3:ガタゴト日誌(旅行記) 作成日:2012年 9月11日(火) 

リバイバル特急とトロッコ列車の旅

2012年9月8日(土)から1夜行2日 



今回乗車したメイン列車
  

 JR東日本の夏の臨時列車と「しなの鉄道」発足15周年を記念して、同じ日に特急そよかぜ号が設定されました。今回は、ウィークエンドパスを利用して「特急そよかぜ号」と上越線で運転される「風っこ」、間もなく引退するE1系新幹線初代Maxの乗り収め等を1回で行う密度の濃い旅を計画しました。

■1日目


■新デザインの特急電車で旅立ち
 今回の旅立ちは、地元須坂駅から発車する、2100系E2編成の新デザイン(長電色)の初列車から始まります。この車両は、1000系「ゆけむり」の運用を代走するので、須坂駅9:59発と大変余裕をもった時間で自宅を出発出来ました。
 なんと、今回は知人の方が個室券を確保されたようで、ご一緒させていただける事になりました。須坂→長野という短時間ですが、個室車両で移動できるなんてとても贅沢な事です。須坂を出て長野駅まで、A特急ですので僅かな時間ですが、静かな室内で豪華な座席に座り豪華な移動が出来ました。今回は、外板塗装が変わっただけで、車内については特に大きな変化はありません。須坂駅から18分、途中の権堂駅で発車ベルが鳴るサプライズも楽しみ長野駅に到着しました。

A特急(須坂9:59−長野10:17)

須坂→長野を個室で移動
   
■特急そよかぜ号で大宮へ
 長野駅到着後は、普通列車で上田駅に移動します。ウィークエンドパスは、しなの鉄道も別料金なしで移動できるので便利でお得です。
 さて、上田駅に軽井沢からの特急そよかぜ号が到着しました。車内は、窓側がちょうど埋まる前後の乗車率でした。現行の運用だと、しなの鉄道線内で上り列車(軽井沢方面)で189系に乗車できるのは戸倉までですので、上田から軽井沢方面の乗車は大変貴重です。189系から見る沿線景色は、在りし日の特急あさま号を思い出させます。列車は、小諸を過ぎて浅間山の麓を走るのですが・・・。本日は、あいにく雲の中で見ることはできませんでした。浅間山を見ながらの189系電車の旅は次回に持ち越しになりました。特急そよかぜ号は、初秋の森を抜けて中軽井沢に停車。中軽井沢を出ると新幹線の線路が並走して軽井沢に到着しました。
 
 軽井沢→横川間をJRバス碓氷線で移動すれば、しなの鉄道とJR東日本両方の特急そよかぜ号の乗り継ぎが出来ました。(上下両方とも)
 軽井沢から横川行は、めがね橋経由の臨時便です。特急そよかぜ号の乗り継ぎ客も大勢いましたので、バス1台では積み残しが発生・・・。急遽、バス2台に増車されました。旧道経由ですので、旧信越本線に沿って峠を下る事になり、鉄道時代を偲びながらのバス移動となりました。でも、何か今回は疲れました。
 
 横川からは、再び特急そよかぜ号の旅が始まります。入線から発車まで10分。手早く撮影を進め車内に入ります。185系200番台に乗車するのは久しぶりです。乗車率は、空席が多く残念ですが・・・。横川を発車した特急そよかぜ号は、信越本線を上野へ向けて走行します。列車は西日の射す信越本線を快調に進み高崎に到着。高崎では、鉄道イベントがあった関係で乗車が増えました。高崎からは高崎線を進みます。沿線には、この列車を撮影に来た方が大勢います。185系200番台の「そよかぜ」の旅を大宮まで楽しみました。

しなの鉄道(長野10:36−上田11:17)
 

特急そよかぜ号(上田11:47−軽井沢12:23)
 
 
特急そよかぜ号方向幕
 

JRバス碓氷線(軽井沢12:50−横川13:32)
 

特急そよかぜ号(横川14:46−大宮16:15)

大宮で下車
   
■鉄道博物館にて懐かしい光景

鉄道博物館を見学
 
 今回、大宮で降りたのは、「ランチトレイン」として展示・使用されている183系(先頭車)・189系(中間車)の元C4編成4両が目当てです。今年の4月下旬からヘッドマークが「あさま」「とき」に変更されています。今年は、上越新幹線開業30周年と長野新幹線開業15周年が重なる節目となるため変更されたものと思われます。
 183系とか窓が大きいとか、窓周りの帯が太いとか異なる点はありますが、素直に「あさま」マーク(しかも「L」付き)を出していただいた事は感謝したいです。
 閉館時間ギリギリまで、鉄道博物館ですごしました。

D51が迎えます
 

本日の目的はここ
 

懐かしいです

「L」マークも付いてます
   
■東京にて

京浜東北線(大宮18:21−東京19:09)
 
 大宮から東京駅までは、京浜東北線で移動します。時間はかかりますが、乗り換えいらずで空いていて快適に東京駅まで移動できました。
 
 東京駅では、まだ復元工事中ですが、久しぶりに赤レンガの駅舎を見る事が出来ました。今度来るときには立派な姿を見る事が出来るでしょう。その後、久しぶりに東京駅構内で夕食をとります。

 山手線で北の玄関口上野駅へ移動します。ここでも駅舎の写真を撮影します。そして、13番線ホームへ移動します。

復元工事も最終段階の東京駅

北の玄関上野駅
   


■寝台特急あけぼの号で北上

寝台特急あけぼの号(上野21:15−酒田5:00)
 
 上野駅からは、寝台特急あけぼの号で酒田へ向かいます。今や数少ない寝台特急・・・。あけぼの号が東北へ向かう唯一の寝台特急となりました。
 久しぶりに寝台特急あけぼの号に乗車するので少々緊張します。とはいえ、酒田(5:00着)までの乗車ですので、ゴロンとシートを選択。本日は、全寝台が満席という大盛況ぶりです。
 EF64-1053に牽引され上野を発ったと同時に、1人宴会を開始。熊谷を過ぎた頃には寝たには寝たのですが、あまり寝ることも出来ずに車窓の夜空が、だんだんと白く明けて来た頃に酒田駅に到着しました。

貴重な寝台特急の旅
 

酒田までですので「ゴロンとシート」利用
 

寝台列車での夜明け

酒田に到着
   

■2日目


■引退間近の初代Max最後の乗車
 酒田駅からは、特急いなほ2号で新潟へ戻ります。本日は、485系3000番台のリニューアル編成です。夜明けの酒田を出発して列車は新潟へ向かいます。途中日本海を見ながら列車は西へ向かっていったのですが・・・。寝台特急あけぼの号で寝られなかった分、爆睡してしまい気が付いたら新発田駅を発車するあたりでしたとさ。終点の新潟には、定刻の7:49に到着しました。
 
 新潟からは、9月28日に定期運用を終了するE1系新幹線(初代Max)を使用するMaxとき310号に乗車します。もうこれでE1系新幹線に乗車する事は無いでしょう。2階席の指定席を奮発して、最後のE1系新幹線の乗り心地を楽しみました。車内は、越後湯沢までは空いていましたが、越後湯沢からは混雑したようです。私は、越後湯沢で下車しました。

特急いなほ2号(酒田5:42−新潟7:49)
 

日本海を見ながら西へ
 

Maxとき310号(新潟7:59−越後湯沢8:48)
 

9月のダイヤ改正でE1系は定期運用から撤退
 

2階指定席に乗車

米処の新潟を後にします
   
■上越国境トロッコ風列車の旅
 越後湯沢駅から「風っこループ2号」に乗車します。この列車だけ、窓側の指定が取れましたので「風っこ」の旅が楽しめそうです。但し、後ろ向きの席ですが・・・。首都圏色のキハ47が先頭で「風っこループ2号」が入線してきました。運転時間帯が早いのか、車内も1ボックスに2人程度と空いています。乗車を楽しむなら2号が狙い目のようです。越後湯沢駅を発車した、「風っこループ2号」は初秋の上越線を水上へ向かいます。列車は、淡々と進みついにトンネルに入りました。寒い。この一言に尽きます。進行方向と逆で良かったです。列車は、トンネルをゆっくりと進み土合駅に少々停車します。土合駅を出るとしばらくして、ループ線の下に次の停車駅となる湯檜曽駅が見えてきます。乗客の方々は一斉に進行方向右側にくぎ付けになりますが、左側には湯檜曽駅の旧駅跡もあります。列車はトンネルを通過して湯檜曽駅へ。ここで数分停車して先ほど通過した線路を見る事が出来ます。
 湯檜曽駅も発車の時刻となり乗客も車内に戻りましたが、なかなか発車しません。ようやく発車したかと思えば緊急停止しました。警告灯が云々という話声は聞こえましたが、急停車の原因等は放送されないまま運転を再開し終点の水上に到着しました。関東側の水上は暑いですね。
 
  水上からは、折り返しとなる快速風っこもぐら号に乗車します。SLみなかみ号からのすぐの接続となっていますが、まぁ乗り換えがそんなに早く終わるわけもなく、乗り換え終了を待って数分遅れで出発。列車は、トンネル内(入口あたりですが)の湯檜曽駅に停車します。こちらはすぐの発車となります。そしてトンネルを延々と走るうちに控車には大勢の子連れが移ってきました。そうこうしていると、列車はモグラ駅で有名な土合に到着。ここでしばらく停車します。急げば地上まで行かれそうですが、トンネル駅内をぶらぶらして時間をつぶします。それにしても首都圏色のキハ47が土合に停車しているとか不思議な光景です。列車は、再びトンネルを延々と走行して湯沢側に出ました。一気に暖かくなりましたが、水上側の暑さはありませんでした。ゆっくりと初秋の上越線を走り越後湯沢に到着しました。
 
 再び越後湯沢から快速風っこループ4号で水上へ向かいます。今度も、座席指定は通路側ですのでキハ47の控車に乗車します。列車は、上越線を進みいよいよトンネル区間に入ります。列車がトンネル区間に入ると、控車の方が乗車率が高くようです。列車は、土合駅で少々停車します。土合駅を出ると、しばらくしてループ線の下に今度停車する湯檜曽駅が見えます。長いトンネルを延々と通過しますが、なにしろトンネルですのでループしているような感覚もなく湯檜曽駅に到着。やはり、気温が全然違いますね。湯檜曽駅を発車すると、終点の水上に到着します。

風っこループ2号(越後湯沢10:00−水上11:19)
 

「風っこ」で上越国境の旅
 

上越線をトロッコ列車の旅
 

水上に到着
 

風っこもぐら号(水上12:10−越後湯沢13:26)
 

トンネル駅の土合駅で停車
 

風っこループ4号(越後湯沢14:30−水上15:02)

土合駅(地上)
   
■SL列車と新幹線あさま号で旅の締めくくり
 本日は、快速風っこループ4号からの乗り継ぎで、SLみなかみ号に乗車して高崎へ向かいます。私が、SLみなかみ号に乗車する日はD51の牽引が多いのですが、本日はC61が牽引します。写真撮影を終えて車内へ、今日は1号車ですのでC61の真後ろです。偶然にも知人の方と同じボックスで乗車することになりました。汽笛一声、水上を発車した快速SLみなかみ号は、高崎へ向けて進みます。基本的には山を降りるので、あまり煙なども期待できませんが汽笛だけはSLの真後ろの客車ですので、迫力ある音を楽しめました。車内では、知人の方と1杯やりながら乗車したので高崎まであっと言う間に到着しました。普通なら到着後すぐに機関車を切り離しますが、本日はやや時間ありましたので高崎でも撮影は出来ました。
 
 高崎からは、新幹線あさま535号で長野へ戻ります。SLから新幹線への乗り継ぎは、技術の進歩を肌で感じる事が出来ます。本日も、8号車のいつもの席を席番指定で購入しました。高崎からE2系新幹線あさま号に乗車して、碓氷峠を越えて夕暮れの車窓を見ながら今回の旅を思い返していると、車窓はもう夜景になっています。日暮れが早くなりました。新幹線に1時間も乗ることなく長野駅に到着。
 
 長野駅から長野電鉄の普通列車に揺られて須坂駅には19:09に到着しました。翌日の出勤も考えれば、ちょうど良い時間帯に須坂駅に戻ってきたのではないでしょうか。今回の旅も無事に終わる事が出来て何より。次回は、温泉や観光も入れたいですね。いつも言うだけですが・・・。

キハ47と並ぶC61型蒸気機関車
 

SLみなかみ号(水上15:30−高崎17:20)
 

高崎で長野新幹線に乗り換え
 

あさま535号(高崎17:35−長野18:29)
 

長野新幹線から見る夕暮れ

長野電鉄(長野18:41−須坂19:09)
   

■その他


■今回の乗車券
 今回の遠征は、新幹線・特急をフルに利用するため「ウィークエンドパス」を利用しました。もう何回も書きますが、このパスで「長野電鉄」と「しなの鉄道」に乗車できる事が強みです。
 今回も、「長野電鉄」と「しなの鉄道」を利用したので大変な節約になりました。また、別料金で新幹線・特急・急行が利用できるのも便利です。区間を選べば、かなり割安で特急料金を抑えることもできます。