社参拝・・・弥彦11:48-普通-燕三条12:42
  燕三条13:31-とき322号-14:01越後湯沢14:45-ゆざわShu*Kura-上越妙高18:38(19:08)
  越妙高19:13(19:14)-はくたか574-長野19:36
  
赤字:柿崎付近で軽自動車が線路に転落した影響での遅延(接続待ち含む)  
  
 1日目: 5月 3日(金)
 Ⅰ.新幹線と特急列車で日本海沿いを新津へ
 今回の旅のスタートは北陸新幹線からです。長野から新幹線はくたか591号で上越妙高へ向かいます。普段から空いている列車なのですが、さすがにゴールデンウィーク中ともなると空いてはいますが、それでも普段の週末より乗客が多いです。特に指定席の利用が多いのには驚きました。私は4号車の自由席を利用しましたが、階段近くの号車なのですが、この4号車だけで20人も乗車している盛況ぶりです。
 長野を発車した新幹線はくたか591号は、朝の長野市内を快調に速度上げて進みます。豊野の田園地帯を抜けてトンネルを抜けると飯山に停車。飯山からも数名の乗車があります。飯山を出ると再びトンネルを抜けて上越妙高へ。流石に上越妙高からは乗車する人は結構います。反対に私は上越妙高で下車します。
 
 上越妙高では、ちょうど同じ時間に「えちごトキめき鉄道」直江津行が出てしまいます。要するに妙高高原方面から金沢方面へ行く人。長野から直江津方面へ行く人。どちらも接続できない時間での運転で、もう少し何とかならないのでしょうかね。上越妙高で、「えちごツーデーパス」を購入してしばらくと言うか50分近く待ちます。次に乗る特急しらゆき1号は新井始発なので急いでホームに出る事もありません。
 上越妙高からは、特急しらゆき1号に乗車します。金沢方面からの乗り換え客が多く、相席になるレベルではありませんが指定席も結構埋まっています。E653系から春の妙高の山々を見るのはまだ慣れません。列車は、高田を過ぎて直江津からは自由席の乗車が多くありましたが、後2両の指定席は数名乗ってくる程度でした。直江津を出て列車は日本海沿いを走行します。普段海に縁がない生活なので無駄にテンションが上がります。しばらく日本海を列車は進み柏崎に到着。柏崎からも自由席の乗車は結構ありましたが指定席の乗車はありません。柏崎から列車は、内陸部に入り山間部を進みます。車窓に上越線と上越新幹線の高架が見えると長岡に到着します。自由席側は、乗客の乗降が多かったのですが、指定席側は数名降りただけで静かなものでした。列車は、長岡を出ると見附・東三条・加茂と停車して新津に到着。私は新津で下車するのですが、新津での指定席からの降車が結構あって驚きです。新津からは、磐越西線に乗り換えます。
 

はくたか591号(長野6:11-上越妙高6:34)
  

しらゆき1号(上越妙高7:25-新津9:13)
 

長野を出発
 

はくたか号発車案内
 

上越妙高で乗り換え
 

しらゆき1号で新潟へ

日本海を眺めながら新津へ

新津で乗り換え
   
 Ⅱ.令和最初の「ばんえつ物語号」の旅
 特急しらゆき1号から新津駅に降り立ち構内を見ると、DLばんえつ物語号がすでに側線で編成組成された状態で停車していました。赤いDE10の次には青い12系客車が連結されていて、いつもの「ばんえつ物語」とは違う編成でレア感があります。会津若松からの普通列車が到着後、9時35分頃に新津駅3番線ホームへ入線してきます。
 令和時代最初の「ばんえつ物語」となるDLばんえつ物語号は、新津駅を10時5分定刻に発車します。やはりC57の汽笛が聞こえないのが寂しいです。ただ、SLとは違い滑らかな発車でした。DLばんえつ物語号は、信越本線と分岐して磐越西線に入ります。車内放送でも、令和時代としては最初の「ばんえつ物語号」と触れられています。
 新津を出てすぐに乗車記念ポストカードの配布が始まります。今回のDLばんえつ物語号は、ゴールデンウィーク中のみの運転のため乗車手帳としての配布無いそうです。乗車記念ポストカードを受け取りった後は、売店へ行き昼食弁当とビールを購入。あとは、ビール片手にDLばんえつ物語号の旅を楽しむだけです。車内の方は、グリーン車はほぼ満席ですが、普通車は空いていて窓側でも空席があったり1ボックス丸々空いている場所も何カ所かありました。2号車の連結がありませんでしたので混雑を予想しましたが、普通車3両(実質2両と半分)でも余裕があります。
 列車は、五泉を出ると早出川を渡り田園地帯を進むと山間部に入ります。阿賀野川が見えてきてしばらく進むと列車は、桜の花で有名な咲花駅に停車します。今年は、もう新緑が美しい葉桜になっていましたが、これはこれで初夏らしい美しい光景です。咲花を出ると阿賀野川を渡り三川を経て津川に停車します。ここでDE10も乗客も一息つきます。今日は、狐の嫁入り行列がある日で駅も人出が多いです。また、普通車から下車する方も多かったです。今日は、青空が広がる絶好の天気ですので素晴らしい記念写真が撮れたかと思います。
 津川を出るとDLばんえつ物語号は山間部を走ります。ちょうど時刻もお昼時。今年も無事にDLばんえつ物語号ですが、「オコジョのたからばこ」(弁当)を食べる事ができました。今年も、ストラップを掛けたじゃんけん大会は負けて終了。じゃんけん大会が終わるとDLばんえつ物語号は阿賀野川に沿って進みます。最後部の展望車から見る新緑の磐越西線は最高に美しいです。今日の乗車を選択して大正解でした。DLばんえつ物語号は山都駅に到着。SLの停止位置に合わせてDE10が止まるので撮影には微妙な停車位置です。山都駅を出ると阿賀野川の雄大な景色を堪能できる一ノ戸橋梁を通過します。そしてしばらく進むと磐梯山が悠然と姿を現します。今日は、すこし蒸し暑いのか霞んではっきりとは見えません。磐梯山が見えてくるとDLばんえつ物語号の旅も終盤。喜多方駅では大勢の方が下車しました。喜多方を出ると、田園地帯を進みながらはっきりと見える磐梯山を見ながら会津盆地を進み塩川駅を出ると終点の会津若松駅に13時35分定刻に到着します。会津若松駅もDLばんえつ物語号の到着を太鼓演奏と地酒・ジュースでもてなして頂きました。
 DLばんえつ物語号は、折り返しの準備のため車内点検が終わると引き上げます。こちらもSLとは違いスムーズな引き上げでホームを離れました。
 今日は、帰りもDLばんえつ物語号に乗車するので駅でしばらく待ちます。会津若松での折り返し時間ですが、タクシーを使ってでも鶴ヶ城へ行こうと思いましたが、ゴールデンウィークで道路が渋滞しているのと城内が混雑していて15時までに会津若松駅には戻れないだろう。という事で、今回は観光を断念して駅周辺で過ごしました。近くの踏切でDLばんえつ物語号の入換作業など撮影したり、土産物を購入したりしていたら案外時間を潰すことができました。
 今年は、久しぶりに下りの「ばんえつ物語号」にも乗車します。こちらは、往路と同じDE10が牽引しますが、ショートノーズ側が先頭です。乗ってしまえば機関車の向きもあまり関係はありませんが、どちらかと言うとショートノーズ側が好きなので少しうれしいような・・・。
 帰路となる下りのDLばんえつ物語号は、発車の10分ぐらい前に入線してきます。もう少し早く入線できないものかと思いますが、SLの作業時間を基準に考えるとこの時間になってしまうのでしょうね。先頭のDE10を撮影すると発車時刻も迫ります。ただ、帰路もグリーン席を確保したのですぐに乗れます。が、グリーン車に入るのはグリーン券の確認をするので乗車まで時間が掛かります。グリーン車の乗車位置だけホームまで人が並んでいます。グリーン車記念乗車証を貰い車内に入る頃には発車1分前でした。慌たただしい乗車となりましたが、DLばんえつ物語号は会津若松を15時25分に発車します。帰路となる下りのDLばんえつ物語号は、グリーン席も2人用の座席です。窓側ですので支障はありません。車内を見ても通路側は結構空いています。列車は、郡山方面の線路と分かれて会津若松方面へ進みます。下りの「ばんえつ物語」には久しぶりに乗車するので車窓も新鮮です。磐梯山を見ながら列車は田園地帯を進み喜多方に到着します。普通車の方はそれなりに乗車してきましたが、グリーン席は数名乗ってきただけでした。喜多方を出ると磐梯山に別れを告げて山間部に入ります。景色は往路とは反対向きとなるので一ノ戸橋梁から見る景色も新鮮に見えます。一ノ戸橋梁を渡ると山都に停車します。上りと違い下りはすぐに発車となります。DLばんえつ物語号は、山間部に再び入り阿賀野川に沿って進みます。太陽も次第に西日となり水面に反射して美しい光景となります。しばらくは、会津若松で購入したビール片手に列車の旅を・・・。阿賀野川沿いに列車は進み津川に停車します。
 津川は、往路でも書いたように「狐の嫁入り行列」があるので駅も混んでいました。DLばんえつ物語号は津川でも少々停車します。今日は津川からの乗車も多く、私の隣も津川からの乗車でした。津川を出ると再び山間部に入ります。展望室へ移動してしばらくDE10の顔を眺めながら過ごします。とは言え、そんなに長く居られる訳も無く自席へ戻ります。気が付けば空いていた席もほぼ埋まりグリーン車だけは満席となりました。普通車の方は、狐の嫁入り行列の帰りなのか津川から先は往路より乗車率は良いようです。ただ、それは今日だけかも解りません。
 津川を出ると夕暮れ時になります。寄り添う阿賀野川も水面がオレンジ色に染まり山影の辺りは薄暗くなってきます。咲花を出て阿賀野川が離れていくと徐々に夕闇が迫ってきます。五泉を出て田園地帯を走る頃には車窓も薄暗くなってきます。新津到着前の車掌氏の挨拶で、SLばんえつ物語号は7月下旬からの運転開始を目指している旨の話がありました。今年は、もう一度「ばんえつ物語」に乗ることになりそうです。車窓右側から信越本線が見えてくると終点新津に到着します。今日は一日、DLばんえつ物語号のグリーン車の旅を楽しめました。
 新津に到着後は、接続の新潟行普通列車に乗り換えて新潟へ向かいます。
  

DLばんえつ物語号(新津10:05-会津若松13:35)
 

新津駅からDLばんえつ物語号に乗車
 

会津若松駅に到着
 

会津若松駅で折り返し
 

DLばんえつ物語号(会津若松15:25-新津18:40)
 

新津駅に到着
 

新津駅発車案内
 

往路はグリーン1人用
 

展望車内
 

阿賀野川に沿って進みます
 

津川にて
 

磐梯山が見えると会津若松
 

帰路はDE10の真後ろ
 

西日射す磐越西線を新津へ
 

新津に着く頃には夕闇
 
 Ⅲ.E129系普通列車で新潟へ
 DLばんえつ物語号の旅を終えて新津から普通列車で新潟へ向かいます。DLばんえつ物語号から接続の新潟行はE129系6連での運転ですので、今日のDLばんえつ物語号から全員が乗り換えても座れる計算です。ただ、ボックス席は少ないので争奪戦にはなりましたが、何とか座ることはできました。
 この列車は、往路だけに設定されている「リレー号」とは違い通常の定期列車ですので発車時刻も近くなると結構乗客が集まります。夕闇の新津を出た列車は、亀田駅でロング部分の席が埋まる感じです。私の前にも1人座りましたが4人分埋まることはありませんでした。最後の停車駅となる越後石山駅では大勢乗ってきましたが、もう次が終点の新潟なので誰も座ることなく、列車は高架を上り新潟駅に到着。ホームには大勢の人が列を作っていて何事かと思ったら、この列車が折り返し長岡行になるそうです。という事で、今日は新潟で宿泊となるので改札口へ。
 

信越線普通(新津18:56-新潟19:16)
 

何とか進行窓側を確保
 
 Ⅳ.トレインビューができる駅前ホテルに宿泊
 今回は、新潟駅近くのホテルに宿泊。朝食代を入れても6010円とゴールデンウィーク中とは思えない価格でした。しかも部屋の窓から新潟駅を行き来する列車が撮影できましたので、飽きることなく部屋に引き籠る事ができました。
 宿泊しないと撮影できない角度から色々撮影できて、朝食後から9時過ぎまでずっと撮影していました。今回は、ハマナス色のE653系特急いなほ号を撮影できたのが一番の収穫となりました。
 ちょっと、チェックアウトするのが勿体ないと思いつつ後ろ髪を引かれる思いで新潟駅へ移動しました。


 2日目: 5月 4日(土)
 Ⅰ.115系電車に揺られて弥彦へ
 新潟駅前のホテルに9時過ぎまで滞在していたので、新潟駅の5番ホームに着くと大した待ち時間も無く快速弥彦観桜号が入線してきます。車両は、115系弥彦色のN36編成です。到着後は、まずは写真撮影をします。弥彦色を纏った115系3両は初めての撮影です。前後の種別表示は「快速」で側面は「臨時」の表示です。この列車は、全車指定席ですので号車札と「指定席」の愛称板が入っています。
 撮影を終えて車内に入ると、ここで失敗・・・。115系で運転はするのは解っていたのですが、長野と同じつもりで購入したので号車順序も座席の位置も反対でした。ということで、段指定でD席を購入したのですが、これが進行方向と逆の窓側でした。まぁ、しっかり調査しなかったのが悪いので仕方ありません。今回の快速弥彦観桜号が発車する新潟駅5番ホームは新幹線との乗り換え改札があるホームです。柵の向こう側は新幹線ホームでE2系も停車しています。115系の車内からE2系新幹線が同一の高さで見られるとは不思議な感じです。
 
 快速弥彦観桜号は、9時34分定刻に新潟駅を発車します。車内は、懐かしい元長野車のリニューアル編成で非常に懐かしいです。列車は、新潟を出るとすぐに高架を下ります。信濃川を渡ると列車は住宅地が立ち並ぶ郊外を走ります。もう、車窓は初夏の新緑の季節。この列車も、列車名の桜目当ての乗客はぼぼ居なく乗り鉄が乗客の9割を占めています。したがって進行方向窓側に空席はありません。強いて言えば、一部のボックスを除いて進行方向窓側に一人1ボックスつづ乗っている感じです。ロングシート部分にも座っている人は居ますが、こちらは指定席券がロング部分を指定したのか、ただ相席を避けて座っているだけなのか不明です。列車は、白山駅・関屋駅と続いて停車しますが、乗ってくる乗客は居ません。乗り掛けたところで全車指定の放送を聞いて降りてしまいます。列車の車窓は、住宅街から田園地帯へと変わって行きます。寺尾駅で5分程停車するので撮影を手早く進めます。その後、越後曾根駅で列車交換のため停車します。やってきたのは、二次新潟色の115系でこの駅では停車扱いにしてほしかったです。仕方ないので車内から撮影。その後、巻駅に停車して吉田駅へ。
 吉田駅では、約20分停車します。隣のホームには、115系初代新潟色と一次新潟色が連結された6両の普通列車が停車中。ホーム挟みで離れはしますが1画面収まるのでいろいろ撮影しました。まさに115系新潟地区塗装の品評会とも言える光景に停車時間もあっと言う間でした。
 吉田を出ると矢作駅を通過して弥彦駅に到着します。新潟駅から115系で乗り換えなしで弥彦駅まで乗車できるのはなかなかない体験でした。車両の方は、吉田まで回送されて留置となるので降車終了後はすぐにドアが閉まります。そして到着から6分で吉田へ向けて回送されました。


弥彦観桜号(新潟9:34-弥彦10:55)
 

方向幕は臨時
 

号車札と指定席の愛称板が入ってます
 

弥彦に到着
 

新潟駅発車案内
 

信濃川を渡り郊外へ
 

寺尾に停車
 

吉田駅にて

車内は懐かしい元長野車
 

沿線は田植のシーズンです
  
 Ⅱ.弥彦神社参拝

弥彦神社で参拝
  
 弥彦駅到着後は、すぐに弥彦神社へ参拝に向かいました。昔、一度参拝をしたことがあるので道に迷うことなくスムーズに弥彦神社まで移動できました。流石は、令和最初のゴールデンウィーク中とあって大勢の方が参拝に訪れていて参拝までも列を作り時間が掛かりました。
 参拝後は御朱印を頂く予定でしたが、こちらも列が長く時間が掛かりそうでしたので、あらかじめ紙に書かれた御朱印を頂きご朱印帳に貼り付けることにしました。
 また、境内では「長鳴鶏鳴合会」も行われていました。テレビ取材も来るほどの有名な行事のようですが・・・・。鶏がなかなか鳴かない。何時鳴くかは鶏任せでしばらく待ってようやく鳴き声を聞くことができたので、弥彦神社を後にして弥彦駅へ戻りました。
 

正月並みの人出だそうです

長鳴鶏鳴合会も行われていました
  
 Ⅲ.E2系新幹線グリーン席で越後湯沢へ
 弥彦神社の参拝を終えて弥彦駅へ戻ると、ちょうど普通列車東三条行の発車5分前でした。車両は、ほとんどが「えちごトキめき鉄道」移籍してJR東日本新潟支社では少数派になったE127系2両です。JRデザインのE127系新潟車も久しぶりに見ました。2両編成で全車オールロングシートのE127系は、さすがにゴールデンウィーク中だけあって少し立席を出して弥彦駅発車。発車してようやく一息つくころに吉田駅に到着。なんと、乗客の9割が越後線新潟行に乗り換えるため降車してしまいました。この列車は、吉田駅で34分停車します。それも、列車の系統分けはせずに1本の列車です。ちょっと予想外の展開ですが、もう越後線新潟行は発車してしまったので、弥彦線の普通列車で発車を待つしかありません。救いだったのは、先ほど乗車した快速弥彦観桜号に使用された115系の回送が留置されていたので撮影できた事でしょうか。
 そして、新潟からの接続列車が到着すると長い停車時間を終えて再び列車は動き始めます。車内は、再び座席が全て埋まる混雑ぶりです。西燕を出ると次が新幹線接続駅の燕三条です。燕三条の在来線ホームは無人駅なので先頭部まで移動せねばなりません。先頭部から降車して新幹線改札へ向かいます。
 
 燕三条駅の新幹線改札に着くと、すぐに「とき320号」があるようですが、こちらは特急券を買ってないし指定席券売機で指定席券を買える時間(発車5分前)を過ぎているのでパス。次の臨時とき366号もE7系なのでパス。という事で少し待ちますが、E2系使用の「とき322号」まで待ちます。先に特急券を購入します。自由席は混んでいると言っていますので指定席を用意したいところですが、燕三条から越後湯沢までだと94.6Kmなので100Kmに収まります。100Kmまでだと、特急券(指定席)が繁忙期で2560円。グリーン席特急券は繁忙期の設定が無いので通年2870円。その差は、僅か310円です。という事で迷わずにグリーン席を選択しました。スマホから「えきねっと」に接続して空席を見たら越後湯沢から乗る客の席なのか、並びで2席だけ空きがあったので確保しました。
 しばらく待合室で時間を潰しホームへ。自由席ではないので発車時間間際に行っても大丈夫です。新潟からE2系新幹線とき322号が到着しました。1000番台ながら久しぶりに見たE2系新幹線です。自由席はやはり結構乗っています。座れないことは無いでしょうが、窓側でゆったりは絶望な乗車率です。グリーン車もほとんどの席が埋まっています。新幹線のグリーン席は久々なので少し緊張しますね。ただ、座席はゆったりとしていてE2系あさま号を思い出させる座り心地です。新幹線かか田植え作業が行われている田園風景を見ているともう長岡に到着です。長岡でもグリーン車の乗車があり私の隣以外は満席になったようです。長岡を出ると自由席混雑の放送が流れたので満席になったかと思われます。長岡を出ると山間部に入り浦佐に停車します。浦佐を出るとトンネルを抜けて越後湯沢に到着。燕三条ではよく撮影できなかったので、最後部の撮影をしてホームから先ほどの席を見るとちゃんと埋まってました。やはり越後湯沢から予約された席だったようです。
 越後湯沢から東京へ向かうE2系とき322号を見送り在来線ホームへ移動します。


弥彦線普通(弥彦11:48-燕三条12:42)
 

とき322号(燕三条13:31-越後湯沢14:07)
 

燕三条から新幹線で移動

快適なグリーン車

グリーン車は良かった
  
 Ⅳ.日本酒と日本海の夕日を楽しむ列車の旅
 越後湯沢からは、快速ゆざわShu*Kura号に乗車します。列車は、駅員の方々に見送られて14時45分定刻に発車しました。車内(3号車指定席)は9割方座席が埋まりゴールデンウィークらしい乗車率です。車窓は、まだ遠くの山々には残雪が残り里の方は若葉が綺麗な春の車窓です。車内改札が終わると同時に2号車へ。いろいろ撮影してのどが渇いたのでビールで一杯。新緑の車窓を見ながらのビールも最高です。本当は、Shu*Kuraですので日本酒の方が良かったのでしょうが・・・。車内では、湯沢駅を通過する事から生演奏のイベントが始まりました。流れゆく車窓を生演奏を聴きながらビールを楽しむちょっと贅沢な列車旅です。列車は、魚野川に沿って北上を始め越後川口駅の手前から「蔵元イベント」が始まります。本日は、朝日酒造さんの日本酒の試飲でした。全種類を2杯ずつ頂きました。個人的な好みがあるのですが、私は「朝日山」純米吟醸が気に入りました。何か透明感のある爽やかなと言うかフルーティーな味で、冷やしても常温でもグイグイ何杯でも飲めそうです。蔵元イベントも一度退出して座席へ。列車は、信越本線と合流して宮内駅を通過して長岡へ。長岡駅で列車の進行方向が変わります。
 長岡で進行方向が変わり、座っていた座席が今度は車両の最後部となります。列車は、西日射す信越本線を進み間もなく柏崎です。柏崎では、後続の快速列車に道を譲るためしばらく停車します。柏崎で快速を先に通した快速ゆざわShu*Kura号は、いよいよ車窓最大の見せ場の日本海沿いを走ります。日没までは時間がありますが、すでに日は傾き始め日本海に太陽の光が反射しています。しばらく日本海の車窓を楽しむと、列車内では生演奏が始まりました。そして程なく青海川に停車。日本海に一番近いと言うか、もうホーム下が海岸となっている青海川駅でしばらく停車。日本海に沈みつつある夕日を見るもよし、良い光線なので「越乃Shu*Kura」を撮影するも良し停車時間は飽きることなく過ごすことができます。車内では、生演奏も行われていてその音楽がホームからも聞く事ができて雰囲気満点です。
 青海川駅での撮影を終えて座席へ戻ります。間もなく発車時刻と言うところで放送が・・・。この先の柿崎付近で線路支障のため運転見合わせになるとのこと。どうやら車が線路に転落して上り線を支障している模様で、柏崎で先行した快速が手前で停止している模様です。衝突事故は避けられたようで車の撤去待ちの模様です。しばらくすると運転再開は18時30分見込みと運行情報メールが入りました。その直後に、とりあえず柿崎手前の米山駅まで進む旨の放送が入り18時5分頃に青海川駅を発車。列車は日本海に沿って進み18時15分に米山駅に到着。米山駅は通過扱いの駅なのでドアは開きません。定刻なら直江津を出て春日山付近を通過する時間となる18時23分に運転を再開して進むという事で米山駅を発車。列車は進み柿崎駅場内信号の前で急減速。どうやらこの辺が事故現場のようです。クレーン付きのトラックと警察車両が止まっています。その脇に銀色の軽自動車が線路から離れた場所に止められていましたが、まだ道路への引き上げは行われていません。事故現場を通過して柿崎駅を通過すると速度を上げて回復運転に入ります。列車は、豪快なディーゼル音を響かせながら直江津へ向かって進みます。途中、潟町駅に停車して列車は進みます。車掌氏が回ってきて最終目的地と新幹線利用の有無を聞いて回ります。そうこうしていると列車は直江津駅に到着します。直江津では、特急しらゆき号の退避は行わずに乗務員の交代が済み次第すぐに発車します。このおかげで遅れは少し回復できました。直江津からは、えちごトキめき鉄道に入ります。列車は先を急ぐかのように進み高田に停車。僅かな停車で高田を発車すると新幹線の高架が見えてきて終点の上越妙高に到着します。
 私は、上越妙高から後続の列車で「えちごトキめき鉄道」に乗車して妙高高原から「北しなの線」に乗車予定でしたが、乗り換え予定の妙高高原行は先に出てしまったので新幹線の乗車に変更します。19時13分発の東京行の北陸新幹線はくたか574号には、ギリギリ間に合う19時8分に30分遅れで上越妙高に到着しました。
 終着駅の余韻を楽しむ時間は無く、上越妙高の駅名板と快速ゆざわShu*Kura号の組み合わせを1枚撮影して駅員の方に案内されて急ぎ足で改札を出ました。
  

ゆざわShu*Kura号(越後湯沢14:45-上越妙高18:38(所定))
 

新津駅停車中
 

日本海が美しく見える青海川に停車
  

上越妙高には19:08到着
  

3号車車内
 

2号車のイベントスペース
 

まずはビールで休憩
 

春の上越線を北上
 

試飲イベントもありました
 

柏崎を出ると日本海が見えます
 

車内では演奏会も行われます
  

青海川で足止め・・・
 

自動車が転落した現場を通過
 
 Ⅴ.帰りも新幹線で早めの帰宅
 本当なら上越妙高からは、えちごトキめき鉄道と北しなの線を乗り継ぎ長野まで行く予定でしたが、ゆざわShu*Kura号が遅延して妙高高原行に接続しなかったので新幹線で長野へ向かいます。
 上越妙高からの新幹線はくたか574号も接続がちょっと厳しいようで駅員の方に先導されて構内を通過しエスカレーターでホームに行くともうドアが開くところでした。自由席車内は混んでいて座れそうな雰囲気ではありませんでしたが、そこは収容力の大きい新幹線だけあって2号車のB席に辛うじて座れました。2号車の自由席車内は、ちょうど上越妙高で座席定員分が埋まったようです。客室ドアが開閉しないので立っている客は居ないようです。

はくたか574号(上越妙高19:13-長野19:36)
 
 やはり新幹線は早いですね。トンネルを抜けると飯山に停車。飯山からも自由席に結構乗ってきましたが、こちらは座席にありつくことはできず立っていくようです。長野からは座れるかと思いますが。飯山を出るとまたトンネルを2本抜けるともう見慣れた長野市内の景色です。車窓は、千曲川対岸の小布施町や須坂市の夜景を見る事ができます。列車の方は、新幹線車両基地を通過して徐々に速度を落とし長野市街地に入り長野駅に到着。意外にも長野で降りる客が少なく、自由席待ちの一部の方は、長野始発の臨時あさま号の列に移動する人も居ました。今回は、新幹線効果で予定より早く長野駅に到着して旅行終了となりました。

上越妙高からすぐ新幹線に乗車

何とか2号車B席に座れました

長野に到着

 使用乗車券
 今回は、ゴールデンウィーク中の旅行でしたので「週末パス」は使えません。そのため「北信州ツーデーパス」と「えちごツーデーパス」と野沢-会津若松の往復乗車券を使用しました。地元最寄りの須坂から上越妙高まで新幹線往復では元が取れないと感じた方は鋭いです。実は、帰路は「ゆざわShu*Kura」が遅れなければ、えちごトキめき鉄道と北しなの線を経由して戻るつもりでした。これでも元を取るまで130円足りないのですが、いちいち乗車券を買うのも面倒なので「北信州ツーデーパス」を選択しました。結果的に無駄になったのですが、翌日も朝5時から仕事でしたので早く帰宅したかったので無駄も覚悟で新幹線経由にしました。
 今回のルートの場合は、北信州ツーデーパスの代わりに長野電鉄は往復普通乗車券。往路は、特急しらゆき1号の乗り継ぎ割引を成立させるため普通乗車券(+新幹線自由席特急券)。復路は、ゆざわShu*Kura号に乗車したので、乗り継ぎ割引の必要のないモバイルSuica特急券(乗車券込み)が良かったようです。
  

北信州ツーデーパス
 

えちごツーデーパス
 

野沢-会津若松:往復乗車券(往)

野沢-会津若松:往復乗車券(複)