週末パスで行く秋のSL列車旅  
2015年 10月11日(日)から1泊2日_ 


   
 10月の3連休は、数年ぶりに休みが確保できましたので、初日の10日は長野総合車両センターの公開を見学して、残りの2日で遠征をすることにしました。ちょうど、高崎支社で、信越線開業130周年記念号の運転がありました。線路は途切れても、まだ地元付近は信越本線を名乗っているので、この列車をメインにして、翌日は、C57-180が牽引する快速SLばんえつ物語号の乗車をメインに乗り鉄の旅に出ました。
   
今回の主な旅行行程    ※時刻は時刻表上のものです
・10/11(土)
 須坂5:25−長野電鉄−5:50長野6:02−あさま600号−7:14大宮7:21−普通−上尾7:30
 上尾8:22−EL&SL信越線130周年記念号−10:57横川11:08−普通−高崎11:39
 高崎12:22−普通−水上13:27(周辺散策)水上15:34−谷川岳紅葉号−新潟19:34・・・新潟宿泊
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・10/12(日)
 新潟9:30−SLばんえつ物語号−13:32会津若松14:33−普通−17:09新津−しらゆき8号−直江津18:55
 直江津19:43−えちごトキめき鉄道−20:32妙高高原20:45−北しなの線−長野21:32
 長野21:41−普通−須坂22:07
    
1日目【10月11日 日曜日】
 須坂駅から3600系使用の始発電車に乗車して長野駅へ向かいます。車内は、須坂を出る時点でガラガラでしたが、長野に近づくにつれて段々と増えて、権堂をに着くころには立席こそありませんでしたが結構な乗車率となりました。
 長野からは、北陸新幹線あさま600号に乗車します。ネット等で調べたところW7系の記載が多かったので期待したのですが今日はE7系でした・・・。自由席は5両あるので大丈夫と余裕でホームへ向かったのですが、4号車・5号車の自由席は結構埋まっています。ただ、1号車・2号車の自由席は閑散としていたので安心しました。先頭部の撮影をした後は、2号車の自由席に乗車します。久しぶりに、朝の上り新幹線で関東へ向かいます。列車は、上田・佐久平での乗車がありましたが、2号車の車内は空いていて高崎でようやく窓側が埋まり通路側が少し埋まるくらいの乗車率で上越新幹線に入り大宮に到着しました。大宮からは高崎線で上尾へ移動します。
 
上尾駅に到着した際には、まだEL&SL信越線30周年記念号は入線していませんでしたが、ホームには結構な人が撮影に集まっています。しばらく待つと、EF60-19を先頭にEL&SL信越線30周年記念号がEF60-19とEF64-1052のプッシュプルに12系客車5両で入線してきました。
 撮影を終えて車内に入る頃、EF64-1052の汽笛が上尾駅構内に響き「EL&SL信越線130周年記念」は、上尾駅を後に横川駅を目指します。車内は、始発の上尾を出たばかりですのでガラガラです。高崎線内を12系客車に揺られてゆったりと乗車できるなんて最高の贅沢です。ただ、停車するたびに僅かながら乗客が増えてきました。列車は、小雨降るあいにくの天気の中を北上します。高崎駅では、先頭のEF64-1052をD51-498に交換するため、しばらくの間停車となります。ホームに出ると、すでにEF64-1052が切り離されて引き上げの準備をしています。そして、EF64-1052が12系から切り離されて、D51-498が12系客車に接近してきます。
 D51-498が現れると、一気にD51-498の周りは人だかりで混雑します。D51-498の汽笛一声、高崎駅を後にした、EL&SL信越線130周年記念号は130周年を迎えた信越本線に入りました。ここからは空調が入りましたので、窓の曇りもなくなりました。ただ、天候は相変わらずで浅間山などは見ることはできませんでした。こちらも、EL区間に負けず劣らず大勢の方が撮影にきています。車内では、クイズ大会が行われ正解はしたのですが、その後のジャンケン(大勢いたので)で敗退しました・・・。
 列車は、安中駅に到着ししばらく停車となります。こちらは、あまり長くは停車しないのでD51の撮影も落ち着いてゆっくりできました。安中を出た列車は、続いて磯部駅に停車します。磯部駅では、「いそせん君」が出迎えてくれましたが停車時間は僅かでした。更に今日は、久しぶりに松井田駅にも停車しました。松井田駅にSL列車が停車するのは久しぶりです。松井田駅を出ると、横川へ向けて勾配が続きます。今日は、小雨で線路が滑るのか列車の速度が全く上がりません。本当に止まってしまうのではないかと、心配するような低速で何とか動いているような状態です。もう、横川駅の到着時刻が過ぎましたが、まだ横川駅までは少し距離があります。撮影されている方々も心配そうに列車を見送っています。それでも、列車は立ち往生することなく横川駅に8分ほど遅れて到着しました。
  
 横川駅では、D51-498とEF60-19と両側からの撮影を終えたところに、遅れていた後続の普通列車が到着しました。私は、撮影も終わっていたので時間を勘違いして12時かと思い乗車したのですが、発車後の車内放送で10分遅れの放送を聞いて勘違いに気が付きました。ここ数年で、最悪なミスをしてしまいました。高崎からは、1本早い水上行が115系でしたので、この列車で水上まで早めに移動することにします。115系3両の列車は、高崎時点では混んでいましたが、新前橋と渋川で降車が多く渋川からは快適にボックスシートの115系の乗り心地を堪能して水上に到着します。
 水上では時間があるので日帰り温泉も検討しましたが、あいにく用意をしてこなかったので諦めて周辺を散策しました。紅葉はまだ始まったばかりで辛うじて見ることができる状態でした。その後は、駅の待合室でガチ寝してしまったので時間が過ぎるのは早かったですね。

 
 水上からは、臨時快速谷川岳紅葉号に乗車します。指定席料金520円で新潟まで快適なリゾートやまどり号編成で移動できます。新潟へ向かう決め手になったのもこの列車が運転されたからです。
 水上駅には、発車の5分前に入線してくる慌ただしさで後部だけ撮影して車内に入ると、もう列車は水上駅を後にしていました。列車は、トンネルに入り土合駅に停車します。こちらでしばらく停車するので、地上の駅舎を目指して階段を上がりましたが、時間切れで途中で断念しました。その後、列車は通過扱いの越後湯沢で3分ほど運転停車をします。続いて、六日町でしばらく停車します。少し面白い停車駅パターンですが、水上→越後湯沢の区間利用を嫌ったための設定のような気がします。その後、小出駅で貨物列車の退避のため運転停車を行い長岡駅へ。長岡でしばらく停車して、列車は信越本線を北上して東三条で少々停車。車窓は、すっかり暗くなりまして、ここからまた寝てしまったので次は新津でした。新津では、寝起きでもう先頭まで行く気力もなく駅名表示と車両を合わせて撮影。そして、列車は新潟へ向けてラストスパート。途中の越後石山でも運転停車を行い新潟駅に到着。水上から4時間ちょうどの乗車でしたが、1列席でしたので快適に新潟まで乗車できました。

 この日は、新潟駅近くのホテルに宿泊。新潟で宿泊するのは20年ぶりぐらいでしょうか。
 

あさま600号(長野6:02−大宮7:14)
 

EL&SL信越線130周年(上尾8:52−横川10:57)
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高崎からはD51-498が牽引
 

谷川岳紅葉号(水上15:34−新潟19:34)
 

長野電鉄(須坂5:25−長野5:50)
 

普通(大宮7:21−上尾7:30)
 

横川で折り返し
 

普通(横川11:08−高崎11:39)
        _       ※遅れ10分

普通(高崎12:27−水上13:27)
  

水上で展示されているD51
  

水上は紅葉が始まった頃です 

土合駅停車中 

新潟で宿泊  
 
 
2日目【10月12日 月曜日】
 2日目は、SLばんえつ物語号からの乗車ですので、久しぶりに遅くまで寝てられました。しかも、7時30分に朝食とか夢のようです。朝食後は、ホテルを出て新潟駅へ向かいます。すごいのんびりした朝のひと時で、遠征時でもここまでゆっくりしたのは久々です。
 新潟駅からSLばんえつ物語号に乗車して会津若松へ向かいます。選んだのは、もちろんグリーン席です。理由は、1人用席なら気軽に飲んだり食べたりできます。
 新潟駅を9:30に発車したSLばんえつ物語は、会津若松を目指して進みます。あいにくの小雨模様の新潟駅の発車となりました。グリーン車のみほぼ満席のSLばんえつ物語号は、信越本線を新津を目指して進みます。新潟を離れると小雨も止み曇りになりました。
 新津での停車を終えてSLばんえつ物語号は、信越本線と分岐して磐越西線に入ります。グリーン車はほぼ満席の状態で進みます。SLばんえつ物語号に乗車した時のお楽しみの「エチゴビール」と昼食などを購入に売店へ行きがてら1号車まで行ってみましたが、普通車指定席は1ボックスに1人又は1グループが座っているだけで空席が多かったです。混んでいるのはグリーン車だけと言う感じの今日のSLばんえつ物語号でした。
 列車は、紅葉直前の秋の磐越西線を進みます。次回、秋に乗る時はもう少し後の時期で紅葉の見ごろ時期に乗車したいです。花咲を過ぎて山間部を進み、阿賀野川に沿うように走ると津川に停車します。津川では、少々停車するので写真撮影をします。じゃんけん大会で見事に敗戦すると列車は山都駅で少々停車。先頭部でC57を撮影しているともう発車時刻となり乗車、山都を出て一ノ戸橋梁を通過してしばらくすると、視界が開けて会津盆地が車窓に広がります。喜多方を出ると磐梯山を見ながら田園地帯を走行します。最後部の展望室から名残おしげに流れゆく車窓を見ていると、車掌氏の挨拶があり列車は会津若松に到着します。
 
 会津若松からは、長野へ戻る行程となります。今回は、新津経由で帰るので普通列車新津行で来た道を戻ります。先頭は、首都圏色のキハ47でしたのでこの車両に乗車します。西日差す会津若松を出た列車は、満席の大盛況で新津へ向かいますが、混雑したのは喜多方・山都までで、そこから先は車内も空いていてキハ47のボックスシートに揺られてのんびりとローカル線の旅を楽しみます。行きに乗車したSLばんえつ物語号は、停車時間がある駅が結構あったり、売店で買い物もできたので飽きませんでしたが、こちらは乗りっぱなしですので所要時間は短いはずですが、新津まで結構長く感じました。
 新津から特急しらゆき8号に乗車します。水戸支社から新潟支社に移籍したE653系に乗車するのは初めてでしたので、直江津まで指定席を奮発します。自由席はそこそこ乗車していましたが、指定席は空いていて指定席を選択して正解でした。もうすっかり日が暮れた信越本線を快調に飛ばし長岡へ。さすがに、長岡からの乗車は多く窓側も結構埋まりました。とは言え、柏崎での降車が結構ありました。この先は、海辺に沿って走るのですが、もう夜なのでどこを走っているのか解りません。列車は、柿崎を出て直江津に定刻に到着しました。
 
 直江津では、えちごトキめき鉄道の妙高高原行まで待つ時間があるのですが、115系湘南色やET122の回送、越乃Shu*Kuraの回送など撮影していると、もう妙高高原行が入線してきました。ET127系4両編成です。オールロングですが、空いているのでゆったりと座れます。発車時刻になると、4両編成にする理由が解るように人が結構乗ってきます。平日ならかなり混むのでしょう。直江津を出た妙高高原行は、妙高はねうまラインを南下します。途中の高田と上越妙高、新井と停車の旅に乗客が下車して妙高高原に着きころにはガラガラとなりました。
 妙高高原から北しなの線の長野行に乗り換えます。ここまで来れば慣れた場所なので帰って来たも同然です。妙高高原を発車した長野行の乗客は5名。あまりの乗客の少なさに、この区間の厳しさを感じました。列車は、信越国境を超えて黒姫へ。その後、牟礼・豊野と過ぎるたびに僅かながら乗客が増えます。三才・北長野からの乗車もあって、長野に着く頃には空いてはいますが、そこそこの乗車で到着しました。
 
 長野からは、長野電鉄で須坂へ戻ります。車内は、8500系3両にも関わらず座席も先頭の数席を残して満席。特急を除く普通列車だけで見ると、この時間帯は約50空いているので長野から混んでいます。途中の駅からも乗車が多く、もしかしたらこの旅で一番混雑した列車かもしれません。列車は、定刻に須坂駅に到着して今回の旅も無事に終了しました。

SLばんえつ物語号(新潟9:30−会津若松13:32)
 

SLばんえつ物語号は、グリーン車に乗車
 

普通(会津若松14:33−新津17:09)
 

特急しらゆき8号(新津17:24−直江津18:55)
 

えちごトキめき鉄道(直江津19:43−妙高高原20:32)
 

北しなの線(妙高高原20:45−長野21:32)
 

SLばんえつ物語号の旅
 

会津若松で折り返し
 

新津駅停車中
 

直江津での乗換時間で撮影
 

ET122-1回送(撮影)
 

115系(1345M)撮影
  

越乃Shu*Kura回送(撮影)
 

妙高高原で乗り換え
 

長野電鉄(長野21:41−須坂22:07)
 
 
使用乗車券

 今回の旅でも、週末パスを利用しました。長野電鉄・しなの鉄道・えちごトキめき鉄道も利用できますので、これ1枚を購入すると、今回の旅では乗車券を別に購入する必要はありません。
 今回は、あまり広範囲の乗り鉄はしませんでしたが、第3セクターや私鉄を利用したので、かなりお得に乗り鉄ができました。