3:ガタゴト日誌(旅行記) 作成日:2012年 8月8日(水) 

SL列車とイベント列車の旅

2012年8月4日(土)から1夜行2日 


高崎駅に停車中の快速EL&SLみなかみ号
 

 夏休みという事で、久々に「ウィークエンドパス」で旅に出ました。「青春18きっぷ」でも大丈夫そうな行程でしたが、いろいろ別料金を吟味するとウィークエンドパスの方が安上がりになりました。ただ、基本的には普通列車と快速列車での移動に重点を置きました。
 今回は、JR東日本所有の2種類のSLが牽引する12系客車の旅を楽しみました。

■1日目


■寄り道しながら高崎へ
 久しぶりのウィークエンドパスを利用した遠征に出かけます。初日は、しなの鉄道のイベント列車を堪能して午後はEL&SLみなかみ号で首都圏を目指します。
 まずは、篠ノ井から急行リバイバル信州号に乗車するため、普通列車で篠ノ井へ向かいます。169系電車が信越本線へ乗り入れが出来なくなったため篠ノ井駅始発での運転になります。しなの鉄道車の115系に揺られて篠ノ井に到着すると、すでに湘南色の169系が2番線に停車しています。
 
 撮影を終えて車内に入る頃には発車時刻です。時間帯が良くないのか車内は空いていてゆっくりと169系の旅が楽しめます。完全に「しなの鉄道」の線路内に入った時点で、急行券の発売が始まりました。乗客があまり多くないのでスムーズに販売が進み、急行券の発売が終わると同時に乗車証の配布がありました。列車の方は、上田からの乗車がありましたが、やはり小諸での降車が多かったですね。その後は、浅間山も辛うじて見ることが出来て軽井沢に到着。
 
 軽井沢からは、快速なつまち1号で小諸へ向かいます。本日から運転を開始した「あの夏で待っている」のラッピング車両です。往路は乗車しませんでしたが、復路は小諸まで乗車します。鉄道ファンよりアニメファンの方が多かったように思います。各自、思い思いのキャラのタペストリの前や撮影に歩き回る人が多かったので、座席は空いていて進行方向に座れました。このアニメは、実際に見ていたので乗って損はありませんでした。
 
 小諸からは、時間のパズルを組み立てる要領で水上へ移動します。小諸か小海線で佐久平へ向かいます。車内は、「なつまち1号」からの乗り換え客で混んでいてようやくロングシートに座れました。佐久平駅は、「なつまち」のアニメ中で“おねいちゃんさん”が新幹線で旅立つシーンで駅舎・ホームが登場したので、そちらの見学が多かったようですね。佐久平からは、新幹線あさま524号で高崎へ向かいます。初めて佐久平から上りの新幹線に乗りました。高崎までなので自由席にしましたが、当然ながら通路側席。でも、軽井沢から窓側に座れました。この時間帯の新幹線(上りは、軽井沢での降車が多く驚きました。高崎からは、107系の普通列車に揺られてSLの待つ水上へ向かいます。

普通(長野8:43−篠ノ井8:55)
 

リバイバル信州(篠ノ井9:15−軽井沢10:17)
 

なつまち1号(軽井沢11:30−小諸11:51)
 

普通(小諸12:06−佐久平12:21)
 

あさま524号(佐久平12:33−高崎12:59)

普通(高崎13:31−水上14:39)
   


■12系客車で都心を縦断
 水上発大船行の「EL&SLみなかみ」の設定は、本日一日限りですので注目が集まります。 6両編成の12系客車にほぼ満席の乗客を乗せて、D51-498号機が牽引するEL&SLみなかみ号は定刻に発車しました。進行方向の座席を確保できたのは奇跡ですが、残念ながら左側の席です。
 高崎までのD51牽引の乗車を楽しみ、列車名の通り高崎で機関車を交換します。高崎を発車した列車は、EF60−19が牽引します。夕闇せまる高崎線をEF60は快調に進みます。日が沈むのも早くなって、大宮では薄暗い中を5分停車を利用して撮影します。大宮からは、湘南新宿ラインに入り列車は進みます。夜の都心を12系客車で縦断するとは大変貴重な体験です。
 新宿で、結構な数の乗客を降ろして列車は大崎から横須賀線に入ります。基本的に通過列車の待ち合わせはありませんので、それなりの速度で進み横浜へ。さすがに横浜では4割くらいの降車がありました。横浜を出るとラストスパートで運転して大船駅に到着。結構前よりに停車しましたが撮影だけは出来ました。乗車時間は5時間14分・・・。乗ってしまえばあっという間でした。
 
 大船到着後は、東京経由で新宿へ移動します。湘南新宿ラインは混雑しているという理由のほかに、お上りさんの田舎者ですので、東京駅を経由しないと気が済まないという訳の分らぬ慣習が学生時代からありまして・・・。で、やってきた東京行きはE233系でした。しかも、進行方向のボックスに座れました。東海道本線でE233系に乗車するのは初めてです。進行方向のボックスに座れてよかったですよ。E233系にゆられて東京駅へ。東京駅を経由したので気が済んだ。という事で中央線ホームへ。先発の列車を逃せば余裕の着席です。中央線快速電車で新宿へ。いや〜遠回りでしたが良かったですよ。
 
 新宿からは、今宵の宿となる快速ムーンライトえちご号に乗車します。再び国鉄色の485系が使用されるようになりました。485系で新潟へ向かうのも久しぶりです。列車は、満席の盛況で新潟へ向かいます。途中、熊谷を過ぎたあたりから爆睡して新津まで寝てしまったとか・・・。そろそろ高崎かなと、目を開けてみると新津駅でトワイライトが停車して驚きました。

EL&SLみなかみ号(水上15:30−大船20:44)
 

EL&SLみなかみ号は高崎からEF60-19が牽引
 

普通(大船21:08−東京21:51)
 

E233系のボックス確保
 

中央線快速(東京22:01−新宿22:16)

ムーンライトえちご号(新宿23:10−新潟4:51)
   

■2日目


■SLと21世紀の超特急の共演
 2日目は、SLばんえつ物語号の乗車がメインになります。その前に、時間調整で快速で新発田へ。新発田から羽越本線で新津まで気動車の旅を楽しみます。早朝の普通列車は乗客も少なく、キハ47のエンジン音を存分に楽しむことが出来ました。新津から普通列車で新潟へ。磐越西線からの列車ですので、キハ110+キハE130+キハ110の3両編成でした。思いがけず、気動車同士の乗り継ぎとなりました。
 新潟では、スマホの乾電池用充電器を探しましたが、ドコモ用がなぜか綺麗に売り切れ・・・。万代まで探しい行きましたが売り切れ。電池容量が心配される中を新潟駅へ。
 
 新潟駅からは、毎年恒例のSLばんえつ物語号に乗車します。最近、乗車率の低下が心配される声が届きましたが、本日は満席の盛況です。ここ数年は、4月・5月の乗客の少なめな時期に乗車していたので、夏休みに乗車するのは久しぶりです。真夏の磐越西線をSLばんえつ物語号は快調に進みます。天気にも恵まれて景色も美しいです。おまけにビールも進む・・・。おつまみ付きの「エチゴビール」2本、生ビール1杯、SLばんえつ物語ビール1本と飲み干しました。いや〜真夏のSL列車で飲むビールは良いですね。
 列車は、阿賀野川に沿って順調に進みます。早くも咲花から下車が始まります。その後、停車駅後に乗降がありますので、今日は区間乗車が多いようです。列車は野沢駅を出ると、坂を一気に下り喜多方に停車します。さすがに大勢の方が下車しましたが、かわりに乗ってくる方も多く驚きました。列車は、夏の会津盆地を快調に進み、定刻に会津若松に到着しました。
 
 会津若松から快速あいづライナー4号に乗車します。485系の東武直通編成が役割を終えて会津に戻ってきました。車内は、快速の自由席でこの設備・・・。と、思わせる特急列車顔負けの広いシートピッチにゆったりしたリクライニングシートです。当然ながら人気が高くすぐに満席となりました。会津若松を出た列車は、自動車学校付近で急停車。車両トラブルで当分停車の放送で心配しましたが、10分ほどで運転を再開しました。この後は、冷房を切って送風にしていたのか暑い暑い。郡山に着くと、心地よい風にあたることが出来ました。なお、郡山には8分遅延で到着し新幹線つばさ86号は接続を切られました。この関係で、後続のMaxやまびこ・つばさ144号が大混雑となり、E4系乗車をあきらめて郡山始発の新幹線なすの276号に乗車します。
 
 新幹線なすの276号は、E5系+E3系の16両編成です。当然ながらE5系に人気が集中します。私も2号車に並んで座席を確保。すぐに、スマホのバッテリ充電を開始。E5系はコンセントがあるので助かります。西日を浴びてE5系新幹線は、東京へ向けて走行します。21世紀の超特急とTVコマーシャルで放送されたE5系も「なすの」に使用されるようになりました。それでも、ゆったりした座席は乗り得です。車内は、ガラガラだったのですが、那須塩原から混雑が始まり宇都宮で満席、小山から立席多数という乗車率になりました。小山からの乗車が多かったのが予想外でした。
 
 大宮からは、長野新幹線で帰路につきます。この時間帯の自由席は座れないだろうと予想して指定を用意しましたが、今日は臨時あさま579号が運転されるようで急いで乗車変更しました。いつもの8号車のA席側が空いていて何よりでした。他の号車は、それなりに乗っていたようですが、8号車は空いていて3席分をゆったりと利用できました。「あさま」に乗車してしまえば旅も終盤です。トンネル抜けて長野市街地に入ると、久々の2日がかりの遠征も無事に終了しました。
 

快速(新潟4:51−新発田5:19)
 

普通(新発田6:06−新津6:41)
 

普通(新津6:52−新潟7:12)
 

SLばんえつ物語号(新潟9:43−会津若松13:31)
 

あいづライナー4号(会津若松14:14−郡山15:17)
 

なすの276号(郡山16:05−大宮17:18)
 

E5系「なすの号」で大宮へ
 

あさま579号(大宮17:30−長野18:46)
 
  ※あいづライナー4号遅延あり郡山8分遅延

■その他


■ウィークエンドパス
 今回の旅は、当初は「青春18きっぷ」を使用する予定でしたが、自宅(須坂)〜長野の長野電鉄往復と篠ノ井〜軽井沢・軽井沢〜小諸の「しなの鉄道」・新幹線ワープ(佐久平〜高崎)を考えると、乗車券部分だけで「ウィークエンドパス」の方が安いので、迷わずにこちらを利用しました。
 ウィークエンドパスは、一部の私鉄・第3セクターも利用できるので、上手く使えば大変お得かと思います。