正月パスで函館旅行2006
2005.12.31〜2006.1.1
 昨年(平成17年)の暮れに、恒例の正月パスが例年通り発売されると発表がありました。12,000円で函館まで行けるなら、一番遠い函館まで行きたいと思い昨年同様に函館まで行くことにしました。本来なら、1月1日の長野6:00発の「あさま500」に乗車すれば良いのですが、須坂〜長野間の移動の問題(長野電鉄の始発電車では間に合わない)があります。これは、長野駅付近の民間駐車場に止めれれば問題はありません。運が良いと、1日1,200円のところも空いているかもしれませんし・・・。
 それよりも、心動かされたのは臨時快速ムーンライト信州92号です。昨年同様に、189系豊田車使用の程度ならば1/1出発にしていたでしょう。今回は、なんと辰野駅を経由するのです。しかも発車時間が松本駅23:19ということは、189系電車の車内で年越しが出来ます。豊田車なら、1〜3号車の指定を押さえれば「あさま」仕様のリフレッシュ車両(改座車)で年越しできます。
 これが解った瞬間に、臨時快速ムーンライト信州92号での出発に即決しました。12/31の長野−岡谷間の乗車券とムーンライトの指定席券を別購入してでも・・・。
                    
■正月パス

 JR東日本が、1月1日の元日の1日に限りJR東日本線内とJR北海道の中小国(本州)〜函館(北海道)間の、新幹線・特急・急行・快速・普通列車の自由席が乗り放題の特別企画乗車券です。
 普通車用とグリーン車用の2種類があり、それぞれ4本列車まで指定席(グリーン車用はグリーン指定席)が利用できます。函館方面への人気列車は、競争率が激しくすぐに満席になります。「駅ねっと」やプッシュホン予約も可能ですので、そちらを利用した方が席が確実に確保できます。
  ※翌年以降の使用時は、内容等を良くお確かめください。
  
 


 正月パス本券
   
                
■大晦日に出発して函館へ
12/31
 長野21:41−篠ノ井線・普通−22:50松本23:19−ムーンライト信州92号−新宿 5:27(1/1)
                                           ※日付変更は、辰野駅発車後
 1/1
 新宿 5:32−中央線・各駅停車− 5:51東京 6:56−はやて1号−八戸10:03
 八戸10:15−スーパー白鳥1号−函館13:12

 今年も残り2時間50分となった、21時10分に長野駅に入場します。5番線へ向かうと隣の6番線に、回送列車が停車しています。この列車こそが、松本から乗車する臨時快速ムーンライト信州92号になる189系豊田車です。どうせ長野から回送するなら乗せてくれてもと思いつつ撮影します。
 撮影が終わるころ、上諏訪行の普通列車が入線して来ました。5両編成ですので楽々進行方向窓側に座れました。まだ、2年参りにも早い時間帯なので車内も空いていました。長野を出ても車内は閑散としたままで篠ノ井を出て松本を目指します。姨捨手前の桑ノ原信号所で早くも、先行していた回9270M(ムーンライト信州号の送り込み回送)を追い越してこちらが先行しました。
 松本駅に到着し、E127系の臨時列車を撮影していると程なく臨時快速ムーンライト信州92号が入線して来ました。

回9270M

普通列車上諏訪行き

E127系臨時列車



  

臨時快速ムーンライト信州92号(2号車13番A席)

 松本からムーンライト信州92号に乗車します。昨年続き、豊田電車区189系6連を使用します。
 松本駅の発車がさらに早まり23:19の発車になりました。例年そうなのですが、1号車から順に発売していくので2号車もそこそこ席が埋まっていました。今回は、辰野駅を経由していくので懐かしい上り急行アルプス号のリバイバルも兼ねているような感じです。
 夏の臨時列車では、大月まで特急なみに運転しましたが、今冬は元の運転時間に戻り甲府の1時
間停車も復活しました。今回は、その他に塩尻・茅野でも長時間停車があります。大晦日の夜にも関わらず、結構一般の人が乗車してきて、2号車もだいぶ席が埋まりました。青春18きっぷで乗車する人や乗車券併用で「正月パス」で乗る人もいますが、普通乗車券で乗り込んでくる人も大勢いました。車内改札で、1枚になった乗車券・指定券を見せている人も結構いました。
 塩尻をすぎて、辰野駅を出発するとまもなく0時を迎えます。平成17年から平成18年に年が変わります。年越しを189系電車の中で迎えられるとは幸運です。
 列車は新年を迎えた中央東線を進み甲府に到着しました。甲府では59分停車します。甲府からは、山梨在住のM氏と合流します。まずは、1番線側からバルブ撮影をして後は、車内で発車を待ちます。夏場なら、ホームをウロウロしても良いのですが、冬場は寒くてたまりません。
 甲府を出ると列車は淡々と進み、立川に着ききます。立川では、大宮から「はやて・こまち71」に乗り込む人々が結構下車しました。続いて新年で混みあう新宿に5:27定刻に到着しました。

中央線各駅停車(1号車ロングシート)

 ムーンライト信州92号は、新宿駅6番線に到着したので、長い乗り換え通路を通ります。おまけに、まだ快速運転が始まっていないので、各駅停車ホームまで移動となります。
 新宿から東京駅まで中央線各駅停車で移動します。当たり前ですが、これが結構時間がかかるんですよね。でも、着席できたので良いことにしましょう。


  


    

東北新幹線はやて1号(6号車1番E席)

 東京駅でM氏と別れ再び単独で旅を続けます。東京駅からは、「はやて1号」に乗車します。ここからは、首都圏から函館を目指す人たちと同じ行程になります。
 新年第1回目の東北新幹線の乗車は、E2系1000番台でした。新年早々幸先がよろしいようです。座席は6号車1番E席でしたので、車端部を除けば窓割りも良い場所です。
 東京を出発して、大宮から大量の乗車があり一気に席が埋まりました。実は、長野から「あさま500号」(長野6:00発)に乗車しても、大宮でこの列
車に乗り換えは出来ます。ただ、私の趣味上の都合でやらないだけです。大宮を出ると仙台まで止まりません。仙台では、降りた人の分だけ乗車して来る人がいたので混雑は変わりませんでしたが、特定特急券(立席)で利用できる盛岡では降りた人以上に乗車してくる人が大勢いました。
 終着の八戸が近づいてきました。早い人はすでにデッキで待機しています。八戸に着くと大移動が始まります。

特急スーパー白鳥1号(7号車10番A席)

 八戸駅の乗り換え通路は大混雑しています。昨年は、自動改札は開放にして目視で確認していたのに今年はありません。乗り替え改札を通過して、5番線へ向かうとすでに、自由席は満員で指定席のデッキ・通路へ立つ旨の案内が繰り返されています。
 私の指定は、7号車ですが昨年と違いすんなり入ることが出来ました。
 八戸をなんとか定刻に発車した、特急スーパー白鳥1号は、満員状態のまま青森に着きました。


   
 青森で進行方向が変わるので、座席を回転させます。青森では乗降が多くありましたが、昨年よりいくらか空いているように見えました。昨年は、函館がフリーエリアに入った初めての年でしたので混雑しましたが、今年は少し落ち着いたのかなと思いました。それでも、通勤列車並みの混雑に変わりはありませんが・・・。
 昨年は、寝てしまった青函トンネルも今年は無事に体験して北海道入りしました。
 1年ぶりに到着した函館は、昨年と同様に長野より暖かかったです。
                      
■函館市内散策
 1/1
  函館駅−函館市電−末広町−徒歩−■旧イギリス領事館
  −徒歩−■旧函館地区公会堂−徒歩−■八幡坂−徒歩−
  ■ハリストス正教会−徒歩−■カトリック元町教会−徒歩−
  聖ヨハネ教会−徒歩−▲北海道第一歩の地−徒歩−
  ▲赤レンガ倉庫群−徒歩−末広町−函館市電−函館駅
                  ※■=元町エリア ▲=ベイエリア
        ※土産は、赤レンガ倉庫群付近の土産屋で購入。

 今回は前回と違う場所へ行こうと計画したのですが、帰路の特急スーパー白鳥32号の時間を考えると難しく、やはり昨年と同様に元町周辺とベイエリアの散策が中心となってしまいました。
 それでも摩周丸周辺の散策をカットして、函館駅〜末広町・十字街〜函館駅と市電で往復したので、去年の早歩きとは違い1ヶ所1ヶ所時間を費やしてゆっくりと見物しました。
 函館は、坂が多いので圧雪路だと歩くのも大変です。いくら慣れているとは言え、長い時間坂道を上り下りすると足が痛くなってきます。
 それでも、函館らしい場所を散策できてよかったです。気温も、長野より暖かかったので手袋も不要でしたし。
     


ハリストス正教会
    

長距離の移動は函館市電で移動
 

旧イギリス領事館
  

旧函館地区公会堂
    

八幡坂
       

カトリック元町教会
    

 聖ヨハネ教会
    

北海道第一歩の地
    

   赤レンガ倉庫群
    
               
■最速乗り継ぎで函館から長野への帰路
 1/1
  函館15:40−スーパー白鳥32号−18:40八戸18:56−はやて32号−大宮21:42
   大宮21:52−あさま533号−長野23:01(所定時刻)
    ※遅れ時刻:大宮22:02−あさま553号−長野23:11(上越新幹線停電事故の影響)



    

特急スーパー白鳥32号(6号車10番A席)

 函館での短い滞在時間を終えて、特急スーパー白鳥32号で帰路に着きます。首都圏へは、このあと最終接続の「白鳥34号」があるので、この列車もいくらかは空いています。
 だんだん函館が遠ざかり、青函トンネルを抜けるともう暗くなっていました。
 青森で進行方向が変わり、八戸を目指します。往路よりは空いています。八戸駅でも、スムーズに新幹線へ乗り継ぎが出来ました。

東北新幹線はやて32号(4号車8番E席)

 八戸からは、「はやて32号」に乗車します。帰りは。E2系0番台でした。orz
 八戸を出たばかりなのに、座席はほとんどが埋まっています。昨年は、盛岡で連結予定の「こまち」が遅れて大宮での「あさま」の乗り継ぎに冷や汗をかきましたが、今年は順調に運転されていて安心して乗車していることが出来ました。
 


   


    

長野新幹線あさま553号(3号車8番A席)

 大宮からは、「あさま553号」に乗車します。大宮を出ると軽井沢・佐久平・上田・長野に停車する速達タイプです。
 上越新幹線架線事故の影響で10分遅れ、大宮駅17番線(東北新幹線ホーム)から発車しました。
 正月パスの帰路には、ここ数年この列車(ダイヤ改正前は「あさま5号」)に乗車しているので、心配はしていませんでしたが、今回も空席が多くA席を確保して乗車しました。
 今回は元喫煙車の3号車を選びましたが、禁煙車になって一ヶ月も経つので煙草のにおいも気になりませんでした。車内はすいているので、誰も隣に来ることもなくゆったりと今日最後の新幹線の乗車を楽しめました。長野にも10分遅れの23:11に到着して、帰りの長野電鉄の最終須坂行にも間に合ってよかったです。
 また今回は、過去の経験を生かして早め早めの食料補給を行いましたので、昨年のような惨めな「食料難民」にならずに済みました。元日ぐらいは、旅先での多少食費がかかっても良いですしね。
 これで、2006年(平成18年)の「正月パス」の旅も終わりました。また1年がんばりましょう。


大宮駅17番線から発車した「あさま553号」


 あさま553号の画像は、乗り継ぎ時間の関係で撮影していません。
昨年の「あさま5号」(現在の「あさま553号」)の画像を使用しています。