上信越一周ローカル線リゾート列車の旅  
2014年 9月27日(土)から1泊2日1夜行_ 


 「青春18きっぷ」の残り1回を使用して、上越線の臨時列車「ゆめぞらループ」と「SLみなかみ」の乗車をメインに上信越を1周しました。ここ数年は、「青春18きっぷ」の残り1回の消費を兼ねた旅行ですが、今回は4月に登場した「おいこっと」を利用して飯山線経由を利用しました。 
 これで、2015年夏の「青春18きっぷ」の旅行は全て終了しました。
 
今回の主な旅行行程  
 長野 9:15(おいこっと号)11:46十日町12:18(北越急行線)越後湯沢12:50
 越後湯沢13:52(ゆめぞらループ号)15:13水上15:20(SLみなかみ号)高崎17:13
 高崎17:32(あさま643号)長野18:20

おいこっと号で夏の飯山線の旅
 8時まで仕事をしてから長野駅へ向かい、長野駅から2015年夏の「青春18きっぷ」最後の旅が始まります。長野から乗車する1番手の列車は快速おいこっと号です。この列車は、豊野まで「しなの鉄道・北しなの線」を走行するため「青春18きっぷ」は使えません。「青春18きっぷ」の旅なのに旅の始めから乗車券別購入となりますが仕方ありません。券売機で乗車券を購入してホームへ。
 本日の快速おいこっと号は、ほぼ満席ということで予想外の混雑に少し驚きました。長野で8割くらいの乗客を乗せた快速おいこっと号は、北しなの線を豊野へ向けて北上します。3月までは、JR信越本線でしたので第3セクターに乗車しているより信越本線に乗車している感覚が強いです。豊野で運転停車を行い、いよいよ飯山線に入ります。JR線区間に入りましたので、さっそく「野沢菜漬け」が配布されました。千曲川に寄り添い走る頃、車内改札が始まりました。ちゃんと、長野−豊野間の乗車券代も徴収するので、説明と清算で結構時間が掛かるようです。車内改札時に指定席券には、おいこっと号専用の改札印が押されました。長野駅には、長野→豊野の乗車券で入りましたので「青春18きっぷ」にも改札印を押して貰うわけですが、「おいこっと用」の改札印では無く別に持っていた「長野総合運輸区」の改札印が押されました。まぁ、そんなに甘くはないようです。列車は、高社山を見ながら千曲川と分かれて市街地に入り、飯山駅で小休止してリンゴジュースの振る舞いがありました。北陸新幹線との乗換駅に大出世した飯山駅でほぼ満席となり列車は、緑の田園地帯が続く信濃平を過ぎて戸狩野沢温泉に着きます。ここから降車する乗客が出始める降車ゾーンンに入ります。戸狩野沢温泉を出ると、再び千曲川に沿って列車進み森宮野原を出ると、新潟県に入り千曲川も信濃川に変わります。そして、信濃川を渡ると視界が開け市街地に入り、列車は終着の十日町駅に到着します。
 
 十日町からは、北越急行線に乗車します。と言うことで、六日町までの乗車券を購入してホームへ。空いているかと思ったらけっこう混んでいます。直江津から来た列車も結構乗っていて、先頭に並んでいたのですがロングシートの隅に座れました。近くの人が「特急の乗る客もこぅちに乗るようになったから混むようなった」と言っていたので、そんなものなのかと考えるうちに列車はトンネルを抜けて六日町へ。六日町から上越線に入り列車は越後湯沢駅に到着します。殆どの乗客が新幹線乗換口に向い、私を含めて数人が在来線改札から駅の外に出ました。
 

おいこっと号(長野9:15−十日町11:46)
 

北越急行線・上越線(十日町12:18−越後湯沢12:50)
 

長野駅を出発

十日町で乗り換え

越後湯沢駅に到着
 
ゆめぞらループ&SLみなかみ号で上州へ
 特急はくたか号が廃止になった後の越後湯沢駅(改札外の土産物エリア)の様子はどうだろうと覗いてみたら、心配を覆すような混雑ぶりで飲食店はどこも満員で待たなければならず、手土産を購入するのにもレジで並んで購入して再び在来線の改札内へ。「駅そば」があるので、ここで昼食にします。久々に越後湯沢の駅そばを賞味しました。昼食を終えてしばらくすると小雨が降ってきました。そして、水上からの快速ゆめぞらもぐら号が到着します。この列車が折り返しの快速ゆめぞらループ号となります。
 
 写真撮影も終えて車内へ。まだ発車までかなり時間あるので空いています。発車時刻も近くなると徐々に席が埋まりはじめ、長岡からの普通列車が到着すると席もほぼ埋まり小雨降る越後湯沢を出ます。気動車の「風っこ」と同じスジで走るのか非常にゆっくりとした速度で進みます。越後中里を過ぎていよいよトンネル区間に入り車内シアターの上映が始まります。クラッシック音楽合わせて天井ではさまざまな映像が流されますが、北越急行線のトンネルに合わせて作成されているので、完全にすべてを見るには北越急行線で見るしかありません。列車は、土合駅で少々停車します。雨もがあがり、曇りながら初秋を思わせる冷たい風が吹き抜ける山間の小さな駅でゆったりとした一時を過ごします。再び列車は動きだし、ループ線区間に入ります。眼下に次の停車駅となる湯檜曽駅を見ながらトンネルへ。最後の映像を見ていると列車はトンネルを抜けて湯檜曽駅へ。先ほど走った線路を見るとすぐに列車は動き始めました。利根川に沿って列車は進むと次第に景色が開け終点の水上に到着します。
 
 水上では、5分の接続でSLみなかみ号に乗り継ぎます。本日の牽引はC61-20です。先頭部でC61の撮影をサッと済ませて車内に入ると、もう汽笛が響き渡り列車は水上を発車します。SLみなかみ号は、昨年の夏に乗車した時より1両減車されて5両になりましたので、車内も満席ではありませんが席は結構埋まっています。上りとなる高崎行は帰宅用の列車となるので車内も静かです。時折、C61からの汽笛が良く聞こえてきます。家か須坂駅周辺に車を駐車したならタクシーが運転代行を利用してビールでも飲んで旅の余韻をという感じなのですが、今日は無理なので冷えた緑茶を飲みながらSL列車の旅を楽しみます。晩夏の西日を受けたSLみなかみ号は高崎を目指して進みます。渋川で少々停車して撮影タイム。早く行ってもよく撮れないので特急草津号が出た後に涼しい12系から出て撮影してきました。渋川を出ると次第に雲が出てきて夕立かと心配しましたが、SLみなかみ号は定刻に高崎駅に到着しました。今は、高崎到着後は方向幕を「回送」に変えるのですね。役目を終えて、12系より一足早く車庫に戻るC61を見送り在来線改札を出ると、2015年夏の「青春18きっぷ」の旅が終わりを告げました。
 
 さて、高崎から長野への帰りですが、前回と同様に「モバイルSuica」を利用します。前回も同じようなことを書いたと思いますが、今の時期だと繁忙期ですので「乗車券と特急券」を合わせて指定席で5250円・自由席4530円かかります。モバイルSuica特急券だと4520円で指定席が利用できますのでお得です。と言うことで、臨時あさま643号がすぐに出るので新幹線改札へ。ホームへ向かい上越新幹線が先発すると、すぐに臨時あさま643号が入線してきました。本日は、W7系W7編成が来ました。狙った訳では無く偶然来ました。特に座席位置指定は「A席」以外はしませんでしたが、空いている10号車の中央部になぜか乗客が固まって座席を使っているとか・・・。
 高崎を出た「あさま643号」は、徐々に速度を上げて北陸新幹線として開業後に高崎を出た後も自動放送が流れるので、「いい日旅立ち」の「あさま号」バージョンの自動放送を聞くことができました。W7系の「あさま」は、初めて乗車したのでちょっと感激でした。列車は、あっという間に安中榛名を通過して軽井沢へ。西日に映える浅間山を見て佐久平を経て上田を過ぎると車内は閑散となりました。そして、あさま643号は長野駅に定刻に到着。
 長野駅の新幹線改札(出口)では、乗車券・特急券を持たずに自動改札前まで進んできてスマホをタッチして出てくるのですが、モバイルSuica利用時は9割方駅員がビックリしたような顔で見ているのですが、長野駅ではモバイルSuicaを利用する乗客は少ないのでしょうかね。そんなことを考えつつ日が短くなり薄暗い長野駅前に出て、日帰りの上信越一周の旅(2015年夏の「青春18きっぷ」の旅)が終わりました。
  

ゆめぞらループ号(越後湯沢13:52−水上15:13)
 

「ゆめぞらループ」車内シアター
 

SLみなかみ号(水上15:20−高崎17:13)
 

あさま643号(高崎17:32−長野18:20)
 

久しぶりに越後湯沢駅構内で昼食
 

昼食の天そば
 

土合駅
 

SLみなかみ号ヘッドマーク

高崎からは北陸新幹線

ぐるっと一周して長野着
 
使用乗車券


役目を終えた「青春18きっぷ」
新幹線はモバイルSuica利用

北しなの線乗車券

北越急行線乗車券
 「青春18きっぷ」最後の1回の利用をメインに、北しなの線・北越急行線・北陸新幹線は、別に運賃が別払いとなり「青春18きっぷ」の効力を生かしきれたかは解りませんが、夏の終わりの1日をのんびりとローカル線の旅が楽しめました。