3:ガタゴト日誌(旅行記) 作成日:2011年 7月26日(火) 
   2011年夏「青春18きっぷの旅」@  

只見線40周年記念と温泉特急の旅
2011年7月23日(土)から1夜行2日 


湯の山温泉サマーライナー(左下:只見線全通40周年)
 

 今年も、夏は「青春18きっぷ」で旅行することにしました。今回は、快速只見線全通40周年号(旧型客車)と近鉄「湯の山温泉サマーライナー」の乗車をすることにしました。
 もちろん、宿代わりに189系「ムーンライトながら」を利用するのは言うまでもありません。

■1日目【7月23日(土)】


■直江津経由で只見線へ
 今年も、夏の「青春18きっぷ」で旅行できることになりました。今回も、前回に習って直江津経由で只見線の始発駅に向かいます。
 長野からは、直江津行の普通列車で直江津へ。115系6連で長野を出るときには空いていました。が、新潟県に入った妙高高原から高校生が続々と乗車してきて車内は一気に満席に・・・。新井で多少の入れ替えはありましたが、高田まで混雑は続きます。夏休み期間中でも、この状態では3両に減車は出来ませんね。
 直江津からは、北越急行線に乗車します。「青春18きっぷ」は使用できないので、この区間のみ停車中に清算します。2両編成の車内は、1ボックスに1〜2人ぐらいと空いていましたが、十日町から混雑してほぼ満席になります。列車は、上越線との分岐となる六日町に到着しました。
 
 六日町からは、上越線の長岡行きに乗車します。僅か3分の接続ですので、足早に上越線ホームへ向かいます。ホームに着くと同時にやってきたのは115系2両編成・・・。青春18きっぷの期間ですのでそれなりに乗車しています。幸い、ボックスの通路側に座れましたが・・・。この状態で、さらに浦佐で乗客が増えて混雑したまま小出駅へ・・・。小出駅に着くと、みんなダッシュして改札の外に・・・。後から改札を出ると駅舎の外まですごい人が並んでいる・・・。
 只見40周年リレー号に乗る人の列かと思いましたが、違ったようで記念入場券を買う人の列でした。発売会場から駅舎を出てタクシー乗り場を超えたあたりまで延びていました。私は、金欠で買う余力がないので待合室で過します。
 

普通(長野6:37−直江津8:04)
 

北越急行線(直江津8:09−六日町9:20)
 

普通(六日町9:23−小出9:43)

北越急行清算証
   
■全通40周年を迎えた只見線
 小出駅から只見までは、快速只見40周年リレー号に乗車します。この列車が運転されないと、長野から只見40周年号の乗車は出来ません。
 車両は、定期列車の間合いで使用するのか、やってきたのはキハ40系2両でセミクロス+ロングの編成。どうせ乗るならボックス席の方がいいのか、発車のかなり前から列が出来ています。私も並びました。今日は、猛暑ではなく本当に助かりました。ドアが開きさっそくボックス席を確保。やはり、ボックス席に乗客が集中しましたが、結果的には2両ともほぼ満席の状態でした。
 冷房がないので、扇風機フル回転と窓全開の昭和のローカル線を思わせる只見線の旅が始まりました。しばらく走ると、心地よい風が入ってきてなるほど冷房は要らないかもと思ってしまいます。途中の大白川で長時間停車がありました。その後、発車の段階で信号トラブルが発生して10分遅れでの発車となりました。ここからは、長大トンネルを通過します。さすがにトンネルの中は寒く一斉に窓を閉めます。長いトンネルを2つ通過すると只見駅に到着します。結果的に只見駅の到着も10分遅れましたのが、接続は所定通り行われました。
 
 快速只見40周年リレー号の到着が遅れた関係で、快速只見線開通40周年号はすぐの接続となり慌ただしい乗り換えが終わるとすぐに発車しました。車内は、満席の割には結構空席が目立っています。夏の只見線を旧型客車で旅をするのは初めてです。DE10の警笛を聞きながら只見線をゆっくりと進んでゆきます。沿線では、大勢の方が撮影に訪れています。旧型客車は非冷房なので冷房はありませんが、窓から入ってくる風は心地良く冷房も特にいりません。昔は、こんな感じで旅が出来たのでしょうね。
 列車は、会津川口駅に到着しました。ここからは、停車時間を削って所定の時刻で運転となります。会津川口駅ではタブレットの交換がありました。DE10でタブレット交換が見られるのは珍しいので、機関車の周辺には大勢の方々が撮影のために集まりました。その後、只見川を時折見ながら列車は進み会津柳津に到着しました。ここでは、地元の方々による歓迎のイベントがありました。
 列車は進み、会津坂下で再びタブレット交換を行います。列車は、会津盆地に入り景色も開けてきます。会津高田で3分停車しますので、ここでようやく先頭部の撮影が出来ました。会津高田を出て、阿賀川を渡ると会津若松に入ります。西若松の7分停車でようやく先頭の写真が撮れるかと思えば、信号が変わらず直前で急停車・・・。それでも3分あったので撮影は出来ました。西若松を出ると終点の会津若松は目前です。旅の最後は雨となってしまいましたが、夏の只見線を旧型客車で旅が出来た満足感はありました。終点の会津若松に到着すると、DE10はすぐに切り離されて機回しが始まりました。
  

小出から只見線の旅
 

只見40周年リレー(小出11:20−只見13:24)
                     ※遅延:只見13:34着

大白川駅で長時間停車
 

只見線全線開通40周年(只見13:35−会津若松16:41)
                     ※遅延:只見13:38発

途中駅ではタブレット交換も

会津若松で只見線の旅が終了
   
■会津から東京へ
 会津若松から今夜の宿となる快速ムーンライトながら号が発車する東京駅まで、普通列車と快速列車で移動します。まずは、快速あいづライナー6号で郡山へ。こんな豪華な設備の列車が、乗車券のみの快速列車で運転されるとは仙台支社も太っ腹ですね。私は、撮影用に指定席券を購入しましたが・・・。
 特急車両をさらにリニューアルして居住性が良い485系に揺られて郡山へ。快速運転ですので、特急に乗っているのと同じ感覚で郡山に到着。
 郡山からは、黒磯行普通列車に乗車します。419系4連ですが、福島始発ですのでかなりの席が埋まっています。一応、荷物の少ない地元の人が座っていそうな席に座ります。進行方向とは反対の席ですが贅沢も言えません。予想は的中、窓側の人は郡山から4つ先の矢吹駅で降りました。後は窓側に移って旅を楽しみます。矢吹からは、降車エリアなのか降車する人が多く車内も落ち着いてきます。
 
 黒磯からは、直流区間に入り211系5連の宇都宮行に乗り換えです。黒磯の狭い階段を、団塊の連中は前の人を押しのけながらダッシュして大変迷惑です。そうまでしなくても、オールロングでも5両編成なのだから余裕で座れるのに・・・。211系とか久々に乗車しました。ここまで来ると、車窓も夜景に変わっているので淡々と移動するだけです。
 宇都宮からは、快速ラビット号に乗車します。グリーン車自由席なら、青春18きっぷでも乗車できるので迷わずにグリーン車を選択。ここで、上野まで一息つけることが出来ました。それなりの値段ですが、やはりグリーン車での移動は楽でした。
 会津若松から5時間を切る4時間56分で移動できました。思ったより早かったです。

あいづライナー6号(会津若松17:12−郡山18:11)
 

普通(郡山18:21−黒磯19:23)
 

普通(黒磯19:31−宇都宮20:31)
 

快速ラビット号(宇都宮20:38−上野22:08)
 

グリーン車で移動

会津若松から4時間56分で上野へ
   
■189系夜行快速で西へ
 東京からは、快速ムーンライトながら号で大垣へ向かいます。今年も189系で夜を過ごせることになり非常にうれしい限りです。夜食とビールを買い込んで指定された3号車へ。本日は、H102編成でしたので、簡易リクライニングシートではありませんでした。
 東京を定刻に発車して一路西へ・・・。外観は、特急色になっていますが、内装は在来線時代の特急あさま号の面影を色濃く残しています。買ってきたビールとおつまみで1人宴会をしながら過します。品川を過ぎてふと横を見ると満員の京浜東北線が並走中。何か羨ましそうにこちらを見ている・・・。横浜を過ぎて、まだまだ空席だらけと思ったら小田原でほとんどの席が埋まりました。小田原からの乗車がとても多く驚きました。その後、熱海で運転停車して沼津・静岡と停車してゆきます。深夜帯の時間ですが、乗る人も結構います。浜松で長時間停車。貨物列車を退避します。こんな時間でも、起きている人は多いようで先頭車を撮影に来る人が大勢います。
 浜松を出ると熱田までようやく寝られました。熱田では、(運転)停車中に名古屋到着の放送が流れました。ちょっと驚きましたが・・・。名古屋では、多くの人が下車してゆきましたが、逆に乗ってくる人もいて驚きました。次の岐阜でもかなりの降車がありました。さて、そろそろ大垣かと言うところで車内が騒がしくなります。なんか、3号車付近のデッキや通路に人が埋まりはじめました。
 そして、大垣に到着。ドアが開くと同時に、大垣ダッシュ開始・・・。ムーンライトながら号の3号車乗車は初めてでしたが、いやはやすごいですね・・・。
 そうして、接続の姫路行が4両編成で大混雑して発車すると、一働きを終えた189系も車庫に引き上げ静かな大垣駅に戻りました・・・。

ムーンライトながら号(東京23:10−大垣5:53)
 

東京駅で発車待ち
 

行先表示
 

車内で1人宴会・・・
 

浜松にて長時間停車
 

貨物列車に道を譲ります
 

大垣に到着

大垣車両区に引き上げます
   

■2日目【7月24日(日)】


■朝の北勢線・・・
 大垣ダッシュを尻目に、名古屋行の普通列車で名古屋へ戻ります。まずは、近鉄名古屋でネット予約していた特急券を引き換えます。その後に朝食として「きしめん」を食べます。なんと、かき揚げをその場で再度揚げるのでサクサクしておいしいです。
 関西本線は、1日に数本ですが桑名行の区間運転列車があります。長野からだとなかなか乗車できないので、今回はこの列車にも乗車しようかと思います。もちろんワンマン運転です。車内は、ガラガラでのんびりと桑名まで乗車できました。桑名行のワンマン放送も録音できて大収穫でした。
 
 桑名に着きました。時間は、7時50分で親類の家には行かれそうもない時間です。足が向いたのは・・・。三岐鉄道北勢線西桑名駅。あの一部で、大人気の車両が走っている路線です。この路線をちょっと体験したい方は、蓮花寺駅までの試乗をお勧めします。最低運賃の160円で乗車できますし、次の在良駅で交換する列車が多いので30分あれば西桑名駅に戻ってこれます。
 ということで、さっそく冷房付きの270型の「奴」が来ました。車内は、空いていて冷房も効いているので助かります。懐かしい吊り掛け音を楽しんでいると12分ほどで、蓮花寺駅に到着します。
 5分程すると、西桑名行きが来ます。帰路は、200型4連がきました。車内は、結構混雑していますが、冷房がないので窓全開に扇風機がフル回転しています。何か昭和にタイムスリップした感じです。
 
 西桑名到着後は、桑名へ徒歩(3分)で移動して関西本線の名古屋行に乗車します。やってきたのは、211系オールロングの3両編成。余裕で座れましたが、いつの間にか関西本線の運用にも入っていたのですね。名古屋到着後は、近鉄名古屋駅に移動します。

普通(大垣6:07−名古屋6:46)
 

朝食に「きしめん」
 

普通(名古屋7:19−桑名7:48)
 

1日数本ある「桑名行」
 

終着の桑名で下車
 

西桑名駅
 

普通(西桑名8:06−蓮花寺8:14)
 

普通(蓮花寺8:19−西桑名8:29)
 

西桑名駅に停車中の北勢線

普通(桑名8:36−名古屋9:07)
       
■今年もACEを使います
 近鉄名古屋駅に戻り、特急湯の山温泉サマーライナー号に乗車します。湯の山温泉方面の夏季の臨時特急乗車は4年連続となりました。
 日曜日も手伝ってか、禁煙・喫煙は空席だらけです。禁煙車でも、数える程しか乗っていません。列車は、木曽川を渡り長島を通過して桑名に到着します。多少の乗車を期待したのですが、乗車はほとんどありませんでした。桑名を出ても車内は3割も乗っていません。桑名を出ると次は四日市です。四日市では、列車の進行方向が変わります。
 四日市では、撮影のため車外に出て撮影して車内に戻ると発車時刻となり車内に戻ります。車内は、大阪方面からの乗り換え客で、今までの閑散ぶりが嘘のようにほぼ満席の状態になっています。幸いにも私の隣は空いてましたが・・・。本当に、来年あたりは大阪方面からの直通になってしまいそうな感じです。
 湯の山線内は、客扱いがありませんので最後の1区間はかなりの盛況でした。今年も、団扇型の乗車証明書の他に、キリンビールの協力で、「納涼ビール特急」として往路のみビールかお茶のどちらか1つが配られました。今日は、湯の山線をゆっくりと列車は進みます。今年は、「ビール」を飲んで寛いでいると、列車は湯の山温泉に到着しました。
 
 湯の山温泉からの帰路は、近鉄四日市まで普通電車で移動して近鉄四日市から急行に乗車します。近鉄の急行は久々の乗車です。名古屋側2両はロングですが、中川側4両は転クロ車ですのでこちらを選択。まぁ、相席は仕方ないですが、桑名までの10分間の乗車を楽しめました。
 桑名からは、JR線に乗り換えます。すぐに発車するのは特急南紀号・・・。いくら自由席特急券が安いからといっても乗車券が必要なのでパス・・・。1両しかない自由席も混んでました・・・。その次の普通電車で名古屋へ向かいます。特急の後続なので混んでいるかと思いましたが、この列車が名古屋へ先着にもかかわらず、すぐ後に快速みえ号が続いているので空いてました。313系のボックスに揺られて名古屋へ・・・。次回は、絶対に桑名駅前の桑栄メイトで昼食を食べてやると・・・。

近鉄名古屋
 

湯の山温泉サマーライナー(近鉄名古屋9:31−湯の山温泉10:48)
 

湯の山温泉に到着
 

いつもの記録写真
 

普通(湯の山温泉11:08−近鉄四日市11:33)
 

急行(近鉄四日市11:55−桑名12:05)
 
   ※桑名12:21-名古屋12:52(JR:普通(313系2両))
   
■名古屋から5時間13分で長野へ
 名古屋からは、快速セントラルライナー9号に乗車します。近年は、席番まで指定されているので良いですが、相変わらず端から順番に埋めていくようです。自動券売機で乗車整理券を購入するより、車内で購入した方がゆったりと過ごせるかもしれません。本日も、ガラガラの乗車率でしたが、券売機であらかじめ購入した乗客は1号車3番A席から順に座ってゆきました。当然、端から埋めるので相席になります。
 名古屋を発車した快速セントラルライナー9号は、途中の多治見までは、ほぼ特急列車なみのスピードで進んでゆきます。多治見からは、乗車整理券不要の各駅停車になるので、最混雑区間は多治見〜恵那ぐらいでしょうか。恵那を出ると、降車客ばかりで乗車してくる人はいませんでした。
 
 中津川からは、松本行に乗車します。以前は、中津川の車庫から車両が出てきたので若干早く乗車出来たのですが、現在は折り返し運転になっています。時間帯が午後のせいか、空いていて1ボックスに1人〜2人と言うガラガラ状態で中津川を出ます。途中の南木曽までで地元の方は、たいてい降りてしまい本当に旅行客のみが乗っている感じです。木曽福島を出ると、逆に乗車してくる方が多くなり混雑してきます。JR東日本エリアの塩尻に着くころには、1ボックスに2人〜3人くらいの乗車率となりました。
 塩尻まで来れば、JR東日本エリアです。緑色の駅名表示を見ると安心します。塩尻では、大勢の乗客が下車しましたが、逆にそれ以上乗車してきて、松本まで1駅ごとに混雑してきます。終着の松本に着く頃には、結構な混雑になっていました。
 
 松本からは、長野へ戻るだけです。本来なら17:34の長野行まで待たねばなりませんが、快速リゾートビューふるさと号に乗車すれば、510円の指定席料金で早く長野へ戻れます。今日は、快速リゾートビューふるさと号の運転日で良かったです。快速北アルプスいろどり号だと、グリーン車指定になるので「青春18きっぷ」では乗車できません。
 松本駅で待つことしばし・・・。南小谷からの快速リゾートビューふるさと号が到着しました。結構乗ってる・・・。と、思ったら、松本で降りる降りるほとんどの乗客が下車してしまいました。車内は、先ほどとは打って変わってガラガラです。旅の最後は、快適なHB−E300系で長野を目指します。青春18きっぷ+指定席券でこの座席は乗り得ですね。トンネルを抜けて善光寺平が見えてくると、長野に戻ってきたと感慨深くなります。列車は、定刻に長野駅に到着しました。名古屋駅から5時間13分で長野に到達できました。
 

セントラルライナー9号(名古屋13:15−中津川14:19)
 

中津川で乗り換え
 

普通(中津川14:34−松本16:43)
 

思ったより空いていました
 

リゾートビューふるさと号(松本17:23−長野18:28)
 

善光寺平が見えると旅も終盤
 
 

■その他


■青春18きっぷ
 今回の遠征では、北越急行と近鉄乗車以外は、「青春18きっぷ」を使用しました。北越急行と近鉄線は別に運賃が必要ですが、JR線は快速と普通だけの乗車にして、座席指定席券と乗車整理券のみ購入して移動しました。
 残り3回ありますので、8月と9月でまた遠征に利用する予定です。中距離の旅行ならJR線の快速と普通で十分ですので、旅費の削減になり毎年助かります。