土・日きっぷの旅

秋の東日本SL列車の旅
2007.10.20〜10.21

今回の旅で乗車した懐かしい列車
 

 10月20日・21日は、日本海側では快速SLえちご日本海号。太平洋側では快速SLホエール号が、それぞれイベント運転されます。今回は、快速SLえちご日本海号と快速SLホエール号(下り)の指定が幸運にも確保できましたので、「土・日きっぷ」で乗車してきました。

   

■レアな編成とSL列車(10月20日(1))
 「土・日きっぷ」のトップは、おなじみの長野新幹線「あさま504号」に乗車します。入線してきたE2系は、鼻が尖がっています。これは、N1かN21編成のどちらかです。停車後に確認してみるとN21編成でした。N21編成に乗車するのも久しぶりです。長野駅から乗る場合は、4号車が自由席ならば4号車が空いていてお勧めなので4号車へ向います。やはり4号車はほとんど乗車していません。
 座ってみると、やはり他の編成と比べてN21編成(N1編成も含む)は、何か違和感を覚えます。それでも、レアな編成ですので運が良いことにして高崎へ向います。相席なしで高崎まで乗車できました。

 高崎で、朝食を「モバイルSuica」で済ませて再び新幹線ホームへ向います。高崎からは、とき305号に乗車します。時間的には、たにがわ401号で越後湯沢へ向い「とき303号」に乗り換えることも出来ますが、前回の乗車時に「とき303号」の自由席が混雑していて座れなかったので、今回は高崎で朝食にして後続の「とき305号」を選択しました。やってきたのは、国鉄色リニューアル編成のK47編成でした。前回(5月)の乗車に続いて、上越新幹線では2回目のK47編成の登場には驚きました。さて、問題の自由席ですが最後部の1号車の3列席がガラガラでしたので1号車のA席に席を確保しました。天気の良い上毛高原から大清水トンネルを抜けると天気は下り坂になっています。越後湯沢での乗降も少なく列車は長岡に到着しました。
 
 長岡からは、本日のメインとなる快速SLえちご日本海号に乗車します。長岡を出る時点で、乗車した7号車はほぼ満席の盛況振りでした。C57−180は、今年の鉄道の日イベントの関係で門デフ装備となりました。(期間限定)この、C57を一目見ようと沿線には大勢のファンが撮影に来ています。長岡からは、内陸部を走ります。途中の柏崎で給水のためしばらく停車します。ここで、時間をかけてゆっくりとC57−180を見ることが出来ました。柏崎を出ると、日本海が見えてきます。昨年乗車時は、山側の指定でしたので今回初めて、日本海を間近で見ながらSL列車の旅を楽しめました。

 直江津からは、特急はくたか11号に乗車します。車両は、683系北越急行車です。これは、1編成しかないレアな編成で運が良いです。この後は、快調に北越急行線を・・・と書きたいところでしたが、強風の影響で徐行運転となります。いつものスピードは何処へやらノロノロ運転が続きます。気象条件には勝てませんが、これでは何時に越後湯沢に解りません。北越急行線内をしばらく走ったところで、スピードが上がりました。それでも、普段よりは遅く見えるので制限が緩和されただけのようです。しばらくして、Maxとき326号には不接続。救済に、Maxたにがわ414号を発車を遅らせて接続との案内が流れました。まぁ、仕方ないでしょうね。待つにも限度がありますし。と言う事で、列車は六日町から上越線に入りました。

あさま504号(長野6:37-高崎7:30)

とき305号(高崎8:09-長岡9:07)

団体「トワイライトエクスプレス」(撮影のみ)

EF81に牽引されてSLえちご日本海号が入線

SLえちご日本海号(長岡10:02-直江津12:40)

SLの通過に合わせた狼煙

柏崎から日本海側を進みます

はくたか11号(直江津13:11-越後湯沢13:55)
※遅延:越後湯沢14:10着

        

■在来線は、国鉄型車両の乗り比べ(10月20日(2))
 越後湯沢に到着した特急はくたか11号は15分遅れでの到着でした。階段に一番近い2号車ドアに立ち到着を待ちます。到着と同時に、反対の2番ホームへ急いで行き特急はくたか11号(683系北急車)の撮影をします。所定なら時間もあるので余裕でしたが、やはり念のため直江津で撮っておくべきでした。時間も無いので、全自動モードで1枚撮影して階段を駆け上がり新幹線改札を目指します。1番線の9号車側からは、まだまだ人が続々と階段を上がってきているので大丈夫そうです。新幹線改札では、ノーチェックで通過してエスカレーターに乗ります。全てのエスカレーターが上りになっています。撮影のため、先頭よりかなり遅れをとったので自由席は大丈夫かと心配になりました。自由席は、1−5号車で、ホームに着いた人々は競争で階段に近い4号車付近に続々吸い込まれてゆきます。前を見ると、ほとんど誰も歩いていませんので、1号車まで様子を見にいって見るとガラガラでした。窓側にすわりようやく一息ついた頃、Maxたにがわ414号は7分遅れて越後湯沢を出ました。

 越後湯沢を出た、Maxたにがわ414号は各駅に停車してゆきます。今日は、特急はくたか11号が遅れてMaxとき326号に接続できなかった関係で、14時時点で残っていた指定席は全て発売済みの扱いになりMaxとき326号の指定席券を所持している乗客には、空いている席に座り正規の指定券を持った乗客が来た場合は、他の席に移る処置がとられました。各駅停車のMaxたにがわ号でも、かなり回復運転が出来るようで東京には3分遅れで到着しました。
 東京では、買い物を予定していましたが中止して「つばさ189号」に乗車します。臨時つばさ号で山形行も手伝って車内は空いています。車両は、期待の400系ではなくE3系でした。後続の400系「つばさ123号」でも良いのですが、新庄行ですでに列が延びているので、空いている臨時つばさ189号を選択しました。自由席利用ですが、こんなに空いている「つばさ」は初めてでした。東京を出発して上野・大宮でもほとんど乗車は無く、相席無しで快適に米沢まで乗車できました。

 米沢からは、米坂線の快速べにばな1号に乗車します。快速と言っても坂町から先の羽越本線だけで米坂線は、各駅に停車してゆきます。先頭は、キハ52−121でしたのでこちらに乗車しました。交換列車の関係で5分ほど遅れて米沢を発車しました。車内は、閑散としていてゆったりと旅が出来るかと思いきや、南米沢で通学の高校生が乗車してきて先頭はかなりの席が埋まりました。この混雑も、今泉までだろうと思いました。確かに、大勢の学生が降りましたが、それ以上の高校生が乗車してきました。にぎやかな車内となり列車は米坂線を進みます。本来なら、昼間に乗車したかったのですが今回は時間の都合で残念でした。県境の小国駅で高校生全員が降りてしまいました。ここから毎日通学するのは大変ですね。車内は、1両に2〜3人となりディーゼルエンジンだけが聞こえる静かな車内になりました。
 坂町からは、羽越本線の普通列車に乗り換えます。115系6連ですが、ほとんど誰も乗っていません。終着の村上で少々休憩して、485系の快速で新潟へ向います。グリーン室は、すでに席が無いので普通車に乗車してボックスにして寛いで新潟へ向います。

 新潟からは、快速ムーンライトえちご号で新宿へ向います。今回は、グリーン席に乗りましたが何か落ち着かずなかなか寝付けませんでした。やはり、私にはグリーン席は向かないようです、何度も目覚めてようやく新宿に到着しました。グリーン席は窓側が埋まる込み具合でしたが、普通車はガラガラでした。

Maxたにがわ414号(越後湯沢14:08-東京15:40)
※遅延:越後湯沢14:15-東京15:43

つばさ189号(東京16:00-米沢18:09)
 

べにばな1号(米沢18:25-坂町20:30)
※遅延:米沢18:29発

普通列車(坂町20:40-村上20:52)
 

快速列車(村上21:27-新潟22:17)

ムーンライトえちご号(新潟23:35-新宿5:10)

      

■こまち号で33年ぶりのSL始発駅へ(10月21日(1))
 快速ムーンライトえちご号で新宿駅に到着して、とりあえず「みどりの窓口」へ。窓口の営業開始は、5:30ですのでしばらく待ち時間が発生します。「みどりの窓口」がオープンすると同時に、SLホエール号の上りの空席を見てもらいます。全区間では満席でしたが、石巻−小牛田で空席があったので即購入しました。これで全区間とはなりませんが上下列車に乗車できます。新宿から中央線各駅停車で東京駅へ移動して、丸の内の赤レンガ駅舎を見ます。一部では、工事も始まっていていよいよ現在の姿の見納めも近いようです。
 東京駅からは、こまち1号で仙台へ向います。このようなときに限って、「はやて1号」はE2系1000番台だったりします。こちらも、E3系で座面が前に出るタイプなので良いのですが・・・。日曜日の朝の下りですので、車内は空いていて相席になることも無く仙台まで快適に乗車する事が出来ました。やはり、E3系の2列席の方がゆったりしていて良いですね。

 仙台からは、快速南三陸1号の乗車します。いろいろ検索して調査した結果、この快速南三陸1号は混み合う列車らしいので仙台到着後は、普段聞いている発車のメロディーを聞くことなく発車ホームへ急ぎます。発車ホームに行くとまだ列車は入線していません。ホームも空いているかと思いきや、小牛田方に長い列が出来ています。急いで、列のあるほうへ向かっている最中に、キハ110系3連の快速南三陸1号が入線してきました。一番最後部の車両に乗りましたが、運良く指定席仕様のリクライニング座席車両でした。車内も、辛うじて数席空きがありましたので相席ながら着席できました。前(小牛田側)2両は、一般のキハ110系でした。立席もでましたが、大混雑という感じでもなく小牛田に到着。私も含めてかなりの人が降りました。
 
 小牛田からは、今日のメインの快速SLホエール号に乗車します。小牛田駅でしばらく待つと太鼓演奏に迎えられて快速SLホエール号が入線してきました。C11型蒸気機関車を先頭に旧型客車3両を連結した、本当にレトロな編成です。小牛田駅では、一番端のホームに入りましたので編成写真も撮れず先頭部もかなり混んでいたので、1枚だけ撮影して早々に車内に入りました。しばらくして、太鼓演奏に送られて快速SLホエール号は小牛田を発車しました。1ヶ月前の10時の時報と同時に完売しているので満席かと思いましたが、そうでも無いようで所々に空席があります。途中の停車時間のある涌谷駅では、順光という好条件で編成写真が撮れましたので大満足でした。石巻でも停車時間を利用して編成写真が撮れました。石巻を出ると旧北上川を渡ります。快速SLホエール号の旅も中盤から終盤へと移ります。渡波駅では、地元の学生の吹奏楽の演奏が披露されました。この駅は、カーブしているものの反対ホームから撮影が可能で、停車時間のある3駅で反対ホームから撮影できて大満足でした。トンネルを通過すると、太平洋に繋がる万石浦が見えてきます。漁船等も見え港町をしばらく走ります。太平洋側で、SLが牽引する旧型客車の旅を楽しんでいると終点の女川に到着しました。

 女川では、C11の整備風景を見るだけで町内の見学は出来ません。小牛田行の快速SLホエール号は、石巻からしか確保できなかったので普通列車で先行しなければなりません。SLに乗車した乗客で座席がほぼ埋まった普通列車は、万石浦を見ながらSLに比べるとさすがに短時間で石巻に到着しました。
 

朝の東京駅

こまち1号(東京6:56-仙台8:37)

南三陸1号(仙台8:51-小牛田9:24)

SLホエール号(小牛田10:11-女川12:04)

万石浦を見ながら進みます。

女川駅に到着

普通列車(女川13:01-石巻13:28)

石巻駅前

     

■まんがの街からSLに乗り帰路へ(10月21日(2))
 石巻では、少々時間があるので駅周辺を散策する事にしました。石巻は、石巻市は宮城県出身の漫画家、故・石ノ森章太郎氏の協力で、「まんが通り」を中心に同氏の漫画のキャラクター像が点在しています。このキャラクターの像を駅から近いところだけ見て時間を調整します。
 再び、石巻駅に戻り仙石線の普通列車に乗車します。青葉通り駅(仙台)から到着の「マンガッタンライナー」が、折り返し普通列車(まんが列車)になるので試乗してみます。205系電車に乗車するのも久しぶりで、何か懐かしい感じがします。残念ながらクロスシート(2WAYシート)は、すべて席がふさがっていますので先頭部のロングシートに乗車します。車内放送もこれとって「まんが列車」の案内も無く、内装が違うだけで列車は淡々と仙石線を進みます。折り返しのことも考えて陸前小野駅で下車しました。折り返しを待つこと数分で、一つ先の野蒜駅で交換してきた快速が到着しました。ラインカラーから「2WAYシート」編成と解りましたが、またもや席が満席でありません。仕方なく最後部のロングで石巻へ戻ります。

 石巻からは、再び快速SLホエール号に乗車します。駅構内は、これで石巻線での今回の運転は最後となるので、午前以上に地元の方々が見物に来ています。汽笛と共に快速SLホエール号がバック運転で到着しました。上りの快速SLホエール号は、石巻から先は停車時間が短いので重点的に撮影して車内に入ります。太鼓に送られて石巻を発車しました。今日の早朝にようやく残1で入手した指定席券ですので、さぞ混んでいるだろうと思いましたが空席が多く驚きました。夕暮れ時の石巻線を走り、最後の停車駅涌谷駅に着きました。涌谷駅からは、「焼きおにぎり」のプレゼントがあり小腹が空く時間帯で乗客にも喜ばれました。終着の小牛田駅に到着して、快速SLホエール号の旅は終了です。

 小牛田からは、陸羽東線の普通列車で古川へ向います。古川経由で新幹線に乗る乗客は少ないのか、予想に反して乗客は座席の半分程度でした。古川からは、はやて26号に乗車します。盛岡始発で、盛岡−仙台の主要駅にも停車するタイプです。やってきたのは、E2系0番台・・・・orz。なかなか、E2系1000番台には乗れません。古川を出た時点では空席もありましたが仙台から満席になりました。仙台を出ると大宮まで止まりません。日の暮れた夜の東北新幹線を1時間16分ほど走ると大宮に到着します。大宮からは、長野新幹線に乗り換えます。まずは、遅延対策で遅めの時間の指定を確保しておいた「あさま」の指定席を、一番早い「あさま545号」二変更します。座席位置は指定しませんでしたが、8号車A席が出てきました。この時間帯は混み合うことが多いのですが、今日は空いていて隣の誰も来ませんでした。高崎でも下車が多く車内はさら空きました。
 高崎を出てからメモの整理を始める終わる頃には、上田を発車していました。トンネルを抜けると、見慣れた長野の景色が見えてきて終着の長野に到着しました。

 今回は、2日連続でSL列車に乗ったので大変良い気分転換ができました。また、遅延や土壇場での快速SLホエール号(上り)の指定確保などいろいろあって、2日間以上旅行した気分でした。

駅前に停車してたレトロなバス

駅周辺を散策

まんが通りを散策

石巻駅構内の仮面ライダー

普通(まんが)列車(石巻14:19-陸前小野14:38)

普通列車(陸前小野14:50-石巻15:11)

SLホエール号(石巻16:08-小牛田16:53)

普通列車(小牛田17:11-古川17:26)

はやて26号(古川17:39-大宮19:10)

あさま545号(大宮19:30-長野20:42)