さようなら特急東海号上り最終列車の旅
〜2007.3.17〜
静岡駅に停車中の上り最終の特急東海4号
■この日の旅行行程
長野6:56−快速みすず号−8:01松本8:38−普通−10:45甲府11:30−普通−富士14:08
富士14:49−普通−静岡15:22 △駿府公園散策
静岡17:23−特急東海4号−東京19:40−新宿23:09−快速ムーンライトえちご号−新潟4:51
※特急列車を利用の際は、別に特急券と乗車券も必要です。
※快速ムーンライトえちご号に乗車の際は、指定席券も必要です。 |
■長野から太平洋側へ
この春の青春18切符は、JR20周年を記念して「JR発足20周年・青春18きっぷ」として、なんと8000円という特価で発売されました。1日あたり1600円というこの安さなら、要所要所で乗車券を購入して特急を利用しても、十分に利用価値があるのでさっそく出かけることにしました。今回は、2日間と3日間の旅行に分けて前半は、静岡・新潟を、後半は金沢・松山・京都を回る旅行を計画しました。
初めの旅は、初日は最終日の上り最終となる特急東海4号の乗車をメインに、2日目は快速SL村上ひな街道号をメインにした旅にしました。長野からは、快速みすず号に乗車します。車内はそこそこ混んでいますが、進行方向の窓側を確保できました。明日のダイヤ改正で、この時間帯はE257系の快速松本行になるので、これだけ通過駅のある115系の快速みすず号は、今日で最後となります。
松本駅からは、普通列車の甲府行に乗り換えます。115系3連で、車内は空いています。塩尻からは、結構混みあいましたが、それも茅野での大量下車で一時的に空きましたが、小淵沢から再び混雑が始まり甲府には大混雑で到着しました。甲府に着くと、後を追うように485系彩が到着しました。
甲府からは、身延線に乗り換えます。少し時間がありましたので、昼食を準備しました。列車の到着前からホームにいましたので、進行方向側に座れました。この時間帯は空いているかと思いましたが、結構混んでいて座席は全て埋まっていました。車内は、これから113系と特急東海号を撮影に行く人もかなりいました。身延線は、かなりの長丁場で疲れました。結局、これといって空いた区間も無く生憎の天気で富士山も見えることも無く、太平洋側の富士駅に到着しました。
富士駅からは、東海道本線に乗り換えて静岡駅へ向かいます。どの列車も混みあっていますので、富士始発の列車を狙うことにしました。運のいいことに、今日で引退の113系電車が来ました。思いもかけない113系の惜別乗車もできました。今日で最後となる、東海道本線の静岡地区の113系電車に揺られて静岡を目指します。車内は空いていて快適に静岡まで移動できました。
快速みすず号
|
中央東線普通列車
|
身延線普通列車
|
東海道本線普通列車
|
|
■最終の特急東海4号
静岡では僅かですが時間がありましたので、静岡市街地の散策と駿府公園を散策しました。駿府城跡も見学していると、短い時間もすぐに過ぎて静岡駅に戻ります。
静岡駅は大混雑を予想していましたが、それほどの混雑もありませんでした。(首都圏と比較してでの話です。それなりに人はいました。)静岡駅の警戒も厳しかったので、混乱も無く特急東海4号が入線して来ました。発車まで時間が無いので、さっさと撮影して東海4号に乗車します。指定席を確保したので慌てずに済みましたが、静岡駅発車時点では、自由席の窓側に空席もありました。東京に近づくにつれて、乗車する人は増えてJR東日本となる熱海からは、「土・日きっぷ」も使えることから自由席は混みあったようです。指定席は空いていて。私の隣も誰も来ませんでした。
今日が、特急東海号の最終日で4号が上り最終となりますが、これといったセレモニーやイベント等も無く普段通りのまま、東京駅に到着して田町へ引き上げました。
駿府公園(駿府城後)
|
特急東海号マーク
|
東京駅に着いた特急東海4号
|
東京駅
|
|
■夜の上野公園と快速ムーンライトえちご号
東京では、快速ムーンライトえちご号の発車まで時間があることから、東京都心部を散策して見ました。夜の上野公園にも行って見ましたが、まだ桜の時期には早かったようです。その代わりに、動物のイルミネーションを見ることが出来ました。
今日は、新宿から快速ムーンライトえちご号に乗車して新潟へ向かいます。今日の快速ムーンライトえちご号は、満席ということで、私の隣にも人が来ました。新宿発車時には、調子が悪いのかヘッドマークが、なぜか快速となったままでしたので、高崎まで様子を見ました。高崎では、正当なヘッドマークと行先表示でしたので停車中に撮影して、ようやく寝ることが出来ました。
上野駅
|
夜の西郷隆盛銅像
|
上野公園動物のイルミネーション
|
快速ムーンライトえちご号
|
|
SL列車で行く村上町屋のひな祭りの旅
〜2007.3.18〜
村上に停車中の快速SL村上ひな街道号
■この日の旅行行程
新宿(3/17)23:09−快速ムーンライトえちご号−4:51新潟5:01−普通−吉田5:55
吉田6:29−普通−弥彦6:36
△弥彦神社参拝
弥彦7:28−普通−7:36吉田7:50−普通−新潟8:42
新潟9:16(遅れ10:04)−快速SL村上ひな街道号−村上11:03(遅れ11:43)
△村上市内観光(ひな祭り見学・おしゃぎり会館・若林邸・まいづる公園)
村上15:18−快速SL村上ひな街道号−17:30新津17:40−普通−長岡18:36
長岡19:05−特急北越10号−19:55直江津19:59−普通−長野21:32
※SL村上ひな街道号(村上行)は、新津駅のポイント故障で新潟駅より遅延で運転。
※特急列車に乗車の際は、特急券の他に乗車券も必要です。
※ムーンライトえちご号・SL村上ひな街道号に乗車の際は、指定席券が必要です。 |
■早朝の弥彦神社へ
快速ムーンライトえちご号は、定刻に新潟駅に到着しました。快速SL村上ひな街道号の発車時間までかなり時間がありますので、越後線の始発列車に乗車して弥彦へ向かいます。始発の越後線の普通列車は、2両編成ですが車内は8割方座席が埋まっています。車内改札がありましたが、ほとんどが「青春18きっぷ」の利用者のようです。夜明け前の越後線を西へ向かい吉田駅で下車します。
吉田駅で30分ほど乗り換えのためホームで待ち、弥彦線の始発列車に乗車します。乗客は数人で、車内は閑散としています。大鳥居が見えて来ると終点の弥彦駅に到着します。
弥彦駅から徒歩12分ぐらいのところに弥彦神社があります。次の列車の折り返しまでの時間を利用して参拝しようと駅を出ました。時間は間に合うかと思いますが、とりあえず早歩きで向かいます。初めて来た場所ですので、道順等が心配でしたが、案内表示がしっかりしていたので迷うことなく到着できました。
まだ、早朝の時間帯ですので参拝に来る人はまばらでした。朝のピンと張り詰めた空気の中で、弥彦神社の参拝を済ませて弥彦駅に戻ります。弥彦駅では、あまり待つことなく折り返しの列車が到着しましたので、ちょうど良い時間配分だったと思います。
帰路の弥彦線は、新潟方面へ向かう人でそれなりに乗っていましたが空席は多くありました。往路と同じルートで、新潟へ戻るので吉田駅で乗り換えです。
越後線普通列車
|
弥彦線普通列車
|
弥彦駅舎
|
弥彦山看板
|
弥彦神社
|
弥彦線普通
|
|
■SL村上ひな街道号で村上へ
吉田駅からは、新潟行の普通列車に乗り換えます。115系ですが、編成が長いのと日曜日も手伝ってかなり空いています。一番先頭の車両に乗車して、ボックスを一人でゆったりと使えました。途中の内野のあたりから雪が降ってきました。気温も下がっているようで心配です。新潟に着いた頃には、雪はやんでいました。
新潟駅では、あまりの寒さに非常用に持参していた厚手の上着に交換します。この時期は、太平洋側と日本海側では気温に大きな差がでるので、こういう準備もしておきたいものです。
上着の交換が終わると、思いがけない放送が・・・。「快速SL村上ひな街道号は、雪による新津駅のポイント故障により、まだ(SLの回送列車が)新津を発車しておりません。」「発車見込みは不明です・・・・」ということでした。その後、何回か状況を案内する放送が入りました。隣のホームには、後発の「きらきらうえつ」も入線をしています。放送では、9時50分頃に新潟駅に入線の見込みということでしたので、時間を見は計らってホームの端へ移動して入線を待ちます。信号待ちで少し待った後に、DE10に牽引された快速SL村上ひな街道号の回送がようやく入線してきました。
準備でき次第すぐの発車という案内と、10時4分前後の発車見込みとの案内が交錯する中を、急いで先頭部のみ撮影して乗車しました。当初は、快速きらきらうえつ号を先行させるかと思いましたが、この快速SL村上ひな街道号が、なんと終点の村上まで先行するそうです。D51も、普段より速度を上げて運転しているようです。途中の運転停車は、全て削られ新発田で僅かに停車した後に発車しました。途中では、猛吹雪になる区間もありましたが、坂町到着時には天候も回復して村上に無事に到着しました。
村上到着後に、快速きらきらうえつ号と特急いなほ号が続けて到着しました。
越後線普通
|
DE10に牽引されて入線
|
快速SL村上ひな街道号
|
EF81に牽引されて坂町へ回送
|
|
■村上市内観光
村上駅に到着後は、快速SL村上ひな街道号の折り返し時間を利用して村上市内を散策します。ちょうど「町屋の人形さま巡り」が開催されていたので、加盟している店舗等のひな飾りを見て歩きました。ひな飾りを見るために、特段何か買わないといけないという雰囲気も無く、気が向いた場所のひな飾りを見せてもらうといった感じで、浄念寺(重要文化財)を経由して「おしゃぎり」会館まで向かいました。おしゃぎり会館では、ひな飾りと郷土の歴史等の資料を見て、隣の若林邸(ちゃんと鮭も干してありました。)を見学して徒歩で村上へ戻るとちょうど良い時間帯になりました。
前回は雪模様でしたが、今回は天候にも恵まれて観光には最適でした。
|
■ワープも駆使した長野への帰路
帰路も、村上から快速SL村上ひな街道号に乗車します。帰路は、かなり空いていて空席が目立っていました。往路とは違い、時刻とおりの運転で列車も夕日を浴びながらゆっくりと走っています。新発田からは、白新線に入らず羽越本線をそのままに新津へ向かいます。この区間(新発田−新津)を、SLが走るのは平成2年以来とのことです。帰路は、大した遅れも無く定刻に新津に到着しました。
新津からは、信越本線の普通列車で長岡へ向かいます。編成が長いので、余裕で座ることが出来ました。夕闇迫る信越本線を54分ほど揺られると長岡に到着します。
長岡からは、普通乗車券と特急券を購入して直江津まで特急北越10号でワープします。これに乗らないと、直江津19時59分の直江津行きに間に合いません。次の直江津21時44分の普通だと、北長野から信濃吉田へショートカットしても、最終の須坂行に間に合いません。ということで、何としても直江津19時59分の長野行に乗らなければなりません。そのためのワープです。
長岡駅で、指定席特急券と乗車券を購入しました。しばらく待つと、485系3000番台の特急北越10号が到着しました。リニューアル編成でしたので、特急券を購入した甲斐があったと言うことでしょうか。ただ、元喫煙車の車両でしたので、全車両禁煙になっても煙草の臭いはそれなりに残っていました。
特急北越10号は、私の長野行に接続しなかったらどうしよう。との心配もよそに快調に信越本線を西へ向かって走り、直江津には定刻に到着しました。直江津に定刻についてくれれば、もう何も心配はいりません。115系の信越本線の普通列車長野行に乗り換えます。115系6両編成で中間車は混んでいましたが、長野側先頭は空いていましたので先頭車両に乗車しました。
終着の長野駅にも定刻に到着して、「青春18きっぷ」を使用した旅の前半が終了しました。
快速SL村上ひな街道号
|
信越本線普通列車
|
特急北越10号でワープ
|
信越本線普通
|
|
<旅行記トップページへ>
|