2018年「新春」初旅  
関東・東海一周鉄道旅行  
2018年 1月 6日(土) 日帰り_ 

 2018年最初の旅行は、189系ホリデー快速富士山号と373系身延線全通90周年白糸号の乗車をメインに長野から新宿・甲府・富士・名古屋を経由して長野まで戻る1周の乗り鉄旅行をしました。旅の前半では、随所で冬晴れに映える富士山を見ることができて縁起の良い初旅となりました。
T.長野から新宿経由で甲府へ
 2018年最初の旅行は日帰りの乗り鉄です。まずは、長野電鉄の始発に乗って須坂から長野駅へ向かいます。この日最初の始発列車ですので、暖房が効いているはずもなく外と同じ気温の寒い車内で長野まで移動します。本当にこの時期の朝の始発列車は寒いので須坂から長野まで長く感じます。
 
 気を取り直して長野駅から今年最初の乗り鉄旅行が始まります。まずは新幹線ホームへ。120mmの乗車券では新幹線自動改札は通過で気ないので有人通路へ。有人通路を通過して13番線ホームに移動して、今年初の乗車となるE7系「あさま」600号に乗車します。5号車付近の自由席はそこそこ混んでましたが、2号車あたりの自由席は空いていてほぼ何処でも座席を選べます。長野駅を6:02に発車した「あさま」600号は、上田・佐久平から大勢の乗客を乗せて進みます。まだ夜明けまですこし間があります。軽井沢を越えて安中榛名を通過すると、夜明けの関東平野へ出て高崎へ。まだ正月休みなのか乗車する客も少なく窓側が埋まる程度の乗車で高崎を発車します。熊谷を過ぎて朝日に染まる富士山を見ながら列車は進み大宮に到着します。大宮からは、新宿駅先着の湘南新宿ラインで新宿へ向かいます。あらかじめモバイルSuicaのグリーン券を購入一歩手前まで進めておいて、グリーン車に空席があったのでグリーン券を購入してグリーン車に乗車。普段は乗る機会がないので2階席の窓側からの眺めを楽しみつつ大宮から新宿へ移動します。
 
 新宿からは、189系使用のホリデー快速富士山1号に乗車します。今日は、この189系使用のホリデー快速富士山1号に乗車するため新宿経由で甲府へ行くため期待が高まります。なお、今日のホリデー快速富士山1号の乗車を以て189系豊田車は乗り収めとなる可能性が非常に高いです。今日は、河口湖駅で撮影会があるので自由席も指定席も混みあっています。指定席は、すでに満席の状態となっています。本日の車両は国鉄色の189系M51編成です。前回もM51編成でしたので他の編成が良かったのですが、もうそんな贅沢も言っていられる状況ではありません。
 新宿駅を定刻に発車したホリデー快速富士山1号は、中央線を西へ進みます。途中の多摩川橋梁で再び富士山を見ることができました。列車は八王子で満席となりますが、上野原で早くも自由席を中心に大勢の方が降りました。189系M51編成の乗り心地を堪能して私は大月で下車します。
 大月からは、4分後ろを追いかけてきた特急あずさ7号に乗車します。今回は、189系に乗りたい動機で乗り換えをしましたが、新宿を16分早く出発するだけで料金券は安上がりになります。新宿→甲府は繁忙期で特急指定席2060円ですが、大月で乗り換えると新宿→大月が指定席520円(自由席なら無料)と大月→甲府が繁忙期特急指定席で1230円の合計1750円(大月まで自由席なら1230円だけ)で済みます。両列車ともにリクライニングシートなので快適です。今回は3連休初日の朝の特急あずさ号ですので、大月から自由席に座れる可能性がほぼ無いので今回は指定席を利用しました。
 大月から甲府まで、E257系の特急あずさ7号に揺られて中央東線を進みます。車内は結構混んでいて甲府までずっと相席のままでした。まぁ、短時間ですから構いませんが、甲府に到着すると大勢の乗客が降車しました。

長野電鉄(須坂5:25−長野5:50)
 

長野駅新幹線ホームから出発
 

あさま600号(長野6:02−大宮7:14)
 

熊谷付近で見えた富士山
 

大宮で乗り換え
 

湘南新宿ライン(大宮7:20−新宿7:52)
 

新宿から中央本線へ
 

ホリデー快速富士山1号(新宿8:14−大月9:34)
 

多摩川橋梁から見た富士山
 

大月で後続の特急あずさ7号に乗換
 

あずさ7号(大月9:38−甲府10:15)
 

甲府で身延線へ乗換
 

湘南新宿ラインはグリーン車で
 

ホリデー快速富士山ヘッドマーク
 

189系で新宿を発車
 

U.甲府から373系電車を乗り継ぎ浜松へ

 甲府からは、JR東海の身延線に入ります。乗車するのは特急ふじかわ6号です。すでに自由席には列ができていて2号車あたりは結構長い列になっているので指定席を確保して正解だったようです。この列車は、静岡からの特急ふじかわ号の折り返しとなるので、発車5分前頃にようやく乗車となります。撮影を終えて車内に入ると指定席はガラガラで空席だらけです。甲府を10:44定刻に発車した特急ふじかわ6号は、身延線を南下してまずは富士駅を目指します。途中チラチラと富士山を見ることができます。指定席の車内は、空席が多くのんびりした雰囲気です。列車は、富士川に沿って山間部を進みます。身延を出ても指定席は空席が多いです。列車は、右に左にカーブしながら進みます。間もなく富士宮と言うところで、急に視界が開けて雄大な富士山の姿を見ることができました。車窓から富士山を眺めつつ列車は市街地に入り富士宮駅に到着します。富士宮駅で降車して自由席をみるとほとんどの席が埋まっていて驚きました。ホームも大勢の乗客が次の普通列車を待っていて混みあってます。
 富士宮駅で降りて、名物の「富士宮やきそば弁当」を購入しようと売店らしき店舗へ行くと売ってないとの事・・・。もう、この時点でやる気は30%ダウンし昼飯は諦めました・・・。
 
 富士宮からは、今日最大の目的となる急行身延線90周年白糸号に乗車します。身延線全通90周年白糸号が発車する富士宮駅の1番線は、臨時列車用で普段は立ち入れないホームとなっているようです。指定された2号車の車内に入ると座席の位置が反対・・・。途中の富士駅から東海道本線に入り進行方向が変わるので仕方ないのですが・・・・。富士宮駅を定刻に発車した列車は富士駅を目指して進みます。車窓には、冬晴れの青空に富士山が美しく映えて見えます。そんな中、車内では乗車記念証の配布がテキパキと行われています。列車は、座席の向きが反対のまま11分走り続け富士駅に到着します。
 富士駅からは進行方向が変わります。富士駅からは東海道本線に入ります。座席の向きと同じ方向に進むので自然な感じです。列車は、富士川を渡り静岡へ向けて進みます。車窓には、東名高速と国道1号線が並走していて海が見えそうで中々見えません。東名高速が山側に進みようやく駿河湾が見えました。毎度ながら海とは無縁の山で生活しているので海が見えるとテンションが上がります。ただ、それも僅かで列車は市街地に入り清水に到着します。清水を出ると静岡鉄道と巴川あたりですれ違いを期待しましたが残念ながらタイミングが少し合わなかったようです。列車は、住宅街を進み静岡貨物駅を通過して静岡駅に到着します。さすが県庁所在地の静岡ではかなりの人が降車します。停車時間は3分あるので先頭部で撮影も十分できました。
 静岡を出ると安部川を渡り、金網越しに僅か数秒ですが駿河湾を見ることができました。静岡を出ると列車は、藤枝・島田と過ぎて大井川を渡ります。大井川を渡ると大井川鉄道と並走して金谷駅を通過します。この辺りから川谷茶の産地に入り茶畑が車窓に広がります。列車は、天竜浜名湖鉄道の車両を見ながら掛川を発車します。磐田を過ぎて天竜川を渡ると終点の浜松駅に到着します。
 今日は、途中の富士宮駅で列車を乗り換えましたが、甲府から浜松まで373系に乗り続けた旅がようやく終了となりました。役目を終えた373系は、車内点検が終了するとすぐに回送として引き上げました。
  

甲府からJR東海(身延線)へ
 

ふじかわ6号(甲府10:44−富士宮12:20)
 

富士川に沿って身延線を南下
 

富士宮手前で見えた富士山
  

富士宮で乗換
 

身延線全通90周年白糸号(身延13:04−浜松15:01)
 

車窓から見えた富士山

浜松に到着
 

ふじかわ号方向幕

白糸号ヘッドマーク(1号車)

駿河湾を見ながら西へ

V.浜松から名古屋経由で長野へ
 浜松で土産用の「うなぎパイ」を購入して普通列車で豊橋へ向かいます。313系4両編成で車内は空いていましたが、静岡方面からの接続列車が到着すると一気に車内は混雑しました。この普通列車で豊橋まで向かいます。西日差す車窓を眺めながら列車は西へ。弁天島の車窓を眺めながら34分で豊橋に到着します。
 豊橋からは東海道新幹線に乗車します。豊橋からでも新幹線の自由席なら新幹線特定特急料金が980円です。名古屋からの特急しなの21号の繁忙期特急券が乗継割引で半額の1550円(通常は3100円)なので豊橋から新幹線利用でもお得です。30分近く東海道新幹線に乗れますし。と、言うことで新幹線ホームへ。やってきた「こだま」661号はJR西日本所有の700系新幹線でした。東海道新幹線自体久しぶりの乗車となります。新大阪行の「こだま」ですので自由席の混雑も気になりますが、2号車の自由席はガラガラで快適に700系新幹線の乗り心地を楽しめました。車内は、シートモケットを交換したのか、元からJR西日本の700系はこの色なのか落ち着いた色のシートモケットです。ただ内装の古さは仕方ないですね。なお、この「こだま」661号は豊橋と三河安城で「のぞみ」の通過待ち合わせを行いますので名古屋まで時間は掛かります。
 
 名古屋駅では、金山−名古屋間の乗車券を清算して改札外に出てエスカにある「寿がきや」へ白ラーメンを食しに行きます。名古屋駅で乗換に余裕があるときは必ず立ち寄ります。今日は、富士宮で当てにしていた「富士宮やきそば弁当」が買えず朝から何も食べずにここまでやってきました。ということで、はやる気持ちを抑えて店舗へ。昼食と夕食の中途半端な時間帯で店内も空いていて、すぐに白ラーメンを食すことができました。このラーメンを食べると名古屋に来たことを実感します。
 
 名古屋からは、本日最後の列車となる特急しなの21号に乗車します。指定席券の号車は6号車ですので、増結があるのは明らかですが、今日は8両編成での運転でした。名古屋駅10番線に松本からの臨時特急しなの82号が到着して神領へ引き上げると、すぐに岐阜側の電留線から特急しなの21号が入線してきました。まずは荷物を置いてから先頭部を撮影して夕食用のに弁当を購入して車内に戻るともう発車時刻となります。特急しなの21号は、日が落ちて夜となった名古屋を発車して長野へ向かいます。この列車は、金山にも停車するので車内放送も手短です。東海道本線・名鉄線と別れて金山から列車は北上して鶴舞を通過して千種に停車します。千種からは自由席に結構乗ったようです。もう夜間の運転ですので景色は楽しめません。列車は、多治見を過ぎて次第に山間部に入り街の明かりも少なくなります。中津川で自由席から大勢の乗客を降ろすと夜の木曽路に入ります。この区間は、たいていムーンライトながら号に乗る関係で「青春18きっぷ」で普通列車に乗る区間ですので、特急で木曽路を越えられる優越感ときたら・・・。今日は、特に夕食用に「みそかつと大えびフライ弁当」も用意してあります。本当は車窓が見える時間帯が良かったのですが。特急しなの号は夜の木曽路を快調に飛ばして、上松駅で松本行の普通列車を追い越します。木曽福島を出ても快調に進み塩尻に定刻に到着。JR東日本の緑の矢印が入っている駅名板を見ると日帰りでもほっとします。塩尻を出ると松本で大勢の乗客が乗ってきましたが、大した混雑もなく松本を発車して夜の篠ノ井線をを走行し聖高原を過ぎて姨捨の手前から見事な善光寺平の夜景を見ることができました。ここまで来たら長野も目前。最後の停車駅となる篠ノ井を出て、特急しなの21号は定刻に長野駅に到着しました。
 長野駅新幹線ホームを6:02に出て、再び長野駅在来線ホームに20:39に戻りました。14時間37分の旅が無事に終わりを告げました。
 後は、長野電鉄で長野から須坂へ戻り終了です。

浜松からさらに西へ
 

普通列車(浜松15:20−豊橋15:54)
 

豊橋から新幹線で名古屋へ
 

こだま661号(豊橋16:13−名古屋16:44)
 

名古屋で途中下車
 

しなの21号(名古屋17:40−長野20:39)
 

14時間37分で長野駅在来線ホームに到着
 

長野電鉄(長野20:50−須坂21:17)
 

こだま号行先表示
 

700系車内
 

700系ロゴマーク
 

寿がきや白ラーメン

みそかつ&大えびフライ弁当

中身
 
W.使用乗車券

 今回使用した乗車券は、長野から長野までの一筆書きの乗車券です。名古屋駅で改札の外に出なければこの乗車券1枚で大丈夫なのですが、名古屋駅で改札の外に出る場合は金山−名古屋で清算する必要があります。名古屋で清算すると「復路専用乗車券」が渡されます。(これが目的で改札外へ出たのも理由の一つですが)
 長野から長野までの乗車券は、長野−北陸新幹線−大宮−埼京線−新宿−中央本線−甲府−身延線−富士−東海道本線−豊橋乗換−東海道新幹線−名古屋乗換−中央西線・篠ノ井線・信越本線−長野で出して貰いました。金山経由の扱いになるので、「新幹線」の次にいきなり「中央西」になっています。個人的には、「大宮」と「中央東」の間に「赤羽線」の表示も期待したのですが、さすがにそこまでは表示されませんでした。なお、経路が長いので自動改札対応の85mm券ではなく120mm券での発行となっています。
 今回は、すべて感熱券ですので滲んだ改札印や無効印と穴で悲惨な状態ですのでマルス券は使用前のものです。

今回使用した乗車券
 

名古屋途中下車用乗車券
 

長野→大宮:新幹線自由席特急券
 

ホリデー快速富士山1号指定券
 

あずさ7号特急券
 

ふじかわ6号特急券
 

身延線全通90周年白糸号急行券
 

新幹線特定特急券
 

しなの21号特急券

モバイルSuicaグリーン券(スマホ画面)