3:ガタゴト日誌(旅行記) 作成日:2010年8月10日(火) 
    2010年夏「青春18きっぷの旅」@  

中京地区夏の臨時列車の旅

2010年 8月 6日(金)から1泊2日1夜行


湯の山温泉駅にて
 

 今年も「青春18きっぷ」を利用して旅に出ました。ここ数年恒例になっている、湯の山温泉行臨時特急の乗車をメインに、飯田線の「そよ風トレイン117」と中京地区のローカル線臨時列車に乗車しました。
 今回は、帰路に特急しなの号を利用したため「青春18きっぷ」は2回分の利用となりました。

■1日目【8月 6日(金)】


■まずは東京へ
 長野を11時23分に発車する快速みすず号で松本へ向かいます。平日と言うこともあり車内は篠ノ井でほぼ満席の状態で進みます。やはり転換クロスシートは乗り心地が良いですね。松本まで、あっと言う間でした。松本から小淵沢行に乗り換えます。こちらは、かなり混んでいて先頭でようやく座れました。快速みすず号に流れないと見ると下諏訪以遠へ行く人たちなのでしょうか。列車は、松本を出発して塩尻で早くも大量下車。ここでボックスの進行方向に座れました。塩尻では、遅れている特急しなの9号の接続を待ちます。到着した特急しなの9号からは、すごい数の人がこの列車に乗車したため一気に大混雑しました。途中の上諏訪・茅野での大量下車はありましたが、結局は小淵沢まで座れない人も結構いました。
 
 小淵沢からは、高尾行に乗り換えます。115系山スカ色6両です。この改正で、余裕のある乗り換え時間に改正されたはずでしたが、やはり遅延が出ると乗り換え時間が僅かですぐの接続となりました。この列車は空いているという印象が強いのですが、本日は途中から小学生のキャンプ帰り・幼稚園のキャンプ帰りの乗車があり大変混みあいました。幼稚園児のキャンプ帰りに普通列車の利用は、体力的にいかがなものかと・・・。全員座れたものの、高尾までの長時間の乗車で結構しんどそうでしたね。大月からは、合宿帰りの学生も加わりかなりの混雑で高尾に到着。高尾では、2分乗り換えで中央特快東京行に接続します。階段を渡りホームを移動しますが、中央の階段は大混雑で間に合いそうもありません。甲府側の階段は、誰も利用していないのでこちらを使いギリギリ乗り換えに成功しました。多分、半分も乗り換えできなかったでしょう。中央特快の乗れればこちらのもので、あとはスイスイ東京駅まで運ばれました。
 長野を出て6時間11分で東京駅に到着しました。到着の余韻に浸る暇はなく、すぐに上野へ移動します。
 

長野を出発
 

快速みすず号 長野11:23−松本12:31
 

普通列車 松本12:41−小淵沢13:58
 

普通列車 小淵沢14:07−高尾16:32
 

中央特快 高尾16:34−東京17:34
 

6時間11分で東京駅に到着
 
   


■新型スカイライナー乗車のはずが・・・
 東京から京浜東北線で上野へ移動して、京成上野駅に移動してきました。京成本線は、人身事故の影響でダイヤが乱れているようですが、イブニングライナーは運転するようです。ただ、イブニングライナー61号は、発車していないものの発車時刻は過ぎているのでライナー券の購入はできず、券売機も準備中になっています。ようやく、券売機でライナー券を購入してホームに行くと新型スカイライナーAE系が停車しています。往路はイブニングライナーで、復路はスカイライナーなので楽しみは後にと言う事で、往路は乗車を楽しみます。
 上野を15分遅れて発車したイブニングライナー63号は折り返しのスカイライナーの関係で、この先は順調に進むかと思いきや日暮里を過ぎて低速運転が続き青砥の手前で立ち往生・・・。放送では、高砂を先頭に電車が詰まっているとのこと。で、押上方面からの列車ばかり青砥に入れているし・・・。かなり待ってやっと青砥に到着。ここで、また押上方面からの列車ばかり先行してこちらは発車のめどなし。隣には、成田空港行通勤特急が到着して先に発車。ここで、複数人で乗っている乗客がキレ始めました。と、ここで発車。複々線区間ですので、先ほどの通勤特急を走行中に追い越して高砂に到着。両サイドで並びますが、ここで先行します。でも、ノロノロ状態が続きます。さらに、空港第2ビル手前でもスカイアクセス線との兼ね合いで、電車が詰まっているとの情報があり成田空港到着予定が不明と言う事で、ムーンライトながら号の乗車も考え安全策を優先させ八千代台駅で下車しました。上野を18時30分(遅れて18時45分に発車)して、八千代台に着いたのは20時14分でした。まぁ、AE系の乗り心地は十分に堪能できました。注目の走りは別の機会に・・・orz。
 
 八千代台から普通列車上野行に乗車します。おそらくムーンライトながら号には間に合うかと思われますが、やはり遅延を考えると不安です。車内で、上野方面特急利用予定の方は、津田沼で後続電車に御乗り換えとのことですので津田沼で降りました。後続電車も普通で特急はさらに後とかホームでは案内しているし・・・。でも、津田沼で降りたおかげで「ファイヤーオレンジ」塗装を撮影できたので自分的に良いけどね。他の乗客は・・・。
 後続の普通電車に乗ると、上野到着が不明なので都心方面は船橋でJR線に乗り換えてくれとのことですので、船橋でJR線に乗り換えます。船橋駅は、両方向ともに大混雑していました。
 
 船橋から久里浜行きに乗車して東京駅へ。1号車のボックス席を確保できました。東京駅では、久々に東海道本線の撮影をしました。金曜でしたので湘南ライナーの撮影ができたのが良かった。ムーンライトながら号の入線まで大して待った感覚はありませんでした。

イブニングライナー63号 京成上野18:30−八千代台19:14
(人身事故により遅延) 

移動途中に「ファイヤーオレンジ」塗装を撮影
 

E233系東海道線
 

サンライズ瀬戸・出雲
 

湘南ライナー15号
 

373系普通列車
 
   


■189系夜行列車で中京へ

ムーンライトながら号 東京23:10−大垣5:55
 
 東京からは、ムーンライトながら号で関東から中京へ移動します。189系の夜行列車に乗車できる貴重でありがたい列車です。今宵のムーンライトながら号は、満席との案内でしたが、実際は空席が結構ありました。おそらく2席確保だと思われますが・・・。
 夜の東海道本線を、貨物列車に進路を譲りながらゆっくりと進んでゆきます。名古屋手前では時間調整で何駅かに運転停車しましたが、名古屋には定刻に到着しました。その後は、朝の東海道本線を進み大垣駅に到着します。
 今年も189系で東海道本線を下ることができて、本当に良かったです。来年も乗車できる事を祈ります。
   

■2日目【8月 7日(土)】


■快適に豊橋へUターン

ホームライナー豊橋32号 大垣6:11−豊橋7:48
 
 ムーンライトながら号を降りて、西へ向かう方々を見送り私は豊橋へ戻ります。大垣までは、睡眠時間の確保も兼ねています。
 豊橋に戻るには、素晴らしい列車があります。ホームライナー豊橋32号です。乗車整理券を支払えば特急型の373系で快適に移動できます。大垣−名古屋が座席指定制(乗車整理券制)で、名古屋−豊橋は、全車自由席(乗車整理券制)という変わった運転でした。非常に快適に豊橋までの1時間37分を過ごせました。
 豊橋到着後は、豊橋市電の撮影等を行い時間を調整しました。

豊橋市電@
 

豊橋市電A
 
   


■117系で飯田線の「そよ風」を・・・
 豊橋駅から117系を改造した「そよ風トレイン117」に乗車します。車内は、座席の1列の背面を撤去してテーブルがセットされています。車内は、空席が目立ちます。客層は、鉄道ファンより一般の乗客のほうが多いようです。4号車は、旅行会社の企画枠なのか結構埋まってます。豊橋を発車して、しばらくは自席で流れゆく車窓を楽しみます。しばらくして、車内が落ち着いたころに、2号車のウィンディスペースに行ってみます。なるほど、飯田線の風を堪能できる作りになっているようです。ただ、ベンチタイプの座席ですし気温が高く暑いですので、少し楽しむと皆さん自席へ涼みに戻りました。
 途中の三河東郷と三河大野で長時間停車となりますが、島式ホームのため編成写真は撮れません。できれば昨年の「佐久間レールパーク」のように新城駅で停車してもらえば・・・。とも考えますが、ダイヤの都合で無理なんでしょうね。列車は、次第に山間部に入ってきました。再び2号車に移動して、夏の風を楽しみます。トンネルに入るとヒンヤリとした風が車内に入ってきて一気に涼しくなります。117系のイベント車両の旅もあと僅か、天竜川が寄り沿うと終点の中部天竜駅に到着します。

そよ風トレイン117号 豊橋8:58−中部天竜10:50
 

2号車:ウィンディスペース
 

飯田線の風を感じて北上
 

中部天竜駅に到着
 
   
■寂しくなった中部天竜
 昨年は、「佐久間レールパーク」のファイナルイベントで賑わいましたが、「佐久間レールパーク」閉園後は寂しくなりました。佐久間レールパーク構内は、保存用のカバーが掛けられた2両が置かれているのみです。隣接の「お土産物・飲食店」も閉店している模様でした・・・。
 さて、そよ風トレイン117号の折り返し時間で散策ができるように、ウォーキングのコースが設定されていますが、この暑さではウォーキングもできず中部橋周辺を散策して残りは駅で過ごしました。

中部天竜駅
 

佐久間レールパーク跡地
 

中部橋(吊り橋)
 

天竜川の清流
 

     

■宿泊地の名古屋へ

そよ風トレイン117号 中部天竜13:33−豊橋15:01
 
 中部天竜からは、再び快速そよ風トレイン117号で豊橋に戻ります。時刻は昼下がりの良い時間帯。車内の多くの乗客は、お昼寝タイムで車内はのんびりした時間が流れています。最初は、2号車のウィンディスペースにいましたが、暑くなってきたので自席に戻りました。
 豊橋から乗車した313系の新快速は、何処からか新車の香りが漂うY113編成でした。この列車で、名古屋まで向かいます。花火大会があるようで、車内は途中から大混雑になりました。
 本日は、名古屋に宿泊します。一度、涼しいホテルに入るともう外に出る気力はありませんでした。

新快速 豊橋15:21−名古屋16:11
 

ホテルからの夜景
 
     

■3日目【8月 8日(日)】


■ゆったりした名古屋の朝
 昨年もそうですが、名古屋で宿泊して寝坊してホテルの無料朝食の混雑を回避できる・・・。こんな夢のような行程が組めるのが、1年に1度「湯の山温泉サマーライナー」乗車時のみです。本当は、長野から特急しなの2号でも間に合うのですがね・・・。でも、他の予定と抱き合わせると、本当に余裕たっぷりの朝を過ごせます。
 今にも雨が降りそうな天気の中を、ホテルから地下鉄の駅まで歩き近鉄名古屋駅に向かいます。近鉄名古屋駅でもまだ時間に余裕があるので近鉄の撮影をします。この時間帯は、多車種の特急が発着するので全く飽きることがありません。しかも1810系の急行まで見ることができますし・・・。という事で、湯の山温泉サマーライナーの入線まであっという間でした。
 

ホテルからの眺め
 

名古屋市営地下鉄
 

30000系「ビスタEX」
  

12200系「スナックカー」
 

22000系「ACE」
  

1810系「急行」
 

21000系「アーバンライナーplus」
 

23000系「伊勢志摩ライナー」
  
 
22600系「Ace」
 

22000系「ACE」
 
   


■納涼ビール特急で湯の山温泉へ
 湯の山温泉へ夏季臨時列車が今年も運転されます。ここ数年は、連続して運転されていて夏の風物詩となっています。
 名古屋駅に「湯の山温泉行き特急」という自動放送が流れました。その後、駅員の肉声放送が続いて22000系ACE2両が入線して来ました。あれっ?マークが無い・・・。というか、どうやってヘッドマークを付けるの?と、見ていると内側から貼り付けました。名古屋駅に入線してすぐにヘッドマークが取り付けられました。入線が発車の2分前と慌しい発車となりました。車両は、網棚のスナックカーを期待しましたが、今年は22000系ACEが期間を通して使用されているようです。
 本日は、今年の「湯の山温泉サマーライナー」の運転最終日も手伝ってか、禁煙の指定席はほとんどが埋まっています。反対に喫煙は空席だらけですので、来年は22600系の登場を期待したいですね。
 列車は、木曽川を渡り長島を通過して桑名に到着します。多少の乗車を期待したのですが、乗車はほとんどありませんでした。桑名を出ても車内は3割も乗っていません。桑名を出ると次は四日市です。四日市では、列車の進行方向が変わります。
 四日市では、撮影のため車外に出て撮影して車内に戻ると発車時刻となり車内に戻ります。湯の山線内は、客扱いがありませんので最後の1区間はかなりの盛況でした。今年は、団扇型の乗車証明書の他に、キリンビールの協力で、「納涼ビール特急」として往路のみビールかお茶のどちらか1つが配られました。今日は、あいにくの曇り空で天気には恵まれませんが、湯の山線をゆっくりと列車は進みます。自分で準備した「お茶」を飲んで寛いでいると、列車は湯の山温泉に到着しました。撮影用のサービスで、ヘッドライトはしばらく点等されたままでした。

名古屋駅発車案内
 

湯の山温泉サマーライナー 名古屋9:51−湯の山温泉10:48
 

車内電光掲示
 

湯の山線を湯の山温泉へ
 

湯の山温泉にて撮影
 

湯の山温泉に到着
 
   


■帰路は特急でスピーディーに
 湯の山温泉で撮影後は、桑名へ戻ります。親戚に「正午までに桑名駅に到着するように」との無理な注文でしたが、とりあえず普通列車で四日市へ戻ります。湯の山線の普通列車に乗車するのはかなり久々です。四日市から特急で桑名へ移動します。本来ならこの区間は急行利用すべき区間ですが、正午までに桑名駅に到着するためには仕方ありません。22000系ACE車4両+スナック2両の6両編成でした。私は、2号車でしたのでACE車の方でした。桑名駅には、正午2分前の11時58分に到着ました。
 
 桑名では、最初に桑栄メイト2階へ行くも満席で撃沈・・・。仕方ないのでマイカル桑名へ移動して、久々に親戚たちと遊びまくり時間は徐々に過ぎてゆきました・・・。もう、長野電鉄を利用して須坂へ戻るには特急しなの号ワープしか手段がなくなり、それならば本日の「青春18きっぷ」の使用は止めようということで、腹をくくったらずいぶん気が楽になりました。最後に、桑栄メイト2階で軽食を取って親戚たちに見送られて桑名を出発。
 
 桑名からは、普通列車で名古屋へ向かいます。快速みえ号が出た後なので車内は空いていました。名古屋からは、特急しなの21号に乗車します。本日は8両編成と言う事で、私の指定席は5号車です。16時の特急しなの19号のあと1時間40分空いているので、自由席はかなりの混雑となっていますが、私の乗車している5号車は窓側が埋まる程度の乗車率でした。やっぱ、特急は速いですね。普通列車をどんどん追い越して行きます。中津川を過ぎて、夕暮れの木曽時に入ります。列車は快調に飛ばして、野尻駅に差し掛かかりました。野尻駅で、当初乗車予定の松本行きの追い越しをします。松本行の車内は空いていて、1ボックスに一人か二人程度の乗車率でした。と、こちらも野尻駅で停車。上りの特急しなの号との交換を行いました。松本で5号車の乗客はほとんど降りてしまい、数人が乗車している寂しい雰囲気が漂う中を列車は、長野を目指してラストスパートをかけます。途中、姨捨で善光寺平の夜景が美しく見えると終点長野も目前です。この夜景を見ると長野に戻ってきたと実感します。終点の長野には20時39分に到着して今回の旅行も無事に終了しました。
 
 今回は、最終日のみ「青春18きっぷ」を使用せずに特急を利用しました。次の日は、早朝から仕事でしたが疲れ具合が全然違いました。今後は、帰路だけ特急利用で早い帰宅を目指す事もありかと考えました。

普通列車 湯の山温泉11:11−四日市11:37
 

特急 四日市11:47−桑名11:58
 

近鉄桑名駅で下車
 

JR桑名駅から乗車
 

普通列車 桑名16:38−名古屋17:11
 

特急しなの21号 名古屋17:40−長野20:39