3:ガタゴト日誌(旅行記)
   2011年夏「青春18きっぷの旅」B 作成日:2011年 9月13日(火) 

SL列車で行く上越線トロッコ風列車の旅

2011年9月9日(金)から1夜行2日 



今回乗車したメインの車両
  

 2011年夏の「青春18きっぷ」の旅。最終回は、初めて「青春18きっぷ」1回分を購入して、すべての旅行を1夜行2日にしてみました。
 当初は、9月3日・4日で上越線・東海方面(ムーンライトながら号乗車)を予定していましたが、台風の影響で上越線が不通になったのと、東海地方の台風の影響を考慮して中止して、「青春18きっぷ」最終となる9月9日・10日で行いました。

■1日目【9月 9日(金)】


■まずは糸魚川へ
 9月9日、金曜日ですが代休を確保して「青春18きっぷ」の旅に出ます。平日に旅に出るのも久しぶりです。何か不思議な感じです。
 長野から189系「妙高5号」で直江津へ向かいます。189系N102編成で旅立つと言う素晴らしい「午後の旅立ち」です。この時間帯の列車は、空いているかと思いきや結構混んでいて驚きました。特急時代の「あさま号」の雰囲気を楽しんでいると直江津まではすぐです。やはり、189系だと体感時間も短く感じるようです。今年の「青春18きっぷ」(夏)は、往路は全部直江津経由となりました。

妙高5号(長野12:45−直江津14:17)
 
 直江津からは、普通列車で糸魚川へ向かいます。時間調整と「5489」で予約した指定券の引き取りに向かいます。今回はちょうど、引き取りに行かれるので「5489」で指定を確保できて幸運でした。
 直江津からの普通列車は、クモハ413-4+モハ412-3+クハ455-701の3両編成。もちろん、クハ455−701に席を確保しました。直江津を出て谷浜に近づくと日本海が見えてきて、これぞ夏の「青春18きっぷ」という車窓が続きます。日本海を眺めていると、室内灯が消えて交流区間に入ると糸魚川に到着します。
 糸魚川で、「5489」で予約した指定券を引き取りしばらく待合室で待ちます。

普通列車(直江津14:51−糸魚川15:12)
 

日本海を見ながら西へ
 

糸魚川の手前で電源切り替え

糸魚川に到着
   


■急行型・特急型電車を乗り継ぎ村上へ
 糸魚川でしばらく待ち、直江津行に乗車します。ボックス席の多い455系3両でしたが、下校時間にぶつかって列車は大混雑。それでも、学生のボックスに席をとります。予想は的中、ほとんどの学生は筒石駅までに降車しました。私も筒石から1ボックス占領して直江津まで、ゆったりと急行型電車の旅を楽しめました。
 
 直江津からは、快速くびき野5号に乗車します。不要な指定券を乗車変更して確保したのですが、指定は必要なかったかも・・・。6号車はガラガラでした。3号車から4号車付近はそれなりに混んでいましたが・・。1号車の指定された席に行くと、指定を持っていない乗客が座っているし・・・。排除して、指定された席に陣取ります。日没も早くなり、薄曇りながら夕暮れの日本海を見ながら列車は北上してゆきます。
 長岡からは、通勤時間帯に入り大混雑となりました。ただ、指定席は別世界で余裕があります。直江津での「指定は必要なかった」発言は撤回。列車は、夜の信越本線を快調に飛ばし新潟に到着。
 
 新潟からは、らくらくトレイン村上号に乗車します。早く言えば時間調整です。前回の乗車が、ムーンライトえちご号との共通運用時代で久々の乗車となります。やってきたのは、485系3000番台。時代も代わったものです。今日は金曜日ですので、新発田まで多少混雑しましたが、相席になることはなく村上に到着しました。
 村上からは、折り返しの快速に乗車します。485系3000番台の快速は贅沢ですね。村上発車時は、ガラガラでしたが新発田での乗車があり、そこそこの乗車率で新潟に到着。新潟で遅めの夕食を食べてしばらく改札の外で休憩します。

普通(糸魚川16:18−直江津16:56)
 

快速くびき野5号(直江津17:31−新潟19:29)
 

らくらくトレイン村上(新潟20:03−村上20:57)
 

村上に到着
 

快速(村上21:18−新潟22:12)

帰路の快速は貸し切り状態
   


■183系夜行列車で新宿へ

ムーンライトえちご号(新潟23:26−新宿5:10)
 新潟からは、ムーンライトえちご号で新宿へ向かいます。183系幕張車6連で簡易リクライニングシートで減光はありません。
 「青春18きっぷ」の乗客で、大変混雑しています。指定席は満席の放送が繰り返し流れています。183系に揺られて長岡に着くと、思ったより乗車が多く満席になりました。
 それにしても、簡易リクライニングシートで相席は疲れますね。リクライニング時に、座面が前に出るので楽なんですが・・・。結局、寝られたのは高崎から大宮手前の放送まででした。新宿には、定刻の到着で一安心でした。
   


■2日目【9月10日(土)】


■新宿から大船へ速やかに移動

中央線(新宿5:13−東京5:32)
 
 新宿から大船へ急ぎます。余裕時間はありません。「三つ子の魂百まで」との言葉ではないですが、急行アルプス号でも、快速ムーンライトえちご号でも、新宿での乗り換えは、13番線の中央緩行線と習慣がついているので、今回も14番線の山手線(内)ではなく中央線に乗ってしまった・・・。でも、5:13の発車だから大丈夫でしょう。でも、内心は東京に着くまでヒヤヒヤでした。
 東京からは、品川から乗車予定の沼津行に無事に乗車。グリーン車で快適に移動します。やっぱり、グリーンは払いますが、夜行疲れの体には楽です。グリーン車は。朝の東海道本線を大船まで、ゆっくりした時間を過ごせました。

東海道線5:46−大船6:29

快適なグリーン車で移動
   


■EL&SLみなかみ号で12系ロングラン乗車
 大船からは、EL&SLみなかみ号に乗車します。朝の東海道本線を進むので、気分的にはブルートレインに乗っているような気分にはなりますね。横浜からの乗車は多くほとんどの席が一気に埋まりました。横浜を出ると、横須賀線を走り都心へ向かいます。多摩川を渡り、東京総合車両センターをチラッと見ると列車は、大崎駅を通過しています。ここから山手線に沿って湘南新宿ライン(山手貨物線)を走り、都心を北へ縦断します。決して速く走っているわけではないのですが、停車駅の多い山手線をどんどん追い越してゆきます。
 新宿では、少々停車します。ホームの端に止まりましたが、順序良く撮影したので思ったほどのトラブルもなく駅意の方もホッとしていました。新宿で、ほぼ満席となり列車は北上します。当初は、運転停車かと思われた池袋も通過して、列車は駒込から一気にカーブして進み上中里駅を通過。12系客車での都心縦断という貴重な体験が終わりました。 
 
 高崎からは、D51蒸気機関車に交換して汽笛一斉、高崎を発車します。列車は、のんびりと上越線を北上して新前橋で5分ほど停車。新前橋を出ると、沿線の稲も順調に育ち、まもなく実りの秋がやってきます。車内は、肝心のD51の牽引なのですが、少々長時間で疲れたのか、幾分静かな雰囲気になりました。渋川ではしばらく停車します。乗車した号車が6号車でしたので、サッサと先頭へ行って撮影後は、車内でのんびりと過ごします。ホームでは、地元の売店が出店していて冷凍されたパイナップルが100円と言う特価で販売されていたので、それを食べながら静かな12系の客車の雰囲気を楽しみます。
 列車は、大船から5時間14分で水上に着きました。乗ってしまえば長時間には感じられませんでした。普通なら終着駅の余韻を・・・。と、ゆきたいところですが、乗り継ぎの「風っこもぐら」号の発車が3分後。駅の放送案内にせかされて、慌ただしい12系客車のロングラン乗車の終わりとなりました。
 ■EL&SLみなかみ号は、乗車記で詳しく公開しています。  

EL&SLみなかみ号(大船6:53−水上12:07)
 

12系で都心を縦断
 

高崎からはD51が牽引

初秋の上越線を水上へ
   


■風っこ号で上越線の奥地へ
 EL&SLみなかみ号からの乗継時間は3分。結構忙しいのですが、しっかりと写真撮影はします。急かされるように前のドアから乗車して、しばらくすると水上を少々遅れて発車します。ちょうど、D51の向きを変えているシーンを見ることが出来ました。
 2両編成の列車はほぼ満席。高崎側には、控車としてキハ47−512が連結されています。水上でも結構暑いです、列車は次第に山間部に入り上り線と分かれるとトンネルに入ります。車内から歓声が上がった頃に湯檜曽駅に到着します。下り線は、トンネル内にホームがあるので結構涼しいです。湯檜曽駅を出てもトンネルが続きだんだん寒くなってきました。モグラの駅で有名な土合駅でしばらく停車します。列車が止まると涼しくなります。この駅に停車している「風っこ」も貴重ですが、新潟色のキハ47も貴重ですので重点撮影します。
 写真を撮っていると停車時間も短く感じられて、再び列車はトンネル内を進みます。これぞ寒さとの闘いです。ようやくトンネルを出ると眼鏡が曇った・・・。列車は、すでに新潟県に入っています。色づき始めた田園風景を見ていると、列車は越後湯沢に到着しました。
 
 越後湯沢では、僅かな折り返し時間で「風っこループ4号」になります。車内点検が終了しドアが開いて乗車するとまたもや進行と反対の席・・・orz。
 小雨がぱらついてきた越後湯沢を定刻に発車した「風っこループ4号」は順調に上越線を進みトンネルに突入。一気に寒くなりなります。列車は、上り線を走るので土合駅は地上ホームに止まります。これが幸いしてか、寒さもなくなり暑いくらいに感じられます。生憎ループ線とは、反対の席でしたので控車へ移動しして見ることに。上越国境をキハ47のボックス座席で通過するのも貴重な体験です。列車は、速度を落としてループ線のよく見える場所まできました。反対側の席の方が続々と控車に来てこちらも大盛況でした。
 ループ線を見た後は、自席に戻って「風っこ」の旅を楽しみます。湯檜曽駅で、ループ線を見た後は、水上まであと少しです。
 終着の水上では、SLみなかみ号の発車まで時間がありましたので、ゆっくりと上越国境を超えたキハ47−512の撮影が出来ました。
 
 風っこもぐら号・風っこループ4号は、乗車記ページ詳しく公開しています。 

風っこもぐら号(水上12:10−越後湯沢13:26)
 

土合駅で少々停車
 

越後湯沢駅で折り返し

風っこループ4号(越後湯沢13:40−水上15:02)
   


■SLから新幹線で一気に長野へ
 水上から、SLみなかみ号に乗車します。パックにもいろいろあるようで、帰路のSL列車は、若干の空席を出して発車しました。帰路は、進行とは反対側ながら窓側の確保に成功しました。もう帰路は皆疲れているのか、12系客車の走行音に交じってD51に汽笛が聞こえる程度です。渋川の長時間停車も、トラブルもなく静かに過ぎてゆきました。列車は、オレンジ色に染まる雲を追いかけながら終着の高崎に到着しました。長いようで短い、12系客車の旅が終わりました。
 
 高崎からは、長野新幹線で一気に長野へ戻ります。乗り換え改札(有人)で、「青春18きっぷ」を見せてモバイルスイカ特急券に入場記録を入れてもらいます。この時点で、「青春18きっぷ」の役割は終わりました。高崎から乗車した「あさま535号」は、8号車が空いていているので毎回この号車を選択しています。青春18きっぷで旅行して新幹線に乗車すると、本当に新幹線の偉大さがよくわかります。本当に、あっと言う間に長野駅に到着して、2011年「青春18きっぷ」の旅も無事に終わりました。

SLみなかみ号(水上15:20−高崎17:20)

あさま535号(高崎17:35−長野18:29)
   

■その他


■役目を終えた青春18きっぷ
 2011年夏の「青春18きっぷ」も無事に役割を終えてアルバムの中に入りました。
 猛暑の中の移動や初の台風による中止などありましたし、もう1回分の追加購入など、初めてなことが多くありました。
 
 今年の夏は、昨年と違いノ−ワープに拘らずに、「青春18きっぷ」を使い時にはワープして効率よく各地を回りました。おかげで、体力的には楽な旅行ができました。