信州北回廊パス+αの旅
2007.9.16〜9.17

信州北回廊パス

(色調等調整してあります。)

 JR東日本と「しなの鉄道」の指定区間と長野電鉄の鉄道線全線・川中島バスの長野駅〜善光寺・松代間が2日間乗り放題の「信州北回廊パス」を利用して近場を旅しました。
 この切符は、JR線の場合は別途区間外の乗車券を購入するとフリーエリア外もそのまま乗車できるので、今回は別に乗車券を購入して快速北アルプス風っこ号と快速飯山線じょんのび風っこ号に乗車してきました。
 この「信州北回廊パス」は値段は2500円ですが、管理人の居住する須坂から長野へ長野電鉄で1日1往復を2日繰り返すと520円×4回分で2080円掛かりますので、残りは420円ですので簡単に元が取れます。

 

■大糸線トロッコ風列車の旅(2007.9.16)

    
−旅行行程−
 須坂6:01-普通-6:26長野6:55-快速-8:02松本8:27-快速北アルプス風っこ号-南小谷10:31
 南小谷11:51-普通-12:26小滝12:38-普通-13:17南小谷13:32-普通-白馬13:52
 白馬14:57-快速北アルプス風っこ号-17:57松本18:01-特急しなの19号-長野18:51
 長野19:08-普通-須坂19:35
 須坂駅から長野電鉄に乗り長野駅に到着しました。今回は、長野電鉄全線もフリーエリアに入っている「信州北回廊パス」を使用するので、切符類の購入が不要なのが便利です。JR東日本発行の乗車券に、長野電鉄「須坂駅」の緑色の改札印が押してあるのが不思議に見えます。
 長野からは、E257系特急型電車を使用する快速に乗車します。9両編成ですので、車内はガラガラです。特急型編成のお得な快速電車で寛いで松本に着きました。松本では、帰りの特急しなの19号の指定席特急券を購入しました。
 
 いよいよ、松本から快速北アルプス風っこ号に乗車します。車両撮影を終えて車内に入ります。快速北アルプス風っこ号は、前回に続き乗車率がいいようで松本始発時点で、かなりの席が埋まりましたが、まだ空いているボックスも所々あります。稲刈りがすでに始まっている安曇野を進みます。今日は、北アルプスの山々は曇りぎみで見る事が出来ませんでしたが、僅かの区間だけ雲の切れ間から見ることが出来ました。大糸線を北上して豊科に到着しました。ここで降りてしまう人もいます。それもそのはずで、豊科から大勢の人が乗車してきました。さらに穂高でも結構降りる人が多かったですが、乗ってくる人が多く穂高からほぼ満席の盛況振りとなりました。満席の乗客を乗せ大糸線をゆっくりと進みますが、今回は何処でも列車の退避はありません。南小谷まで先行するので、各駅の停車時間はほとんどありません。白馬では、乗客の7割近くが下車してしまいました。残ったのは、ほとんど鉄道ファンという感じですが、裏を返すと鉄道ファンはこれだけしか乗っていなかったという事になります。白馬を出ると、快速北アルプス風っこ号の初入線区間に入ります。カメラにビデオに皆忙しそうです。白馬より先も、結構良い景色が続きますので、今回は「風っこ」で車窓を堪能できて良かったです。定刻に、終着の南小谷駅に到着しました。上りの快速北アルプス風っこ号は、白馬始発ですので白馬まで回送となります。白馬へ回送される快速北アルプス風っこ号を見送って改札を出ました。

 さて、帰りの快速北アルプス風っこ号は白馬駅始発ですので白馬へ移動しなくてなりませんが時間が多くあります。時刻表を見ると大糸線で小滝まで往復できる事が判明しました。まだ、キハ52系の乗車証明書も貰っていないので、迷うことなく小滝往復を選択しました。往路は、首都圏色のキハ52−156でした。車内は、ちょうど座席が埋まるくらいでした。姫川に沿って列車は進みます。今日は、「懐かしの特急はくたか号」が運転されているためか、沿線で撮影している人も少なめです。山間の小滝駅で下車して、一つ先の根知駅で行き違いで来る南小谷行を待ちます。南小谷行は、青・黄ツートンのキハ52−125です。車内は、7割ぐらいの乗車率で進行方向とは反対側ですが、ボックス席に座れました。今日は、珍しく車掌が乗務していて車内で乗車券が購入できました。南小谷で、E127系の普通列車に乗り換えて白馬に着きました。白馬では、遅めの昼食をとります。
 
 白馬駅では、出発のセレモニーはありませんでしたが、太鼓演奏で発車を見送ってくれました。車内は、白馬からほぼ満席状態で大糸線での人気の高さが伺えます。私のボックスも、松本まで4人での乗車です。白馬を出ると天気は曇りがちで、嫌な予感がします。予感は的中して、信濃大町を出た途端に雨が降ってきました・・・。まだ、小雨の状態で大したことはありませんでしたが雨足が強くなりつつあります。この「風っこ」には、雨天時用にビニールカーテンがついていますが、停車中しか作動させられないため近くの駅へ臨時停車の手配を行っている最中に天候が回復して、とりえずそのまま走る事になりました。長い運転停車を繰り返し、有明駅の運転停車中に、雨が小雨ですが降ってきたようですのでビニールカーテンを半分より上程度まで予防のため下ろしました。穂高を発車して間もなく豊科というところで、土砂降りの雨になりました。窓側の席には容赦なく雨が進入してきます。もう少しで、豊科駅という駅間で停車も出来ず豊科まで走りぬきました。豊科駅に停車と同時にビニールカーテンを降ろしました。豊科でも停車時間はありますが、雨のためほとんどの人は車内で過ごしていました。これから先は、松本までビニールカーテンを下ろした状態で運転しました。対向列車の関係で、松本には少々遅れて到着しましたが遅れも僅かでしたので、指定席を買っておいた特急しなの19号に余裕で乗継が出来ました。
 
 特急しなの19号は、8両編成に増結されていたので空いていました。指定の席とは違う席に座りましたが、車内か改札でも「あ〜。空いているのでご自由に。」ということで問題は無いようです。南小谷→姨捨の乗車券+信州北回廊パスでも問題はありませんでした。やはり、特急しなの号は早いですね。あっという間に、夜の善光寺平を見下ろす姨捨を通過して長野駅に到着しました。長野駅からは、長野電鉄の普通で須坂へ戻り自宅へ帰り1日目が終了しました。
 

篠ノ井線快速列車(E257系)

快速北アルプス風っこ号

初秋の大糸線を走ります。

大糸線(北部)普通列車(キハ52-156)

大糸線(北部)普通列車(キハ52-125)

大糸線普通列車

快速北アルプス風っこ号

特急しなの19号


■飯山線トロッコ風列車の旅(2007.9.17)

  
−旅行行程−
 須坂7:53-B特急-8:13長野8:29-普通(169系)-8:54戸倉9:11-普通-長野9:35
 長野10:36-快速飯山線じょんのび風っこ号-十日町13:25
 十日町15:09-快速飯山線じょんのび風っこ号-18:41長野19:08-普通-須坂19:08
 2日目も、自宅からスタートするので須坂駅へ向かいます。快速飯山線じょんのび風っこ号の発車は、長野駅10:36ですので時間があります。この間に、しなの鉄道の169系に乗車しようか思います。
 須坂駅7:53のB特急に乗車します。休日ですので、須坂駅からでも余裕で進行方向窓側に乗車できました。今日は、「りんご色」の2000系D編成でした。この時間帯の特急に乗車するのも久しぶりです。途中の信濃吉田でも多少の乗車がありました。
 長野駅到着後は、駅ビル「MIDORI」の改札口へ。ここなら、必ず入鋏印を押すので北回廊パスにも入鋏印を押してもらいます。駅構内に入って7番線へ・・・。そこには、塗装は変わっていますが169系急行型電車が停車しています。今日は休日で6両編成ですが、なかなかの貫禄です。戸倉行ということで、乗客も少なく車内も閑散としています。長野駅から169系に乗車したのは何年ぶりでしょうか、JRから165系・169系が消えたにも関わらず、長野では「しなの鉄道」の169系ながら毎朝見る事が出来るとは凄い事です。久しぶりに169系のモーター音を聞きながら終着の戸倉まで乗車します。この戸倉行は、終着の戸倉で上田方面の接続は無いので乗客も少なめです。篠ノ井で、ほとんどの乗客が降りてしまったので「しなの鉄道」内の5号車の乗客は私一人だけで、存分にモハ168の乗り心地を楽しめました。
 戸倉駅では、一旦改札を出て付近を散策して改札を入ります。入鋏印を押してもらい、1枚の乗車券に「長野電鉄」「JR東日本」「しなの鉄道」(押した順)の3社の入鋏印がそろいました。これも珍しいかと思います。戸倉からは、普通列車で長野へ向かいます。車内は、半分程度の乗車率で進行方向とは逆ですがボックス席の窓側に座れました。篠ノ井からは大勢の乗客で混雑したなと思ったら、川中島からさらに混みあいました。

 長野からは、快速飯山線じょんのび風っこ号に乗車します。トロッコ風気動車に乗るには絶好の条件です。快速飯山線じょんのび風っこ号は、長野駅の飯山線ホームの4番線から発車します。発車してみると満席となりませんでしたが、かなりの乗車率になっています。往復共に進行方向になるように座席位置を調整しましたので、風が気持ちいのですが今日は真夏のように暑いです。信越本線から新幹線車両基地や良く訪れる撮影地を見ながら進み豊野駅に着きました。豊野駅からは、飯山線に入ります。千曲川に沿って列車は、十日町を目指して進みます。飯山駅で、少しの乗客を乗せて進みます。信濃平の稲も黄金色に実っていて、初夏に乗るのとは違った光景を見る事ができました。山間の初秋の風景を見ながら千曲川に沿って列車はゆっくりと進み十日町に到着しました。今日の十日町は、かなり暑いですね。
 帰路も、快速飯山線じょんのび風っこ号に乗車します。今日の十日町はとても暑く、コンビニへ昼食を買いに行くのが精一杯でした。列車自体は、すでに1番線に停車していますので早めに乗車して車内の撮影をします。
 暑い十日町を発車した快速飯山線じょんのび風っこ号は、長野を目指して走ります。往路(下り)ほどではありませんが結構乗車しています。9月になると日暮れも早くなり、西日を浴びて飯山線を走ります。だんだん日が暮れてきた信濃平を走り飯山に着きました。飯山では、かなりの乗客が下車していて車内は一気に空きました。飯山を発車する頃には辺りは薄暗くなってきました。日が暮れて暗くなった豊野の手前から信越本線と平行して豊野に到着します。豊野を出ると信越本線を走ります。豊野から先は各駅に停車し、「風っこ」では珍しいの夜の走行となります。北長野を発車して残り数分で長野というところで雨が降ってきました。もう、終着の長野も目前という事でそのまま運転を続けます。大して濡れることなく長野駅に到着して、長野電鉄の普通列車で須坂駅へ戻り今回の旅も終了しました。
 信州北回廊パスも、使い方次第でかなりお得な旅が出来ました。

長野電鉄特急(D編成「りんご色」)

しなの鉄道普通列車(169系)

しなの鉄道普通列車

快速飯山線じょんのび風っこ号

千曲川に沿って進みます。

快速飯山線じょんのび風っこ号

 

■今回の旅の比較(乗車券のみ)
 ・普通乗車券を購入した場合
 須坂−長野    520円
 長野−南小谷:往復  4420円
 南小谷−小滝:往復   800円
 長野−須坂   520円
 須坂−長野   520円
 長野−戸倉:往復   780円
 長野−十日町:往復  3240円
 長野−須坂   520円
合 計 11320円
 ・信州北回廊パスを使用した場合
 信州北回廊パス 2500円
 姨捨−南小谷:往復 3780円
 南小谷−小滝:往復  800円
 森宮野原−十日町:往復  960円
合 計 8040円
 ※信州北回廊パスを使用したほうが
       3280円のお得になりました。
 ※南小谷−小滝は、当日乗車決定
   につき、通算には出来ませんでした。