3:ガタゴト日誌(旅行記) 作成日:2013年 4月12日(金) 

東日本国鉄型車両と新型新幹線の旅

2013年4月6日(土)から1夜行2日



今回の旅で乗車したメインの列車
 

 今回は、リニューアル発売された「週末パス」を利用して、信越地区と南東北地区のイベント列車に乗車しました。1日目は信越本線を彩った名車を乗り継ぎ、2日目はSL列車と時代を越えた最新の新幹線に乗車。1日目と2日目の間は寝台特急で移動と、ここ数年では一番良い出来の旅行だと思います。今回は、低気圧接近による雨・風に悩まされましたが、大きな影響もなく旅を終える事ができました。

■1日目


■まずは特急あさま号
 長野から特急あさま号で直江津へ向かいます。今回は、あえて特急あさま号を旅立ちの列車にしました。出発式も行われ、特急あさま号は長野を発車します。車内は、非常に空いていて残念です。本日は、5号車に席を確保したので189系電車の旅となります。列車は、高度を上げて黒姫駅を過ぎて、残雪が残る信越国境を越えて妙高高原でも停車。妙高高原では、妙高4号との交換が予定されていましたが、妙高4号が遅延しているため交換駅を変更して発車。列車は進み、関山駅で「妙高4号」との交換になりました。二本木を通過して、新井駅を過ぎると北陸新幹線の高架橋が見えてきて脇野田を通過します。高田を発車して、終着の直江津に到着します。
 直江津からは、すぐの長野行に乗り換えます。辛うじて座席は確保できましたので、後は115系電車に

特急あさま号出発式を見てからの旅立ち
 
揺られて長野へ戻ります。途中、交換列車が遅延した関係で心配しましたが、長野へはほぼ定刻に到着。
長野からは、戸倉行に乗り換えます。115系2両で、すでに車内はほぼ満席の状態です。何とか、空いている座席を見つけて着席。その後も、続々と乗客が増えてきて通路にまで立席の人が出る頃に長野を発車。篠ノ井でも、降りた分だけ乗ってくる状況で混雑は解消しないまま戸倉へ到着。戸倉では、軽井沢行に
乗り換えとなります。乗り換える列車も115系2両・・・。こちらは、何とか窓側に座れました。戸倉を出ると、一駅で坂城駅に到着します。

特急あさま号(長野10:10−直江津11:38)
 

普通列車(直江津11:53−長野13:29)
 

普通列車(長野13:34−戸倉14:10)

普通列車(戸倉14:13−坂城14:17)
   


■急行列車の旅を堪能して東京へ
 先行の普通列車で坂城に到着すると、間もなく169系S51編成の急行さかき号が到着します。車内は、もう発車前から座席は満席状態で立った状態で乗車する方も大勢いました。私は、辛うじて着席出来ましたが・・・。急行さかき号は、雨の坂城を発車して軽井沢へ向かいます。雨の中ですが、大勢の方が撮影していました。また、車窓の方も花々が多く見えるようになり春を感じます。小諸では、停車時間があります。ようやくゆっくりと編成写真を撮影することが出来ました。
 小諸を出ると、浅間山は悪天候で見る事は出来ませんでしたが、今日の重要な関心事はそれではありません。今日は、169系S52編成湘南色を使用した急行信州3号も運転されています。何処ですれ違うのか・・・・。中軽井沢付近ですれ違いとなりました。169系電車の湘南色同士のすれ違いなんて何十年ぶりでしょうか?。興奮冷めやらぬまま列車は、軽井沢駅に到着しました。
  
 軽井沢で、折り返し急行さかき号坂城行きになります。こちらは、初めての坂城行の急行列車となります。列車的には、復路となりますので多少混雑は解消されましたが、それでも大勢の方が乗車されていました。景色的には、窓ガラスが曇ってしまったのと悪天候で景色を楽しむと言う事はなく、ただ淡々と乗車しているだけと言った感じです。途中の上田駅で停車時間がありましたので、編成写真などを撮影できました。列車は、雨の坂城駅に定刻に到着。これで、169系S51編成の湘南色のお披露目運転は無事に終了しました。

 坂城からは、普通列車で上田へ。やってきた列車は、またもや115系2両編成。結局、今日の「しなの鉄道」では115系2両ばかり乗車しました。車内は、時間帯から混雑していました。さて、これから東京へ向かうのですが、上田でも軽井沢でも東京駅まで乗るなら同じ特急料金ですので、上田から新幹線に乗車します。普段は、長野から乗車するのですが、上田からだと混んでいる印象があるので、指定席を利用します。上田から乗車した、あさま544号は自由席も空席はありましたが、やはりE席を確保するなら指定席にして良かったかと思いました。軽井沢から安中榛名あたりまでは、本降りの雨で少し心配になりましたが、高崎を出る頃には雨も小降りになり東京駅に無事に到着しました。

急行さかき号(坂城15:00−軽井沢15:54)
 

急行さかき号(軽井沢16:20−坂城17:14)
 

普通列車(坂城17:35−上田17:46)

新幹線あさま544号(上田18:21−東京19:52)
   


■風雨と闘う特急あけぼの号
 東京駅に到着後、上野駅へ移動します。今夜は、発達した低気圧の影響で夜行列車は、全て運休となっています。これから乗車する寝台特急あけぼの号を除いて・・・。運転するのか心配でしたが、まだ山形行の夜行バスに空きがあるので、運休なら新宿へ急行すれば何とかなるだろうと上野駅へ。
 ちゃんと、発車案内には寝台特急あけぼの号の表示が出ています。運転するなら、一か八か特急あけぼの号と心中する覚悟で乗車。乗るのは8号車の「ゴロンとシート」です。何分、朝5時到着の酒田で下車しますので・・・・。秋田以北までならB寝台にしますがね。
 上野を出た寝台特急あけぼの号は、上野駅の地平ホームから出ると同時に屋根から激しい雨の音が・・・。本日は、上席ですので雨が屋根に当たる音がよく聞こえます。大丈夫なのか。と、心配になりますが、心配しても仕方ないので、上野で買った「おつまみ」「弁当」「ビール」「ハイボール」などで、静かに1人宴会をして過します。
 
 少し寝て気がつくと、何処かの駅に停車中です。何か、ホームを新しくずらしたような感じがある見覚えのある駅です。土樽駅に止まっているようです・・・。どれぐらいと止まっていたかは不明ですが、しばらくして列車は動き始めました。上越国境を越えて列車は長岡へ。ここで機関車を交換します。10分ぐらい遅れて到着したようですが、長岡駅の発車は時間通りでした。安心して寝て起きると・・・。構内の照明に照らされて見えたのは、SLばんえつ物語号の12系客車・・・。完全に新津で止まってしまいました。2時55分に新津を発車。ただ、強風の影響で速度を落として運転の事。列車は、非常にゆっくりとした速度で進みます。このペースだと、SL湯けむりDC号に間に合う新庄行に乗るのは無理かもしれないという、心配と言うか。諦めと言うか。
 それでも、新発田を過ぎると列車は、速度を回復して羽越本線を北上します。村上では、約1時間の遅れとなりました。そして、なんと上野行の特急あけぼの号が停車してました。村上からも、ゴロンとシートには乗客がありました。その後は、遅れている貨物列車を退避させて、特急あけぼの号は良いペースで北上してゆきます。これは、ひょっとすると・・・。と言う事で、余目駅に到着して下車。時間は、約1時間遅れの5時40分。新庄行の普通列車に間に合った。ということで、風雨と闘いながら進んできた特急あけぼの号を見送り陸羽西線のホームへ移動。

上野駅に入線する特急あけぼの号
 

寝台特急あけぼの号(上野21:15−余目4:48)
                   ※強風遅延:余目5:40 

夜明けの寝台

本日は、余目で緊急下車
   

■2日目


■陸羽東線SL列車の旅
 余目から新庄行の普通列車で新庄へ向かいます。車内は、空いていて余裕で座席を確保できました。列車は、残雪を見ながら進み新庄へ向かいます。車内は、空いていてとても快適でした。
 新庄駅に到着すると、すでにC11が煙を上げて待機状態。これで、本日の運転は確定ですので一安心です。
 汽笛一声、新庄を発車したSL湯けむりDC号は小牛田を目指して陸羽東線を進みます。車内には空席が多くありました。車窓は、まだ残雪が多く残っています。随所で、力強い汽笛を響かせながら列車は進み、鳴子温泉では1時間8分停車します。さっそく、乗り鉄の知人から聞いた弁当を購入に駅前へ。無事に購入して駅の待合室で食べようとすると、地元の方が豚汁をわざわざ運んで持ってきてくださいました。その後、弁当を食べながら地元の方の踊りを見たり、SLを撮影したりしてしていると停車時間もあっという間に過ぎてゆきます。鳴子温泉は、SL以外でも観光客へのもてなしが大変良いので、いつかは泊ってみたいと思います。
 鳴子温泉を出ると、鳴子御殿湯・岩出山と停車してゆきます。ここまでは、何とか天気は持ったのですが、西古川からは雨が降りだしました。古川で少々停車して、列車は最後のラストスパートをかけます。前回乗車した際は12系客車でしたので、今回は初めて旧型客車で陸羽東線を走破した事になります。列車は、小雨降る小牛田に定刻に到着しました。 
 小牛田からは、普通列車で仙台へ移動します。本来なら松島に立ち寄りたいところですが、あいにくの雨模様で断念して直接仙台駅へ。

普通列車(余目6:10−新庄7:11)
 

待機中のC11形蒸気機関車
 

SLゆけむりDC号出発式
 

SLゆけむりDC号(新庄8:47−小牛田12:51)
 

小牛田駅に到着

普通列車(小牛田13:37−仙台14:23)
   


■スーパーこまち号で帰路へ
 仙台では、仙石線の一部区間を乗車したり、土産物を購入して時間を過ごし、スーパーこまち12号に乗車します。仙台からの乗客も多く、乗車した17号車も仙台でほとんどの乗客が入れ替わりました。この列車の窓側にはコンセントがありますので、すぐに充電を始めます。その後、まだ新車の香りが漂う車内を見ると見事に満席です。座席は、稲穂を思わせる黄金色で、通路はあぜ道を連想させるデザイン、客室ドアの下部には稲穂がデザインされています。仙台から大宮までは、「はやて」だと1時間17分前後ですが、スーパーこまち号(はやぶさ号)は、1時間10分で大宮まで走り抜けます。一部区間は、時速300キロで運転します。仙台を出て、福島・郡山・宇都宮とあれよあれよと通過してゆきます。車内販売で、お茶を購入して寛いでいるともう大宮です。長野新幹線は大宮で乗り換えとなりますが、本日は大盤振る舞いで東京まで特急券を購入してあります。大宮で半分ぐらいの乗客が降りて、隣の人も移動してゆったりと乗り心地を楽しむ事が出来ます。夕暮れせまる東京駅には、18時08分に到着。
 
 東京駅から、やまびこ217号に乗車します。この列車は、先ほど乗車した「はやぶさ・スーパーこまち12号」の折り返しで仙台行です。白石蔵王を通過する以外は各駅に停車する列車です。こちらは、E5系にも自由席がありますし、E6系側はグリーン車以外は全車自由席です。今日は、日曜日でE6系側までわざわざ歩いてくる乗客もなく空いています。東京では、12分の間にトラブル防止のために改札を出て、再度改札を入り直してから撮影と忙しかったですが、反対に考えれば暇になる時間がなくちょうど良い時間でした。東京から大宮までE6系新幹線の乗り心地を楽しみ、大宮から5分後ろを走ってくる長野新幹線あさま541号に乗車します。この列車に乗車すれば、もう長野まで運ばれるだけで心配はありません。途中、強風で東北新幹線運転見合わせの一報が入りました。やはり、今回の遠征は綱渡りだったと感じつつ終着長野に到着。
 
 今回は、発達した低気圧の影響で旅行行程の変更も心配されましたが、幸い軽微な変更(余目−酒田間の非乗車)で済んで何よりでした。次回は、安定した天候の時に遠征したいですね。
 

仙石線を1区間だけ乗車(仙台−あおば通)
 

新幹線スーパーこまち12号(仙台16:32−東京18:08)
 

E6系普通車車内(やまびこ217号)
 

新幹線やまびこ217号(東京18:20−大宮18:45)

新幹線あさま541号(大宮18:50−東京20:13)
   

■その他


■今回使用した乗車券
今回の遠征は、新幹線・特急・しなの鉄道・長野電鉄を利用するため「週末パス」を使用しました。3月まで発売されていた「ウィークエンドパス」とほぼ同じ効力です。何が変ったのかと言うと、当日の発売は不可になりました。この企画乗車券を利用したい際には、利用する前日までに購入する必要がります。
 今回も、「長野電鉄」と「しなの鉄道」を利用したので大変な節約になりました。また、別料金で新幹線・特急・急行が利用できるのも便利です。区間を選べば、かなり割安で特急料金を抑えることもできます。