元日旅行10周年

正月パスで行く北東北一周の旅
2009.1.1


車両基地へ引き上げる583系特急かもしか3号(青森駅)
      

 今年も正月パスの季節がやってきました。今年は、「お年玉フリーきっぷ」からの通しで元日の日帰り旅行10周年となりました。元日恒例の日帰り旅行もこれで一区切りとしたいと思います。(来年は、絶対旅行しないと言う訳ではありません。)

 目的地ですが、ここ数年は決まっているかのように函館へ行き短時間ながら観光もしていましたが、函館については昨年の弾丸日帰り旅行で旅の完成形となりましたので、今回は10周年も手伝って初心に帰り「乗り鉄」の旅に徹しました。また、後半については新年早々から接続列車を気にして旅が楽しめませんでしたので、時間に余裕を持たせて最後までゆっくりと列車の旅を楽しめるように考慮しました。

 今年の目的は、今までずっと気になっていた1月1日限定の583系電車使用の特急かもしか3号です。

 

■正月パス
 
JR東日本が、1月1日の元日の1日に限りJR東日本線内とJR北海道の中小国(本州)〜函館(北海道)間の、新幹線・特急・急行・快速・普通列車の自由席が乗り放題の特別企画乗車券です。
 普通車用とグリーン車用の2種類があり、それぞれ4本列車まで指定席(グリーン車用はグリーン指定席)が利用できます。函館方面への人気列車は、競争率が激しくすぐに満席になります。「駅ねっと」やプッシュホン予約も可能ですので、そちらを利用した方が席が確実に確保できます。(寝台列車に乗車の際は、特急・急行券と寝台券が別に必要です。)

 今年から、指定席券売機での発売・指定席交付が出来るようになりました。指定席券を発行すると、磁気情報が切符に記録され発行枚数に応じて★が印字されます。(一部の異なる対応をする窓口や条件(駅ねっと予約等)もあります。)
 ※翌年以降の使用時は、条件等が変わる事があります。時刻表や駅配布のリーフレット等で良くお確かめください。


(一部画像処理をしてあります)

  

■新幹線を乗り継ぎ秋田へ

−秋田までの行程−

 須坂5:35−普通−6:01長野6:37−あさま504号−8:02大宮8:22−こまち5号−秋田12:00

 

 長野電鉄普通列車(長野 5:35−長野 6:01)

 

 今回の旅のトップは、長野電鉄の普通列車です。本日は、3500系N5編成でした。

 元旦のこの時間だと、乗車する人も少なく車内は空いていましたが、朝陽から先では結構乗ってきました。長野に着くと、あさま502号に乗車する方々はダッシュで新幹線ホームへ向かいましたが、私は乗るつもりも無いのでゆっくりと新幹線改札を通過して、待合室で暖をとります。 

 

  

新幹線あさま504号(長野 6:37−大宮 8:22)

 
 
入線時刻間際にホーム行っても、自由席乗り場は数人並んでいるだけでした。4号車の自由席はさらに空いていて、快適に乗車する事が出来ました。「正月パス」を利用する方々は、「あさま500号」に集中したのか、長野発3番手の「あさま504号」は、高崎を出ても4号車はE席でも空席がありました。

 途中で、初日の出や富士山を見ることが出来て、縁起の良い新年のJR初乗車でした。


夜が明けてきました。

熊谷から富士山も見えました

大宮で乗り換え
 

新幹線こまち5号(大宮 8:22−秋田12:00)

 
 
大宮からは、こまち5号に乗車します。こちらの列車は、指定席が満席表示でしたが、前日に席が戻ったようで窓側の確保に成功しました。指定席の予約画面では満席表示(前日の夕方段階)でしたが、実際には隣に誰も来ない席が結構あり、秋田までの長距離を快適に乗車できました。この列車は、仙台で「はやて」「こまち」の切り離しをしますので、1日1回の仙台での切り離し放送も録り鉄出来ました

 田沢湖線沿線は雪景色の中の走行となりました。


関東北部に雪はありません

秋田新幹線に入ると雪景色

秋田に到着
   
■元日限定の583系特急

特急かもしか3号(秋田12:43−秋田15:16)

 

 1年に1回、元日に限り特急かもしか3号(4号)に583系秋田車6連が使用されます。「正月パス」関係の増結ということでしょうが、これがあるために583系の特急運転が楽しめます。

 やはり、秋田駅はファンで賑わっていました。私は、指定席を確保したので問題ありませんが、自由席はかなりの混雑だったようです。仙台とは、座席モケットなど違うので微妙に雰囲気が違いました。ともあれ、青森まで583系の特急運転を楽しむ事が出来ました。 


混雑する秋田駅ホーム

「かもしか」ヘッドマーク

「かもしか」行先幕

沿線は雪景色でした。

青森駅に到着します。

今回の目的地「青森」
   

   

■青森から余裕の帰宅

   

−青森からの行程−
 青森16:05(遅れ16:17)
−つがる88号−17:12(遅れ17:22)八戸18:00−はやて28号−大宮20:42

 大宮20:52−あさま549号−22:19長野22:38−B特急−須坂22:57

  

臨時特急つがる88号(青森16:05−八戸17:12)
                     ※時刻は所定時刻

 青森からは、臨時特急つがる88号に乗車します。先行の特急スーパー白鳥26号が17分遅れで青森を発車した関係で、こちらの入線・発車も12分ほど遅れての発車となりました。

 やはり、青森始発の臨時特急ということなのか、車内は空いていて窓側に座れたのに加えて隣には誰も来ませんでした。485系リニューアル編成も、久々の乗車できて485系の旅が楽しめました。 八戸では、新幹線乗換改札が全開放され必死の誘導で、はやて88号は何とか1分程度の遅延で発車しました。

 

新幹線はやて28号(八戸18:00−大宮20:42)
 

 八戸では、接続特急1本分の余裕をとってあるので、八戸駅をゆっくりと見る機会がありました。先発の「はやて88号」は、E2系0番台編成でしたが、「はやて28号」はE2系1000番台でしたので、この選択は正しかったようです。盛岡・仙台で乗客の入替が多くありましたが、ほぼ満席の状態のまま大宮まで乗車しました。

 今回は、壁が目の前の1番席でしたので、景色(夜景)を見るのに首が疲れました・・・。


盛岡で「こまち」を連結

「こまち」が到着

連結完了

 

新幹線あさま549号(大宮20:58−長野22:19)

 

 大宮からは、あさま549号に乗車します。大宮からは、自由席の利用となりますが、予想した号車の位置に並んで列車の到着を待ちます。

 やってきた列車は、自由席は例年より1時間早い列車ですので、それなりに埋まっていますが、予想した位置周辺の席は固まって空いていましたので余裕でA席を確保できました。B・C席も空いたままでしたので、最後は一番寛いで乗車できました。長野には定刻に到着して「正月パス」の旅も終わりました。

         ※画像は、停車時間の都合で以前撮影したものです。

 

長野電鉄B特急(長野22:38−須坂22:57)

 

 長野に着くと残りは須坂駅まで戻るだけです。B特急信州中野行は、2000系D編成「りんご色」でした。もう、元旦でもこの時間になると空いているかと思いましたが、結構乗ってきて驚きました。

 2000系電車に揺られて須坂へ戻ります。村山橋は、長野電鉄専用になった旧橋の道路部分の照明がまだついていて驚きました。須坂で下車して今回の旅も無事に終わりました。 

    

 今回は元日旅行10周年ということで、従来の函館弾丸旅行(観光)から方針を変更し、初心に戻り「乗り鉄」重視の旅をしました。天気が悪いとの予想でしたが、一部区間を除いて概ね順調に旅を終えることが出来ました。接続も余裕を持って旅程を作成したため、例年の「時計と睨めっこ」の復路ではなく、最後まで列車の旅を楽しめました。