北東北一周イベント列車の旅  
2017年 6月24日(土)から1泊2日_ 
 6月24日と25日の2日間で、秋田方面へ乗り鉄の旅に出ました。普段は、「週末パス」のエリア内しか乗り鉄する機会も少ないのですが、旧型客車同士の並走に心動かされ、さらに往路に「スペーシア那須野」の乗っても大丈夫との知人の方の一言で今回の秋田行を決意しました。
 季節は、夏至を過ぎた直後の初夏で一番良い季節。緑が美しい東北のローカル線を旧型客車に揺られるのも一度は一度は体験しておきたかったので丁度良いチャンスとなりました。
  
−旅行行程−
・6月24日
 長野7:07−かがやき500号−8:06大宮8:32−スペーシア那須野号−那須塩原10:22
 那須塩原11:22−やまびこ207号−12:26仙台12:39−やまびこ47号−北上13:33
 北上13:40−快速−14:51横手15:15−快速ELあきた号−秋田16:40
 ■秋田市内宿泊
 
・6月25日
 秋田10:37−快速DLあきた号−象潟12:01・・・象潟「道の駅」・・・象潟13:52−特急いなほ10号−新潟16:33
 新潟16:42−現美新幹線とき456号−17:05長岡17:16−特急しらゆき8号−上越妙高18:23
 上越妙高19:13−はくたか574号−長野9:36
   
1日目【6月24日 土曜日】
 旅の始まりは長野駅13番線。長野を7:07に発車する「かがやき500号」に乗車します。最近、かがやき500号を利用することが多いのですが、この列車は長野からだと微妙に良い時間帯に走るんですよね。お陰で利用頻度も高いです。長野から乗るなら1号車がお勧めで、(金沢・富山でも)階段から遠い若い号車はあまり好まれないようで、直前でもE席が空いていることがあります。本日も3日前に1号車最後のE席を確保しました。
 本日の「かがやき500号」は、W7系での運転です。私も、大して利用していないのではっきりとは言えませんが、今までの「かがやき500号」の中で一番混んでいました。今日は、1号車でもA席とE席がすべて埋まりC席もそこそこ乗っています。ただ、次は大宮まで止まりませんので相席にはなりません。長野を出ると次は大宮です。僅か59分での到着となりゆっくりとは乗車を楽しめませんが、朝寝坊できる効果は絶大です。

 北陸新幹線かがやき500号で大宮に到着すると、すでに100系スペーシアが大宮駅7番線に停車しています。予想通り金色の「日光詣」の編成です。先頭部では出発式の準備も進んでいます。ただ、今日は各地で臨時列車が運転されているためか、大宮でスペーシアは珍しくないのか、人出は多くなく平和に撮影できました。今日は、大宮から知人の方とご一緒します。まさに久しぶりの再会と同一行程になります。(車両は別の号車ですが。)
 大宮駅を出た特急スペーシア那須野号は、宇都宮線に入り北上します。早速、車内改札と当時に終わった号車から記念品の配布が行われます。列車は進み、JR栗橋駅を通過します。通常は連絡線に入りますが、今日は目的地が違うので宇都宮線を通過します。ここからが、100系スペーシアの初営業運転区間となります。まずは、JR宇都宮線の利根川を渡ります。東武鉄道ではなくJRの利根川橋梁を渡るのは新鮮です。小山を過ぎて、スペーシア那須野号は宇都宮に停車します。車内は、満席の放送の割に空席が結構見られました。列車は、宇都宮線を順調に北上し宇都宮に到着します。僅か3分ほどの停車とは思えない歓迎ぶりでした。
 宇都宮を出ると再び田園地帯を走行し鬼怒川を渡ります。宝積寺に停車して山間部を抜けると、再び田園地帯を走行し終点の那須塩原駅に到着します。ホームや改札口では、大勢の方が歓迎のため出迎えてくれました。
 
 那須塩原からは、東北新幹線で北上します。まずは、やまびこ207号に乗車します。白石蔵王以外の各駅に停車します。E5系にはめったに乗車する機会もないので指定席の利用にしたのですが、それが正解だったようで自由席は結構混んでいたようです。この列車は、新白河で4分、郡山で4分、後続列車の通過待ちのため停車します。那須塩原からの乗車の宿命ですが、あまり新幹線らしい速達感を感じることなく終着の仙台に到着します。良かった点は、E5系の乗車を長く楽しめたことでしょうか。
 

長野駅を出発
 

かがやき500号(長野7:07−大宮8:06)
 

大宮で乗り換え
 

スペーシア那須野号(大宮8:32−那須塩原10:22)
 

那須塩原で乗り換え
 

やまびこ207号(那須塩原11:22−仙台12:26)
 
 仙台から「やまびこ47号」に乗車します。こちらも、仙台以北は各駅停車の新幹線となります。乗り換え時間で、昼食の「牛たん弁当」を購入します。仙台へは久しぶりに来たので楽しみにしていました。売店で、牛たん弁当を見ていると普通の弁当より300円高い「極撰炭火焼「牛たん弁当」」を見つけたので購入します。今日は、久しぶりに東北方面で「週末パス」エリアを飛び出すので少しは贅沢をしたいです。
 無事に昼食を買い終えると、E5系やまびこ47号が到着します。今回も指定席を利用するので並ぶこともなく先頭部の撮影をしてゆっくりと乗車します。少し雰囲気が違うと思ったら量産先行車のE5系U1編成でした。本日は、量産先行車のE5系と量産車のE5系の2種類に乗ることができました。仙台を出ると初夏の東北の田園地帯が続きます。その景色を見ながら先ほど購入した「極撰炭火焼「牛たん弁当」」を食べるなんてちょっとした贅沢です。列車は、古川を過ぎて山間部を進み「くりこま高原駅」に到着します。ここからは、「週末パス」エリア外となり普通乗車券での利用に変わります。E5系U1編成の乗車を楽しみ北上で下車します。北上では新幹線乗換改札は有人通路を通過しますが、特に問題もなく普通に通過できました。駅員の方も慣れているのか、週末パスより普通乗車券の「くりこま高原」が発駅になっているかを重点的に見ているだけでした。
 
 北上から北上線の快速で横手へ向かいます。まさかのキハ100形1両・・・。当然座れるはずも無く立っていくことになります。新幹線から7分接続の快速が1両とは予想外ですが、今日は乗り鉄が多いだけで普段は1両でも足りるのでしょう。車内は、新幹線からの乗り換え客で通路も混んでます。北上線は景色が綺麗なので期待していたのですが、立席となり残念でした。ただ、ロングシートに座るよりは立っていた方が景色を楽しむことはできました。キハ100形に1時間11分揺られて終点の横手に到着します。
   
 横手からELあきた号に乗車します。ED75-777が旧型客車を牽引する懐かしさあふれる列車です。撮影後は車内へ入り発車の時を待ちます。車内は、2号車は、1/4ぐらいが団体で占められていてにぎやかです。横手を出て少し加速すると、暑かった車内にも初夏の風が入り一気に涼しくなりました。ELあきた号は、初夏の西日を浴びて秋田へ向けて奥羽本線を進みます。大曲を出ると、ちょうど秋田新幹線「こまち」2本とすれ違います。この2本が大曲で交換となるようです。列車は、田沢湖線(秋田新幹線)と別れて奥羽本線を進みます。ここから先は、標準軌の線路と3条軌の線路が時折混ざりながらの運転です。基本的に進行右側の線路が標準軌となっています。しばらくすると列車は急に減速します。その後、注意放送がありE6系こまち19号が追い抜いてゆきます。周囲では、並走しないとの声もありましたが、この日は並走の予定があったのかは不明です。ただ、走行中にE6系こまち19号に追い越されたのは事実です。
 羽後境を過ぎて再び山間部を通過して和田に停車します。ここまでくると西日はかなり傾いてきます。列車は、秋田車両センターを通過して、突如として住宅街が広がり市街地に入りました。そして東京へ向かう「こまち30号」とすれ違うと秋田駅に到着します。長いようで短い旧型客車の旅でした。
 
 ELあきた号が秋田駅についてしばらくして、違うホームですがDLあきた号が到着しました。別のホームからED75とDE10が並ぶ様子が国鉄時代を思い出せてくれます。秋田駅では、まずDLあきた号が秋田車両センターへ引き上げて、その後に、ELあきた号がEF81-136に牽引されて秋田車両センターへ引き上げました。EF81-136が旧客を牽引するシーンが見られて少し得した気分で改札を出ました。

仙台で乗り換え
 

やまびこ47号(仙台12:39−北上13:33)
 

車内で昼食(牛たん弁当)
 

今日は、極撰炭火焼「牛たん弁当」
 

やまびこ47号はE5系U1編成

北上で乗り換え
 

北上線快速(北上13:40−横手14:51)
 

横手で乗り換え
 

ELあきた号(横手15:15−秋田16:40)
 

こまち19号に走行中に抜かれます
 

秋田に到着
 

国鉄時代を思わせるひと時
 
 
秋田宿泊【ホテルα-1】

本日宿泊したホテルの部屋
 
 この日は、十数年ぶりに秋田市内で宿泊しました。駅から徒歩2分の好立地にあるホテルですが、1ヶ月前に予約した時点では残室が2部屋でした。他のビジネスホテルもほぼ満室状態で、6月24日に秋田市内で宿泊するには1ヶ月前の予約が限界だったようです。私も、他のホテルを数件見てみましたが、最後まで予約できるビジネスホテルはありませんでした。(私が調べた限りです)
 今日は、チェックインが17時30分過ぎで、明日は秋田10:37のDLあきた号に乗車すればよいのですが、時間が中途半端で観光は難しいので、久しぶりに長時間ホテルでゆっくりしました。普段は、4時に起きて仕事に行くので8時まで寝ていられたのは、奇蹟に思えるぐらいの至福のひと時でした。おかげで、疲れ知らずで長野駅までたどり着くことができました。

部屋から見た夜の秋田駅

部屋から見た朝の秋田駅
 
2日目【6月25日 日曜日】
 今日は、秋田駅を10時37分に発車なので、別のホテルに泊まった知人に連絡して秋田駅で待ち合わせ。秋田駅内のスタバでコーヒーでも飲みながら涼んで、程よい時間になったら改札を通ります。発車ホームは3番線で、3番線にDLあきた号が、4番線にELあきた号が停車していて国鉄時代を思わせるような光景が展開されていました。撮影も終えて車内へ入り発車の時を待ちます。10時37分にDLあきた号はELあきた号と同時に秋田駅を発車しました。と、そのの奥にはE6系も並走しています。まさか、秋田新幹線も使用した3列車同時発車と並走が見ることができるとは思いませんでした。雄物川を渡り秋田市内に別れを告げて車内検札が終わると乗車証の配布が始まります。これが終わると後は、淡々と旧型客車の旅を楽しみます。しばらく走行すると日本海が見えてきます。普段、海とは縁のない生活ですので、海が見えてくると以上にテンションが上がります。今日は、旧型客車の車窓からの眺めで潮風も楽しめるのでなおさらです。列車は、少し陸に入り羽後本荘に停車します。ホームの端に止まるので編成写真は撮影できず、跨線橋の窓から何とか撮影できました。羽後本荘を出ると再び日本海を見ながら旧型客車の旅が楽しめます。少し内陸に入り仁賀保・金浦と停車して再び日本海が見えてくると、DLあきた号の旅も終盤となり終点の象潟に到着します。
 短い旧型客車の旅でしたが、日本海沿いを走りましたので存分に乗車を楽しめました。

秋田駅を出発
 

DLあきた号(秋田10:37−象潟12:01)
 

秋田では、ELあきた号とE6系と並走
 

日本海を見ながら旧客の旅
 

象潟に到着
 

象潟駅舎
 
 
 象潟駅到着後は、特急いなほ10号まで時間があるので、知人の方と道の駅「象潟」まで20分ほど歩いて向かいました。道の駅で、まずは裏手から見える日本海を眺めます。やはり、海とは無縁の生活ですので海が見えると嬉しくなります。ただ、あまり長居はできません。昼食を食べるために屋内へ。まずは、一番に目について気になった「カニ汁」を賞味。カニ汁を堪能後は、魚介スープのラーメンを食します。短い時間ながら海辺での観光を楽しみます。知人の方とは、この場所でお別れで一人で象潟駅に戻ります。
 

道の駅「象潟」
 

裏は日本海
 

まずは「カニ汁」を賞味
 

昼食はラーメン
 
 
 象潟駅から長野駅へ戻ります。ちょうど駅に着いたころに小雨が降ってきました。ギリギリまで道の駅に居たので大した待ち時間も無く特急いなほ10号に乗車します。秋田始発で、象潟ならまだ空いているだろうと思いましたが、意外に混んでいました。特急いなほ10号は日本海に沿って進みます。途中の酒田・鶴岡からの乗車が多く一気に車内は満席になります。酒田で今回の普通乗車券の旅は終了して、再び「週末パス」の旅に戻ります。鶴岡を出ても車窓は雨のようです。村上・新発田でも結構乗ってきましたが、指定席はまだしも自由席はもう座れなかったと思います。列車は、白新線に入り終点の新潟に到着します。
 新潟では9分の乗り換えで、現美新幹線とき456号に乗車します。特にこの列車を選んだのは、タッチの差(9分前)で新潟駅を発車した特急しらゆき8号を追いかけるためです。でも、新潟駅から上りの現美新幹線とき号に乗車するのは初めてです。列車の旅を楽しむというより移動のために乗るようなものですが、E3系で新潟駅の発車を体験できるということで、こちらはひそかな楽しみとしていました。新潟での乗り換え時間は9分ですので、手早く撮影して車内へ入ります。今回も普通車指定席の11号車を選択します。席について一息つく暇もなく新潟を発車します。楽しみにしていたE3系での新潟駅発車を楽しんだ後は車内を回ります。6両編成ですが、車内をゆっくりと見て回るとコーヒーを買う時間も無く列車は燕三条を通過します。座席について休憩する頃には現美新幹線とき456号は、長岡駅に到着のため減速を始めています。新潟から僅か23分で長岡に到着します。
 
 長岡では11分の待ち合わせで特急しらゆき8号に乗車します。今日は、「いなほ号」のE653系と「しらゆき号」のE653系と2種類のE653系に乗車できます。特急しらゆき8号は、自由席はそこそこ混んでいましたが、指定席は空席も多く快適に乗車できます。列車は、柏崎から日本海沿いに走りますが残念ながら天気が悪く霞んで見えます。直江津では半分くらいの方が下車して寂しくなりました。列車は、直江津からえちごトキめき鉄道に入ります。旧信越本線(山線)の車窓をE653系から見るのは新鮮です。列車は、途中高田のみに停車して上越妙高に到着します。
 上越妙高では、50分ほどの待ち合わせで北陸新幹線に乗り換えます。50分もあれば、妙高はねうまラインと北しなの線を乗り継いでも早そうですが、そこは新幹線で新幹線の方が早く長野に着きます。それにしても50分の待ち時間は長かったです。今度の「はくたか574号」は時間帯が良いので混雑が予想されます。指定席券売機で空席照会しても△にはならないものの、残席は僅かB席ぐらいしかありません。私は、長野までですので指定を確保してももったいないので自由席に並びます。そして、E7系はくたか574号がやってきました。私が並んだ1号車は・・・。空いている。何とE席に座れました。窓側に座れれば大満足です。新幹線は、上越妙高を出ると長いトンネルを抜けて飯山駅に停車。飯山駅では、自由席にはほとんど乗ってきません。飯山を出ると長いトンネルを2つ抜けるともう見慣れた夜景が見えてきます。長野新幹線車両センターを通過して北長野駅を通過すると市街地に入り長野に到着します。上越妙高からわずか23分。この所要時間は今でも慣れません。まさにワープです。
 
 そして、昨日長野駅13番線を出発して北陸新幹線・東北本線・東北新幹線・北上線・奥羽本線と回り秋田で泊まり、羽越本線・白新線・上越新幹線・信越本線・えちごトキめき鉄道・北陸新幹線と1周する形で、36時間29分で長野駅13番線へ戻りました。今回は、夏至に近い初夏の一番良い時期に乗り鉄ができました。
  

象潟から長野へ帰路につきます
 

特急いなほ10号(象潟13:52−新潟16:33)
 

新潟ではすぐの接続
 

現美新幹線とき456号(新潟16:42−長岡17:05)
 

長岡でもすぐの接続
 

特急しらゆき8号(長岡17:16−上越妙高18:23)
 

えちごトキめき鉄道上越妙高駅に到着
 

JR東日本上越妙高駅へ
 

はくたか574号(上越妙高19:13−長野19:36)

長野に到着
 
使用乗車券

 今回は、週末パスのエリア外までの乗車となりましたので、区間外となる「くりこま高原」から「酒田」まで普通乗車券を使用しました。少し割高な乗車となりましたが、久しぶりに東北地方で週末パスのエリア外に出たので気分転換になりました。新幹線から乗り換えとなる北上駅でも問題なく通過できましたので、今後は北東北へ足を延ばす機会も増えそうです。

週末パス
 

エリア外は普通乗車券