ガタゴト日誌(旅行記)

 2014年夏の「青春18きっぷ」の旅@ 

上信越リゾート列車と温泉特急の旅

2014年8月8日(土)から1夜行2日



 

 今年も夏の「青春18きっぷ」を使う時期になりました。今回は1泊2日1夜行の行程で、上信越のリゾート列車と東海地区の「湯の山温泉サマーライナー」「つどい」の乗車をします。185系ムーンライトながら号の乗車も初めての体験となりました。
 と言う予定でしたが、台風11号接近による大雨の影響を考慮して、3日前に「湯の山温泉サマーライナー」と「つどい」を同一日乗車にして最終の特急しなの号でワープして帰宅の行程に変更。更に8月9日当日に大雨による帰宅困難を警戒して、「つどい」の乗車を中止して昼過ぎに名古屋を発つ行程に変更して旅行をしました。台風の影響を受けるのは久しぶりです。

■1日目【8月 8日 金曜日】


■旅の始まりは国鉄色の「妙高号」

妙高1号(長野8:13−直江津9:41)
 2014年夏の「青春18きっぷ」の旅、トップは183系・189系N101編成を使用した「妙高1号」です。最近、撮影でも遭遇する機会の多いN101編成・・・。好かれているのかねぇ。
 来年の今頃は、経営分離されて長野−直江津は別料金になり、183系・189系で移動することも無くなるのだろうと思うと・・・。と言うことで、5号車のモハ189−28で信越本線(山線)最後の183系・189系の旅を楽しみます。
 車内は、平日の金曜ですが結構混んでいました。やはり、旅行客の姿が多いですね。列車は、私の心配もよそに定刻に直江津に到着しました。
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■上信越リゾート列車の旅
 直江津からは、同じホームで快速越乃Shu*Kura号に乗り換えます。今日は、妙高1号が定刻に直江津に到着したので余裕で撮影もできました。さて、平日の快速越乃Shu*Kura号は初めての乗車でしたが・・・。やはり、1号車(企画枠)・3号車(一般枠)ともにほぼ満席です。夏休みとは言え凄い人気ですね。
 今日は、海側の窓側の席でしたが、こういう日に限って雨で視界が悪いし・・・。列車は、日本海側を走りますが水平線の先がよく解りません。列車は、「海に近い」青海川駅に着きましたが、土砂降りの雨で撮影もままならず反対ホームへは行かれませんでした。その後、日本酒の「振る舞い」がありました。6月の反省を生かして、旅は始まったばかりで先は長いので今日は我慢・・・。出来なかった(汗)。利き酒コーナーへも行って飲んできました。長岡で進行方向が変わります。撮影に行くも酒を飲んだので調子が悪く全自動モードで撮影とか・・・。そいう言う時に限って485系T13編成「北越」が来たりね・・・。
 長岡で進行方向を変えた、快速越乃Shu*Kura号は上越線を進みます。長岡を離れると雨も小降りになりました。越後川口から飯山線に入りラストスパート。今回も、日本酒をたくさん頂いた楽しい列車旅でした。快速越乃Shu*Kura号は、定刻に十日町駅に到着。
 十日町では、この度最大の難関です。北越急行線の越後湯沢行まで乗り換え時間は5分。少し忙しいです。万が一、越乃Shu*Kura号が遅れても対応できるように「船車券」を購入しましたが・・・。今日は、定時到着で良かったです。肝心の北越急行線越後湯沢行が少し遅れて運転したので時間に余裕はありました。十日町から越後湯沢まで北越急行線(と上越線)で一気に進みます。
 越後湯沢からは、「リゾートやまどり」を使用した快速やまどりループ号に乗車します。金曜日ですが、車内は、ほぼ満席の盛況です。この列車は、3列シートですので1人用席を選択。あいにくの天候ですが、列車定刻に越後湯沢駅を発車します。座席がゆったりしているので休憩にも最適です。雨降る上越線を列車はゆっくりと進みます。途中の土合駅では停車時間があります。奇跡とでもいうのか、停車時間の終盤までは雨が降らずにホームから駅まで散策もできました。その後、また雨が降ってきたので車内へ戻ります。列車は、土合駅を出ると眼下に湯檜曽駅とこれから走行する線路を見ながら進みます。トンネルを抜けると先ほど走行した線路を上に見て湯檜曽駅に到着。湯檜曽駅を出るとほどなくして終着の水上駅に到着します。水上での快速SLみなかみ号への乗り換え時間は5分。なんで、こんなに忙しい時間設定なのかは解りませんが、JRが一番利用してほしい家族連れが一番大変そうでした。
 水上からは、快速SLみなかみ号に乗車。車内は、空いているだろうと思ったのですが、予想を覆す混雑でした。それでも私の隣は誰も来ませんでしたが。本来は、今日のSLみなかみ号で今年のC61-20牽引列車に今年も乗車完了と言いたいところでしたが、あいにくC61-20が不調と言う事でD51-498が代走で牽引することになりました。それでもSL列車で運転されたのは良かったです。上り列車は、下り勾配となるのでD51の力強い走行音は堪能できませんが、12系客車に揺られて上越線を走るSL列車の旅が楽しめました。列車は、山間部を駆け下りて渋川で少々停車します。渋川を出ると、雨も上がり曇りながら天候も回復してきました。新前橋を発車して高崎へラストスパート。信越本線(上り線)の下をくぐると高崎駅に到着します。直江津からリゾート列車(と北越急行線)を乗り着いた上信越の旅が終わりました。
 

越乃Shu*Kura号(直江津9:44−十日町12:10)
 

北越急行線(十日町12:15−越後湯沢12:48)
 

やまどりループ号(越後湯沢13:52−水上15:15)

SLみなかみ号(水上15:20−高崎17:13)
   


■通勤快速のグリーン車で上野へ

通勤快速(高崎17:26−上野19:02)
 

グリーン車(平屋)で移動
 

おふろの王様大井町店で入浴・休憩
 高崎からは、通勤快速上野行に乗車します。平屋のグリーン車が空いていたので、グリーン車で移動します。今回の旅は、それなりに指定席料金・グリーン料金がいりますが楽な旅です。
 夕暮れの高崎線をリクライニングシートで快適に移動して上野まで乗車します。通勤快速は、平日限定なので久しぶりに乗車しました。平屋部分の席は、熊谷−大宮で4人乗っただけでした。
 上野到着後は、大井町へ移動して「おふろの王様大井町店」で、入浴・夕食・休憩をします。1つの施設で全てできるので便利です。旅行者も多く、大きな鞄を持った人も大勢見かけました。
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■185系夜行列車で西へ
 大井町でゆっくりしすぎて、東京駅に到着したのは22時40分ごろでした。ホームの売店で夜食を購入して準備していると185系200番台10両の快速ムーンライトながら号が入線してきました。昨年の冬から183系・189系から185系200番台に車両が変わりました。今日は初めての185系200番台の快速ムーンライトながら号の旅です。本日編成は、1号車から4号車が、国鉄色(というか踊り子ストライプ)のB7編成、5号車から10号車が(現在の)踊り子色のB4編成です。本日は、1号車の指定ですのでB7編成に乗車します。
 中央線の接続待ちで東京駅を少々遅れて発車した快速ムーンライトながら号は、深夜の都心部をゆっくりと進みます。車内は、東京を出た時点では空いています。品川での乗車も少なくまだ空席の方が多い感じです。品川を出て、夜食を食べようかと右下の写真を撮影したあとにいきなり非常制動で停車。しばらくして、京浜東北線大森駅構内での乗客の転落のための防護無線発報と判明して運転を再開。遅れは軽微にとどまりました。横浜からの乗車は多く、さらに小田原では予想通りの乗車で車内は満席になりました。車内(1号車の見える範囲)を見渡す限り、2席取りは居ないようで綺麗に埋まっています。列車は、熱海で乗務員交代のため運転停車してJR東海エリアに。静岡を過ぎて深夜の東海道本線を進みます。夜は貨物列車の運転が多く、すれ違うたびに窓ガラスが揺れます。そのたびに起こされる方もいたようですが、何か165系を使用していた大垣夜行を思い出し懐かしい感じもします。 
 深夜と言うか早朝と言うか、浜松でしばらく停車となり貨物列車に進路を譲ります。JR東海の三島より先に185系が停車しているとは、今更ながらに不思議な光景です。
 列車進み、夜が明けた名古屋駅に到着。ここで降車する人がかなりですが、乗車して来る人も多いです。早朝の東海道本線を進み岐阜を過ぎて長良川を渡ると終着の大垣も目前。まさか、大垣付近で185系の車内チャイムを聞く事ができるとは思いませんでした。
 終点大垣には定刻に到着。JR東日本の185系とJR西日本の223系が並ぶ不思議な光景を見送って、185系が引き上げるのを見送り、初めての185系200番台の快速ムーンライトながら号の旅が終わりました。
 
 その後は、普通列車で名古屋へ引き返し。親類関係の用事を済ませます。早朝ですが、店舗経営なので営業前に行かねばならず、快速ムーンライトながら号で大垣へ行って折り返すと時間的に良いので助かります。

ムーンライトながら号(東京23:10−大垣5:51)
 

185系夜行列車で1杯
 

翌朝(8/9)に大垣駅に到着

普通(8/9:大垣6:14−名古屋6:54)
   

■2日目【8月 9日 土曜日】


■雨の「湯の山温泉特急」の旅
 用事を済ませて、再び名古屋駅に戻ります。近鉄線ホームへ行くと人がごった返しています。大阪線が台風11号接近による大雨で運転を見合わせ、名阪特急も運休となっているようです。伊勢方面は、動いているようですが・・・。9:30発の大阪灘波行特急も入線はしましたが、ドアを開けず「回送」表示のまま方向幕も変えず、しばらくして車庫へ引き上げてしまいました。
 こうなると行程が心配ですが、とりあえず湯の山温泉サマーライナー号は運転と言う事でホームで待ちます。ここまで来ると名古屋線のダイヤも乱れ始めています。先発の9:50の鳥羽行の特急が遅れて出ましたが、湯の山温泉サマ−ライナー号は入線しません。発車時刻間際に入線してきました。手早く撮影を進め発車の音楽が鳴る頃に車内に。今日は、禁煙は満席。喫煙も残りわずかと言う事でしたが・・・。名古屋を出た時点では、台風接近でキャンセルがあったのか空いています。まぁ、四日市で大阪方面からの乗り換え客が多いのでまだ心配ないのですが・・・。今日は、雨模様で景色の撮影もままなりません。桑名を過ぎてれ列車は四日市に到着。ここで進行方向が変わります。
 進行方向を変えて四日市を出た列車・・・。車内は閑散としています。本当に気の毒なくらいです。やはり、予約のほとんどは大阪方面で運転見合わせが響いているそうです。車内では、恒例の乗車証の配布と「ビール」又は「お茶」の配布が始まりました。今日は、帰りに車で帰るので「お茶」を選択。乗車証は、昨年の特急券台紙から団扇に戻りました。ヘッドマークにしたいくらい良いデザインです。この時点で、乗車予定の快速みえ号が運休という情報をスマホで得て、御在所ロープウェイに変更。天気は悪いですが、雨の山頂も良いかもしれないと・・・。と、思ったら御在所ロープウェイも運休。ということで、行先が無くなりました。列車は、雨足の強い湯の山温泉駅に到着。
 湯の山温泉も雨が強く四日市に戻ることにしました。近鉄は多少遅れながらも運転しているので往復近鉄にすれば伊勢方面へ行かれそうです。普通列車に揺られて四日市に到着しました。接続の名古屋行急行には間に合いませんでした。まぁ、あれだけの大雨じゃ遅れても仕方ないですね。
 四日市も凄い大雨で、これは強行しても天候は変わらないだろうし大雨で列車が止まれば帰宅できなくなるので、ここで旅行は中止して長野へ戻る事を決定。伊勢方面から次の名古屋行急行が出る湯の山温泉方面のホームへ移動。次の急行は、3両編成で四日市始発です。車内は、当然ですが空いていました。本来は特急に乗りたかったのですが、大阪方面からの列車は運休。伊勢方面からの列車は、JRの運休で乗客が多く満席でした。3両編成とは言え流石は急行。富田・桑名・弥富・蟹江停車で名古屋へ。
 名古屋は、それほどの雨ではありませんでしたが、富田〜弥富ぐらいは凄い雨でした。

湯の山温泉サマ-ライナ-号
(名古屋9:54−湯の山温泉10:47)

今年のヘッドマーク
 

普通(湯の山温泉11:00−四日市11:25)

急行(四日市11:43−名古屋12:19)
   


■予定を早めて長野への帰路
 近鉄の乗換口を通過してJR線のホームへ。名古屋発12:46の快速中津川行に間に合いました。これに乗れば、松本まで行かれます。この快速中津川行がなかなかの曲者で、前4両が211系(オールロング)で後ろ4両が313系(転クロ)4両の8両編成です。もちろん、乗り心地の良い313系を選択。名古屋駅でも階段から遠い方に連結されているのであまり人も来ません。それでも、金山からは満席になりましたが、高蔵寺からガラガラになり快適に中津川まで移動できました。
 中津川からは、松本行に乗り換えです。313系3000番台で木曽路を越えるのは初めてです。今日は台風の出控えか空いていて、相席さえ嫌わなければ全員座れる感じでした。列車は、中津川を出て木曽路を進みます。途中から雨が降ってきました。少々心配になりますが、ここまでくればもう進む事を祈るより仕方ないです。木曽路を転換クロスシートの313系で旅ができるんなんて今更ながらすごいですよね。凄い快適です。木曽福島から学生の帰着時間帯にあたったのか車内は混雑しはじめましたが、1駅ごとに空いてきて塩尻に到着。塩尻駅で、JR東日本の駅名表示を見るとホッとします。塩尻を出ると松本まではすぐそこです。名古屋から塩尻まで、313系の転換クロスシートを満喫した快適な旅でした。
 松本からは、帰宅を早めたいので臨時快速リゾートビューふるさと号に乗車。松本駅で指定席券売機を操作するとシートマップで窓側は残り5席。危なかった・・・。でも、乗車してみると空席だらけなんですけどね。特に1号車。私は2号車に乗車して長野へ向かいます。旅行行程を変更したので、快速リゾートビューふるさと号に乗れるとは思いませんでした。快適なシートで寛いでいると善光寺平が見えてきて、長野に戻ってきた事を実感します。終着の長野に到着して今回の旅も無事に終わりました。

旅行を切り上げて名古屋から長野へ
 

快速(名古屋12:46−中津川14:07)
 

普通(中津川14:30−松本16:43)

リゾートビューふるさと号(松本17:23−長野18:28)
   

■その他


■今回使用した「青春18きっぷ」
 今回は、当初は3日の予定でしたが、台風接近の影響で帰宅困難を警戒して2日に変更。最終の特急しなの号で戻る予定でしたが、あまりの大雨で途中で旅行を中止して戻りました。結果的に、JR区間においては、新幹線や特急・急行のワープはなく、「青春18きっぷ」を活用できました。
 一つ言えるのは、520円の指定席券も乗る回数が増えると(5回利用すると)良い値段になりますね。と言うことでしょうか。