冬の信州一周鉄道の旅  
2017年 1月21日(土)_ 
 1月21日と22日に使用できる「週末パス」を購入しましたが、利用するのは22日だけ。21日は、使用する予定はありませんでしたが、急に休出が早く終わったので信州(一部山梨県)を一周する冬の鉄道の旅をしてきました。
 
 
主な旅行行程
 長野−特急しなの8号−松本−特急スーパーあずさ14号−上諏訪−普通−小淵沢−普通−小諸−しなの鉄道・快速−長野
T.長野から特急乗り継ぎで小淵沢へ
 休出が早く終わったので、突然の信州一周旅行を思いつきました。ちょうど、1枚余った「信州特急料金回数券」の処理に困っていたのも動機の一つですが、せっかく買った「週末パス」の1日分を使わずに放置するのは持ったいないと長野駅へ。
 長野から10時ちょうどの特急しなの8号に乗って長野を発ちます。自由席は、相変わらず混雑していて立客もいる盛況ぶりです。6号車は、外国の人が半分以上で外国語が飛び交っています。列車は、雪の長野を5分遅れて発車して松本を目指して走ります。外の雪は強くなる一方で遅れが出ないか心配です。篠ノ井駅停車中に車内の照明が落ちるトラブルがありましたが、ほどなく復旧して安堵しました。雪の姨捨を超えて聖高原を通過する頃には天候も回復していて、この先も順調に進めそうな予感です。白坂トンネル3本を一気に通過して安曇野に差し掛かるころには太陽も出た良い天気。北信の大雪が嘘のようです。列車は3分ほど遅れて松本駅へ。
 
 松本駅からは、特急スーパーあずさ14号に乗車します。まだ車内清掃の最中でドアは開きません。先頭部の撮影を終えるころにようやくドアが開いて乗車となります。自由席は、4号車から6号車の3両で、そのうち2両は座席数の少ない先頭車ですので混雑を警戒しましたが、時間帯と停車駅の少ない速達列車ですので車内も空いています。車内放送でも、上諏訪・茅野・甲府・八王子のみ停車と盛んに注意を促しています。松本を出た列車は、自由席は混雑もなく空いていました。松本の次は、私が降りる上諏訪まで停車しないので安心して乗車できます。速達型の列車ですので快調に篠ノ井線を飛ばして塩尻駅も通過。塩尻から中央本線を進み塩嶺トンネルを通過して岡谷へ。岡谷もスムーズに通過して高架橋から諏訪湖が見えると下諏訪を通過して上諏訪に到着します。上諏訪で、特急スーパーあずさ14号を降りて乗り換えです。
 上諏訪からは、上諏訪駅で特急スーパーあずさ14号を退避していた普通列車高尾行に乗ります。211系0番台の6連です。ボックスシートが付いた編成で良かったです。交換予定の特急あずさ9号が遅れていた関係で5分遅れで上諏訪を出ます。ここからは、のんびり普通列車の旅となります。車内は、青春18きっぷの時期ではないので空いています。この辺も雪景色となっています。しかし、山梨へ近づくにつれて雪も少なくなり信濃境を出るころには雪も見えなくなりました。そして小海線の線路が近づいてくると、列車は山梨県の小淵沢駅に到着します。今日の旅の折り返しとなる駅です。
 

長野駅からスタート
 

特急しなの8号に乗車
 

特急しなの8号(長野10:00−松本10:49)
 

松本で乗り換え
 

松本から特急スーパーあずさ14号に乗車
 

スーパーあずさ14号(松本11:08−上諏訪11:29)
 

上諏訪で乗り換え

普通(上諏訪11:37−小淵沢12:05)  
 
U.小淵沢から小海線経由で長野へ
 小淵沢では、今回の目的であった「高原野菜とカツ弁当」が売り切れ(と言うか駅弁すべてが売り切れ)ということで、仕方なく小海線ホームへ。小諸行の車両は止まっていますが、まだドアが開くまで時間があるのでしばらく待合室で待機となります。
 発車の10分前になるとドアが開いて乗車できるようになります。キハE200系2両ですが、今は冬の時期で空いているかと思っていましたが、発車時間間際になると中央本線からの列車が到着してほぼ満席の状態になります。さて、そろそろ発車の時刻になろうかとする頃に気になる放送が・・・。「甲斐小泉−甲斐大泉間の踏切で自動車が脱輪して運転見合わせ中。所有者の姿がないのでそちらも探している」とのことで発車が少し遅れるようです。その後、「とりあえず、甲斐小泉まで進んで、甲斐小泉駅で運転見合わせの見込み」ということで、列車は小淵沢駅を出ました。車窓、右側には完全ではありませんが、冬の八ヶ岳の雄大な姿を見ることができます。列車は右に大きくカーブして中央本線と別れて山間部へ。冬枯れした林を抜けると甲斐小泉駅に到着します。甲斐小泉駅では、運転士が無線交信を行った結果すぐに発車することに。この列車が、甲斐小泉駅に向かっている最中に車の引き上げに成功したようで、甲斐小泉駅到着と同時に甲斐小泉−甲斐大泉間の運転見合わせが解除になったようです。車内も、緊張した空気から安堵した空気に変わりました。列車は、再び山間部を進みます。甲斐大泉駅到着前の踏切に東海ナンバーのシルバーの車とパトカーが止まっていて徐行で通過したので、この踏切で脱輪があったようです。甲斐大泉駅から先は遅れてはいるものの列車は順調に進み清里へ。清里を出てJR最高地点を通過すると野辺山へ。清里と野辺山で大勢の乗客が降りてしまったので車内は一気に空きました。その後、小海駅に着く頃にはほぼ定刻に戻りました。中込から車掌が乗務するようになると乗客も増えて岩村田からはほぼ満席。佐久平では半分くらいの乗客が下車しましたが、それ以上に乗ってきて満席の状態は続きます。隣に、しなの鉄道が近づいてきて並走すると終点の小諸です。冬の高原列車の旅が終わりました。

 小諸からは、しなの鉄道の快速で長野へ戻ります。115系3両でしたが、車内は空いていてボックスの窓側に座れました。浅間山をしばらく見て列車は上田へ。滋野と信濃国分寺は止まりません。たった2駅に止まらないだけで、上田までの体感時間はかなり違います。上田からの乗車はさすがに多く車内も混雑し始めてきましたが、まだまだ座席には余裕があります。上田から先も坂城・戸倉・屋代と停車するだけなので、115系の力走が楽しめるかと思いきや、設定ダイヤに余裕があるのが、流して走っている方が多いような感じでした。篠ノ井で一応、一周を達成して長野までそのまま乗り通します。信越本線内も、篠ノ井・川中島のみの停車です。今では、快速で速いと思われがちですが、国鉄時代の末期までは、篠ノ井−長野間は、川中島しか途中駅がありませんでした。ということで、突然の小旅行でしたが、無事に長野に戻ってきました。長野駅を10時に出発して6時間25分で再び長野駅に降り立ちました。
 

小淵沢から長野へ
 

普通(小淵沢13:14−小諸15:28)
 

八ヶ岳は完全には見えず・・・
 

小諸での乗り換え
 

しなの鉄道・快速(小諸15:32−長野16:25)

6時間25分で長野へ戻りました
 
使用乗車券

 今回は、翌日となる1月22日に房総へ行くために「週末パス」を購入しました。1月22日利用だけでも十分に元は取れるのですが、今回は、前日となる本日は休出の予定で5時から仕事をした結果、早く作業が終わり「週末パス」を近所の乗車だけでも利用しないと勿体ないので利用しました。
 行程的には、信州ワンデーパス+小諸−篠ノ井間の「しなの鉄道」の料金で同じ行程が乗車できますが、週末パスは「しなの鉄道」も利用できるので、今回は余分な負担はありませんでした。(特急料金は、1枚余った「信州特急料金回数券」を使用)