富山市内観光と富山港線の旅
2006.2.18(日帰り)

結局は、富山港線の乗車がメインだったのですが・・・

 2月の末に、JRとしての営業を終了する富山港線の惜別乗車に行くことにしました。日程は、日帰りですので、夕刻の475系電車にも乗車したいので時間が余る日中は、市内観光をすることで、意外にも乗車と観光の割合がちょうどよい行程が出来上がりました。
            
  
■旅行行程(時刻は、所定運転時刻です。)
 長野6:31−普通−8:05直江津8:15−普通−8:52糸魚川8:52−普通−富山10:04
 富山11:11−普通−岩瀬浜11:30(★岩瀬浜観光)岩瀬浜13:36−普通−富山13:56
 (★富山市内観光)富山16:08−普通−16:27岩瀬浜16:34−普通−富山16:54
 富山16:58−特急はくたか19号−18:02直江津18:38−普通−長野20:12

 −観光場所−
  ・岩 瀬 浜 =北前船問屋森家・富山港展望台・諏訪神社・<岩瀬橋(列車撮影)>
  ・富山市内=池田屋・富山城(民族資料館)・松川べり公園・富河運河環水公園
   
                  
   
■長野から富山へ(往路)
 長野駅6:31の普通列車で長野を出発します。空も結構明るくなってきていて、天気も良さそうです。6両編成の列車ですが、車内はガラガラです。最初の停車駅北長野駅の2番線には欧風気動車「アストル」が停車していました。まぁ、今回は撮影はお預けです。三才で、快速妙高2号が遅れた関係で5分遅れの運転となり、豊野を発車するとだんだん積雪が多くなってきますが、妙高高原付近までは前回撮影に来た時より積雪は減っていました。妙高高原から二本木までは雪崩の危険があるため徐行運転をします。これは、ちょっと想定外で北陸本線への接続が心配になってきました。
 とは言え、心配してもどうしようもないので心配しつつ乗り続けるしかありません。高田に着いた時点で、遅れは8分になっていました。高田から大勢の人が乗車してきましたが、多くの人があからさまに時計を気にしています。春日山を過ぎて直江津が近づいてきました。乗り換え案内では、「ほくほく線と北陸本線のお乗換え時間が大変短くなっております。」と言っているので何とか間に合いそうです。直江津構内に入りドアが開きました。時計の針は8時13分45秒残り1分15秒あるので間に合いそうです。他の乗り換え客も続々と階段を駆け上がってゆきます。しかし、北陸本線の糸魚川行に乗り換えたのは少数で、高田あたりから乗った人は続々と北越急行の車両へ・・・。時刻表を見ると、45分後の特急はくたか号より若干早く越後湯沢に着くようです。

 さて、無事に北陸本線の419系(食パン電車)に乗換えが出来ました。先頭車まで歩いていくと海側のボックスが空いていました。結局、北陸本線の普通は接続を取ったようで3分遅れて直江津を発車しました。海側の席でしたので、谷浜あたりから日本海が見えてきました。こうなると写真に収めておきたくなるのが山育ちの習性なのか・・・。まぁ、これで乗り換えの心配もないのでゆっくりと日本海を見ながら旅を楽しみます。
 糸魚川駅で、富山行に乗り換えます。2分の乗り換えですが、同じホームの反対側ですのですぐに乗り換え出来ます。乗り換えの普通列車富山行も419系でした。先頭のボックスに空席はありませんでしたが、2両目に1ヶ所のみ空いたボックスがありましたのでここに座ります。あいにく山側でしたが・・・。山側は山側で立山連峰が良く見えたのでそれなりに景色は楽しめました。富山に近づくにつれて乗客が増えてきますが、さすが元寝台特急電車だけあって4人で座っても足元がゆったりとしています。10時4分に富山駅に到着しました。
    

普通列車直江津行
  

北陸本線から見た日本海
   

普通列車糸魚川行
   

普通列車富山行
  
                     
        
■富山港線で岩瀬浜へ

475系団体列車(岩瀬橋より)
         
 富山駅に到着して、真っ先に窓口へ向かい記念入場券を購入しようと思いましたが、あいにく売り切れでした。今日は、ライトレール関係のイベントがあるようなのでそちらでも発売していると言われて会場へ行って見ましたが、すごい人の列で購入出来る目処もなさそうなので駅へ戻り475系国鉄色の撮影等をして過ごしました。ホームを挟みましたが、475系が並んだり回送のため中線へ入れ替えしたりといろいろ楽しめました。
 ホームでの撮影も終えて7番線へ移動します。ちょうど、キハ120が入ってきたところでした。写真撮影をしたので、乗車が遅れてしまいボックス席ではなくロングシートになりましたが何とか着席は出来ました。車内は、この後に走る475系の団臨を撮る人、乗車組み、競輪場へ行く人、買い物帰りの人と1両のキハ120では足りないくらいの混雑になりました。
 11時11分に、大混雑の岩瀬浜行は富山駅を発車しました。もはや、景色を楽しむ余裕もなくただ淡々と乗車しているだけの状態になりました。このあと、475系でもう1往復するので景色はこちらの方で期待したほうが良いようです。途中の東岩瀬と臨時駅の競輪場前で大勢の人が下車して、空いたと思ったら列車は岩瀬浜駅に到着しました。

 岩瀬浜に到着後は、岩瀬橋まで早歩きで移動して撮影場所を確保します。今日は、背景に立山が見えていて絶好の天気です。ただ、光線具合が厳しいので予想よりも人は集まりませんでした。デジカメの人は、何回も試し撮りをしましたが上手くゆかないようです。立山に露出を合わせれば、手前の列車は露出不足で黒く潰れるし、列車に露出を合わせると立山が白く飛んでしまいます。私も20コマくらい使って、何とか立山と列車の両方が何とか見れるように調整しました。でも、やはり列車側の露出をやや優先させたのは仕方ありません。まもなく、本日のメインとなる475系電車の撮影の時間が来ました。富山港線で、475系国鉄色を撮影するのは最初で最後です。光線と露出は厳しいですが、立山も出て普段の行いが悪い私には珍しい好条件です。そしていよいよ475系が姿を現しました。列車は、ある程度まで速度を落としているので気だけが焦ります。だいたい同じ地点で、シャッター音が響きここでの撮影は終了しました。私は、反対側へ移動してクルーザーボートを入れて撮影して、今回の富山港線の撮影を終了しました。

 撮影終了後は、岩瀬浜地区の観光をします。初めに、北前船回船問屋森家を見物します。入場料金は110円と安くて有り難いです。内部は、北前船の模型など置かれており結構広い座敷でした。おまけに天井には明り取り用の天窓が付いていました。また、土蔵が2つもありましたので、最盛期にはかなり繁盛したのでしょう。続いて、富山港展望台へ向かいます。富山港展望台は、何と入場料金が無料です。但し、階段を使い展望台まで行くので疲れますがその分だけ遠く能登半島から立山連峰を見ることが出来ます。富山港展望台を見たあとは、諏訪神社へ寄って岩瀬浜駅に戻ります。
 岩瀬浜から乗車した富山行の普通列車は、往路に乗ったのと同じ車両ですが混雑もあまりなく快適に先頭部に立って富山まで戻れました。
  

富山駅での475系並び
 

岩瀬浜行普通列車
  

岩瀬浜駅
 

北前船問屋森家
 

大町公園で見つけた北前船の像
  

富山港展望台
 

諏訪神社
  

富山行普通列車
  
              
■富山市内観光
  

富山地方鉄道市内線電車
  
  富山駅に戻り、市内線電車で富山市内の見物に出かけます。市内電車は、良い雰囲気の車内だったのですが、モーター音に車内アナウンスが負けてしまいほとんど聞こえず、不慣れな私は必死に電停に付く度に場所を確認しました。西町電停で降りて、初めに池田屋安兵衛商店へ行きます。いろいろ見て回ったあとに「富山のくすり」を一つ購入しました。その後は、おおむね歩いていかかれるので、徒歩で富山城へ行って見物します。中は郷土資料館になっていました。入城料(入館料)は210円と安いです。富山城(郷土資料館)を見学したあとは、松川の彫刻公園を歩いてみました。両側に桜の木が植えてありますので、あと2ヶ月もすれば綺麗な桜並木を見ることが出来るでしょうね。その後は、徒歩で富山駅へ戻り地下道を横断して富河運河環水公園へ行って見ました。円形の滝等を見たところで、今回の富山観光は終わりです。徒歩で、富山駅へ戻ります。
 

池田屋安兵衛商店
  

富山城
  

松川
 

富河運河環水公園
  
                
■富山から長野へ(復路)
 再び富山駅にもどり、475系電車で富山港線を往復します。初めに富山駅で特急はくたか19号の指定券を購入します。富山で4分の接続で特急はくたか19号に乗ると直江津で、1本早い長野行に間に合います。まぁ、駄目でも特急北越号の自由席なら富山からでも座れるでしょう。ホームへ行くと、475系が2本停車していましたのでそれぞれ撮影していると、8番線で昼間停車していた475系のドアが開きさっそく乗車しました。さすがに3両編成だと空いています。車内でもオレンジカード発売の放送があったので慌てて買いに行きました。この瞬間までオレンジカードの存在を忘れていました。(笑)

 富山を発車した475系は、岩瀬浜を目指して走ります。久しぶりに急行型電車のボックスシートに座れました。駅間が短いので高速運転とはゆきませんでしたが、それでも急行型電車の旅が楽しめました。岩瀬浜駅では、撮影だけしてそのまま同じ列車で富山へ戻ります。帰りは、競輪場前に臨時停車するのでここでも乗車も多かったのですが、全体的に各駅から乗車が多かったです。475系での最後の富山港線の旅も終わり列車は富山駅に到着します。一番前のドアで待機して、急いで5番ホームへ急ぎます。4分ありますので余裕で移動できました。いろいろ忙しかったのですが、富山に来てこれだけは忘れてはいけない「ますのすし」を購入して、到着した特急はくたか19号に乗車しました。

 特急はくたか19号は、JR西日本の681系9連で土曜日の夕刻の越後湯沢行ですので、指定席の車内は空いていました。自由席は混んでいましたが・・・。やはり、特急は快適で早いです。「ますのすし」を食しながら、日本海に沈む夕日を見ることが出来るおいしい時間帯に乗車したので、あっという間に直江津に到着しました。
 直江津からは、普通列車に乗り換えます。3両編成でしたが、車内は空いていました。二本木−妙高高原の速度制限も解除されていたので、時間通りに長野に到着しました。
 今回は、鉄活動と観光が上手くかみ合い有意義な日帰り旅行でした。
  

最後に475系で富山港線を往復
   

岩瀬浜駅と475系
  

特急はくたか19号
   

普通列車長野行