3:ガタゴト日誌(旅行記) 作成日:2010年10月 6日(水) 

  新ウィークエンドパスで行く

新型リゾート列車とSL列車の旅

2010年10月 2日(土)から1夜行2日 


白馬駅に停車中のリゾートビューふるさと号
 

 今回は、リゾートビューふるさと号とSLうまさぎっしり庄内号の指定席確保に成功したため、10からリニューアルされた「ウィークエンドパス」を使って2日間乗り鉄しました。今回は、快速列車を多く使ったた料金券の出費は最小限で済みました。

■1日目【10月2日(土)】


■新型リゾートトレインの旅
 本日から有効開始の「ウィークエンドパス」は、なんと長野電鉄も全線で利用することができます。つまり、須坂駅から「ウィークエンドパス」1枚あれば乗車券を買う必要はなくなりました。これは大変便利になりました。ということで、さっそく須坂駅の改札へ・・・。多分、ひと悶着あるだろうと思っていましたが、あっさり通過できました。「信州北回廊パス」の発売当初とは違い、通達がしっかり行き届いているようで安心しました。
 須坂からは2000系を使用するB特急に乗車します。本当は撮影もするべきなのでしょうが、ついついこの夏も乗車中心になってしましました。須坂駅に到着した列車は、ほとんどの席が埋まっている盛況で最後部の車両にやっと進行窓側が空いてました。2000系特急電車に揺られて長野駅へ。長野駅の改札もスルーで通過できました。
 
 JR長野駅に移動してさっそく入場します。本日は、運転開始初日ですので長野駅で盛大な出発式が開催されました。この出発式は、信州デスティネーションキャンペーンのオープニングイベントも兼ねて行われたそうです。くす玉開きも終えて、発車の時刻になるとセレモニーも無事に終了しました。
 アルクマに見送られて長野を出発したリゾートビューふるさと号は南小谷へ出発しました。カシオペア号で聞いたオルゴールが流れ自動放送が始まりました。車内は、満席のはずですが空席が目立ちます・・・。しばらくは展望スペースで流れゆく展望を楽しんでいると列車は姨捨駅に到着しました。姨捨駅での短い停車で眺望を楽しんだ後は、松本までドアは開きません。途中、列車はいくつかの駅に運転停車して松本に到着しました。ちゃんと、自動放送で進行方向が変わる旨の放送も入りました。
 
 松本駅でも出発式が行われました。出発式も中盤にさし掛ったころに、キハE200−3が1番線にソロソロと入ってきました。キハE200−1を期待しましたが、そこまで上手くはゆきませんでした。松本駅できれいに並んだので撮影をしているともう発車の時刻となり車内戻ります。松本からは、知人の方の勧めで窓側に移らせていただきました。太鼓の演奏に送られて松本駅を、キハE200−3と並走して発車しました。今日のイベントのために特別に並走させたそうで2度とないイベントと案内に余念がありません。でも、ちょっとこちらが先行しているかなとも思いましたが、うまく調整して北松本手前からはきれいに先頭が並んだようです。篠ノ井線を走るキハE200−3と別れて大糸線を走ります。雲にかかってほとんど見えないアルプスを見ながら列車は北上し、穂高に到着しました。穂高では、巫女さんについて行って穂高神社の参拝をしました。駅から近いので、このようなイベントも可能なようです。穂高を出ると民謡の語り部が1号車(先頭)の展望スペースで始まりました。混んでいて見に行かれなくても大丈夫。ちゃんと、展望スペース上に設置されたカメラの画像を車内モニターに放映して生放送で聞くことができます。わざわざ席を立つ必要もなく本当に楽です。民謡を聴いていると、列車は信濃大町に到着しました。
 
 信濃大町では歓迎のセレモニーが行われ、列車の乗客には「焼きそば」か「焼き鳥」かを選べる引換券を貰いました。ちょうど昼時でこの様なサービスは大変うれしいですね。その後は、子供たちの太鼓演奏を見て車内へ戻ります。信濃大町からは、景色が楽しめるように速度を落として運転します。木崎湖・中網湖・青木湖と美しい景色を堪能すると、遠くに白馬のオリンピックのジャンプ台が見えてきて白馬駅に到着します。白馬でお茶のサービスを受けて、列車は南小谷へラストスパートをします。途中から姫川の流れと寄りそうに走ると終点の南小谷に到着します。南小谷でも歓迎の物品を貰う事ができました。
 
 南小谷から長野への帰路も、快速リゾートビューふるさと号に乗車します。帰路は、特にイベントは無く白馬駅でお茶のもてなしと鉄道少年団の見送りがありました。西日を浴びた大糸線は沿線は、稲刈りの最盛期でいたるところで稲刈りのシーンを見ることができました。穂高駅で少々停車した後は、松本駅まで淡々と走り松本駅に到着しました。松本駅では、列車の進行方向が変わるためしばらく停車しますが、特にイベント等もなく静かな雰囲気でした。
 
 長野駅到着後は、新幹線線ホームへ移動して「あさま546号」で東京へ向かいます。このまま、遠征は第2部に突入します。今日は土曜日だからと余裕でいましたが、軽井沢から指定席は満席の状態であらかじめ指定席券を買っておいて良かったです。普段は、この時間帯は下り列車(長野行)に乗車するのに、今日は上り列車(東京行)に乗車しています。夜の長野新幹線〜上越新幹線〜東北新幹線で東京駅へ向かうのは、非常に新鮮な体験でした。首都圏の方々は、遠征の終わりにこのような夜景を見ているのだと思いました。

B特急(須坂7:52−長野8:12)
 

リゾートビューふるさと号(長野9:03−南小谷13:29)
 

長野駅出発式
 

松本駅ではキハE200-3との並び
 

北松本までキハE200-3と並走
 

穂高駅停車中
 

穂高神社へ参拝
 
 
南小谷駅に到着
 

リゾートビューふるさと号(南小谷14:44-長野18:23)
 

あさま546号(長野18:34−東京20:20)
 
   
■久々の寝台特急で庄内へ
 あさま546号で東京駅に到着後は、京浜東北線で上野駅に移動します。一応、55分の余裕はあるのですが、結構忙しく車内での飲食物を購入して13番線へ行くともう入線間近でした。今日は、久々に寝台特急に乗車します。(ゴロンとシートですが。)
 13番線に入線した特急あけぼの号は、本日は長野でも見なれたEF64−1031が牽引します。普段の配給の牽引時とは違い、「あけぼの」のヘッドマークを付けた姿は引きしまって見えます。撮影を終えて車内へ。指定されたのは下段でした。今日の宿に収まり発車を待ちます。ガクンとショックの後に上野駅を発車しました。延々と続く車内放送に寝台列車の旅立ちの高揚感も高まります。私の区画は、4つともすべて埋まっています。赤羽を過ぎたころに、さっそく購入しておいたビール・ハイボールで本日の旅程が無事に終わったことを祝して一人で祝杯をあげます。
 高崎に着くころには、早々に寝てしましました。やはり、座席夜行とは違い横になれる「ゴロンとシート」は、枕や毛布がなくても快適です。余目駅到着前に、車掌氏がちゃんと起こしに来てくれました。

あけぼの号(上野21:15−酒田5:04)
 

あけぼの号(客車側)
 

久々の寝台車の旅
 

ゴロンとシート
 

酒田駅に到着

酒田駅で小休憩
   

■2日目【10月3日(日)】


■まずは新庄へ時間調整
 朝の5:04に、寝台特急あけぼの号は定刻に酒田に到着しました。迷惑にならないように駅の外で髭をすり、顔を濡らしたタオルで拭き歯磨きガムを噛んで、最小限の身だしなみを整えて再度入場。到着時は動いていなかった自動改札も動いています。
 SLの発車まで時間がるので、新庄まで陸羽西線で1往復して時間調整します。酒田駅構内は、SLの煙がほのかに匂う夜明け前で、まだキハ110もドアが開いてません。しばらく始発の特急いなほ2号など撮影していると夜が明けました。凄い真っ赤な朝焼けです。キハ110系のドアも開いたので車内に入ります。顔なじみの地元の方々の会話も、今日の朝焼けは凄い赤いね〜。と話題になるほど、美しい真っ赤な朝焼けでした。夜が明けた酒田を2両編成の気動車は発車しました。朝の済んだ空気に鳥海山もきれいに見えます。余目からは、陸羽西線に入り新庄へ向かいます。途中で寝ていたので、あっと言う間に新庄に到着。新庄からは、同じ車両で酒田へ引き返します。ただ、こちらは観光客や地元の方で席がほぼ埋まる感じでした。酒田行も寝ていたので、あっという間に到着しました。これで、メインのSLでは寝ることはないと思います。

どこかSLの香り漂う夜明け前の駅構内
 

真っ赤な朝焼け
 

普通列車(酒田5:53−新庄7:11)
 

朝の鳥海山
 

新庄駅で折り返し

普通列車(新庄8:11−酒田9:19)
   
■日本海沿いを走るSLの旅
 酒田で少し時間をつぶして酒田駅へ。ここは、羽越本線で日本海循環の動脈路線。貨物列車も結構やってきます。EF510とか、長野ではお目にかかれない機関車が長い貨物列車をけん引してくるので、駅撮りながらも撮影の甲斐があります。そうこうしているうちに、C57−180が出てきて客車への連結作業が始まりました。連結終了後、SLうまさぎっしり庄内号が入替のため留置線を出た直後に、特急いなほ8号が3番線に到着。しかも、国鉄色の485系T18編成とあってSL並みの大人気に・・・。特急いなほ8号が発車した後に3番線にSLうまさぎっしり庄内号が入線しました。
 
 酒田駅では、出発式などのイベントが行われていて大混雑しています。ホームでは日本酒の振る舞いもされていたので試飲・・・。車内は、思ったより空いていました。太鼓の演奏に送られてSLうまさぎっしり庄内号は、酒田を発車しました。沿線は、稲の収穫も終り秋本番の模様です。遠くに鳥海山を眺めながら列車は進みます。しばらくは、庄内平野を走り鶴岡に到着します。ここでも、酒の振る舞いがあり1杯貰ってから反対ホームへ・・・・。一気に酔いが回ったような。でも、ちゃんと編成写真は撮影できました。鶴岡を出て、しばらくは田園地帯を走りますが、トンネルをいくつかくぐると庄内平野ともお別れで、今度は日本海沿いを走ります。今日は、曇り空ながら陽気がいいので所々で窓が開いていて気持ちのいい潮風が入っていきます。普段は、海とは無縁の生活ですのでこの体験は大変貴重でした。日本海を見ながらのSLの旅は良いですね。あつみ温泉駅では、給水のためしばらく停車となります。
 
 あつみ温泉でも、乗客の入替があり、車内の顔ぶれがガラリと変わります。あつみ温泉を出ると、列車はひたすら海沿いを走ります。ゆったりとした、日本海に沿って走るSLの旅を楽しんでいると、列車は府屋駅に到着しました。日本海に面した駅で、日本海とC57をお手軽に撮影できます。府屋では、歓迎イベントで酒の振る舞いがありました。また、列車は中線に入ったっため編成写真も撮影できました。この駅では、2本の貨物列車に道を譲ります。日本海側は、貨物列車の本数も多く物流の動脈にもなっています。初めは、EF510−13に牽引された貨物列車に抜かされました。その後は、人が先頭付近に集まりだしたので構えていると、EF81−22に牽引された貨物列車が通過しました。両方とも、長野では見ることのできない形式ですので、C57と合わせて撮影で来て大満足の府屋での停車でした。
 
 その後も、午後の西日時折差し込む日本海を見ながら列車は南下をつづけます。遠くに栗島を見ながら列車は進みます。次の停車駅の桑川駅の停車時間は、僅か5分と短めです。しかも、SLの先頭部はホームからはみ出て止まっています。これでは撮影は無理ですので、この駅では少々変わった撮影をしてみました。桑川駅を出ると終点の村上は目前です。日本海を見ながらのSLの旅も、三面川を渡ると終わりとなります。終着の村上には時刻通り到着しました。
 村上でも、歓迎ベントで酒の振る舞いがありまして庄内はもとより越後の酒も楽しむことができました。

EF510-6牽引の下り貨物列車
 

出区待ちのSL編成
 

SLうまさぎっしり庄内号(酒田11:00-村上15:04)
 

酒田駅での出発イベント
 

鳥海山を見ながら南下
 

後半は日本海沿いに走ります
 

桑川駅にて

村上駅に到着
   
■旅の終わりは485系の乗り継ぎ
 村上からは、特急いなほ10号で新潟へ向かいます。本日は、485系1000番台でした。秋田始発で来るので車内は混んでいました。当然、私の席にも人が座っていたので退いてもらいました。何か、こちらが悪いかのような態度で腹が立ちましたが、どこかへ行ったのでよしとしましょう。村上を出て、特急いなほ10号は快調に新潟へ向けて進んでいます。途中の新発田で、大勢の乗客が指定席に乗車してきました。これで完全に満席になったようです。先程の人が、ブツブツ文句を言いながら2号車に消えてゆきました・・・。新発田を出ると新潟まであと少し、485系特急電車の走りを楽しんでいると終着の新潟に到着しました。
 
 新潟では、午前に発生した地震による運転情報の収集を。何処かと違い新潟駅の「お客様相談室」は、すぐに何処かへ電話して対応してくれました。無事に信越本線は運転を再開して、ほぼ所定で運転しているとのことで、安心して快速くびき野4号に乗車できました。本日は、偶然にも485系の乗り継ぎとなりました。こちらは、快速列車ですので乗得列車です。奮発して指定席を確保。シーズン以外なら、乗客も少なく相席もなく静かな時間を過ごせます。新潟を発車した快速くびき野4号は、遅れもなく順調に直江津へ向かいます。途中の新津や長岡でも乗車はありましたが、指定席への乗車は少なく静かで快適な一時を過ごせました。この列車は、新井行きですが直江津で下車します。
 
 直江津で58分ほど待ち合わせて、普通列車長野行きは発車する予定でしたが、特急北越10号が2分遅れた関係でこちらも2分遅れて発車しました。115系6両ですので車内も空いていて快適でした。ただ、長野までの時間は長く感じました。やはり、夜行で長距離の旅は体力的にもキツイ歳になってきつつあるのかも知れません。終着の長野は定刻に到着しました。今ままでは、ここで「ウィークエンドパス」(旧:土日きっぷ)の旅は終わりですが、昨日からの通用分から長野電鉄にも乗車できるのであと少し続きます。
 地下駅に到すると、すでに信州中野行の発車2分前。慌ただしいとというか時間に無駄がないというか、とにかくすぐに長野駅を出発できました。8500系T4編成ですが、本日は日曜日のため乗客も少なくゆったりと座ることができました。終着の須坂にも定刻に到着して、リニューアルした「ウィークエンドパス」の旅も無事に終わりました。私としては、今回のリニューアルで「ウィークエンドパス」1枚あれば、須坂から目的地(エリア内)までの往復に基本的に追加料金なしで利用できて有難い限りです。

いなほ10号(村上15:44−新潟16:33)
 

くびき野4号(新潟17:05-直江津18:59)
 

普通列車(直江津19:57−長野21:30)

普通列車(長野21:37−須坂22:03)
   

■その他


■新ウィークエンドパス
 今回の旅行開始日の10月2日から有効の「ウィークエンド」パスから少し内容が変わりました。200円値上げしましたが、フリーエリア内の地方私鉄(13社)も乗り降り自由になりました。(一部は、区間の指定あり)
 私の住んでいる地区では、長野電鉄・しなの鉄道が全線でフリーエリアに入りましたので、多彩なプランの作成が可能になったのと同時に、追加費用がかからずに割安に移動できるようになりました。ただ、「土日きっぷ」時代のように、特急(新幹線を含む)が乗り放題のような割安感には勝てないようです。
 
<JR以外で利用できる会社線>
・長野電鉄 ・しなの鉄道 ・上田電鉄 ・松本電鉄
・北越急行 ・伊豆急行 ・阿武隈急行 ・福島交通
・富士急行 ・ひたちなか海浜鉄道 ・鹿島臨海鉄道
・山形鉄道 ・会津鉄道(西若松−会津田島)