2009年夏「青春18きっぷ」の旅@

夜行快速で行く佐久間レールパークと近鉄特急の旅

2009.7.24〜7.26

佐久間レールパークに保存されているキハ181−1「しなの」
  
 今年の夏も「青春18きっぷ」で旅に出ることにしました。快速ムーンライト九州号など西日本系統の夜行快速が無くなったため思い切った遠征は出来なくなりましたが、快速ムーンライトながら号を活用して佐久間レールパークと近鉄の「湯の山温泉サマーライナー」に乗車する計画を立てました。比較的近い距離の移動ですので、日程的には余裕を持って旅行が出来ました。
  
■7/24:普通列車で一路東京へ
 須坂駅から長野電鉄で長野駅へ移動します。久しぶりに8500系T6編成の乗り心地を楽しみながら長野駅へ向かいます。長野からは、松本行普通列車に乗車します。115系3連で時間帯から余裕の乗車かと思いましたが、長野から1ボックス3〜4人という盛況です。まぁ、相席を嫌わなければ全員座れる感じですが、立っている人も結構いました。新幹線なら東京まで1時間40分もあれば到着しますが、こちらはかなりの長丁場となります。長野新幹線と分かれて篠ノ井を発車します。篠ノ井で混雑も一段落しましたが、明科から下校の高校生が大挙して乗車してきて車内は混雑しました。
 
 松本では4分接続で、高尾行普通列車に乗車します。115系C編成6連で余裕かと思いましたが、そんなに甘くはありません。5号車でようやくボックスの進行方向反対の窓側に座れました。この混雑は、上諏訪を過ぎて茅野まで続きました。高校生が多いかと思えば、本日が終業式だったようです。その後は、車内は嘘のように閑散として進みます。甲府を過ぎてまたしても下校の高校生が大挙して乗車して来ましたが、意外と塩山で車内は閑散としました。松本から同じ列車に乗り続けると飽きてくる頃ですね・・・。大月からは、通勤時間帯に入り車内も混雑し始めてきます四方津から相模湖にかけては夕立なのか、ものすごい雨で列車の運転も心配されましたが無事に高尾駅に到着しました。高尾までの間に、茅野・山梨市・四方津で特急の通過待ちをしました。
 
 高尾からは、高尾始発の快速東京行に乗車します。特別快速ではありませんが、この列車が新宿・東京駅に先に到着するとのこと。高尾の時点では車内も閑散としていましたが、八王子・立川から新宿までは混雑しました。この列車、何処かで特急退避があるだろうと思いましたが、結局は新宿まで特急退避はありませんでした。新宿では、快速のドアが閉まると同時に特急かいじ号が滑り込んできました。新宿を出ると混雑も一段落して、ゆったりと長野からの旅の余韻に浸っています。神田で新幹線と再び合流します。長野を13:02に発車した新幹線あさま526号は、東京駅に14:52に到着しています。ちょうど、神田で新幹線の線路通過した新幹線あさま542号は、長野を17:30に発車した列車です。中央東線経由で普通・快速を乗り継いで、ついに東京駅1番線に到着しました。東京まで6時間21分でした。
   

長野電鉄(須坂11:52−長野12:19)
 

篠ノ井線普通(長野13:03−松本14:21)
 

中央東線普通(松本14:25−高尾18:08)
 

中央線快速(高尾18:12−東京19:21)
 
   
■7/24:東京都内で時刻調整
 東京駅に到着しました。夕食は、ラーメンが食べたいと思い店を探します。なるべく荷物があるので駅構内で済ませたいのですが、あいにくとどの店も満員です。それならばと上野駅へ移動します。確か3階のコンコースにも店があったような・・・。通勤ラッシュの山手線に揺られて上野に着きました。
 3階の店は、いろいろな店が一体化されているので座席に余裕があり1発で入れました。ビールにラーメンセット(餃子)につまみもオーダーしてしばし休憩をとります。
 その後、13番線へ余裕を持って移動して寝台特急あけぼの号の撮影をします。今回も、茶色のEF64−37が牽引でした。ファンと乗客が入り混じって撮影大会となり、先端部分だけ混雑していました。
 
 寝台特急あけぼの号を撮影後は、空いている山手線外回りに乗車して時刻調整をします。要するに山手線を一周して約1時間時間を消費するということです。上野を出た山手線は、内回りの混雑が嘘のように空いています。東京を出ても新橋を出ても空いています。突如して品川から大混雑となります。品川から先は、大崎・渋谷・新宿と乗客の入れ替えがありますが、大混雑のまま進んでゆきます。池袋手前で、ホームの転落検知が作動した関係で6分ほど抑止となりましたが無事に運転を再開しました。池袋は、運転再開後の初電車となりましたので、さらに混雑を増して池袋を発車します。結局、混雑は田端を過ぎて日暮里まで続きました。日暮里を出ると、上野から乗車したのと同じ状態にまで混雑は緩和されました。上野駅で律儀に降車して一周を達成後、隣の京浜東北線で東京駅に移動しました。

寝台特急あけぼの号(上野駅で撮影)
 

湘南ライナー15号(東京駅で撮影)
  
   
■7/24-7/25:189系夜行快速で中京地区へ
 東京から快速ムーンライトながら号で中京へ向かいます。東京駅10番線は、10連の場合ホーム柵の端ギリギリに先頭をつけるので、1号車側の撮影はできません。東京を出た時点では、満席にも関わらずそれほどの混雑もありませんでした。品川を過ぎて横浜で一気に混雑してほとんどの席が埋まる盛況ぶりでした。まぁ、夏休み期間の金曜日なので当然なのでしょうが・・・。東海道本線を快調に飛ばす189系の夜行に揺られて西へ西へと向かいます。小田原で、列車遅延による乗り遅れ客を待つために0:31発車の予定を遅らせて0:55まで停車となりました。思わぬ場所で撮影できることになりました。隣の線を貨物列車が所定通りに2本通過してゆきました。
 小田原を遅れて発車した列車は、東海道本線を西へ進みます。途中で運転停車があるので名古屋には余裕の定時到着となります。車内放送は、小田原を出ると名古屋到着前まで休止となります。
 
 小田原から爆睡して鉄道唱歌のオルゴールで起きると名古屋手前でした。もちろん、熱海(運転停車)で乗務員がJR東海の車掌に交代しています。JR東日本では、快速ということでオルゴールを鳴らさない車掌が多いですが、JR東海は乗り過ごし防止のいみもあるのか、こまめに鳴らしていました。
 名古屋を出ると東海道本線を走行して、岐阜を過ぎると大垣は目の前です。多くの人が先頭の車両へ移動してゆきます。大垣駅に到着すると同時に大垣ダュシュが始まりました。今回は、名古屋へ戻るのでゆっくりと眺めて、久々の189系の夜行列車の旅の余韻に浸り回送で引き上げるまで見送りました。
 
 さて、大垣から名古屋へは快速ホームライナー豊橋32号で戻ります。こちらの列車は、乗車整理券に座席番号が書かれていて事実上の全席指定となっています。で、私の券は1号車1番B席でしたが、すでにA席とD席に人がいます。1号車の乗客は、私を入れて3名だけですので車両の中間部分に座りました。大垣を出発して岐阜・尾張一宮からは乗車が多かったのですが、乗った人も相席を嫌い指定の席とは別の空いている席に座ってゆきます。尾張一宮を出ると車内改札がありましたが、整理券を買ってあれば特に何も言われる事も無く、名古屋まで快適に移動できました。

ムーンライトながら号(東京23:10−大垣5:55)
 

小田原駅で接続待ちで停車
    

大垣駅に到着
 

ホームライナー豊橋32号(大垣6:12−名古屋6:46)
 
   
■7/25:佐久間レールパークへ
 名古屋で軽く「きしめん」で昼食を摂った後は、快速佐久間レールパーク1号で中部天竜へ向かいます。こちらは、指定席を確保したので安心して乗車できます。さて、肝心の列車ですが所定では3分前に大垣から回送で入線するはずでしたが、本日は東海道本線のダイヤが少々乱れていて発車1分前に入線してすぐ発車の慌しさででした。撮影は1枚撮影するのがやっとでした。
 名古屋から指定席はかなり埋まっていました。指定席2両の8割以上が団体が占めていて、指定席は団体用とっても過言ではありません。一般枠と思われる場所は結構空いています。途中からの乗車もありますが、区間乗車のようで早々と車掌に促され自由席へ移動します。豊橋で進行方向を変えて、飯田線に入ります。117系で飯田線を乗車するのは初めてなので新鮮な気分でした。ただ、天候が悪いのが非常に残念でした。列車は、小雨が降る中部天竜に到着しました。
 
 中部天竜駅に隣接する「佐久間レールパーク」は、名古屋に建設されるJR東海博物館に車両を移すため11月1日で閉園となります。今回は、最初で最後の訪問となります。国鉄時代の貴重な車両が展示されていて、もう少し早く来れば良かったかな。と、少し後悔もしています。特にキハ181−1「しなの」は良かったです。屋内展示もM型マルスなど貴重な展示物をみる良い機会になりました。(詳しくは「佐久間レールパーク」専用ページをご覧下さい。)
 
 佐久間レールパークを楽しんだ後は、再び快速佐久間レールパーク2号に乗車します。往路と違い帰路は、指定席も空いていました。一部の団体客も違う列車に乗ったのか観光バスに乗り換えたのでしょう。帰路の快速佐久間レールパーク2号は豊橋が終点です。豊橋から大垣まで回送になるので、時間は掛かっても名古屋あたりまで乗せてくれても良いのに・・・。
 豊橋からは、新快速で名古屋へ移動します。流石に、新快速だけあって速いのに比例して車内も混雑していました。

佐久間レールパーク1号(名古屋7:20−中部天竜10:34)
 

豊川に沿って飯田線を北上します。
 

中部天竜駅に隣接の佐久間レールパーク
 

撮影スペースからの展示車両
 

佐久間レールパーク2号(中部天竜13:43−豊橋15:05)
 

新快速(豊橋15:24-名古屋16:13)
 

     

■7/25:新型近鉄特急に試乗
 名古屋に到着後は、近鉄乗り場へ移動して予約しておいた、明日の「湯の山温泉サマーライナー」の指定を引き換えます。期待はしていませんでしたが、やはり列車名はありませんでした。入場券でホームに入り、大阪難波からの特急を待ちます。予定通り新型の22600系Ace車両できました。これで、名古屋20:30の大阪難波行に使用されるのが確定したので、こちらの指定も買って名古屋市内のホテルへ向かいます。
 地下鉄で新栄町へ移動してホテルに入ります。オープン特価(すでに終了)で3950円とは安くて助かりました。
 
 ホテルに荷物を放置して身軽な状態で近鉄名古屋に戻りました。さて、時間は20:20を過ぎましたので、そろそろ大阪難波行の特急の入線時刻です。入線してきた車両は22600系Ace車両でした。入線から発車まで数分ですので、数枚撮影して乗車しました。ゆりかご座席が良いですね。名古屋を20:30に発車した大阪難波行特急は、ほぼ満席の盛況です。新型車両乗り心地を味わっていると、すでに列車は、木曽川を渡り三重県へ。最初の停車駅の桑名までの短い試乗でした。桑名でもかなりの乗客が降りましたが、花火大会の影響か降りた分だけ乗車が多かったです。
 
 桑名からは、「青春18きっぷ」を使用してJR関西本線で名古屋へ戻ります。名古屋行普通列車も4両編成になっていたので、余裕で1ボックス占領で名古屋まで移動できました。

近鉄名古屋で22600系の運用を確認
 

一旦、名古屋市内のホテルへ。
 

近鉄特急(名古屋20:30−桑名20:45)
 

関西線普通(桑名21:00−名古屋21:28)
 
 
■7/26:湯の山温泉サマーライナー
 最終日は、湯の山温泉サマーライナーに乗車します。普段は、ホテルに宿泊しても早立ちが多かったのですが、この日は名古屋9:52ですのでゆっくりとホテルで過ごせました。地下鉄で9:30に名古屋に到着しました。
 昨年に続いて、湯の山温泉へ夏季臨時列車が運転されます。昨年は、大阪難波から四日市乗り継ぎで乗車しましたので、今年は初めて名古屋から通しての乗車となります。
 
 入線は、発車の2分前とこちらも慌しい発車となりました。今年で2年目と言うことで車内は空いています。木曽川を渡り桑名を出ても車内は3割も乗っていません。桑名を出ると次は四日市です。四日市では、列車の進行方向が変わります。四日市では、撮影のため車外に出て撮影して車内に戻ると驚きました。座席が7割程度も埋まっています。ほとんどが、大阪方面から乗り継いできた乗客のようです。湯の山線内は、客扱いがありませんので最後の1区間はかなりの盛況でした。
 
 湯の山温泉では、折り返し名古屋行の「湯の山温泉サマーライナー」に乗車します。この時間帯だと、乗客も乗り潰しの鉄がいる程度で禁煙車も数人が乗車しているに過ぎません。四日市でも、定期特急の続行となるので乗客も居らず、桑名で数名乗って来る程度の乗車率で名古屋に到着しました。 

湯の山温泉サマーライナー(名古屋9:52−湯の山温泉10:48)
 

木曽川を渡り三重県へ
 

湯の山線を進みます。
 

湯の山温泉サマーライナー(湯の山温泉11:23−名古屋12:22)
 

     

■7/26名古屋から普通列車で帰路へ
 名古屋では、近鉄・JR乗り継ぎ改札で「青春18きっぷ」にスタンプを押してもらいます。近鉄側が管理しているので「近鉄名古屋 -7.26」のスタンプが「青春18きっぷ」に押されました。今日の名古屋は、天気が非常に怪しく暗い雲に9月を思わせるような冷たい風が吹いているので、予定を早めて快速中津川行に乗車します。211系かよ〜とガッカリすることはありません。比較的空いている後ろ4両は313系4両です。もちろん、小走りに313系に向かい最後部車両の窓側に座れました。座席の条件としては、快速セントラルライナー号と同じですので310円得しました。ただ、普通の快速ですので停車駅は格段に増えます。313系に揺られて昼下がりの名古屋を出発します。徐々に町並みから山間部に入り下車客が中心になります。中津川に到着時点では、数名の乗客が最後部車両に乗っているだけでした。
 
 中津川からは、松本行に乗り換えです。この松本行が2両編成「青春18きっぷ」で名古屋方面へ(から)の旅行中の最大のネックになります。昨年は、同じ7月の日曜日に知人が乗車していまして、大混雑で1本前の(私が今乗ってきた)快速が着席できるかどうかのボーダーラインだったと聞きましたのでかなり警戒したのですが、本日は心配も余所に3番線ホームには私を含めて2〜3人並んでいるだけでした、。それでも、後発のセントラルライナーからは大勢の乗り換え客が移動してきましたので早めに来て正解でした。
 中津川を出た松本行は、ほぼ全員着席状態で発車しました。立っていた人は南木曽までには降車してしまいました。その後も、緑が美しい木曽路の山間を1駅1駅停車してゆきます。降りる人ばかりで乗ってくる人がいないので、車内もだんだん空いてきます。去年とは違い、完全に明るい時間帯に松本まで到達できますので、木曽路の景色も最後まで楽しめます。木曽福島からは、乗ってくる乗客が多くなり洗馬〜塩尻は結構混雑しました。塩尻で、JR東日本の駅名板を見てホッとしました。塩尻からは、2両編成のため大混雑で松本に到着しました。
 
 松本からは、普通列車長野行に乗車します。ここまで来れば、庭のようなものですので何ら心配もありません。松本17:35の普通は甲府始発で松本に33分停車します。早くから乗れるのは良いのですが、ドアは全開で冷房も強でフル回転しているのですが、車内は暑くてたまりません。荷物に番をさせてホームで一時涼みます。17時も15分を過ぎると続々と乗客が乗ってきて車内も混雑し始めます。塩山始発の普通列車が到着すると、一気に乗り換え客で混雑しました。松本を出た普通列車は、明科を出ても混雑が解消せず篠ノ井線を進みます。結局、混雑が解消したのは聖高原でした。それでも、ほぼ満席状態で混んでいます。休日でこのありさまですから、通勤・通学客がいる平日はさらに混むのでしょうね・・・。列車は、夕暮れの姨捨に到着しました。姨捨を出ると、桑ノ原信号所で交換します。定期列車で、桑ノ原信号所に入る定期普通列車に乗車したのは久々でした。篠ノ井からは信越本線に入り、終着の長野には定刻の18:51に到着しました。名古屋から6時間19分で到着しました。
 長野から長野電鉄で須坂に戻り、2009年夏の「青春18きっぷ」の旅1回目が終わりました。
 
 名古屋では、局地的な大雨で中央線が運転見合わせ、中津川以北も一時運転見合わせ・徐行が続いたようで、予定を早めて帰宅して正解だったようです。
  

中央線快速(名古屋12:32−中津川13:44)
 

中央西線普通(中津川14:36−松本16:49)
 

篠ノ井線普通(松本17:35−長野18:51)
 

長野電鉄(長野19:10−須坂19:41)