IZU CRAILEで行く小田原・伊豆の旅  
2016年 9月11日(日)日帰り_ 


    
 7月から首都圏のJR線では初となるリゾート列車として運転を運転を開始した、IZU CRAILE(伊豆クレイル)に乗車できる機会が出来ましたので乗車してきました。今回は日帰りの旅行となりましたが、列車に乗るだけでは勿体ないので少しですが観光と取りいれました。ただ、天候には恵まれず生憎の雨模様となりましたが、その分車両の乗車の方はしっかりと楽しめました。
 
 <主な旅行行程>
   長野7:07−かがやき500号−8:32東京9:00−踊り子105号−小田原10:01−徒歩−小田原城
   小田原城−徒歩−小田原11:40−伊豆クレイル−伊豆急下田14:06−徒歩−下田市内散策
   伊豆急下田15:09−伊豆クレイル−17:12小田原17:32−東海道線−東京18:57
   東京19:24−かがやき517号−長野20:49
       
T.長野から小田原経て伊豆下田へ
 まずは、長野駅から北陸新幹線で東京へ向かいます。乗るのは、長野駅を7時7分に発車する「かがやき500号」です。号数の500号が何か懐かしく感じる列車で、金沢を朝1番に発車してくる列車です。長野には定刻に到着して、乗務員の交代の間に先頭を撮影。指定された号車は先頭の1号車で撮影には向いてますが、駅構内での移動は大変は一番端の車両です。車内に入ると、1席だけポツンと空いたE席が指定された座席です。E席は満席ですが、A席は半分くらい空いてました。長野を出ると次は大宮まで停車しないので、北陸新幹線の各駅をスイスイと飛ばして行きます。高崎から上越新幹線に入り列車は大宮に停車します。大宮では、3割ぐらいの下車がありましたので1号車は空いている感じになりました。大宮からはゆっくりと進み上野を経て終点東京に到着します。
 
 東京駅では、(お上りさんの典型ですので)丸の内側のレンガ駅舎を眺めてから再び駅へ。次に乗る、特急踊り子105号の特急券を購入していません。もう発車まで10分を切っているので、自由席だと窓側に座れない危険があるため指定席を購入。座席指定の時間も無いので、指定席券売機で窓側指定で購入すると1号車でした。これは撮影に好都合と9番線へ。すでに185系15両編成の特急踊り子105号が停車しています。先頭で撮影すると何か変です。ヘッドライトが進行右側の1つしか点いてません。これは初めて見ました。発車まで時間も無いので撮影後はすぐに車内へ。東京駅から結構乗車していてビックリです。もう、十年ぶり以上の久しぶりに東京駅から特急踊り子号に乗車しました。185系で東京駅からなら、最近は快速ムーンライトながら号で体験はありますが、白昼で特急列車となると景色も雰囲気も変わります。途中、品川・川崎・横浜と停車しますが、停車の度に乗客が乗ってきて小田原に着くころには結構良い乗車率になりました。
 
 小田原では途中下車して小田原城の見学に向かいます。(下記事参照)
 
 小田原での途中下車を終えて再び駅構内へ戻ります。小田原から本日のメインとなる快速IZU CRAILE(伊豆クレイル)に乗車します。ホームへ行っても、まだ列車は入線してきいません。しばらして、6511100番台の伊豆クレイル号が入線してきました。とは言え、すぐに乗車することは出来ず、車内で提供する食材を積み込むと電留線へ引き上げます。この後は、特にやることもないので、伊豆クレイル専用の待合室へ移動して時間をつぶします。小田原駅には、伊豆クレイルの乗客専用の待合室があります。伊豆クレイル号の運転日のみ使用される貴重な空間です。中は、ソファーや椅子が置かれていて、観光雑誌やパンフレットが置かれていて自由に見ることができます。また、伊豆クレイル号の模型や地元小田原の工芸品も展示されています。
 
 発車の7分前になって、伊豆クレイル号が入線してきました。発車まで時間が無いのですぐに乗車して発車を待ちます。車内は、ほぼ満席となった頃に伊豆クレイル号は、小田原を出発し伊豆急下田へ向けて走り出しました。東海道本線を進み根府川駅で運転停車を行います。眺めのよいビューポイントで、中線に入り普通列車と特急列車の2本の待避をして出発します。白糸川橋梁を通過し、湯河原を過ぎると熱海に到着します。熱海では少々停車となります。
 熱海から伊東線には入り列車の速度は落ちゆっくりと進みます。来宮で東海道本線と離れて列車は南下し始めます。ここで、2号車のラウンジへ行ってビールと金時鯛のつまみを購入して、ゆったりと一杯やりながらゆっくりと過ごします。伊東からは伊豆急行線に入り乗務員も交代となります。今日は、生憎な天候で景色も良くありません。また、座席も山側なので景色も山が続くだけで淡々とした風景が続きます。車両基地のある伊豆高原から下車する方が増えはじめました。続いて停車の伊豆熱川でも下車する方がいて、座席も若干余裕ができてきました。
 伊豆熱川を出て、片瀬白田の海岸線のビューポイントでは徐行運転を行いましたが、山側の座席なので特に景色を見ることもできず列車が徐行運転しているだけのようでした。海の眺めが売りの観光列車なのは解りますが、山側の座席のビューポイントも開拓してほしいところです。列車は、最後の停車駅の河津駅を過ぎて終点の伊豆急下田に定刻に到着しました。伊豆急下田では、スーパービュー踊り子・リゾート21(黒船電車)・伊豆クレイルとホームに停車し豪華な一時でした。
 

かがやき500号(長野7:07−東京8:32)
 

踊り子105号(東京9:00−小田原10:01)
 

IZU CRAILE号(小田原11:40−伊豆急下田14:06)
 

下田に到着
 

長野を出発
 

東京駅で改札外へ
 

踊り子号方向幕
 
    
U.小田原で途中下車して小田原城へ
 小田原駅では、伊豆クレイル号の発車まで時間があるので駅近くの小田原城へ見学に行きます。駅から徒歩15分ぐらいなので、ゆっくりと見学でします。心配した天気も、雨も上がり曇り空になってはいますが、海辺ですので長野とは比べ物にならないくらいの湿気です。
 駅から徒歩15分で小田原城址公園に到着しました。驚いたのは、外国からの観光客が多かったことでしょうか。公園をしばらく歩くと天守閣が見えてきます。昭和35年に復興され、今年の5月に耐震工事等を終えてリニュアール公開を始めたばかりですのでまだまだ綺麗です。
 城内は、展示資料館になっていて小田原城ゆかりの展示品を見る事ができます。5階の最上階の展望デッキからは、眼下に広がる相模湾や小田原駅も見ることができました。
 小田原城での見学を終えると、いよいよIZU CRAILE(伊豆クレイル)に乗車するため小田原駅に戻ります。(上記事へ続く)

小田原城
 

小田原城入口
  

展望台から見る相模湾

小田原駅方向ではロマンスカーが到着
        
V.小雨の下田周辺を散策

駅前の黒船のモニュメント
 

 下田での折り返し時間は、約1時間です。せっかく、下田まで来たので町並みも散策したいものです。伊豆下田は、2001年に一度来ていますので、今回は無理せずに歩いて行ける範囲のみ観光することにしました。
 伊豆急下田駅からだと、ペリーロードからペリー艦隊上陸の地までがちょうど良さそうです。生憎の小雨模様と時折吹く強風の天候でしたが、ペリーロードは雨に濡れた木々がしっとりとした良い雰囲気でした。途中で、宝福寺にも立ち寄ることが出来て、短い時間ながら予想以上に見ることができました。
 今回は、往復徒歩でしたので、伊豆急下田駅に戻ったのは改札が始まる時間でちょうど良かったのですが、それでも結構忙しかったです。


ペリーロード
 

 ペリー艦隊上陸の地碑
 

海辺までやってきました

宝福寺
  
W.伊豆下田から長野への帰路
 短かった下田での滞在を終えて、伊豆急下田駅から快速IZU CRAILE(伊豆クレイル)で帰路につきます。
 帰路となる上りは、往路と違い空席が結構多いです。伊豆急下田駅の方々に見送られて、雨の下田を発った伊豆クレイル号は、小田原へ向けて北上します。今度は海側の席ですので、海を眺めながらの旅ができます。途中の片瀬白田のビューポイントに到着しました。上り列車は、一旦停車のサービスがありますので、小雨模様の天候ながら車窓から雄大な相模湾から太平洋の風景を見ることができました。列車は伊豆急行線を北上して伊東駅に到着します。伊豆急行線はここまでで、伊東からはJR伊東線になります。熱海から東海道本線に入り速度を上げて進みます。白糸川橋梁を渡りしばらくすると、終点の小田原に到着します。
 
 小田原からは、東海道線・上野東京ライン・宇都宮線直通の小金井行に乗車します。小田原駅が始発ですので、最後部の1号車ではボックス席に座ることができました。夕闇迫る東海道を東へ進みます。途中で、特急スーパービュー踊り子号の退避もありましたが、それ以外はスムーズに進み横浜へ。横浜でも相席にならずに列車は東京へ。混雑していた先発の快速アクティー号を回避して、小田原始発の列車を選択しましたが結構時間が掛かる印象でした。少し奮発してグリーン車にすれば体感時間も違ったかと思いますが、ボックスシートに座れたのでこれはこれで良かったです。ロングシートだったら間違いなく、グリーン車を選択したかと思います。結局、東京駅まで相席ならず一人で過ごすことができました。
 
 東京駅からは北陸新幹線で帰るだけです。一番早く乗れるのは、「かがやき517号」です。できれば窓側が良いのですが、まずは指定席券売機で確認するとA席なら空いていたのでA席を確保。これで安心して駅弁や土産を購入できます。駅構内(在来線)の売店は、どこも大混雑しているので購入を諦めて新幹線ホームへ。ホームの売店は空いていて、すぐに弁当とお土産を購入できました。そして、ちょうど荷物の整理が終った頃に「かがやき517号」の車内整備が終わり先頭車の撮影をして車内へ。まぁ、時間帯が良いのでB席も結構埋まっています。今日の「かがやき517号」は、W7系W9編成です。本日は、往復ともにW7編成に乗車できました。往復W7編成に乗車するのは初めてのことです。名残惜しく東京駅を発車した「かがやき517号」は、途中の上野・大宮で乗客を乗せると長野まで止まりません。車内で、夕食に購入した「チキン弁当」(首都圏遠征時の定番)を食していると、もう軽井沢を通過するために減速を始めるころでした。そして長野に定刻に到着。予想より降りる乗客は少なく、7割ぐらいの乗客は北陸方面へ向かうようです。
 金沢へ向かう「かがやき517号」を見送り、本日の日帰りの旅も終わりました。今日は、乗り鉄と観光の両方を良いバランスで楽しむことが出きました。
 

下田を出発
 

IZU CRAILE号(伊豆急下田15:09−小田原17:12)
 

東海道線(小田原17:32−東京18:57)
  

かがやき517号(東京19:24−長野20:49)
 

東海道線はボックスシート

かがやき号行先表示

夕食は「チキン弁当」
       
X.使用乗車券
 
 今回の旅行は日帰りでしたが、前日となる9月10日に運転された「北アルプス華号」との乗車と合わせて「週末パス」を利用しました。長野から伊豆急下田まで、往復の乗車券が15120円(片道7560円)ですので、本日の利用だけで十分に元が取れて、前日の長野から南小谷までの往復4540円(片道2270円)は、おまけのような感じで大変お得に利用できました。
 今回の遠征では、長野電鉄と伊豆急行にも乗車しましたが、この週末パスのフリーエリア内ですので追加料金もかからず大変お得でした。