秋の土日きっぷの旅

鉄道博物館と新幹線・在来線記念列車の旅
2007.11.10〜11.11

 今回は、新幹線とき25号(上越新幹線開業25周年記念号)と快速仙山全線開通70周年号の2つの記念列車の指定席券が確保できましたので、土・日きっぷで出かけてきました。今回は、会社員の宿命かいろいろ予定が狂いましたが、そのお陰で鉄道博物館の見学も出来て有意義なものになりました。
      

■上越新幹線記念列車

 長野電鉄で長野駅に到着して大宮へ向います。あさま508号なら、長野を出ると上田・大宮の停車ですので早くて快適です。ただ、この列車は停車駅は少ないのですが曜日を問わず結構混み合います。今日は、立席こそ出ませんでしたが上田を発車の時点で1号車はほぼ満席となりました。上田を出ると大宮まで止まりません。佐久平・軽井沢・安中榛名・高崎・本庄早稲田・熊谷とスイスイ通過します。一部の駅では、新幹線とき25号(上越新幹線開業25周年記念号)の場所撮りなのか駅の端にはすでに何人も立っています。列車は、長野から1時間6分で大宮駅に到着しました。
 とりあえず、発車のホームへ行きましたが出発式の準備も何も無く正直言って不安でした。9時を過ぎた頃に出発式を行うようで準備が始まりましたが、やはり新幹線ホームだけあって安全上ロープを張って赤絨毯を敷くという東北新幹線と同じようなスタイルの会場があっという間に完成しました。しばらく待ち、いよいよ駅員の動きも慌しくなりました。隣の16番線からは「とき25号」の入線放送が聞こえてきました。笛と注意放送が流れる中を200系K47編成の新幹線とき25号(上越新幹線開業25周年記念号)が入線してきました。
 初めは、写真撮影で忙しく発車5分前にようやく乗車しました。10時ちょうどに、新幹線とき25号(上越新幹線開業25周年記念号)は大宮駅を定刻に発車しました。自動放送はなく車掌の肉声放送で案内が始まります。「とき25号」とは言わずに「上越新幹線開業25周年記念号新潟行」と言う案内に特別な列車だと感じさせます。一通りの案内が終わりました。東北新幹線のように民謡チャイムは無いのかな?と思いました。乗車証明より民謡チャイムを200系車内で聞く事ができるかと期待していたのですが・・・。と、思ったら大宮の「大宮おどり」のチャイムが流れました。その後、上越新幹線の説明と200系の説明が行われ最後に乗車記念品と乗車証明書配布の旨が流れました。民謡チャイムを聞く事ができて、乗車記念品と乗車証明をもらえるなんてお得ですね。
 と言う事で、民謡チャイムと200系の旅を楽しみながら列車は新潟を目指します。最初は空席もありましたが、高崎付近でほとんどが埋まったようです。終点の新潟駅では、あまり撮影の時間はありませんでしたが何とか先頭車の撮影が出来ました。

 新潟では、新幹線車両センターの公開があるのでこれを見て15時頃の新幹線で高崎乗り継ぎで長野へ戻れば休日出勤にも余裕で間に合います。新潟から普通列車で大形へ移動します。大形駅からは、歩いて新潟新幹線車両センターへ向います。生憎の天気ですが、かなりの人が集まってきています。まずは、新幹線の整備する線横の通路を歩いて新幹線の展示会場へ向います。と、ここで会社から電話が・・・。まだ新潟ですので、そんなに急に来いと言われても無理です。と恐る恐る電話に出ると、「納期変更になったから今日来なくて良いよ(笑)」って何(怒)。こっちは、飯山線の「ゆとり」を諦めて代案でここにいるのにその一言で終わりかい。これは相当にショックでした。新幹線とき25号(上越新幹線開業25周年記念号)で新潟到着後、すぐに折り返せば撮影だけでも出来たのに・・・。昼に決まったらすぐ連絡してよ・・・orz。
 嘆いていても仕方ないので計画の変更を。こういうときに、ビューカードとれTELは助かります。宿代わりで思いつくのは、寝台特急あけぼの号(ゴロンとシート)です。さっそく聞いてみます。「酒田から上野は満席ですね〜。」とここで怯んではいられません上野発も聞いてみます。「上野発なら1席ありますが」と言う事で、寝台特急あけぼの号を宿に決定。指定発行欄の最後の1枠はこの列車になました。1枠あけておいてよかったです。

 これで安心して、新幹線車両の撮影に入れます。まさか、新潟でE2系あさま号編成を見るとは思いませんでした。雨の中でしたが、やはり人気は200系(とき25号)に集中しますね。私も、4並び(E1系/E2系/E4系/200系)と200系のみの撮影を重点的に行います。撮影後は、鉄道模型の運転を見たり屋内でその他の展示を見たり軽食を食べたりしました。会社へ行く用事が無いなら、ゆっくり見学しても差し障りありません。
 

あさま508号(長野7:35-大宮8:41)
 


とき25号(大宮10:00-新潟12:07)
 

25周年記念ステッカー
  


新幹線とき25号(上越新幹線開業25周年記念号)
 

普通列車(新潟12:47-大形12:56)
  


新潟新幹線車両センター公開
 

整備中のE1系(公開順路)

新幹線4並び展示会
   

        

■予定が変わり鉄道博物館へ

 とりあえず、今晩の宿を寝台特急あけぼの号(下り)と決まったので一安心です。大形から普通列車で新潟へ戻ります。やってきたのは、E127系2両ですでに大混雑状態・・・。そこへ、大形から新幹線車両基地帰りの乗客が乗ろうとするのでさぁ大変・・・。何処のドアからも乗車できそうもありませんが、何とか体をねじ込んで押し込んで乗車を試みます。すでに車両中央部まですし詰め状態なのでどうにもなりません。乗車を諦めた一部の人を置いて列車は新潟へ。東新潟からも若干の乗車がありましたが、手馴れているのか器用に乗ってしまいました。

 新潟からは、すぐに先発のMaxとき330号がありましたが、2階席の自由席は座席が埋まりつつあるのでパスして次の臨時とき366号に乗車しました。200系リニューアル編成で、この列車が大当たりで高崎を出ても数人しか乗車していなく自由席はガラガラでした。さて、東京に到着したら新宿へ移動して千葉行のホリデー快速ビューやまなし号に乗車しようと思っていたところ中央線で人身事故発生・・・。じゃ、ホリデー快速むさしの号の189系は・・・昨日で代走終了・・・。もはや、列車は大宮手前でどうする事も出来ません。と、目に付いたのは鉄道博物館。しかし、今日は土曜日で車窓から見ても混んでいます。今日の入場は打ち切られている可能性もあります。そもそも、時間は16:35です。鉄道博物館は18時閉館ですので何時まで入館できるのかさえわかりません。それでも東京へこのまま行っても・・・と言う事で、発車のベルがなり終わる寸前の大宮駅で飛び降りました。


 大宮駅からは、ニューシャトルで鉄道博物館へ向います。ちょうどモバイルスイカで改札を通った瞬間に先発列車が出てしまいました。次のニューシャトルは16:50発です。これは、かなり焦りました。入館は閉館の60分前だと確実にアウトになりそうです。16:50に大宮を出たニューシャトルは、焦る私の心情とは裏腹にマイペースで走ります。3分で鉄道博物館駅に着きました。改札を出ると、すでに帰宅ラッシュなのか大勢の家族連れが博物館から出てきます。写真を撮りながら博物館の入口まで来ました。時間は16:56で何とか入館できそうです。モバイルスイカで入館券を購入します。とりあえず館内に入ります。土産物売り場は、すでに長い列でこれから並んでも閉館時間までに間に合うかどうか・・・。のレベルでしたので諦めてメインの展示場へ。とりあえず写真撮影について聞いてみると、三脚類・脚立は展示物に傷を付ける可能性があるので不可。フラッシュ使って撮って。模型ショーと特別展示は撮影不可。とのことでした。それでも、フラッシュなんか使えば専用バッテリを消費して致命傷になるので、感度を上げて手元撮影を強行しました。昼は大混雑したが、この時間帯は空いていて写真撮影には良いですね〜。となかなか好意的な反応。幸いスポットライトもあるので十分手持ちで撮影できました。クハ181系や455系、ハニフ1など貴重な車両が展示されていて写真撮影もはかどります。一部では、批判もあった人形の配置もその車両の往年の雰囲気が出てい大して気になりませんでした。閉館時間まで1時間しかなかったので全てを見ることは出来ませんでしたが、大変満足な見学が出来ました。まさか、開館から1ヶ月以内に訪れることが出来るとは思いませんでした。次回は、時間に余裕を持って訪れたいです。


 再び大宮駅にもどりちょうどやってきた、Maxたにがわ420号に乗車します。E1系12両編成で自由席は4両でしたが、ガラガラで余裕で座れました。東京では、夕食をとったり買い物をしたりして過ごし最後に買った物を宅配で送る手配をして、中央線で新宿へ向い山手線外回りで座って休憩して上野を目指します。田端で、209系の京浜東北線に乗り換えて上野に着くとちょうど良い時間になりました。一旦、改札出て中央口から入り直します。夜汽車で旅立つ雰囲気満点です。13番線ホームへ行きしばらく待つと推進運転で寝台特急あけぼの号が入線してきました。最近検査を行ったのか、どの車両も結構綺麗なブルーの車両でした。EF81型機関車と24系客車側を撮影して車内に入ります。8号車の「ゴロンとシート」で当然ながら座席指定席券のみで乗車できます。今日は、突然の乗車で空席があったのが奇跡なくらいです。

 寝台特急あけぼの号は、定刻に雨の上野駅を発車しました。やはり、夜行列車で上野を発つのは良いものですね。上野発車の放送が「おやすみ放送」でした。赤羽駅通過も見ましたので、そそくさと上段の寝台に入り寝ました。

普通列車(大形14:22-新潟14:31)
  


とき366号(新潟15:42-大宮16:38)
 

鉄道博物館へ
 


鉄道博物館内部
 

展示車の455系と181系
 


展示車のハニフ1
 

Maxたにがわ420号(大宮18:14-東京18:40)
 

寝台特急あけぼの号(上野21:45-酒田5:04)
 
               

■仙山線記念列車

 寝台特急あけぼの号は、定刻に走っているようで到着の20分前に車掌氏が起こしに来てくれました。列車は、5:04定刻に夜明け前の酒田駅に到着しました。酒田駅では、しばらく時間を潰し陸羽西線直通の新庄行の始発列車に乗車します。

 夜も明けきらぬ酒田を駅を出た新庄行の一番列車ですが、予想に反して結構乗っています。列車が新庄に近づきにつれて夜が明けてきます。余目を出ると、ほとんど乗車してくる乗客も無く列車は新庄に到着しました。新庄では、僅か5分の接続で「つばさ106号」に乗換えをします。当初は、指定席を確保するか自由席に座るか悩みましたが、結局は指定席の枠を使用して指定にしました。予想は的中して、自由席は窓側のほとんどの席が埋まる混み具合でした。指定席は空いていて、2割程度の乗車率です。先頭の撮影をしても席が確保されているので安心です。

 朝の山形新幹線を「つばさ106号は快調に走ります。前回まではE3系の乗車が続きましたので、ようやく今回念願の400系に乗車できました。当初は空席が多かった指定席も、天童・山形でかなり埋まりました。そして米沢でほぼ満席となりましたが、私の隣は空いたままです。隣には誰もいないので、ゆったりと久しぶりに明るい時間帯の板谷峠越えを堪能できました。板谷峠を下りきると福島に到着して下車します。

 
 福島からは「やまびこ205号」に乗車する予定でしたが、E2系0番台車のためパスして、さほど時間の変わらないMaxやまびこ105号に乗車しました。2階席も空いていない事無いようですが、面倒ですので1階席に乗車します。自由席でも1階席ならリクライニングシートですので楽です。特に景色を堪能するほどの乗車時間でもありませんし。と、トンネルの途中で急減速しました。なんと、トンネルの中で停車してしまいました。車内放送によると、この列車のどこかで非常ボタンを押されたようで安全確認のためしばらく停車するそうです。対向の上り線は、抑止になっていないようで新幹線が通常のスピードで通過してゆきます。普段は解りませんが、結構車両が揺れて凄い迫力でした。結局、異常は無いようで仙台駅に5分ほど遅れて到着しました。


 仙台駅に到着して、土産物を見てからホームへ行くとすでに583系が入線していました。先頭車両では、出発式も行われていました。出発式の見学もそこそこに、E721系と583系の並びを撮影したりヘッドマークを撮影したりと忙しい時間を過ごしました。快速仙山全線開通70周年号は仙台駅を発車しました。通路側の席ですが進行方向側ですし贅沢も言えません。583系の座席はゆったりとしているのでかなり快適です。列車は、仙山線に入り山形へ向けて進みます。車内は、結構混んでいて指定席の入手が難航したのがよく解りました。雨の仙山線を進み列車は、作並駅に到着しました。作並駅にはしばらく停車します。駅前の歓迎の踊りを観賞した後は、芋煮を貰いウィスキーの試飲をします。まずは1杯。 続いて2杯。勧められるままに3杯目・・・。と言う感じで飲み干してゆきます。どおせ帰りは、須坂駅から迎えかタクシーですので余裕です。作並を出た列車は、景色のよい山寺で少々停車します。五大堂は、霧で見難いですが辛うじて見えました。山寺でも、乗降があり乗車も結構ありました。
 終点の山形には、13:02時刻通りに到着しました。ホームでは、社員の方々による花笠踊りが出迎えてくれました。その他、ホームでは「芋こんにゃく」も配られました。山形では、折り返しのため58分停車します。
  

夜明け前の酒田に到着
 


普通列車(酒田5:53-新庄7:11)
 

つばさ106号(新庄7:16-福島9:11)
 


福島駅疎開留置中の455系
 

Maxやまびこ105号(福島9:52-仙台10:20)
 


仙山全線開通70周年号(仙台11:03-山形13:02)
 

作並駅の歓迎踊り

山形駅での花笠踊り
   

  

■長野への帰路

 山形駅では58分の停車で折り返します。特にする事もないので、駅構内で土産物を購入してホームで583系を撮影して過ごします。
 発車数分前から、出発セレモニーの一環で社員による花笠音頭が披露されました。その後、14:00に列車は山形を発車しました。車内は、往路とは違い空席がかなりあります。帰りは、進行方向とは反対ながら窓側に座れましたので景色を見ながら進みます。帰路は、山寺と作並でで少々停車した以外は特にイベントも無く淡々と進みます。仙台駅に時刻通り到着して、快速仙山全線開通70周年号が車庫へ引き上げるのを見送ってから新幹線ホームへ向います。


 仙台から乗車した「はやて20号」は、E2系0番台でした。本来ならパスしてしまいますが、指定を確保してあるので乗車します。私は、あまりE2系1000番台とは縁が無いようでなかなか乗ることが出来ません。それでも、さすがは「はやて号」だけあって早い早い。満席の乗客を乗せて1時間16分後には大宮に到着しました。大宮では、8分の接続で「あさま539号」があります。日曜日のこの時間帯は、結構混みあうので座れるか心配ですが高崎通過の列車ですので運が良ければ座れそうです。

 大宮から乗車した「あさま539号」は、なんと1号車のA席側に座れました。やはり階段から遠い号車は空いているようです。この、あさま539号は大宮を出ると軽井沢まで停車しません。車内も落ち着いていて、長野まで快適に過ごせました。大宮から1時間10分後の19:00に長野駅に定刻に到着しました。大宮での乗換えが良かったので、仙台から2時間34分で到着しました。

 

 今回は、休日出勤の都合に振り回されて予定が狂いましたが、予想外に「鉄道博物館」を見学できたり寝台特急あけぼの号に乗車できたりしました。まぁ、これはこれで良かったことにしましょう。

  

山形駅コンコースの横断幕
 


仙山全線開通70周年号(山形14:00-仙台15:46)
 

山寺駅で少々停車
 


駅から見た山寺
 

はやて20号(仙台16:26-大宮17:42)


あさま539号(大宮17:50-長野19:00)