3:ガタゴト日誌(旅行記) 作成日:2014年 4月 9日(水) 

  2014年春の「青春18きっぷ」の旅B+α  

東京桜めぐりとSLばんえつ物語の旅

2014年4月5日(土)から1夜行2日 


雪の会津若松で並ぶSLばんえつ物語号・快速あいづライナー号
 

 2014年春の「青春18きっぷ」の旅、最後はSLばんえつ物語号に乗車します。グリーン車指定席は「青春18きっぷ」は利用できないので、この区間は乗車券を利用することにしました。それでも、過去の旅行分を考えると安上がりです。
 今回は、1日目を東京で花見観光にあてて、2日目をSLばんえつ物語号の乗車をメインに乗り鉄にして、観光と乗り鉄の両方を両立できるように調整しました。

■1日目【4月5日 土曜日】


■長野から近郊型・通勤型車両で東京へ
 長野駅から甲府行の普通列車に乗車します。211系3000番台3両・・・。時代は変わった。車内は、大した混雑もなく長野駅を発車。なんだか不思議な気分で姨捨を越えて聖高原へ。聖高原から混雑が始まり明科からは立席が出る状態・・・。この列車に甲府まで乗り続ければ東京駅に早く着けますが、本日は松本駅で下車。
 
 松本からは、高尾行の438Mに乗車します。この列車に乗るなら、長野駅を40分ほど遅く出る快速リゾートビューふるさと号でも間に合うのですが、ここは近郊型車両・通勤型車両の乗り継ぎという事で早めの普通列車で松本へ来ました。いよいよ、乗りたかった438Mに乗車します。松本から高尾まで乗り換えなしの長丁場です。今では、列車の系統分離が進み上り列車で、松本から高尾(一部は立川)まで乗り換えなしで直通できる列車は3本しかありません。長野からの乗り継ぎで乗車しようとすると、この438Mしか間に合いません。本日の車両は、115系C6編成です。松本から高尾までの長丁場でリニューアル車は結構きつそうですが、これで行くしかありません。
 松本を出た列車は、時間帯からか空いていました。塩尻・上諏訪で特急の通過待ちを行うと、その後はスムーズに進み山梨県に入り小淵沢を過ぎて甲府へ。今日は、空いているのか、まだボックスを1人で使えます。さすがに、甲府からは向かいに1人座りましたが、山梨市から再び1人で過します。桜が美しい「勝沼ぶどう郷」を過ぎて列車は大月へ。上諏訪で特急を退避してから大月まで逃げ切りました。大月で、特急退避のため停車となります。大月までくると乗客も多くなります。再び向かいに1人座って大月を発車。ここから先は、1駅ごとに乗客が増えてゆきます。相模湖を出る頃には、全席満席に立席多数となり高尾に到着。ほとんどの方は、向かいのホームの快速東京行になだれ込んでゆきましたが、私は後続の中央特快に乗車します。おそらく、松本から高尾まで115系C編成に乗り通すのは最後かと思いますが、たっぷりと115系C編成の旅を楽しみました。
 
 高尾からは中央特快で東京へ向かいます。高尾を出るときにはガラガラだった車内も、八王子で一気に満席になり立川で大混雑といつもの中央線の雰囲気になりました。特別快速なので立川から先は停車駅が少なくスイスイ進みます。新宿とお茶ノ水で下車が多く東京駅には程よい混雑で到着。長野から東京まで近郊型・通勤型電車3本を乗り継いで到着。久々に達成感のある乗車でした。
 

長野駅を出発
 

普通列車(長野8:24−松本9:33)
 

普通列車(松本10:40−高尾14:21)
 

「高尾」まで乗り換えなしで行かれます
 

中央特快(高尾14:33−東京15:26)

東京駅に到着
   
■東京都内で桜の名所巡り
 東京駅で、スマホで東京スカイツリーの混雑状況を見ましたが、見事に無理そうな時間帯の整理券配布でしたので、都内の桜の名所巡りをします。まずは、浜松町へ移動して増上寺の桜を見に行きます。背後には東京タワーが見えて増上寺・東京タワーのお約束の光景に、この時期は桜も入ると言う豪華さです。今日は、増上寺で「御忌大会」日中法要が行われているので大変混んでいましたが、桜の花と増上寺・東京タワーを入れた美しい光景を見る事ができました。
 その後は、浅草寺の桜を見に移動します。「青春18きっぷ」を使うので上野を経由しますが、上野公園の桜は夜桜1本に決めているので日没前に浅草へ。久々に銀座線に乗ったら新型車両でびっくりしました。浅草寺は、本堂の参拝時間には間に合いませんでしたが、桜の花はなんとか散る前に間に合いました。仲見世通りは大勢の観光客で大混雑、ちゃんと「あげ饅頭」は食べる事ができました。浅草寺を参拝後は、歩いて隅田公園へ。日没間近だと言うのに人でごった返しています。水上バスは、全便満員で川からの眺めは諦めて、吾妻橋からお約束の光景を撮影後に公園を散策します。桜の種類によっては、散り始めの木もありましたが、満開を維持している木もあり花見を楽しめました。
 さて、ふらふら隅田公園を歩いていると薄暗くなりましたので銀座線で上野へ。
 
 上野に着くと、辺りも暗くなっていて上野公園は夜桜の雰囲気満点。上野公園へは、大勢の人が夜桜見物に訪れています。私も、懐かしい学生時代を思い出しながら花見をしていました。もう、酔った花見客が大騒ぎする光景は時代が変わっても変わらぬ光景です。さて、夜桜見物も終了して、風呂はどうしようか考えた。夜行に乗る前には、極力
 普段は、大井町の「おふろの王様」を利用して、入浴・食事(一杯も含む)・休憩と一つの施設で一回の清算(リストバンド)でできるので重宝していたのですが本日は臨時休業。確か、学生時代に東上野で銭湯を利用した記憶があり、銀座線で一駅となりの稲荷町へ。歩いて行けない事もないのですが、稲荷町駅の出口付近しか記憶が無いので、とりあえず地下鉄で移動。浅草方面の出口を出て交差点を左折して・・・。あった。寿湯。まだやっていた。18年ぶりぐらいに、今日は寿湯での入浴に決定。懐かしい佇まいだな・・・。あれっ?。内装は、きれいになっている。まずは、熱い内湯で疲れを取ってから露天風呂へ。こちらも広くなったような気がする。露天風呂はぬるいのでゆっくりとつかって1日の疲れをいやします。今日は懐かしさあふれる東京での夕暮れ時の一時でした。

まずは増上寺へ
 

桜と増上寺と東京タワー
 

何とか見ごろに間に合いました
 

続いて浅草へ移動
 

浅草寺の桜も何とか
 

吾妻橋からお約束の光景を
 

隅田公園は、一部が散り始めでした
 

東武鉄道と桜
 

まだ大丈夫な種類もあり良かった
 

隅田川と桜
 

上野公園は夜桜見物
 

桜まつりも開催中
 

夜桜見物の方も多かったです

東上野の寿湯で汗を流して終了
   

■485系夜行列車で新潟へ

えちご春の夜空号(新宿23:10−新潟4:51)
 上野から新宿へ移動して、新宿駅から夜行快速「えちご春の夜空号」で新潟へ向かいます。列車名は変わりましたが、快速ムーンライトえちご号と変わりはないです。今日は、春の「青春18きっぷ」最後の週末とあって車内はほぼ満席の盛況でした。注目の編成は、485系T18編成が使用されます。新宿駅で客扱い開始後に車両点検を行いヒヤリとしましたが、無事に新宿駅を発車して新潟へ向かいます。T18編成でも、1号車の指定でしたので座席は新型で快適に新潟まで移動できました。なお、私は通路側でしたが、窓側は新潟まで誰も来ませんでした。
 新潟へは時間通りに到着して安心しました。
   

■2日目【4月6日 日曜日】


■以前から乗りたかった列車
 新潟に到着以後は、おなじみの長岡行で新津へ向かいます。案の定、2両の列車は混んでいましたが、先月よりは空いていました。日の出もだいぶ早くなり、車窓も新潟から楽しめるようになりました。去年までは、新津駅のホームから見える場所にSLばんえつ物語号の客車が留置されていましたが、今年は見えません・・・。駅から出てみると車両基地の方に留置されていました。撮れないのでは仕方ないので、羽越本線で新発田へ。朝日を浴びた羽越本線をキハ110系に揺られて新発田に到着。
 新発田からは、すぐに新津行に乗って戻ります。気動車が多い羽越本線(新津−新発田)ですが、朝夕だけ115系の列車があります。今までは乗る機会がなかったのですが、今日は115系の新津行に乗車します。115系6両編成・・・。運用の都合なのかもしれませんが、新発田−新津で115系6両は長すぎます。列車は、定刻に新発田を発車して白新線と分岐して羽越本線を進みます。気動車しか乗車経験のない羽越本線(新発田−新津)を115系に揺られて乗車するのは新鮮です。先ほど、6両では長すぎると書きましたが、水原駅からは停車駅ごとに大勢乗車してきました。日曜日でこの状態なら、平日はもっと凄いはずで6両でちょうど良いのかもしれません。列車は定刻に新津に到着。
 
 新津では、SLばんえつ物語号編成が撮影できる場所に出てきていたので撮影。特に1号車のオコジョルームを中心に、7両全てが塗装変更されたので1両ずつ形式写真も撮影します。撮影が終わるころにC57が連結されて準備が終了しました。新津から新潟までは、普通列車で移動します。6両中、3両が湘南色の115系N23編成でしたので、この編成に乗車して新潟へ戻ります。車内は特に変化はありませんでした。

普通列車(新潟5:17−新津5:36)
 

普通列車(新津6:16−新発田6:46)
 

新発田で折り返し
 

普通列車(新発田7:02−新津7:31)
 

リニューアルしたSLばんえつ物語編成

普通列車(新津8:04−新潟8:24)
   


■SL列車と485系で磐越西線を走破
 新潟からは、SLばんえつ物語号で会津若松へ向かいます。今年もグリーン車を奮発して、ビール片手にゆったりとSL列車の旅を楽しみます。 今年は、1号車がオコジョルーム/展望台に変わり普通車指定席が減少しました。また、12系客車の塗装も変わりまして、新たなSLばんえつ物語号の旅が楽しめます。(1号車以外の車内の変化はありません。(5号車は、普通車指定席に戻りました。))
 停車駅の方では、新津駅に記念撮影用ボードが用意された他に、津川駅ホームに「オコジロウの家」(待合室を改装。待合室)が誕生していました。オコジロウも一人前になったねぇ〜。列車進み、車窓に磐梯山が見えてくると喜多方です。グリーン車からも大勢の方が降りました。ただ、空いた席は喜多方からの方で埋まりました。喜多方を出ると田園地帯を走り終点の会津若松に到着します。グリーン車は、始発の新潟から会津若松までほぼ満席の状態の盛況でした。会津若松は、SLばんえつ物語号が到着すると雪が降ってきました。これが結構本降りとなり少し心配になります。

SLばんえつ物語号(新潟9:43−会津若松13:31)
 
 会津若松からは、快速あいづライナー4号で郡山へ。福島観光キャンペーンのラッピングされた485系を使用しています。入線が早かったので自由席も余裕でしたが、今回は「えきねっと」の変更回数の関係で指定席を利用しました。特に自由席・指定席の区別はなく、快速列車では立派すぎるリクライニングシートが広い座席間隔でゆったりと並んでいます。
 雪の会津若松を出て、猪苗代に着くころには天候は青空に回復していて心配は杞憂に終わったようです。指定席は、窓側が程よく埋まる程度の乗車率で快適に郡山まで移動できました。前回は、遅れて黒磯行に接続できませんでしたが、今回はダイヤ改正も手伝って無事に接続することができそうです。

今年もグリーン車に乗車
 

ゆったりSL列車の旅
 

会津若松駅で乗換
  

SLばんえつ物語号と快速あいづライナー号
  

あいづライナー4号(会津若松14:08−郡山15:13)

ラッピングされた485系
   


■乗り継ぎ1回で郡山から大宮へ
 郡山からは、黒磯行に乗車します。あいづライナー4号を降りてすぐに発車ホームへ行きましたが、すでに福島方面からの乗客が並んでいて、快速あいづライナー4号からの乗客は、トップ集団が辛うじて座れた程度です。撮影せずに空いている指定席からダッシュしたので何とか座れましたが、2両編成の車内は黒磯まで通勤列車並みの混雑でした。黒磯駅では、一斉に乗客が1番線の快速ラビット号を目指すので、狭い通路は大混雑となりなかなか進みません。乗り換え時間は5分ですので、乗り継ぎ時間に間に合うわけはなく乗り換え客を待って、数分遅れで快速ラビット号は発車します。

普通列車(郡山15:30−黒磯16:30)
 
 黒磯からは、快速ラビット号で大宮まで乗車します。この列車に間に合うので、先ほどの普通列車も混んでいたようです。でも、快速ラビット号はグリーン車を利用するので余裕だね。と、思ったら考える事は同じで、(編成両端のボックス部分を除くと)グリーン車が一番混んでいたと言う・・・。多くの人が、座席を確保してからモバイルスイカでグリーン券を購入しています。私は、平屋部分でようやく窓側を確保できました。2階が無ければ1階へという人が多いようで、平屋部分は目につきにくいようです。黒磯を出た列車は、夕暮れの宇都宮線を進みます。やはりグリーン車は楽ですね。今回は、遅延や接続の心配もなく会津若松から大宮まで快速列車・普通列車で移動できました。

快速ラビット号(黒磯16:36−大宮18:41)

グリーン車で快適に移動
   


■最後は、新幹線のグリーン車で快適に
 

最後は、35%引きのトクだ値を利用
 
 大宮で「青春18きっぷ」の旅を終了させて、あとは長野へ戻るだけです。あらかじめ、1ヶ月前に「トクだ値」の35%引きの券を予約しました。新幹線に「青春18きっぷ」は利用できないので、乗車券付きのトクだ値はかなりのお得です。今回は、遅延等も考慮して大宮で50分ほど余裕を持たせ、あさま543号のグリーンを購入。グリーン券と言っても、トクだ値なら大宮から長野までグリーン車35%引きで5180円です。ちなみに、自由席利用だと5940円なので、条件次第で自由席利用より760円安くグリーン車を利用できる不思議でお得な乗車券です。
 旅の終わりは、E7系の進出で編成数を減らし始めたE2系のグリーン車でゆったり快適に長野まで高速移動しました。

あさま543号(大宮19:34−長野20:46)

E2系のグリーン車で長野へ
   

■その他


■役目を終えた「青春18きっぷ」
 今年の春も無事に「青春18きっぷ」5回分の旅が終了しました。今回は、新幹線・特急を入れて無理のないように効率よく旅行できるように調整しました。
 私が、「青春18きっぷ」を利用した最盛期のようにノ−ワープで、3セク区間はう回という使い方は、仕事の環境変化でもう難しいですが、効率よく安上がりに旅行できる手段として、これからも愛用したいと思っています。