夏の北琵琶湖SL列車の旅  
2015年 7月25日(土)から1夜行2日_ 

   
 
 今年も「青春18きっぷ」を使用して乗り鉄の旅に出ました。1回目は、7月25日・26日の2日間で、快速ムーンライトながら号を宿代わりにして、7月25日は地元の懐かしの115系諏訪号の乗車を、7月26日は運転開始20周年となるSL北びわこ号の乗車を楽しみました。
 2日間とも天気は良かったのですが、猛暑との戦いで厳しい乗り鉄の旅になりました。
 
  今回の主な旅行行程  
・7月25日
 長野8:04−懐かしの115系諏訪号−10:46上諏訪11:37−普通−14:21高尾14:22−中央線−八王子14:28
 八王子14:30−横浜線・快速−14:42橋本15:00−相模線−15:56茅ヶ崎16:03−普通−小田原16:28
 小田原17:07−サマーホリデー湘南箱根号−東京18:34
 東京23:10−ムーンライトながら−名古屋5:20
 
・7月26日
 名古屋5:40−普通−6:57亀山7:05−普通−7:31柘植7:42−普通−8:28草津8:31−快速−米原9:16
 米原10:09−SL北びわこ1号−10:52木ノ本11:14−新快速−11:42米原12:00−普通−大垣12:33
 大垣12:56−快速−名古屋13:28/昼食/名古屋15:24−普通−16:39中津川17:00−普通−松本19:10
 松本19:14−普通−長野20:26
   
1日目【7月25日 土曜日】
 2015年夏の青春18きっぷの旅は、快速懐かしの115系諏訪号の乗車からスタートです。115系C1編成にクモユニ143-1を連結したスタイルで上諏訪まで運転されます。
 長野駅を8:04に発車した快速懐かしの115系諏訪号は、クモユニ143-1を先頭に上諏訪へ向かいます。車内は、6割くらいの乗車率で殆どが乗り鉄です。列車は、姨捨駅を通過して聖高原へ。聖高原を過ぎて坂北駅を通過すると撮影ポイントです。凄い人出でした。車窓には、雄大な夏の北アルプスの姿が見えました。115系からこの光景を私が見るのはこれが最後になるかも解りません。松本を出て塩尻に停車。ここから、本日のメインイベントが始まります。塩尻駅では、松本駅を先に発車していた115系N9編成(湘南色)を使用した快速懐かしの115系天竜号と同時発車となります。併走するのは、塩尻駅から塩尻大門までの短い区間でした。列車は、旧線を辰野方面へ進みます。辰野駅では、停車時間がありましたので編成写真等も撮影できました。辰野を出ると天竜川に寄り沿って北上し岡谷を過ぎて高架から諏訪湖が見えてくると旅も終盤です。下諏訪で115系N9編成と交換して諏訪湖畔を走り上諏訪駅に到着しました。長野から直通で上諏訪まで115系C1編成に乗車できたのは貴重な体験でした。
 
 上諏訪からは、高尾行きの普通列車で高尾へ向かいます。目撃情報から211系が来るのは確定ですが、セミクロスの0番台が来るか、オールロングの2000番台が来るか、どちらが来るのか非常に気になります。115系C1編成+クモユニ143の団臨が出た後、しばらくして高尾行が到着しますい。緊張の一瞬です。セミクロスの車内が見えた時には安心しました。これで高尾までは快適に移動できます。実は、長野に転属してから211系0番台に乗るのは初めてです。セミクロスシートのおかげで快適に高尾までの普通列車の旅が楽しめました。高尾からは、すぐの接続で中央線快速電車で八王子へ。八王子で横浜線に乗り換えますが、ダイヤが乱れているためギリギリ快速に乗れましたが、混雑していてたった橋本へ。橋本から相模線へ乗り換えます。ここで乗り換え時間がありましたので、後続の横浜線でも十分に間に合いましたが、早く着くに越したことはありません。単線の相模線に揺られて茅ヶ崎を目指します。20年ぶりぐらいに相模線に乗りましたが、沿線の変わりようには驚きました。茅ヶ崎から東海道本線で小田原へ向かいます。この時間帯だと空いていて、ロングシートもゆったりと座ることができました。
 
 小田原からは、この夏初登場の快速サマーホリデー湘南箱根号に乗車します。始発となる小田原駅にE257系500番台が入線してきました。小田原を出て一息つく暇もなく、国府津駅で特急の通過待ち合わせ(運転停車)を行います。通過したのは、E259系でした。横浜を出ると鶴見付近までは東海道本線を走行し東海道貨物線に入ります。普段は、見る機会が無いので、この機会によく見てきました。E353系の甲種輸送も見れるかと思いましたが、残念ながら他の貨物列車の真後ろ(隣の線)に止まっていて屋根しか見えませんでした。武蔵小杉駅の手前から横須賀線に入り品川を出ると地下に入り今日の目的地の東京駅に到着。典型的なお上りさんの私は、都内に入ると東京駅で1度は下車しないと気が済まないので仕方ありません。
 

懐かしの115系諏訪号(長野8:04−上諏訪10:46)
 

普通列車(上諏訪11:37−高尾14:21)
 

中央線快速(高尾14:22−八王子14:28)
 

横浜線快速(八王子14:30−橋本14:42)
 

相模線(橋本15:00−茅ヶ崎15:56)
 

普通列車(茅ヶ崎16:03−小田原16:28)
 

サマーホリデー湘南箱根号(小田原17:07−東京18:34)
 

東京駅地下ホームに到着
 
  
夜の東海道本線を夜行列車で移動
 
おふろの王様大井町店で休憩・入浴
 
 東京駅に到着後は、大井町駅へ移動して「おふろの王様」で入浴と休憩をします。着替えもできて体も綺麗になって時間調整もできるので、かなり重宝しています。ここで旅の疲れをとってから夜行列車の旅が始まります。 
 東京駅に戻り、快速ムーンライトながら号で名古屋を目指します。東京を出る時点では心配なくらい空席だらけでしたが、品川・横浜と停車するたびに席が埋まり小田原でほぼ満席の盛況となりました。
 途中の浜松での停車時間中に撮影のためにホームに出ましたが、長野とは比べることができないくらいの暑さでした。更に湿気もあり早々に撮影を済ませて車内へ。
 浜松を出ると、冷房を弱にしたのかは不明ですが、車内が急に暑くなりあまり寝らえません。熱田駅での運転停車のうちに明るくなった早朝の名古屋の街並みを見ながら列車は名古屋駅に5:20定刻に到着しました。

ムーンライトながら号で深夜の東海道を西へ
 

ムーンライトながら号(東京23:10−名古屋5:20)
 

深夜の夜食など

翌朝5:20に名古屋に到着
   
2日目【7月26日 日曜日】
 朝の名古屋駅は、日の出直後とは思えない暑さと湿度でした。今日は、名古屋駅から旅が始まります。というのも、先ほど書きましたが、ムーンライトながら号の車内が暑くてたまらなかったのと関ヶ原越えだと米原に早く着きすぎるので時間調整も兼ねてます。
 関西本線始発の亀山行・・・。20年ぐらい前に桑名から乗ったのですがガラガラでしたので余裕かと思っていましたが舐めてました・・・。名古屋からほぼ満席の混雑で発車しました。途中の弥富・桑名・四日市で多少の下車はありましたが8割ぐらいの乗車率で亀山に到着。階段ダッシュが繰り広げられ座れるか心配でしたが、人の波は7:01発の紀勢本線→参宮線の伊勢市行へ。みなさん、伊勢方面へ向かわれるようです。私が乗車する関西本線賀茂行も混んではいましたが7割ぐらいの乗車で写真撮影しても座れました。ここからは、JR西日本の管轄に入り2両編成の気動車に揺られて峠を越えて柘植まで気動車の力強いエンジン音を堪能できました。柘植からは、草津線に乗り換えです。
 柘植駅に停車していたのは、緑一色の117系でした。色はともかく転換クロスシートの117系で快適に草津まで移動できます。柘植を出た時点では、1両に2〜3人のガラガラで6両も必要かと思いましたが、日曜の朝にも関わらず貴生川から一気に乗車してきてたちまち混雑。貴生川から先は乗車の一方で混雑となりました。草津に到着して、東海道本線に乗り換えます。すぐに米原行の快速が来たので乗車。新快速ではないので窓側にも座れました。223系に揺られて東海道本線を米原へ向かいます。米原には、発車の53分前に到着したので待ち時間も少なくちょうどいい時間でした。
 米原からは、SL北びわこ1号に乗車します。今日は、空いているボックスも調整席と思われる部分以外は殆ど無く満席の状態です。そして、車内を見渡せば家族連ればかりで鉄道ファン(乗り鉄)はほとんど乗車していません。「1日車掌」(子供)から記念乗車証が配布されました。こちらは、本日限定の日付入りのデザインと言うことで偶然とは言え良い時に乗車しました。沿線は、田園風景が広がり有名なポイントでは多数の撮影者で賑わっています。夏真っ盛りの日差しを受けて北陸本線を北上します。田村駅を通過すると、反対側の車窓に琵琶湖が見えてきます。田村駅を通過すると列車は、琵琶湖に沿って進み、長浜駅の手前で内陸に進路が変わり見えなくなります。長浜駅からの乗車も僅かながらありました。木ノ本駅では、到着後に「SL北びわこ号運転20周年・乗車30万人」の記念セレモニーが行われました。2番ホームの先端は立入できませんでしたが、1番線からセレモニーの様子を見たり編成写真を撮影できました。また、セレモニーの取材や写真撮影に配慮してライトは点灯されたままでした。
 
 SL北びわこ号の乗車で目的は全て終了しました。木ノ本駅から長野駅へ帰ります。木ノ本駅から米原までは新快速で向かいます。新快速とは言え米原までは各駅停車です。木ノ本駅からも座れるには座れましたが弱冷房車でした。米原までは僅かな距離でしたので我慢・・・。
 米原から大垣行に乗り換えます。来たのは311系でした。まさか311系に乗れるとは思いませんでした。ちょうど座席定員ぐらいの乗車率で関ヶ原を超えて大垣へ。大垣からは、接続の新快速が混んでいたので次の快速電車で名古屋へ。岐阜は混雑しましたが相席にはならずに名古屋まで移動できました。
 名古屋では、時間があるので昼食をとります。とは言え外は炎天下、地下街のエスカあたりを歩きますが、どの店もこの時間帯では大混雑しています。体力的に「みそカツ」あたりを食べたかったのですが、有名店はちょっと列が長くて問題外。客の回転が良いとなるとラーメンで「寿がきや」に一択。店舗の前には行列ができていましたが、15分ぐらいで入店できました。いやー。昔は、長野にも(当時のジャスコ内に)店がありよく食べた懐かしい味です。その後は、地下街を歩いて時間調整しました。地下街に留まっていたので涼しく快適でした。
 
 列車の旅を再会して、中津川で松本行の接続がすぐある快速で中津川へ。本当は、1本前の列車(名古屋14:46発)で行って中津川で並んでいても良いのですが、今日は猛暑でそんな芸当はできるはずもなく大人しく接続の良い快速(名古屋15:24発)に乗車します。この快速、211系オールロング4両かと思いきや名古屋駅で313系を増結します。ということで、後ろ4両の乗車位置に並び転クロシート車の313系に乗車。15:24にまだまだ猛暑の名古屋を後に長野ヘ向かいます。途中の金山・千種では、乗りなれている方は313系の方に並んでいるのでこちら側だけ混んでいるように感じます。高蔵寺でようやく混雑も解消して快適な転換クロスシート車両で中津川まで向かいます。
 中津川からは松本行に乗車します。2両編成ですので心配しましたが、相席さえ嫌わなければ全員座れる感じです。でも相席を嫌う人も結構いるので空席があっても座らない人も結構います。中津川を出た列車は、西日差す中央西線を進みます。南木曽で混雑も落ち着き列車はさらに山間部へ。「寝覚の床」も過ぎて木曽福島で空いた分を埋め合わせるかのように乗車もありました、木曽福島以降は降りる乗客が多く結局はあまり混雑しないまま塩尻へ。塩尻からはJR東日本の管轄に入ります。JR他会社エリアからの遠征帰りにJR東日本の駅名表示を見ると妙に安心します。塩尻からは車掌が乗務し松本には定刻に到着。
 松本車両センタ−内には、新型のE353系が留置されていました。しかし、次の長野行は4分乗り換え。一か八か乗り遅れ覚悟で数枚だけ撮影して急いで長野行の車両へ。長野行が4番線発だったためギリギリ間に合いました。この旅最後の普通列車長野行(1547M)は211系3両。3000番台なのでオールロングシートです。車内は7割ぐらいの乗車率でしたが、両脇に荷物を置く人が多く中々空席が見つかりません。最後部の車両でようやく座れて一安心。これで長野まで座って帰れます。ロングシートで夜間も手伝って景色はほとんど見えませんでしたが、姨捨駅での特急通過待ちに見た善光寺平の夜景は長野に戻ってきた事を実感させられました。そして、列車は山を下り篠ノ井を過ぎて終着の長野に定刻に到着しました。
 
 目的の列車に乗車できて良かったのですが、今回は猛暑で暑さとの戦いとなり「早く終わってほしい」と感じる珍しい遠征となりました。
   

普通列車(名古屋5:40−亀山6:57)
 

普通列車(亀山7:03−柘植7:31)
 

普通(柘植7:42−草津8:28)
 

快速(草津8:31−米原9:16)
 

SL北びわこ1号(米原10:09−木ノ本10:52)
 

木ノ本駅で折り返し長野へ
 

新快速(木ノ本11:15−米原11:42)
 ※画像は、増結車両の先頭

普通(米原12:00−大垣12:33)
 

快速(大垣12:56−名古屋13:28)
 

昼食に「寿がきや」のラーメン
 

快速(名古屋15:24−中津川16:38)
 

普通(中津川17:00−松本19:10)
 

松本4分乗り換えでE353系を急いで撮影

普通(松本19:14−長野20:26) 
 
使用乗車券

 今回の旅では、「青春18きっぷ」2回分を使用しました。今回は、すべての行程でJR線を利用したので、指定席券以外の余分な(乗車券購入の)出費はありませんでしたので、かなりのお得になりました。
 今回の遠征だけでも、金額分の乗車券距離は乗っているかと思います。