2018冬の「青春18きっぷ」の旅A  
平成最後の年末冬の列車旅  
2018年12月30日(日)から1夜行2日_ 

 今回の旅の概要
 189系N102編成も先が見えてきましたので、189系で運転されているうちに乗った事が無かった快速ムーンライト信州81号に乗車することにしました。今回は、快速ムーンライト信州81号に乗れさえすれば良いので他のルートにこだわり等はありませんでした。ただ、長野から一部別料金で「青春18きっぷ」を使い一番遠回りで東京に入れる磐越西線経由で計画はしたのですが・・・。強風の影響で接続列車に乗り換えができず上越線経由に変更。さらに上越線も大雪で運転打ち切りになり新幹線で振り替え輸送となかなか冬季らしい乗り継ぎ旅となりました。
 2日目は、12/31で大晦日。午後は出勤でしたので速やかに長野へ戻りました。

−旅行行程−
・12/30
 長野8:08−はくたか551号−8:31上越妙高8:45−えちごトキめき鉄道−直江津9:01
 直江津9:22−快速−10:36宮内10:39−普通−越後湯沢11:53(大雪により運転打ち切り)
 越後湯沢13:56−Maxとき320号−高崎14:25(新幹線ダイヤ乱れ・18きっぷ振り替え輸送)
 高崎15:16−普通−16:57小山17:08−普通−18:11友部18:15−普通−東京20:04
※高崎発の両毛線は、高崎線接続待ちで遅延。桐生での停車時間を短縮して所定運転_
 新宿23:54−快速ムーンライト信州81号−白馬5:40(12/31)
  
・12/31
 白馬6:11−普通−6:48信濃大町6:50−普通−7:47松本8:08−快速−長野9:08
 ※このページの赤字部分は遅延時刻です。(時刻表上の時刻ではありません)_
  
 1日目: 12月30日(日)
 今回の「青春18きっぷ」の旅は、いきなりワープから始まります。直江津までは、しなの鉄道とえちごトキめき鉄道を乗り継ぐのですが、ちょうど良い時間に列車はありません。仕方ないので北陸新幹線で上越妙高へ向かい、えちごトキめき鉄道で直江津を目指します。
 長野からは、北陸新幹線はくたか551号に乗車します。本日は、帰省ラッシュで自由席には座れる目途はありません。指定席も繁忙期で2駅区間のるだけでは割高です。ただ、モバイルSuika特急券なら2駅区間以上なら指定席を利用できて自由席並みの料金なのでお得です。乗車券・特急券は発行されずスマホの画面が乗車券・特急券の代わりになりますが・・・。早速空席を調べると2席だけ窓側が空いてました。さすがは帰省ラッシュだけあって、長野以北でも窓側に空は2席程度と言う盛況ぶりです。
 東京からW7系はくたか551号がやってきました。久しぶりにW7系に乗車します。指定された10号車は通路側や3列席中央は若干空いてますが窓側は1席だけ空いている状態です。ここに私は座ります。長野まで2人利用だったのかとなりは誰もいません。長野を発車した列車は速度を上げて北上します。積雪はほとんどない豊野築堤付近を通過してトンネルへ。トンネルを抜けて飯山に差し掛かると長野市の光景が嘘のように雪景色が広がります。列車は、飯山駅で多くの乗客を降ろしトンネルへ。トンネルを抜けると上越妙高に到着です。上越妙高は、雪が本降りとなっています。
 
 上越妙高からは、えちごトキめき鉄道で直江津へ。ET127系4両なので混雑もなく楽々座れます。列車は、雪が本降りのえちごトキめき鉄道を北上します。高田を出ると雪は止んで曇り空に・・・。直江津から快速長岡行に乗車します。直江津駅の入線は、発車の9分前という事でしばらく寒いホームで待ちます。車庫から出てきたE129系快速新潟行きは2両編成で直江津で一気に席が埋まります。直江津では一時的に霰がすごい勢いで降ってきます。直江津を出た快速長岡行きは、犀潟で北越急行線からの接続を取り6分遅れで運転中。さらに柿崎で運転打ち合わせのため遅れ、強風の影響で青海川から鯨波で徐行運転をしたため16分遅れで柏崎を発車。柏崎を出ると回復運転を始めるものの16分の遅れは致命的で、長岡から快速新潟行に接続はできない旨の放送が・・・。快速新潟行に間に合わないと新津で磐越西線に乗れないので、早々に見切りをつけて宮内で下車。宮内から上越線に乗り換えて水上を経て東京を目指すルートに変更します。
 宮内で乗り換えた水上行はE129系の4両編成。ボックスは満席ですが、ロングシートに余裕があって座ることができました。列車は、信越本線と分かれて上越線を南下します。浦佐あたりで雪が降り始め車窓がだんだん真っ白になり視界が良くなくなります。六日町では、北越急行線の待ち合わせでは発車が少々遅れます。その後、上越国際スキー場前からは今日のスキーを諦めたのか大勢の乗客が大きい荷物と共に乗車してきます。列車は、何とか定刻にまで回復して石内を出て越後湯沢に到着します。越後湯沢では大勢の方が降りましたが、車内の座席の半分以上が埋まっています。これから乗る方々は上越国境を越えて水上へ向かうようです。


はくたか551号(長野8:08−上越妙高8:31)
 

えちごトキめき鉄道(上越妙高8:45−直江津9:01)
 

快速(直江津9:22−宮内10:36
 

普通(宮内10:39−越後湯沢11:53)※運転打ち切り
 

長野からは新幹線で出発
 

上越妙高で乗り換え
 

直江津は霰が・・・
 

宮内に到着

越後湯沢に到着

雪は降り続き・・・


 水上行の普通列車は越後湯沢駅に到着します。越後湯沢では12:13まで20分ほど停車となります。外は、本格的な降雪でだんだんと積雪が増えてゆきます。発車の時刻を過ぎても列車は発車しません。しばらくすると放送で、大雪のためこの先は進めない旨の放送が流れました。さらにしばらくして、この列車は越後湯沢から水上までは運休になる旨の放送があり、乗客1人1人に行先を聞いて回ります。この先は代行バスで水上駅へ振替輸送を行うようで30分ほどでバスが来るそうです。という事で温かい車内で待ちますが、30分を過ぎてもバスは来ません。はやり年末で急にバスの手配は難しいようです。60分待ってもバスは来ません。次第に乗客も諦めて新幹線へ移動する人も出始めましたが、新幹線も東京駅での車両故障の影響で列車が渋滞して越後湯沢で運転見合わせになっている列車が止まっているそうで、今のところ越後湯沢から脱出するルートは辛うじて動いている北越急行線(直江津方面)か40分遅れて運転している長岡行しかありません。どちらも東京とは逆方向へ向かうので選択肢に入りません。最悪は、上毛高原まで新幹線へ向かいバスで水上か後閑がどちらかへ出て上越線で南下するしか道はありません。幸い昼過ぎですので、まだ心に余裕があるのか騒ぐ乗客も数名程度で皆静かに待っている状態です。時間は過ぎて13:30になりました。まだバスは来ないようです。そろそろ新幹線ルートも検討しようと思いましたが、上越新幹線も長岡まで列車が詰まっている状態だそうです。
 
 13:45頃になって改札口へ移動する旨の放送があり代行バスが来たのかと思いましたら、新幹線で高崎まで行ってくれとのことで「振替乗車票」の配布が始まりました。この後、数分でMaxとき320号が高崎まで進む見込みなので乗ってくれとのことで大急ぎで新幹線ホームへ。この列車はE4系16両編成で余裕がありますが、振替乗車票を並んで貰ってから階段を上っていると発車の放送があり一番近い10号車に乗車。2階席は窓側が埋まっていましたが、1階席は空席が多かったので1階席へ。13:56頃に上越新幹線Maxとき320号は越後湯沢をは発車しました。1階席ながら思いかけずE4系新幹線の乗車となりました。やはり新幹線は早いです。トンネルを抜けると上毛高原に到着。少し積雪は少ないですが雪模様です。ホームに入るとき、やはり1階席はホームの床がギリギリに迫るので迫力が違います。上毛高原を出ると再びトンネルに入り列車は進みます。トンネルを出ると関東平野。先ほどの雪が嘘のように冬晴れの景色が広がり北陸新幹線が近づいてくると高崎に到着します。振り替え輸送区間は高崎までですので高崎で降車します。この先、北陸新幹線も合流して新幹線が東京まで詰まっているのでMaxとき320号も高崎でしばらく停車となるのでいろいろ撮影できました。
 今回は、磐越西線へは行かれなかったものの「青春18きっぷ」で新幹線に振替輸送で乗車できた貴重な体験ができました。
  

越後湯沢駅改札前に集合
 

高崎まで新幹線振替になりました
 

Maxとき320号1階自由席に乗車
 

1階でも景色は見えます
 

上毛高原にて。これを見ると1階席だと納得
 

Maxとき320号(越後湯沢13:56−高崎14:25
 

高崎に到着

E4系Maxロゴマーク

E4系の連結部

 気を取り直して高崎から再び「青春18きっぷ」の旅を再開します。磐越西線に寄れなかった分なるべく遠回りして東京に入りたいので、両毛線・水戸線・常磐線の経由で東京駅に向かいます。さらに成田線・総武本線の経由も検討はしましたが、何が起こるか解らないので時間に余裕を持たせることにしました。
 高崎から両毛線の小山行に乗車します。211系3000番台で長野でもおなじみの車両でオールロングです。この列車は、新前橋で吾妻線直通大前行に接続しているので大変混雑しています。さらに遅れている高崎線からの接続を取るため発車が遅れ乗客は増える一方です。通勤列車並みに混雑した小山行は高崎を10分遅れて発車しました。車内は身動きが取れないほどの混雑です。この混雑のまま列車は新前橋へ。新前橋で上越線・吾妻線方面の乗客が降りて混雑は少し解消しましたが、まだまだ車内は大混雑のまま両毛線へ。前橋で多少の降車がありましたが、伊勢崎での降車がかなり多かったです。列車は、停車時間を削り遅れは7分までに回復しています。その後、一駅ごとに乗客が増えて桐生で一気に増えました。また、桐生での停車時間を30秒にして遅れは一気に回復して定刻に戻りました。その後、足利から凄い混雑となりましたが、あしかがフラワーパークで7割くらいの乗客が下車して一気にガラガラになりました。その後、栃木で多少の乗車はありましたが、半分くらいの乗車率で小山に到着。
 
 小山からは水戸線に乗り換えます。E531系5両編成です。無事にボックス席の進行窓側に座ることができました。とは言え、もう日が暮れて景色はほとんど見る事はできません。列車は、小山を出て大きくカーブして水戸線を南東方向へ進みます。車内はガラガラです。途中の下館から多少の乗車はありましたが、ボックスで相席になるほどの混雑でもありません。列車は、夜の水戸線を淡々と進み友部に到着します。
 友部から常磐線の品川行にすぐの乗り換えとなります。こちらも最後部車両のボックス席の進行窓側に座れました。これで一安心で東京駅に向かいます。もう夜ですので車窓は見る事は出来ずは進みます。、車内は停車駅ごとに乗客が増えてボックス席も埋まります。石岡で混雑も一段落して列車は土浦へ。土浦で5両増結して15両編成となり、私が乗った最後部の10号車も中間車となります。土浦からは混雑が始まり取手・我孫子からの乗車も多くボックスも4人乗車の相席となります。列車は、緩行線の駅を飛ばして快調に上野へ向けて進みます。途中の北千住で半分以上が降車してしてしまい車内も一気に空きました。さらに日暮里で多くの下車があり今までの混雑が嘘のような閑散とした車内で上野に到着。上野を出と上野東京ラインに入って東京駅に到着します。
 
 いろいろありましたが、無事に東京駅に到着しました。東京駅は東北新幹線車両故障の影響で列車が80分から120分遅れていてホームに入れない乗客で構内は大混雑しています。土産物や飲食店も混雑していて東京駅での時間調整は諦めて別の場所で時間調整します。
 

普通(高崎15:16−小山16:57)
 

普通(小山17:08−友部18:11)
 

普通(友部18:15−東京20:04)
 

いろいろありましたが東京駅に到着
 

小山で両毛線から水戸線へ
 

友部へ
 

ボックス席確保
 

友部で水戸線から常磐線へ

ボックス席確保

東京駅に到着

 時間調整も終えて新宿駅へ移動します。新宿から今回の旅の目的である、快速ムーンライト信州81号に乗車します。車両は189系N102編成長野色です。発車のメロディーが流れて23:54に深夜の新宿を後にします。冬季の臨時快速ムーンライト信州81号はこの列車で終了となります。今年は年末の3日間の設定に留まりました。八王子を出ると深夜の中央東線を松本を目指します。車内は指定席券は満席なのですが、やはり空席が結構目立ちます。私は知人の方と一緒に乗車しています。高尾を通過すると速度が上がるかと思いきや、ゆっくりペースのままでこのペースで甲府まで向かうようです。列車は大月を通過する頃に一旦仮眠します。仮眠と言っても長くは続かず甲府駅停車は確認できました。その後また仮眠していると列車は富士見駅に停車。富士見駅では6分ほど停車するのでホームで撮影。かなり寒いです。一通り撮影し終わると発車時刻となり、列車は松本を目指して進みます。塩尻では10分停車するので大撮影大会。深夜の塩尻駅ホームは大賑わいです。塩尻を出ると松本に停車します。さすが松本だけあって結構降車する方が多いですが、松本から乗ってくる方も少なくなく少し驚きました。
 
 松本で乗務員が交代して列車は大糸線へ。快速ムーンライト信州81号の旅も終盤になります。明るい時間帯だと北アルプスや田園地帯が美しい区間で何処を走っているか解りますが、冬季は夜明け前で何処を走っているか解りません。辛うじて梓川を渡るのは解りますが・・・・。大糸線内は豊科・穂高と停車して高瀬川を渡ると信濃大町に到着します。こちらの駅では結構降車する方がいました。そして、まだ夜も空けぬ5:40に快速ムーンライト信州81号は白馬に到着。屋根のない部分のホームには積雪もあります。
  

新宿から快速ムーンライト信州81号で白馬へ
 

ムーンライト信州81号(新宿23:54−白馬5:40)
 

ムーンライト信州ヘッドマーク
 

新宿から夜行列車で信州へ
 

新宿にて

夜食など

大晦日の白馬に到着

 2日目: 12月31日(月)
 今日は、大晦日の12月31日。年末と午後は出勤しなくてはならない用事があり速やかに長野へ戻ります。まず、白馬からは大糸線で松本方面へ折り返します。バスの方が早いのですが、「青春18きっぷ」を早朝の白馬で終わらせるのは流石にもったいないので松本経由で長野へ。始発電車は、南小谷始発でE127系2両です。この列車にムーンライト信州81号で到着した乗客の半分以上が乗るので大混雑します。何とかボックスの通路側に座れ列車は信濃大町を目指して進みます。まだ夜明け前で車窓はよく見えません。列車交換ですれ違う列車の乗客は2〜3人程度で、この列車も普段はこんな感じで運転しているのでしょう。夜明けが始まった頃の信濃大町に到着し僅か2分の乗り換えで塩尻行に乗り継ぎます。塩尻行とか長野ではお目にかかれないので珍しいです。こちらは211系3両なので余裕もあり全員座れます。朝の大糸線を列車は松本へ向けて南下します。車内は、白馬からの乗客がほとんどですが、平日は通勤客で混雑するのでしょう。途中、穂高・豊科で大勢乗ってきましたが、座席がほぼ埋まる程度の混雑で松本へ到着。
 
 松本から快速長野行に乗り換えます。上諏訪始発ですので松本で少々ホームで待ちます。白馬より松本の方が寒いように感じました。松本では4分停車するので座席を確保して先頭部の撮影。松本を発車した快速電車は、立客が少し出るほどの混雑で長野へ。途中、田沢・明科でも乗車あり車内も混んざできます。明科を出ると快速運転が始まり聖高原まで止まりません。中々の俊足ぶりです。聖高原を出ると先ほどまで乗車していた189系N102編成の回送を姨捨駅で追い越します。途端に沿線に189系狙いの方が多くなります。善光寺平を見ながら列車は山を下り稲荷山へ。稲荷山では停車するだけあって乗車が多かったです。稲荷山を出ると篠ノ井に停車。さすがに篠ノ井では大勢乗ってきました。篠ノ井を出ると終点の長野まで止まりません。松本からは、田沢・明科・聖高原・稲荷山・篠ノ井に停車して長野まで60分で走る特急並みの快速列車です。快速は、大晦日の長野駅に定刻に到着して2回目の青春18きっぷの旅が終わりました。今回は午前中の早い時間に旅行が終了する珍しい旅になりました。
 

普通(白馬6:11−信濃大町6:48)
 

普通(信濃大町6:50−松本7:47)
 

快速(松本8:08−長野9:08)
 

長野に到着
 

白馬から長野へ

有明駅に停車

松本駅発車案内

 使用乗車券
 今回は、前回の旅の続きで「青春18きっぷ」を2回分使用しました。2日間合計すると移動距離は大して長くはならないのですが、1日(回)あたりの元は取れていると思います。なお、時間の都合で長野−上越妙高は、モバイルSuica特急券を利用しました。基本的に2駅以上は指定席利用となるので繁忙期は指定席に座れて大変お得に移動できました。上越妙高から直江津は、えちごトキめき鉄道を利用。
 また、宮内から乗車した水上行普通列車が大雪で越後湯沢から先に進めず区間運休になりました。雪で代行バスの目途も立たず新幹線に振替輸送となりました。「青春18きっぷ」で私鉄への振り替え輸送は何度かありますが、新幹線への振り替え輸送は初めての経験でした。
 

青春18きっぷ
 

モバイルSuica特急券

新幹線振替乗車票