ガタゴト日誌(旅行記) 作成日:2014年 3月27日(木) 

 2014年春の「青春18きっぷ」の旅A+α  

SL列車と雛まつりの旅

2014年3月22日(土)から1夜行2日


村上駅に停車中のSL村上ひな街道号
 

 「青春18きっぷ」の2回分を利用して、SLみなかみ号(D51)とSL村上ひな街道号(C57)の蒸気機関車が牽引する2本列車に乗車しました。移動は、485系ムーンライトえちご号を利用して伊勢崎・酒田・村上で観光を入れ、乗り鉄と観光の両方を楽しめる行程にしました。
 一部区間(しなの鉄道・特急北越号)は、乗車券別払いとなりましたが、それなりにお得に旅行することができました。

■1日目【3月22日土曜日】
■長野から上州へ
 長野駅で、「青春18きっぷ」に入鋏をしてもらい小諸行普通列車に乗車します。115系3両編成ですので余裕で座れました。篠ノ井から列車は「しなの鉄道」に入ります。戸倉から上田まで混雑した以外は、空いていて小諸まで余裕で到着できました。
 小諸から軽井沢行に乗り換えます。今度は、元JR車の2両編成。こういう車両を使う列車に限って混んでいて座席がほぼ埋まる状態で小諸を出ます。今日は、浅間山も何とか見えて良い旅行になりそうです。車内の混雑は、軽井沢に向かうにつれて混んできてました。軽井沢でクモハ169-6と再会して撮影してから篠ノ井-軽井沢分を清算して駅を出ます。
 軽井沢からは、JRバス碓氷線で横川へ。観光バスタイプのバスでしたので快適でした。乗客も20人ぐらいで後ろの席も空いていたので、試しにリクライニングしてみたら意外と深く倒れてびっくり・・・。バスは、碓氷峠を下り計ったかのような正確さで横川駅に到着。横川から107系の普通列車で高崎へ向かいます。今回の「青春18きっぷ」の本格的な旅は横川から始まります。途中の安中から混雑して北高崎でそこそこの混雑となり高崎駅に到着。さすが上州、長野より暖かいです。

長野を出発
 

しなの鉄道(長野07:01−小諸08:02)
 

小諸で乗換
 

普通(小諸08:10−軽井沢08:34)
 

軽井沢に到着
 

クモハ169-6に再会
 

JRバス(軽井沢09:15−横川09:49)
 

横川から本格的に18きっぷの旅がスタート
 

普通(横川10:08−高崎10:39)

高崎に到着
   


■クハ183-1529を訪ねて伊勢崎へ
 高崎駅から両毛線直通の伊勢崎行きに乗車します。やってきたのは、115系3両編成。久しぶりに高崎の115系に乗車できます。時間帯から車内も空いていて快適に伊勢崎まで115系の旅が楽しめました。伊勢崎からは、20分ほど歩いて華蔵寺公園遊園地へ向かいます。
 華蔵寺公園遊園地には、クハ183-1529が保存されています。長野総合車両センターに最後の自力運転で入区して以来、久しぶりにクハ183-1529と再会しました。一部内装は改装されましたが、ほとんどの個所は現役時代そのままです。客室は、30分完全入れ替え制で休憩ができます。運転台は1グループ10分で見学する事ができます。運転台は、ほぼ現役時代のままとなっているようでした。(クハ183-1529についてはこちらもご覧ください
 再び、華蔵寺公園遊園地から20分歩いて伊勢崎駅へ。伊勢崎からの列車は、幸運にも伊勢崎始発の115系4両編成。1ボックスを使って快適に乗車できました。大勢の乗客が待っていた新前橋で下車して上越線に乗り換えです。水上行は、予想通りの107系4両編成で車内は混んでいましたが、それなりの下車があるので座れました。途中の渋川付近で強風による減速運転が行われ心配しましたが、数分遅れで水上に到着しました。暖かい伊勢崎と比べて、水上はまだまだ寒かったです。

普通列車(高崎11:08−伊勢崎11:36)
 

伊勢崎に到着
 

華蔵寺公園遊園地に保存されたクハ183-1529
 

車内では休憩もできます
 

運転台も見られます
 

普通(伊勢崎13:54−新前橋13:46)
 

新前橋で上越線に乗換

普通(新前橋13:54−水上14:51)
   


■SLみなかみ号(D51)の旅
 水上駅からSLみなかみ号に乗車します。まだ、本格的な観光シーズン前ですので12系客車5両編成での運転です。今年初めてのSL牽引列車の乗車となります。指定された号車は1号車の進行方向側。幸先の良い乗車となりました。残雪が残る水上を定刻に発車して高崎へ向かいます。基本的に下り勾配なので静かです。車内は、5両編成にも関わらず空席が多く少し残念です。車内でのイベントは、じゃんけん大会から子供向けのクイズ大会に変わりました。途中の渋川手前で強風のため減速運転。渋川で退避予定の普通列車も減速運転の関係で、渋川では6分ほど遅れて発車となりました。曇りながら、夕日がオレンジに染まる雲が増えてくる頃、SLみなかみ号は終点の高崎に到着します。
 高崎からは、E233系の快速アーバン号で上野へ向かいます。高崎到着後はすぐに2番線へ移動して1号車のボックス席(進行方向)を確保。後は、上野駅まで順調に列車は進みます。車内は、熊谷から混雑はしましたが、大宮で混雑も解消してゆっくりと移動できました。
 上野到着後は、京浜東北線で大井町へ向かい「おふろの王様」で入浴と休憩。今日は、3連休の中日で大変混んでいました。

水上駅から再度南下
 

SLみなかみ号(水上15:20−高崎17:13)
 

12系客車
 

快速アーバン号(高崎17:26−上野19:02)
 

上野に到着

おふろの王様大井町店で入浴と休憩
   


■夜行列車で新潟へ

ムーンライトえちご号(新宿23:10−新潟04:51)
 
 大井町から品川経由で新宿へ移動して、新宿駅から夜行快速「ムーンライトえちご」で新潟へ向かいます。今や、豪華寝台列車と言われる寝台特急以外では、夜行列車も少なくなり座席夜行で1晩過ごせるのも、ある意味贅沢なのかもしれません。
 今日は、3連休の中日の発車という事で車内はほぼ満席の盛況でした。途中、高崎駅で485系T18編成使用の団体列車とホーム挟みで並ぶなど、まだ急行能登号が運転されていた当時を思い出すような光景を見る事ができました。
 列車は、夜の上越線から信越本線に入り夜明け前の新潟駅に定刻に到着しました。
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ヘッドマーク
 

方向幕
 

新宿から新潟へ

高崎で485系T18編成団臨を撮影
 

■2日目【3月23日日曜日】


■日本海に沿って普通列車で北上
 新潟から長岡行で新津へ戻ります。朝1番の列車にも関わらず、115系2両も手伝ってこの時間帯では大混雑になりました。115系S編成の乗り心地を楽しみながら新津駅まで。やはり、各駅に停車していくので、新津〜新潟間ノンストップの快速ムーンライトえちご号より長く感じました。
 新津からは、酒田行に乗車します。新津から羽越本線を走行して酒田まで直通します。この列車に乗ると乗り換えもありませんので、ムーンライトえちご号からの所定乗り継ぎより1時間遅くなりますが、酒田が目的地ですので観光には便利な9時30分に到着します。
 とは言え、車内で爆睡したので書く事はあまりないです。キハ110から日本海を見たのは初めてでした。車内は、新津から酒田まで乗客入れ替えは多くあったようですが、大した混雑はなくキハ110系の乗り心地をたっぷり味わって酒田駅に降り立ちました。

普通(新潟05:17−新津05:35)
 

新津駅で乗換
 

普通(新津06:16−酒田09:30)

酒田駅に到着
   


■酒田市内観光
 酒田では、快速庄内ひな街道号の発車時刻まで時間がありましたので酒田市内を観光してきました。とは言え、3時間ほどでしたので山居倉庫を先に見に行きました。前回(と言っても10年以上前)にも一回来た事がありますが、繁忙期の夏場(夏休み中)と違い早春の落ち着いた静かな佇まいが印象的でした。
 続いて本間家へ。こちらは、建物の外観以外は撮影できないのですが、ちょうど雛人形が飾られていました。雛人形ごとの由来等の説明もあり見に来た甲斐はありました。こちらは、ぜひ一度見てみるのも良いかもしれません。

山居倉庫が見えてきた
 

久しぶりに見学
 

酒田町奉行跡

本間家
   


■リゾート列車とSL列車で村上観光
 酒田駅から快速庄内ひな街道号で村上へ向かいます。列車は、2両編成で1号車が一般枠で2号車が企画枠となっているようです。発車の10分前の時点では乗客が5人ぐらいと少なく驚きましたが、その後、乗客が続々乗ってきて秋田からの普通列車が到着すると乗り継ぎの乗客で結構席が埋まりました。
 酒田を出た列車は、村上を目指して南下してゆきます。車内では、沿線の市町村の説明やお土産・お茶・折り紙などを貰います。また、途中の鶴岡での停車時間を利用して編成写真を撮影できました。
 鶴岡を出ると海沿いを列車は進みます。今乗車しているこの車両は、快速リゾートしらかみ号(青池編成)として使用されていた車両で、ハイブリッド車両が登場後は2両編成となり「クルージングトレイン」として各地で臨時列車に使用されています。車内は、基本的に「リゾートしらかみ」時代のままですので、大きな窓にリクライニングシートで快適な移動が楽しめます。最後の停車駅となる「あつみ温泉」駅では、快速きらきらうえつ号からの折り返しの乗客が多く乗車してきて空席もかなり埋まりました。あつみ温泉を出ると終点の村上まで停車しませんので、隣にはだれも来る事無く快適に村上まで乗車できました。
 
 村上駅でSL村上ひな街道号乗車までの時間を利用して、村上市の旧町人町一帯で開催されている「町屋の人形さま巡り」を見てきました。各家庭や店舗を回って見せてもらうのですが、これがなかなか勇気があることで慣れるまでは少し見て歩くペースも低めでしたが、慣れてくると効率よく見てある事ができます。配布された地図には、お勧めの雛人形等の紹介もありますが、その他のひな人形も場所ごとに違いがあり楽しめました。
 
  村上駅にEF81−134に牽引されて、SL村上ひな街道号が入線してきました。EF81と旧客の組み合わせは、たぶん初めて見たと思うのでかなり新鮮に見えました。となりのホームに115系が入らないうちに手早く撮影を済ませて後はゆっくりと発車を待つばかり。C57に牽引された旧型客車。C57−180が現役だった頃はこんな感じで客車を引いていたのだろうと感慨にふけているともう発車の時刻となります。 
 村上市の方々に見送られて汽笛一声村上駅を後にします。ここ数年は、出張と重なり乗車できなかったので久々の乗車となりました。
 数年前に乗車した時は、12系(ばんえつ物語編成)で車内は空席が多かった気がしますが、今年は旧型客車を使用しているせいか、ほとんどの座席が埋まっていて空席はあまり見かけませんでした。沿線も、C57+旧客の姿を撮影しようと撮影地は凄い人出となっていました。旧型客車の車窓には、SLから出る煙や汽笛が混じり懐かしい雰囲気が漂います。
 中条駅では、特急いなほ号を退避します。E653系とC57の時代を越えた一瞬の並びを記録しようと大勢の方がカメラを構えていました。中条駅を出で新発田を発車すると、白新線には入らずに羽越本線をそのまま進み新津へ向かいます。曇りながら日も西に傾いているのがオレンジ色に染まった雲を見れば解ります。途中の月岡駅で交換のため運転停車して、阿賀野川を渡ると終点の新津に到着です。C57が牽引する旧型客車の夢のような旅は、夕暮れとともに静かに終わりました。

酒田から南下
 

庄内ひな街道号(酒田11:40−村上13:25)
 

日本海を見ながら
 

村上に到着
 

町屋の人形さま巡り(村上市内散策)
 

ひな飾り
 

EF81-134に引かれてSLが入線

SL村上ひな街道号(村上15:20−新津17:23)
   


■真赤な夕日に送られて長野へ
 新津から長野までは、直江津経由での帰宅となります。初めに、長岡行の普通列車に乗車します。115系S編成+N編成の5両でしたのでS編成に乗車。綺麗な夕日が旅の終盤を物語ります。各駅にこまめに停車して長岡駅に到着。長岡駅では、長野から新潟に転属した115系(元)長野車N27編成と再会しました。所属標記などは新潟仕様となっていますが、信州色は健在で新潟色との混み合わせが何とも珍しく見えました。
 長岡では改札を出て「18きっぷ」ワープ用の特急券・乗車券を購入します。今日は、指定席料金が自由席+700円ですので、だったらグリーン車(+1000円)を希望しましたが満席。仕方なく指定席の窓側を希望するも残り1席。今日は、特急北越号も混雑しているようです。再び改札を入り長岡からは、特急北越10号に乗車。485系T編成でした。最近人気のT編成に乗車できたのは良かったのですが、上越新幹線接続待ちの関係で長岡を3分遅れで発車。直江津での長野行の乗り換えが所定で5分なので少し心配です。時計ばかり気にしていて485系T編成の旅はあまり楽しめませんでした。
 直江津にも3分遅れで到着。特に放送案内もなくダッシュで5番線で、階段を下りる頃には19時59分。特急北越10号の笛の音が聞こえてきて、隣で階段を下りていたオバチャンが焦って階段を踏み外しそうになったりとこの乗り換えは厳しいですね。
 直江津からは、115系長野車6連(3連×2本)の長野行に乗車。来年の今頃は、経営分離されてJRではなくなるんですよね。こうして、直江津駅から長野行に乗る機会もだんだん残りわずかとなってきます。平日は混んでいるのでしょうが、休日の今日は車内はガラガラで115系の乗り心地を十分に楽しいムことができました。列車は、直江津を特急北越10号の接続で3分ほど遅れましたが、黒姫駅に着くころには所定の時刻に回復していて、後は長野駅を目指して淡々と進みます。終点の長野には、21時31分に到着して、今回の遠征も無事に終了しました。

新津から帰路へ
 

普通(新津17:43−長岡18:37)
 

真赤な夕日が旅の終盤を物語ります
 

長岡で元長野車(元N27編成)と再会
 

特急北越10号(長岡19:05−直江津19:55)

普通(直江津20:00−長野21:31)
    

■その他


■2014年春の「青春18きっぷ」
 今回は、3月15日に続いて2回目の使用となりました。2日連続で使ったので残りは2回です。今回は、しなの鉄道・特急北越10号は別に乗車券を購入したので、「週末パス」の方が安上がりなのですが、「青春18」は一部別に乗車券を購入しても11500円で5回使えるので、5回通しで考えるとお得なります。(次回もこう書けるように頑張ります)