「土日きっぷ」で行く
懐かしの特急列車と鳴子温泉の旅

2005.10.15〜16

 懐かしの特急白山号に乗車しようと運賃と料金を試算したら、だた乗車して日帰りのパターンでも、「土日きっぷ」の方が安い(分割購入は考慮しない)ことが判明したので、「土・日きっぷ」を使用した旅にしました。
 2日目は、日本でも有名な部類に入る「鳴子温泉」の外湯に入浴することを目的にして、日帰り旅行から一転して2日がかりの旅に変わりました。
          


  

10月15日土曜日(前半)

  出発地 長野駅 → 目的地 とうげのゆ駅

 ■乗車経路
  長野−新幹線あさま502号−東京
  東京−京浜東北線−上野
  上野−特急懐かしの特急白山号−横川
  横川駅−徒歩−ぶんかむら
  ぶんかむら−トロッコ列車−とうげのゆ


■新幹線あさま502号(4号車6番E席)
            長野06:37−東京08:28

 長野から、あさま502号に乗車します。普段は、東京週末フリーで乗車するのですが、本日は「土・日きっぷ」なので自由席に乗車します。
 満席の指定席・グリーン席を尻目に、自由席は空いていたのでゆったりと乗車できました。今回は、高崎からの乗車も少なく相席になることも無く東京駅まで乗車できました。
 


  


  

 ■特急懐かしの特急白山号(5号車3番D席)
             上野09:31−横川11:20

 上野駅からは、懐かしの特急白山号に乗車します。金沢の489系を使用しています。
 上野駅から489系に乗ってそのまま横川まで行くことが出来るなんてもう2度とない機会かもしれませんので、しっかりと乗り心地を味わいました。

※画像をクイックすると乗車記へリンクします。

 ■碓氷峠鉄道文化村
  
 横川駅を出て、碓氷峠鉄道文化村へ行きました。まずは、トロッコ列車の整理券を取得してから村内を見学します。
 ここは、何回も来ているのですがEF63型電気機関車や189系電車などを見ていると、トロッコ列車乗車の集合時間まであっという間に過ぎました。


  


  

 ■碓氷峠トロッコ列車「シェルパ君」
     ぶんかむら13:00−とうげのゆ13:20
 
 念願の碓氷峠のトロッコ列車に乗車できました。窓付き車両の進行方向右側の席に座り、懐かしい風景を車窓から見ました。丸山では、再び列車の車窓から変電所の建物を見ることが出来て非常に嬉しかったです。
 機会があれば、また乗車して信越本線時代を懐かしみたいです。

※画像をクイックすると乗車記へリンクします。

10月15日土曜日(後半)

  出発地 とうげのゆ駅 → 目的地 酒田駅

 ■乗車経路
   とうげのゆ−トロッコ列車−ぶんかむら
   ぶんかむら−徒歩−横川駅
   横川−特急懐かしの特急白山号−高崎
   高崎−新幹線とき405号−新潟
   新潟−特急いなほ11号−酒田


 


  

 ■旧信越本線廃線跡

 トロッコ列車を降りた後は、峠の湯へ行っても良いのですが、私は信越本線の廃線跡の遊歩道を歩きました。
 東京へ行く時に何度も列車で通った懐かしい線路です。風景は、多少変わったところもありますが、あの時で時間が止まったままの所もあり懐かしさに浸りながら、丸山の手前まで歩きましたEF63型を撮りに通った懐かしい場所にも再び立ってカメラを構えてみたりしました。

 ■碓氷峠トロッコ列車「シェルパ君」
     とうげのゆ14:30−ぶんかむら14:45

 信越本線の廃線跡を活用した遊歩道を散策して再び「とうげのゆ駅」に戻ってきました。
 ついた途端に雨が降り出したので、ギリギリセーフでした。帰りは、進行方向窓側に座れたので雨の中を窓の無いトロッコ車に乗って横川へ戻りました。

※雨のため前の列車の画像を使用しています。



  


  

  ■懐かしの特急白山号(8号車14番B席)
             横川16:10−高崎16:35

 横川から、懐かしの特急白山号の上りに乗車して高崎へ向かいます。高崎までの乗車でしたので通路側の席でしたが、乗車区間が短いので大して気にもなりませんでした。
 信越本線(高崎側)では、もう489系に乗ることは無いだろうな〜。と思いつつ、489系特急白山号の乗車を楽しみました。

 ■新幹線とき405号(1号車7番A席)
             高崎16:42−新潟18:07

 高崎駅からは、新幹線とき405号に乗車します。ホームへ行くとちょうど到着して、自由席を見ると空席だらけでしたので乗車しました。新幹線の各駅に停車するので空いているのでしょうね。200系のリニューアル編成も久々に乗車しました。新潟に到着する頃には、日も暮れていて夜になっていました。


 
     

■新潟駅で列車撮影
 
 新潟駅では、待ち時間があったので新潟地区の列車を駅撮りしました。ちょうど時間帯がよく、快速きらきらうえつ号や快速SLばんえつ物語号などの臨時列車も撮影できて収穫でした。
 快速SLばんえつ物語号の新津への回送は、以前と違いEF81が担当するようになったのですね。この日は、EF81−140が担当していました。
 スローシャッターで撮るとバッテリーの消耗が大きいのでちょっと焦りました。

 


  

    

  
    


  

 ■特急いなほ11号(2号車12番D席)
            新潟19:00−酒田21:09

 新潟からは、特急いなほ11号で酒田へ向かいます。時間帯から混雑を予想して別購入で特急指定券を購入しましたが、通路側なら自由席でも座れたようです。ただ先頭部で、ゆっくりバルブ撮影は出来なかったでしょうが・・・。
 新潟を出ると、指定席は降りる乗客ばかりでしたので快適に酒田まで移動できました。
 車内販売も、まもなく営業を終了するようで寂しいですね。
 本日の目的地、酒田駅に到着。

 今晩は、酒田駅から寝台特急あけぼの号の「ゴロンとシート」を宿代わりにして、上野駅へ向かいます。
 ゴロンとシートですが、久々の寝台特急(ブルートレイン)の旅です。


   



  

 10月15日〜10月16日
  酒田−寝台特急あけぼの号−上野

 10月16日(前半)
  出発地 上野駅 → 目的地 鳴子温泉駅
 
 ■乗車経路 
   上野−京浜東北線−東京
   東京−新幹線こまち3号−仙台
   仙台−湯けむりこがね号−鳴子温泉
  

 ■寝台特急あけぼの号(8号車5番下席)
            酒田22:44−上野 6:58

 酒田から寝台特急あけぼの号に「土・日きっぷ」を利用して「ゴロンとシート」に乗車しました。寝台に、枕・毛布・浴衣がないだけなので、横になって移動できるのは有り難いです。
 今回は、下席(下段)でしたので列車の振動が直に伝わり寝付けませんでしたが、村上あたりから宮原付近まで寝ることが出来ました。
 列車は、定刻に雨の上野駅に到着しました。


  


  

 ■新幹線こまち3号(12号車10番A席)
            東京 7:56−仙台 9:37

 東京駅へ移動して、新幹線こまち3号に乗車します。数日前に指定席の交付をしたので、「こまち」しか窓側はありませんでした。
 今日は、先行量産車(試作車)の編成でした。雨の東京を出発して、朝食を食べてコーヒーを飲んで、国土交通省のアンケートに答えていると、すでに列車は福島を過ぎていました。
 やがて、列車は仙台に着きました。

 ■快速湯けむりこがね号(1号車3番C席)
           仙台10:26−鳴子温泉12:08

 首都圏と同じ放送に変わった仙台駅から快速湯けむりこがね号に乗車します。3列シートのゆったりとした欧風気動車で、通常は「こがね」として団体専用で運転しています。
 3列シートと言う、グリーン車並みの座席に寛いで東北本線・陸羽東線と列車は進み鳴子温泉へ向かいます。
 ※画像をクイックすると乗車記へリンクします。


  


  
 2日目の目的地である「鳴子温泉」に到着しました。 すぐにでも、温泉に行きたいのですが・・・。
 駅併設の観光案内所で「湯めぐり」チケットを購入すると、お得な金額で外湯巡りが楽しめます。また、鳴子温泉地区の地図ももらえるので、効率よく回ることが出来ます。
 「湯めぐり」チケットには6枚のシールがあり、外湯の施設で、掲示された必要枚数を剥がして渡します。
   ※詳しくは、鳴子温泉旅館組合HP
   
 ■鳴子温泉(外湯巡り・散策)

 鳴子温泉駅に併設されている「観光案内所」で「湯巡りチケット」を購入して、日本でも有名な部類のさっそく鳴子温泉の街へ散策と外湯巡りに出発します。

 駅前の道路には、歩道と車道を分けるポールが「こけし」になっていて、鳴子は「こけし」の街であることもPRしています。

 鳴子温泉の温泉街は、意外に狭い範囲にあるので効率よく散策できそうです。まずは、温泉神社へ向かいました。温泉神社の次は、温泉神社の御神湯を引いた「滝の湯」に入浴します。狭い共同浴場ですが、御神湯という有り難い温泉に入れました。
「滝の湯」では、石鹸等で体を洗うような余裕の場所はありません。

 続いて、早稲田桟敷湯に入りました。昔、早稲田大学の学生が掘り当てたのでこの名がついたようです。鳴子温泉には不釣合いな近代的な建物でしたが、温泉は本物でした。

 鳴子の町には、「下駄優先通り」と言う看板が見ることが出来ます。下駄を履いて外湯巡りも良いですが、時間に今回は余裕がありません。


鳴子温泉は、「こけし」の街でもあります


温泉神社への鳥居と鳴子之碑
 最後に、駅近くの旅館の温泉に入りました。銀製品は、黒く変色するとのこと、ここの旅館は愛想も良く、通常は「湯めぐりチケット」では休憩は出来ないきまりでしたが、水のサービスと休憩もさせてくれ親切でした。また、整髪料や櫛・剃刀もあるので最後に行くと身だしなみを整えて出発できます。
 ということで、僅かな時間でしたが鳴子温泉を堪能して鳴子温泉駅に戻りました。


滝の湯


滝の湯源泉(温泉神社 御神湯)


早稲田桟敷湯


街の道路の多くが「下駄」優先なんだそうです


外湯巡り最後は、駅近くの旅館にしました。
 


鳴子温泉駅に到着
      


  
10月16日(後半)
  出発地 鳴子温泉駅 → 目的地 長野駅
 
 ■乗車経路 
   鳴子温泉−普通列車−新庄
   新庄−新幹線つばさ122号−大宮
   大宮−新幹線あさま575号−長野

 ■陸羽東線普通列車(1号車1列席)
           鳴子温泉14:32−新庄15:33

 鳴子温泉を堪能して疲れを癒し、長野への帰路につきます。新庄までは、普通列車で移動します。この列車の、古川側の先頭車(編成後部)には1列シートが窓側へ少し向けることが出来る眺望車が連結されていました。
 湯上りにローカル線に乗って、少し早いですが薄っすらと色づき始めた紅葉を見ることが出来て、非常に贅沢な新庄までの旅路でした。


  


  

 ■新幹線つばさ122号(14号車10番A席)
             新庄15:51−大宮18:58

 新庄から山形新幹線つばさ号に乗車します。指定席を確保したので、ゆったりと座って乗車ができました。新庄発車時は空いていましたが、山形から満席になりました。米沢の「牛肉道場」(駅弁)も賞味できました。関東地区地震と秋田新幹線人身事故の影響で少々遅れましたが、無事に大宮駅に到着しました。
 
  ■新幹線あさま575号(2号車19番A席)
              大宮19:14−長野20:37

 大宮駅からは、臨時の新幹線あさま575号に乗車します。日曜日の夕刻の列車ですので、臨時列車にも関わらず、自由席も結構乗車しています。
 幸い、大宮で降りる乗客もいたので2号車の窓側に座れました。 高崎・佐久平・上田で大勢降りたので、A席側でも快適に座れました。B席には、誰も座りませんでした。長野に、定刻に到着して今回の旅も無事に終了しました。


  


  
 2日間の旅を終えて長野駅に到着しました。
 今回は、1日間が鉄道重視・2日目が観光(温泉)重視で結構楽しめました。

 「土・日きっぷ」を使用すると、たいていは乗り鉄になってしまいますが、今回は鳴子温泉を観光することが出来てよかったです。

 次回も、どこかの温泉地で外湯めぐりをしたいです。



今回使用した「土・日きっぷ」

←鳴子温泉「湯めぐりチケット」と下駄手形
(こけしコースター付き)