「青春18きっぷ」の旅(4回目)
懐かしのSL列車と特急車両の旅
2008.8.22
 

渋川駅に停車中の快速SLみなかみ号
  
■この日の旅行行程
 須坂8:00−普通−8:24長野8:44−しなの鉄道−9:49小諸10:18−しなの鉄道−軽井沢10:42
 軽井沢11:00−JRバス−11:34横川11:57−普通−12:27高崎13:28−普通−水上14:33
 水上15:20−SLみなかみ号−17:16高崎17:34−通勤快速−上野19:16(夕食・休憩)
 東京21:00−ホームライナー千葉1号−21:24津田沼21:36−中央・総武各駅停車−新宿22:31
 新宿23:10−ムーンライトえちご号−新潟4:51(新宿発:23:18(山手線遅延のため))
   
■旧信越本線を上州へ
 「青春18きっぷ」の残り2回分を利用して、1泊2日の旅に出ました。今日は、快速SLみなかみ号の乗車をメインとするので水上へ向かいます。篠ノ井〜横川までは別料金で「しなの鉄道」・JRバスを利用します。本来だと、篠ノ井から清算すれば良いのですが、面倒ですので長野→軽井沢までの乗車券を購入しました。
 まずは、小諸行で小諸へ向かいます。115系6連でゆったりと乗車できると思いましたが、後ろ3両は戸倉で切り離しという事で前3両に乗車します。久々に115系に揺られて「しなの鉄道」を楽しみます。途中、あまり混み合うことなく小諸まで乗車できました。
 小諸から軽井沢行に乗り換えます。実は、この後の列車でも同じ列車に乗車可能ですが、余裕を見て早めに小諸に来ました。折り返しの軽井沢行も早めに到着して早々と席を確保できました。しばらくして、1本後の小諸行が到着しました。車内は混んでいて、一気に軽井沢行に乗り換えて来ました。やはり早めに来て正解でした。軽井沢行は、結構な混雑で軽井沢へ向かいます。途中の御代田からは帰省客なのか一気に混み始めました。その後、信濃追分・中軽井沢での乗車もかなり多く車内は通勤列車顔負けの大混雑となり軽井沢駅に到着。無人駅から乗車した人の清算が長い列を作り、やはり長野から購入しておいて正解でした。ほとんどの乗客は、新幹線改札とアウトレット方面へ向かい、バス乗り場へ向かった乗客はごく僅かでした。
 
 軽井沢からは、JRバスで横川へ向かいます。はじめは空いていましたが、続々と乗客が乗り込んできました。幸い私は相席になりませんでしたが、一部は相席になる盛況ぶりで軽井沢を出発しました。今日はあいにくの天候で景色は良く見えませんでした。途中道路工事で焦りましたが、余裕時間があるのか時間ピッタリに横川駅に到着しました。
 横川から「青春18きっぷ」に日付を入れてもらいまして、「青春18きっぷ」の旅が始まります。やってきた高崎行は、115系4連でした。車内は空いていてゆったりと115系で信越本線の旅が出来ました。と書きたいところでしたが、松井田から高校生が大勢乗車してきて安中からは大混雑で高崎へ向かいます。なるほど、115系4両で運転する理由が良く解ります。北高崎でようやく混雑が緩和されましたが、混みあったまま高崎に到着しました。
 高崎では、1時間近くの乗り換え時間がありますので駅前で昼食をとります。再び、ホームに戻り水上行の入線を待ちます。3つドア4両とのことで115系だろうと待っていると、来たのは107系4連(2連×2本)でした。こういう組み合わせの可能性もあったのですね・・・orz。しかし、107系だから乗らないというわけにもいかないのでロングシートに乗車しました。最初は、ガラガラだった車内も発車時間になるとほとんどの席が埋まり、新前橋から渋川までは立席も多く出る混雑で上越線を水上へ走ります。平地からだんだん山間に入っていくのがロングシートながら良く解ります。沼田でほとんどの乗客が下車してしまい、1両に数人という寂しさで終着水上駅に到着しました。ロングシートでしたが、思ったより疲れませんでした。
 

しなの鉄道普通列車
 

しなの鉄道普通列車
 

軽井沢駅構内
  

横川まではJRバスで移動
 

信越本線普通列車
 

上越線普通列車
 
   
■懐かしい列車の旅
 水上からは、平日運転のSL列車である快速SLみなかみ号に乗車します。普通列車で水上駅に着いたときにはすでにD51は、入替を初めていたのでホームでD51の通過を待ちます。ホームで待つこと20分程度でD51がホームを通過して再びバックで12系客車に連結されました。撮影も終えて車内に入ります。今日は金曜なのでそれなりに乗るかとは思いましたが、夏休み期間中も手伝って予想以上に乗っています。とは言え、相席の部分は1ボックス2人程度ですが全部のボックスが埋まっています。1号車・2号車は、団体・企画枠(パック旅行枠)でしたがこちらはかなり空いていました。
 水上を出た列車は、高崎までのほとんどの区間が下り勾配のため足取りも軽く運転しています。沿線では、チラホラ撮影している人を見かけますが、そんなに多くはありません。乗車証明の配布が始まりました。今回は、硬券タイプの乗車証でした。乗車証にも、スタンプを押してくれるとのことですが、そんなことをしたらせっかくの文字やD51のイラストが見難くなるのでパスしました。高崎まで下り勾配ですので、列車は順調に終着の高崎に到着しました。D51の前にたどり着き1枚撮影した瞬間に、D51単機のみ引き上げてゆきました。いつも思いますが、この切り離し作業の速さだけはいつも驚きます。その後は、改札を出て普通列車用グリーン券を購入して通勤快速で上野へ向かいました。
 
 高崎からの通勤快速上野行は211系で運転です。普通車でボックスシートがあるわけも無く、グリーン料金を支払いグリーン車に乗車します。2階建ての2階席は混雑しているので、平屋車両に乗車して上野を目指します。こちらの車両は空いていて夕闇迫る高崎線を上野まで快適に乗車できます。熊谷〜浦和間の快速運転は、鴻巣・大宮のみの停車で「青春18きっぷ」スピーディーに移動できました。サロ210の乗車も久々で、こちらの乗車も合わせて楽しむ事ができました。上野駅到着後は、品川へ移動して、上京時の夕食時に良く行く店(とは言え品川駅構内ですが。)で1杯やりながら夕食をとりました。
 夕食後から快速ムーンライトえちご号の発車までの時間はどうしようか・・・。と迷う必要はありません。平日なら当然ホームライナー千葉1号に乗車します。と言うわけで、20時に店を出て山手線ホームへ行くと何か地面が揺れているような気がする・・・。疲れすぎたのか地震なのか一瞬解りませんでしたが、周囲の人々も「地震?」とか口々に言っていたので地震だったようです。運転に支障が無いのか、列車は通常通り運転されて東京駅へ。
 
 東京駅の地下ホームで、ライナー券を購入してホームへ向かいます。すでに普通車扱いのグリーン席目当てなのか相当の人が並んでいます。人数を数えると、グリーン車の定員を超えていたので諦めて撮影に専念します。183系・189系C1編成が回送で入線してきました。さっそくマークの回転が始まります。「中央ライナー」「青梅ライナー」等の幕を見ることが出来ましたが、「ホームライナー」の後ろにある「あずさ」「かいじ」などの幕は見ることが出来ませんでした。一通り撮影を終えてさっそく乗車します。一部に改良か加えられてはいますが、懐かしい189系グレートアップあさま号の車内です。さっそく空席を探しますが、空席がなかなかありません。8両目でようやく空席を見つけました。眺めの良い席で良かったです。
 ホームライナー千葉1号は、東京駅を21時に発車しました。次は津田沼まで止まりません。車内は、お疲れモードのサラリーマンがほとんどですが、僅かながら私のようなファンの方々も乗っていました。まぁ、雰囲気的には浮いていますが・・・。189系のモーター音、グレートアップあさま号時代からほとんど変わらない内装でしばし旅を楽しみます。馬喰町を出て地上に出て錦糸町を低速で通過すると、一気に加速をして往年の特急あさま号並みの走りをと期待したのですが、通勤時間帯も手伝って高速運転はごく僅かな区間だけで低速運転が続きます。最初の停車駅の津田沼までの24分間を懐かしいような嬉しい気分で189系の旅を楽しみました。
  津田沼からは、中央・総武線各駅停車で新宿へ向かいます。快速電車は混んでいたので空いている各駅停車にしました。時間がかかるだろうと思った各駅停車も早いですね。津田沼を出て平井の先まで追い越されませんでした。後続の快速に乗車しても錦糸町で同じ列車に乗り換えになったと思います。さすがに秋葉原からは混み合いましたが、座れていたので問題ないまま新宿まで乗車しました。
 
 金曜日の夜の新宿は凄い熱気でした。仕事柄、金曜の23時ごろの新宿には来れないので学生時代以来久しぶりに金曜深夜の新宿に来ました。もう忘れていた熱気に気持ちも高ぶります。人の波で混雑するコンコースを抜けて、静かな5番線・6番線ホームに来ました。大勢の人々が乗降をする他のホームとは違いこの5番・6番ホームは別世界です。人も少なくのんびりとした時間が流れています。今夜は、この新宿駅5番線から快速ムーンライトえちご号に乗車して新潟へ快速ムーンライトえちご号に乗車して新潟へ向かいます。
 夏休み中の金曜の夜の発車だけあって、本日の快速ムーンライトえちご号新潟行は満席の放送が繰り返し流れています。
 入線してきた485系快速ムーンライトえちご号を撮影して車内に入ると、なるほど新宿からかなりの座席が埋まっています。当然新宿から相席になりました。今日は、山手線に遅延が発生しているため8分遅れの23:18に発車のようです。予定より8分遅れて発車した快速ムーンライトえちご号は、順調に高崎線をを下ります。高崎で、急行能登号の退避で所定時刻に戻り上越線を走ります。この日は、空調の効きが良くなくなかなか寝ることが出来ませんた。そのおかげで、夏季限定停車の小出駅の停車を見ることが出来ました。結構降りて驚きました。これだけ利用があれば、来年の臨時停車もありそうです。その後は、新津までようやく寝ることが出来て列車は定刻に新潟に到着しました。 
  

快速SLみなかみ号(D51)
 

快速SLみなかみ号(12系)
 

通勤快速
 

夜の上野に到着
 

183系・189系ホームライナー千葉1号
 

485系快速ムーンライトえちご号
 
     
  
SLばんえつ物語号で行く夏の磐越西線の旅
2008.8.23

津川駅に停車中の快速SLばんえつ物語号

  

■この日の旅行行程
 新潟5:18−普通−5:36新津6:15−普通−6:44新発田6:52−普通−新潟7:31(朝食・休憩)
 新潟9:43−SLばんえつ物語号−13:31会津若松14:33−普通−新津17:06
 新津17:19−快速くびき野4号−19:00直江津19:59−普通−北長野21:27
 北長野−徒歩−信濃吉田21:47−普通−須坂22:04
   
■まずは時間調整
 快速ムーンライトえちご号で新潟駅に到着し、快速SLばんえつ物語号の発車まで余裕があります。時間調整に、新潟−新津−新発田−新潟と近郊区間を一周して時間調整をする事にしました。
 まずは、長岡行に乗車します。115系2連で席は良く埋まっています。夜明け直後の信越本線を新津まで乗車します。途中駅からも乗車の乗客が多く早朝とは思えない乗車率でした。
 新津からは、羽越本線で新発田に向かいます。酒田行普通列車は、キハ110系2両編成です。この列車は、秋田方面への接続も良いので結構人が集まっています。架線下を走る気動車に揺られて新発田へ向かいます。車内は、やはり長距離の乗客がかなりいます。水原・月岡から高校生で混み合い新発田に着きました。新発田からは、接続の白新線のホームにかなり人がいましたので、後続の新発田始発の列車に乗車しました。E127系6連で新発田を出たときには車内はガラガラでした。豊栄からは、高校生や通勤客で6両編成の列車も大混雑になりました。その後も、各駅からかなりの乗車があり平日の通勤ラッシュ並みの混雑で新潟に到着しました。
 新潟に着いたのは、7時30分過ぎでしたので朝食にはちょうど良い時間です。一旦改札を出て、新潟市内へ朝食と休憩に向かいます。

上越線普通列車
 

新津運輸区構内
 

羽越本線普通列車
 

白新線普通列車
 
   
■SLばんえつ物語号と長野への帰路
 新潟駅前で朝食を済ませてしばし休憩後、再び新潟駅ホームに戻ってきました。ちょうど、EF81に引かれた快速SLばんえつ物語号が入線して来ました。まだ時間に余裕があるせいか、SL付近も空いているので手早く撮影を済ませます。発車時刻が近づいてくると次第に人も集まりだして賑やかになります。今日は指定席が全て発売済みと繰り返し放送が流れています。汽笛一斉新潟を後にした快速SLばんえつ物語号は、最初の停車駅となる新津駅でほぼ満席となりました。今日は、団体は乗ってはいましたがそれほど多い人数でもなく、発売早々に満席になったはやはり夏休み後半だったからでしょうか。磐越西線に入り、自然の美しい路線を阿賀野川に沿って進みます。
 津川駅を発車して、日出谷駅の「とりめし」ですが、昨年は購入できませんでした(というか販売休止になっていました。)ので、今年は何が何でも購入しなくてはなりません。一体何個作成しているかわからないので、売り場に近い位置で待ちます。津川から日出谷までは時刻表では14分ですが、非常に長く感じました。日出谷駅に着くと一斉に売り場に並びます。私は何とか購入できました。夏休み中なのかかなりの量が販売されました。2年ぶりに日出谷の「とりめし」も賞味できて大満足の快速SLばんえつ物語号の旅でした。
 
 会津若松では、583系快速あいづライナー号と並びの撮影をします。一瞬、この583系快速あいづライナー号に乗車して郡山経由で帰ろうと思いましたが、小学生の団体で自由席が混んでいたためパスして予定していた行程で長野へ帰ることにしました。
 会津若松から新津までは、磐越西線を戻ります。キハ47系2両編成です。このキハ47系も乗れるときに乗っておいたほうが良い様な状態になりました。車内は、座席がほぼ埋まる盛況ぶりです。会津若松を出発して喜多方へ進むと雲行きが怪しくなってきました。新津での接続時間が余りないので祈るような気持ちで景色を見ています。喜多方からの乗車は多く一部の人は立席になっていますが、次の山都からは降車客が多いので車内も次第に空いてきます。津川でも、大勢の下車があり車内も空いてきました。ここで、雨が降りだしてヒヤリとしましたが、局地的な大雨とはならず五泉に到着してほっとしました。
 
 新津からは快速くびき野4号に乗車します。指定席を確保してあるので安心して先頭部で撮影できます。列車が到着してから発車まで1分ですので手早く撮影して車内に入ります。指定席車内は数人の乗客が乗っている程度でした。しかもみんな海側のD席に座っているのが面白いですね。これだけ空いていれば、A席から売っていくはずなのに・・・。列車は、長岡を過ぎても指定席は空いていて2席を使ってゆったりと485系の乗り心地を楽しめます。やはり特急用の指定席仕様の座席ですので座っていても楽ですね。柏崎から海沿いを走ります。天候が良くないのと、時間帯が遅いせいか日本海に沈む夕日はお預けとなりました。日も暮れた直江津に定刻に到着しました。
 
 直江津では、1時間ほど余裕があります。構内を見ると長野総合車両センターから疎開配給された209系が2本仲良く並んでいます。ホームでしばらく待つと長野行が入線して来ました。この列車が、この夏の「青春18きっぷ」で最後に乗車する列車です。115系6両編成で長野側3両が未リニューアル編成、長岡側3両がリニューアル編成となっています。今回は、旅の最後を飾るに相応しい未リニューアル編成に乗車します。車内は、国鉄時代の雰囲気が色濃く残り、「青春18きっぷ」の旅の最後を飾るに相応しい車内です。今日は、上越で祭りがあったため車内も発車時刻になると混み始めました。次の春日山では一気に車内の席が埋まり、高田でも大勢の乗車がありました。高田を出ると落ち着いてきて新井・ニ本木・妙高高原でかなりの人が下車しました。
 列車は長野県に入り、黒姫・古間・牟礼と過ぎて行きます。黒姫で乗車があった以外は、乗降する人も無く淡々と列車は進みます。飯山線と平行する手前で一気に視界が開け長野市や須坂市・小布施町の夜景が綺麗に見えます。直江津側からの帰路は、この風景を見ると長野に帰ってきたと実感します。列車は、豊野・三才と過ぎて北長野に到着しました。今回は北長野で下車します。
 北長野で下車すると、長野で下車するより長野電鉄の1本前の列車に確実に乗車できます。信濃吉田まで歩いて、8500系電車に須坂まで揺られて今回の旅も無事に終了しました。
 

快速SLばんえつ物語号
 

日出谷の「とりめし」を購入
 

磐越西線普通列車
 

快速くびき野4号
   

信越本線普通列車
 

18きっぷ最後に相応しい未リニューアル編成
 
   
■旅を終えた「青春18きっぷ」

今回使用した「青春18きっぷ」(色調調整済み)
 今回利用した青春18きっぷです。1回目〜3回目で、西日本方面(大阪・博多・新山口・津和野方面)
 4回目・5回目は、東日本方面(水上・東京・新潟・会津若松・直江津方面)へ行きました。
 今回は、可能な限り下車印を押してもらいましたので、旅の記念にもなりました。