土日きっぷの旅

新緑のローカル線SL列車の旅
2007.5.19〜5.20

今回乗車したSL列車
(左:SL会津只見新緑号・右:SLばんえつ物語号)

 

 季節も春から初夏になり、遠出するには絶好のシーズンとなりました。今回は、「土日きっぷ」を使用して初夏のローカル線を走るSL列車に乗ってみました。ちょうど、只見線で快速SL会津只見新緑号が運転されましたので、2日間共にSL列車で初夏の新緑の車窓が楽しめました。


 ■1日目 5月19日(土) SLばんえつ物語号
 須坂5:35−長野電鉄−6:00長野6:07−あさま502号−6:59高崎7:33−たにがわ401号−8:04越後湯沢8:13−とき303号−8:58新潟9:43−SLばんえつ物語号−13:31会津若松14:13−快速−15:13郡山15:31−つばさ119号−16:59山形17:43−快速−19:03仙台19:26−こまち30号−20:42大宮20:50−Maxとき349号−22:43新潟23:35−ムーンライトえちご号(宿泊)
 
 須坂駅を5:35に出発する始発電車で長野駅へ向かいます。車内は、そこそこ乗っているようです。長野には6:00に到着します。6:07に臨時あさま502号があるので、間に合うかどうか実験をして見ました。計画では、6:37発の新幹線に乗車すればよいので、普通の速度で歩いてゆきます。結果的には、先頭部の撮影をしてさらに3号車付近まで歩いた時点で、発車の音楽が流れ出しましたので余裕で乗り継げるようです。
 6:00に先行の「あさま500号」が発車したばかりですので、こちらの列車は空いています。4号車の自由席は、上田まで私一人だけでした。何か、定員100人の4号車に自分一人だけというのも寂しいですね。上田・佐久平から結構乗車してきて高崎に着く頃には、結構乗っていました。
 高崎からは、たにがわ401号に乗車します。予想通りガラガラで1号車A席側に席を確保して、ゆっくりとくつろいで越後湯沢までの一時を過ごします。越後湯沢に到着すると、高崎通過の「とき303号」が9分後まで接近しているので、とき303号に乗り換えます。この列車は、越後湯沢で北越急行線経由の特急はくたか2号金沢行に接続しているので、かなりの降車を見込んでいたのですが・・・。到着した、とき303号の自由席は通路まで立客がいる満員状態で、越後湯沢で人がほとんど降りない・・・。2号車東京よりに並んでいたのですが、デッキに入り込むことすら難しそうで小走りでホームを3号車の新潟側へ移動してようやくデッキに入れました。ここのデッキは穴場だったのか、5人ぐらいでしたので何とか壁に寄りかかっていかれました。長岡で、3号車にまとまった下車がありましたのでD席ながら辛うじて座る事が出来ましたが、時間帯が良いのか長岡からかなりの乗車がありデッキも混雑していました。まぁ、辛うじて座れてやれやれと思った頃に新潟に着きました。

 新潟からは、快速SLばんえつ物語号に乗車します。まだ、発車までかなりありますので人も少なく急いでC57の撮影をして、リニューアルされた車内を見て歩きます。売店は、5号車に移されて4号車の展望車ともども広くなっていい感じです。座席も、運転開始当初の赤のモケットに戻り座席も背面が高くなり座り心地も良くなりました。新潟を発車して、最初の停車駅である新津に停車します。私の席は、SLから一番遠い7号車17番D席でしたので、撮影後に車内を見て歩きましたが、今日は新潟〜喜多方間と新津〜津川で2つの団体が乗車しているため満席の状態です。新津から磐越西線に入り、新緑と時折カーブを走るC57を見ながらのんびりと磐越西線の旅を楽しみました。残念だったのは、日出谷の「とりめし」が都合により販売していなかった事だけでした。

あさま502号
 

たにがわ401号
 

とき303号

SLばんえつ物語号

 会津若松からは、快速あいづライナー4号がちょうど良い接続となっていますが、郡山からの「つばさ119号」に乗るには次の快速でもいいので、ここは後続の快速に乗車します。この快速に使用されている455系電車もこの夏で引退となるので、惜別乗車も兼ねて計画しました。
 会津若松駅で、会津鉄道の車両等を撮影していると快速が折り返し郡山行が到着しました。車両は、455系S8編成で東北色の編成でした。会津若松で3両増結するのですが、やってきたのはS40編成でした。もはや、撮影もそこそこに1番線へ移動してクロハ455−1の(元)グリーン席(一応、まだクロハですので)を確保しました。この席は人気のようで、すぐに窓側は埋まりました。
 会津若松を発車した快速は、快速は郡山へ向けて快調に運転しています。車内は空いていますが、このクロハ455−1だけは人口密度が高いです。455系も、この夏で引退が正式発表されていますので今回は惜別乗車も兼ねたのですが、まさか最後の最後でクロハ455−1のグリーン席に座れるとは思いませんでした。郡山に着く頃には天候も回復しました。

 郡山からは、つばさ119号に乗車します。郡山駅の「つばさ」の乗車口には、大勢の乗客が指定席・自由席共に並んでいます。しばらく待つと、つばさ119号とMaxやまびこ119号が到着しました。「つばさ」は、遠くから見た時点でE3系だと解りました。郡山から、「つばさ119号」に乗車して山形ヘ向かいます。福島で、Maxやまびこ号と別れて山形新幹線(奥羽本線)の板谷峠を越えます。明るい時間帯に板谷峠を越えるのは何年ぶりでしょうか。久しぶりに、板谷峠の景色を堪能できました。米沢で、かなりの下車あり車内も空いてきました。この列車は、新庄行ですので途中駅となる山形で下車しました。
 山形から、仙山線の快速に乗車します。この快速列車は混雑を警戒しましたが、早い時間帯から折り返しで停車していたので、余裕を持って乗車できました。この快速列車で仙台へ向かいます。

 仙台からは、こまち30号に乗車します。本当は、先頭部の撮影をしたかったので「はやて30号」に乗りたかったのですが、直前で申し込んだところ満席で辛うじて「こまち30号」が空いていたので、「こまち」側に乗車しました。△表示でしたので通路側かと思いましたがA席でした。「はやて」側は、こういう日に限ってE2系1000番台が来るんですよね〜。こちらも、座面が前に出る最近の車両だから良かったですが。仙台を出ると、次は下車する大宮まで止まりません。満席ですので、乗客の移動などもなく静かな車内です。大宮で下車するので、寝過ごしたら大変とコーヒーを飲んで一時を過ごします。やっぱり「はやて」・「こまち」は、速いですね。郡山を通過したあたりから、メモの整理を始めて終わったと思い外を見ると上越新幹線の線路が近づいてきて大宮に到着しました。

磐越西線快速列車
  

つばさ119号
  

仙山線快速列車

こまち30号

 大宮からMaxとき349号に乗車します。以前、乗車したとき空いていましたしE1系で自由席が7両あるのでねらい目だと新潟の知人にも勧められたのですが、あいにく今日は高崎線のダイヤが乱れているようで、みんな新幹線を選択したようで、ホームにもかなり人が並んでいます。そこへ、E1系Maxとき349号が到着しましたが、自由席は2階も1階もほとんど席が埋まっています。もはや、2階席は諦めて1階席を重点的に5号車から歩いて探し回りますが、デッキにも人がかなり立っている状態ですのでなかなか空いていません。4号車も空席はなく、3号車でやっと2席空いていました。1階席ですが、夜間の乗車ですので大して苦にもなりません。次の熊谷でかなりの人が下車し、続いて高崎でもかなりの人が下車して1階席は閑散としました。試しに2階席を覗いてみると、先ほどまでの混雑が嘘のように閑散としていて数人しか乗車していません。これなら、指定席仕様の自由席の2階も空いていそうですが、面倒ですので2号車の2階席へ移動しました。2階席は、3人用座席でも仕切りがないので新潟までゆったりと座れます。

 新潟からは、折り返す形で今夜の宿となる快速ムーンライトえちご号に乗車します。今夜は、空いていて隣に誰も来る事はありませんでした。今日は、幕の調子が良くないのか「回送」ままでした。しばらくして、幕が回り始めましたが、「ムーンライトえちご」を通り越して「快速・新潟」まで回ってしまいました。その後、「ムーンライトえちご・新宿」になりましたが、「みのり」「はくたか」など、いろいろな幕を見ることが出来ました。
 新潟を発車する時間になっても、空いていたので今夜はこんな感じで新宿へ向かうようです。普段なら長岡での停車時間でもう一回、先頭部を撮影するのですが今夜は疲れていたのか、新津を出た時点で早々と寝てしまい起きたら大宮を過ぎて大塚のあたりでした。(汗)

Maxとき349号
  

ムーンライトえちご号
  

          

 ■2日目 5月20日(日) SL会津只見新緑号
 −ムーンライトえちご号(宿泊)−5:10新宿5:20−中央線各駅停車−5:40東京7:00−とき303号−8:58新潟9:09−Maxとき316号−9:29燕三条9:40−Maxとき307号−9:54新潟10:11−北越4号−11:01長岡11:27−SL只見リレー号−13:26只見13:38−SL会津只見新緑号−16:45会津若松17:08−あいづリレー6号−18:12郡山18:33−つばさ126号−19:30大宮19:50−あさま585号−21:07長野21:15−長野電鉄−須坂21:40

 早朝の東京駅は、まだ昼間の喧騒が嘘のように静かでした。間もなく見納めになる、丸の内側の赤レンガ駅舎もゆっくりと見ることが出来ました。東京からは、再び新潟へ向かいます。だったら、昨日は新宿から快速ムーンライトえちご号の乗れば良いのにと思われるでしょうが、今回は少し事情が異なります。

 東北・上越新幹線大宮開業25周年を記念して、200系リニューアル編成であるK47編成が国鉄色に塗り替えられました。塗装変更後は、上野〜仙台の修学旅行用の団体列車に使用されていました。5月20日からついに一般営業列車に使用されることになりました。「たにがわ401号」か「とき303号」のどちらかの可能性が高いという噂でしたので、こうして東京駅までやってきました。
 さて、問題の「たにがわ401号」はリニューアルの200系でした。という事は、「とき303号」が国鉄色編成の可能性が強くはなりますが、保障はないので安心は出来ません。先発のMaxやまびこ号が発車して数分後、21番線に停車中の「はやて・こまち1号」の影から200系が姿を現しました。スカートの緑を見てK47編成とわかりました。ファンの数は少なかったです。国鉄色に塗りなおされた200系K47編成で、新潟を目指します。車内は特に変更はなく、乗ってしまえばリニューアル編成そのものです。前日も、越後湯沢から同じ「とき303号」に乗車しましたが、今日は日曜日ということもあって自由席も空いていました。

 新潟に到着して、200系の撮影を終えてこのまま長岡へ行くのは面白くないので、隣のホームに停車していたE4系Maxとき316号に乗りました。2階席も窓側に席が取れました。E4系に乗るのも久しぶりでした。次の燕三条で下車して、折り返しのMaxとき307号で新潟へ戻りました。こちらは、E1系電車でしたので自由席も余裕があり2階席の窓側に座れました。で、何をしたかったのかというと長野新幹線では乗れないE4系Max(E1系は、昨夜乗車済み)に乗りたかった・・・それだけです。こういうとき、「土・日きっぷ」は非常にありがたいです。

早朝の東京駅
 

とき303号
  

Maxとき316号

Maxとき307号

 新潟からは、在来線で長岡へ向かいます。ちょうど、特急北越4号がありますのでこの列車に乗車します。今日は、リニューアルされた485系3000番台です。指定席・自由席共に、かなり空いていました。やはり、上越新幹線との接続点になる長岡から混むのでしょうね。
 昨夜、快速ムーンライトえちご号で通った線路を再び乗車しますが、夜と昼ではかなり違い景色も見えますので飽きる事がありません。リニューアルされた485系の快適な乗り心地を楽しみ長岡に着きました。

 長岡からは、快速SL只見リレー号に乗ります。キハ58系国鉄色の2両で、進行方向反対のボックス席窓側に座れました。なぜ、進行方向反対かというと小出で進行方向が変わり、お目当ての只見線内は進行方向になるからです。上越線を走り、小出駅で只見線用ホームへ入れ替えをするため一旦ドアを閉めて入れ替えをします。乗客は乗ったままでも良かったので、入れ替えの貴重な体験ができました。小出から只見線に入ります。大白川以外は只見まで止まらないので、気動車急行に乗っている心境です。只見線は、初めての乗車でしたが、美しい車窓で飽きませんでした。出来れば、晴れた日に再度乗車したいです。

 只見からは、快速SL会津只見新緑号に乗車します。国鉄色気動車から旧型客車への夢のような乗継です。ただ、乗り換え時間が短いのとSLはホームからはみ出て止まっているので、撮影は停車時間のある駅でとなりました。SLが牽引する旧型客車に乗るのも久しぶりです。車内は、ほとんどの席が埋まっていて大変乗車率が良いです。SLの汽笛を聞きながら、旧型客車に乗っているとSLの現役時代を知らない世代でも、現役に近い雰囲気を体験できます。ダイヤに余裕があるのか、途中の停車駅は早着ぎみでしたので撮影も余裕を持って出来ました。沿線の道路は、撮影するファンの車で数珠繋ぎ状態でした。SLに牽引された旧型客車から、新緑の美しい風景を見ていると時間がゆったりと流れる感じがします。車窓が、山間部から田園風景に変わり市街地が近づいてくると、終着の会津若松に到着します。いくら、時間がゆったり流れる感じがしても、やはり時間は平等に流れていました。

 会津若松から、快速あいづライナー6号に乗車します。指定席は、すでに満席状態で自由席の乗車するのですが、SLを撮影した後でしたので少し出遅れてしまいました。辛うじて、2号車の窓側に席を取れたので一安心です。485系「あかべぇ」編成の6両で、快速としては非常に豪華です。こんな、良い座席と広いシートピッチの車両で、快速の自由席として運転するのはかなりの太っ腹ですね。根本的に座席数が少ないので始発の会津若松から相席になりましたが、ゆったりとした座席で郡山まで快適に移動できました。ボックス席に座った後でしたので、リクライニングシートのありがたみが良くわかりました。

北越4号
  

SL只見リレー号
  

SL会津只見新緑号  

あいづリレー6号

  今回の旅も残りは、長野への帰路だけになりました。郡山から「つばさ126号」に乗車します。17号車付近で撮影のため待ち構えていて、先頭部を撮影して早歩きで指定された12号車へ移動します。遠めで見て、12号車から人が降りる降りるかなりの人が降りていました。(そのお陰で、私は指定席を確保できたのですが。)で、私の席は12号車2番C席というのは前が車椅子対応席ですので座席がありません。なんか、前に広い空間があって落ち着きませんが、足は目一杯伸ばしても誰の迷惑にもなりませんので、ある意味「当たり席」かもしれません。夕暮れの東北新幹線を快調に走り、定刻通りに大宮に着きました。

 大宮からは、この旅で最後の「あさま585号」に乗ります。大宮に「つばさ126号」が着くと同時に「あさま545号」が発車してしてしまい、通常なら40分後の「あさま547号」まで待たなければなりませんが、今日は臨時あさま585号が運転されるので、待ち時間は20分ですみました。臨時の「あさま」ですので、指定席はどうしようか迷いましたが、指定席の発行枠が1つ余ったので指定をとりました。車内は、ほとんどの席が埋まっていましたので指定を取ってよかったようです。ちなみに、6号車2番A席でした。高崎で下車する人が多くB席・C席の人も降りてしまったので、あとは3列席を1人で利用できました。
 長野に到着後は、長野電鉄に乗り換えて須坂へ戻り今回の「乗り鉄」の旅も無事に終了しました。

 「乗り鉄」中心の旅は、久しぶりでしたので余裕を持たせようかと思いましたが、いろいろ考えていくうちにあまり余裕が無い行程になってしまいました。次回は、少し観光を入れて余裕のある行程にしたいものです。
 

つばさ126号
  

あさま585号