2005年夏の青春18きっぷで行く

SLあそBOY号と熊本&大阪の旅

2005.8.6〜8.8

今回の旅の最大の目的あるSLあそBOY号

 

 SLあそBOY号の運転が8月28日で終了と発表されてから、無性に乗車したくなりキャンセル待ちをかけてようやく指定券が購入できたので、久々の3連休を活用して「青春18きっぷ」+九州内の特急券・乗車券を使い熊本まで旅に出ました。

 

 

8月6日 土曜日

■往路 長野〜名古屋〜大阪 

 


115系普通列車(440M)

 

 さて、いよいよ青春18切符を使って普通と快速だけを乗り継いで博多までの旅が始まります。

 一番手は、普通列車甲府行です。いつもの115系長野車3両編成です。何か、九州へ行く実感も無く「ちょっと松本まで」という感覚で旅が始まりました。

 松本に着くと、中津川行に乗換えをします。313系2両編成でしたが、何とか全員座れました。木曽路を特急しなの号に追い越されながらゆっくりと走ります。普段は見落としがちな景色も楽しみ、中津川から快速に乗り換えます。4両編成で一番後ろは混雑していましたが、先頭車両は空いていて座れました。そして名古屋に到着しました。

 名古屋で、遅めの昼食に「きしめん」を賞味しました。東海道本線の岐阜方面は、どの列車も混んでいます。試しに聞いてみると、岐阜で花火大会があるとか・・・。

 名古屋からは、東海道本線に乗り換えます。今日は、岐阜で花火大会があるようで混んでいましたが、快速の米原行に辛うじて座れました。大垣からは、窓側に移り関が原超えを堪能できました。

 米原では、ちょぅと休憩して次の新快速に乗車しました。さすがに、新快速電車は速くあっと言う間に京都に到着しました。複々線を各駅停車と抜きつ抜かれつ(こちらも、花火大会で遅れ気味だったので。)していると大阪駅に到着しました。

新快速列車(3297M)で一気に新大阪へ

 

―往路の行程―

 長野1008―普通―1125松本1203―普通―1429中津川1438―快速―名古屋1558

                     名古屋1630―快速―1738米原1824―新快速―大阪1944

313系普通列車(1828M)

 

313系快速列車(5728M)

 

313系快速列車(5317F)

 

 

■大阪駅での時間調整

 大阪では、淀川の花火大会と重なりすごい人出でした。駅前からも、ビルの間からちらりと見えたので通りがかりの人々と共にしばし花火見物をしました。

 その後は、大阪駅で485系特急雷鳥47号・寝台特急日本海3号などを撮影しました。それにしても、今晩は三脚が多いようです。撮影に来ていた人によれば、これでも少ないとのことでした。そして、181系気動車特急はまかぜ6号が到着しました。この車両の先頭は、国鉄色の車両が連結されていました。三脚組は、この列車が目的だったようで一斉にカメラを向けていました。私も、タイミングよく撮影できて収穫がありました。

 このあとは、新大阪駅へ移動して駅構内で夕食を食べて時間を調節しました。

 

 

485系雷鳥47号

 

寝台特急日本海3号

 

特急はまかぜ6号

 

 

■快速ムーンライト九州号(新大阪2201−博多754

 


下関までEF65−1136が牽引

 

 新大阪駅構内で、遅めの夕食を済ませてホームで待つことしばし、この日は花火大会が京阪神エリアでかさなっているせいか、少々遅れて今夜の宿となる臨時夜行快速ムーンライト九州号が到着しました。

 JR東日本ではすでに姿を消した14系座席客車に乗車します。とは言え、シュプール号用に(かなり以前ですが・・・)リニューアルしているので、それなりに快適に過ごせそうです。

 さすがに今日は疲れたのか、神戸を出て早々に寝てしまいましたが、しっかりと翌朝は下関と門司で機関車の交換作業を見ました。

 終着の博多には、定刻の7:54に到着して九州の旅が本格的に始まります。

 

14系客車展望部

 

関門間は、EF81−411が牽引

 

九州内は、ED76−90が牽引

 

 

8月7日 日曜日

■特急リレーつばめ3号(博多815−熊本929

 

 

特急リレーつばめ3号

 

 ムーンライト九州を降りて、急いで窓口へ向かい「2枚きっぷ」を購入します。九州内は、時間短縮のため特急を駆使します。あわせて「リレーつばめ3号」の指定席料金券を購入しました。あいにく窓側は次の列車まで満席でしたが、贅沢も言っていられないので通路側を購入してホームへ向かいました。

 大した待ち時間も無く、門司港始発の特急リレーつばめ3号が到着しました。車内に入ると、隣に人はいませんでした。

 朝食代わりに、コーヒーセットを注文して軽く食事を始めた鳥栖で隣に乗客が乗ってきたので、通路側も手伝って後は寝ていました。ふと気が付くと、上熊本に止まっていました。危うく寝過ごすところでした。

 

 

 

 

■快速SLあそBOY号(熊本1014−宮地1304

 


立野駅に停車中のSLあそBOY号

 

 熊本からは、この旅で最大の目的でもあるSLあそBOY号に乗車します。熊本駅には早めの「リレーつばめ」で到着したので、入れ替え前のSLあそBOYの編成から撮影できました。

 撮影後、さっそく車内に入るとさすがに運転終了間近だけあって調整席と思われる席以外は、ほぼ埋まっていました。

 スイッチバックを体験して、阿蘇山の麓をゆっくりと大正生まれのSLに揺られる旅もこれで味わえないとなると寂しいですね。

 

★SLあそBOY号の詳細は、乗車記もご覧ください。

 

 

あそBOY号サボ

 

立野駅の横断幕

 

宮地駅で入れ替え中の58654

 

 

■特急九州横断特急3号(宮地1336−熊本1449

 


特急九州横断特急3号

 

 SLあそBOY号を降りた後は、特急列車でワープします。普通列車を乗り継ぐよりも早く熊本に到着することが出来ると共に、熊本城なども見学できる時間が捻出できるからです。

 私が乗った九州横断特急3号は、キハ185系の3両編成でワンマン運転ではなく車掌が常務していました。客室乗務員も当然常務しています。

 せっかく乗車するのだからと指定席を選択したのは正解だったようで、指定席1両のみリニューアル車両でした。

 車内は、窓側がすべて埋まり通路側も3割ぐらい埋まる 

なかなか良い乗車率でした。車内は、木材をふんだんに使に使用した内装で背面テーブルや床や荷棚も木材が使用されています。

 

  立野駅のスイッチバックの関係で数分停車した他は、スムーズに進み終着の熊本駅に到着しました。

 

 

ロゴマーク

 

行先表示など

 

ヘッドマーク

 

 

熊本市内観光

 


 

熊本城

 

 熊本駅から市電に乗り込み熊本城へ向かいます。熊本市内観光は、これで3回目なのでだいたいは覚えているのでスムーズに進むでしょう。

 まずは、熊本城を見学します。ちょうど本丸御殿の復元工事期間中でしたので、城が見えずヒヤリとしましたが、別角度から城が見えてホッとしました。

 熊本城から再び市電に乗車して水前寺公園へ向かいます。水前寺公園では、上空を旅客機が着陸する姿を見ながらゆっくりと庭園を散策しました。水前寺公園で一休みして市電で熊本駅へ戻ります。

 窓口で、指定席料金券を購入してすぐに特急に乗車しました。短い熊本市内観光でしたが、3回目で前回いろいろ見たので良しとしましょう。

 

熊本城本丸御殿復元工事中

 

移動は熊本市

 

水前寺公園

 

 

■特急リレーつばめ54号(熊本1730−博多1853

 


 

特急リレーつばめ54号

 

 熊本駅の窓口で、「2枚きっぷ」用の指定席券を購入しました。とりあえず、窓側の空いている列車を求めたら「17:30発すぐの列車が空いていますよ」とのことでしたので、購入して慌ててホームへ向かいました。

 ホームに着くとすでに、新八代からの基本編成が入線を始めていていました。今回は、熊本で降りた人の席なのか基本編成の2号車でした。

 熊本で、4両増結して11両編成になった「リレーつばめ54号」は満席の状態で博多を目指します。熊本は暑くて歩き疲れたので、良い休息時間になりました。

 リレーつばめ号は、昨年乗車済みなのでゆったりと乗車できました。鳥栖で、隣人が降りたので博多までさらにゆったりと乗車できました。

 

 

 

 

■快速ムーンライト九州号(博多2054−新大阪632

 

 

九州内は、ED76−90が牽引

 

 博多駅到着後は、駅近くのホテル経営の温泉に入浴して夕食を済ませるともう20:30を過ぎていました。まぁ、入線が発車の数分前なのでちょうど良い時間だったかもしれません。

 今晩も、臨時夜行快速列車ムーンライト九州号が宿になります。「青春18きっぷ」で2連続夜行も高校生以来なので、ちょっと緊張してしまいました。早く寝られると思いましたが、なかなか寝ることも出来ず、下関を出てようやく寝ることが出来ました。

 全席満席でしたが、隣の人は岡山か何処かで降りてしまったので、神戸付近で起きて以降はゆっくりと窓側に移動して、朝の大阪市内の風景を見ていました。

 往復で、思いっきり14系座席車を満喫しました。

 

 

 

 

関門間はEF81−411が牽引

 

本州は、EF65−1136が牽引

 

14系客車側

 

 

8月9日 月曜日

■大阪市内観光

 


 

通天閣(外観のみ)

 

 終着の新大阪でムーンライト九州号を降りました。以前なら京都駅が終着駅でしたが、今年の夏は新大阪駅が終着になりました。このまま帰路についてももったいないので、大阪市内を見物することにしました。

 まずは、大阪城へ向かいます。とは言え、中を見ることが出来ないので外観のみの見物になります。始めに大阪城を選んだのは、駅からとても歩くので朝の涼しい時間帯に行きたかったからです。

 続いて、道頓堀周辺を散策しました。有名な看板付近は河川改修で工事中でしたが、写真は何とか撮影できました。道頓堀の中には、早朝から営業している店もあるので、ここで朝食をとりました。

 次に、通天閣へ行きました。ここも、前回の観光で行ったのですが、もう一度ということで行ったのですが惜しくも営業時間前でした。

 正午には大阪を発つので、最後に四天王寺へ参拝に行きました。ここは初めてでしたので、ゆっくりと見て回りました。

 これで、短い大阪の観光も終了しました。

 

大阪城(外観のみ)

 

道頓堀

 

四天王寺

 

 

■帰路 大阪〜名古屋〜長野

 

 

終点の長野に到着

 

 大阪を12:00(正午)に発車する新快速列車で帰路に着きます。

当然、大阪から座れるはずも無く出入り口の補助席に辛うじて着席できました。大阪もなかなかの猛暑で一気に疲れが来ました。京都からは普通の席に座れました。米原では、もうクレジットカードを使って新幹線に乗り換えたい心境でした。

 米原からの大垣行は、なんと313系2両編成で大勢の人が並んでいます。これは座れないかもしれない。座れなかったら新幹線にしようと乗り込んでみると、通路側に座れました。

何か、今時の学生は自分から相席になるのは嫌そうで、席が空いているのに座らない人も大勢いました。

 

 まぁ、座ることが出来たのでこのまま普通列車で関が原を越えて大垣まで行くことにします。途中でトイレに行きたくなりましたが、我慢して大垣まで持ちこたえました。

 大垣では、乗車した313系の撮影とトイレで出遅れましたが、ここからなら快速の本数も多いので余裕です。試しに接続の新快速電車を見てみましたが、先頭車両に空席がありましたので通路側ながらそのまま乗車して名古屋へ向かいました。青春18切符を使用すると新快速とか特別快速の有り難みが良くわかります。列車は快調に飛ばして名古屋に着きました。

 名古屋では、セントラルライナーが発車する10番線に移動すると、ホームには先発の特急しなの17号長野行が停車しています。自由席には空席もあります。もう疲れたので、車内清算でこの列車に乗車しよう。学生の時とは、体力的にも生活環境も違い明日も朝から所定出勤だし、これに乗れば長野に17:48に到着できる。と考え車内に入ったものの、やはり最後までこの「青春18きっぷ」を使って旅をしようと乗車をやめてホームで見送りました。

 その後、眺めの悪い3番席の発売を自販機の残り枚数で確認して、乗車整理券を購入しました。快速セントラルライナー号は、一応座席の列番号までは指定になっています。(1号車4番席という指定方法です。)

 15:28に、快速セントラルライナー13号は名古屋を発車しました。私の席は眺めの良い4番席で並んで窓側を確保しました。車内は、東海道本線の313系とあまり変わりませんが、中間のドアは締め切りになっていて2ドアの状態で運転しています。特急とあまり変わらない所用時間で中津川に到着しました。

 中津川からの松本行普通列車は、5分の接続時間でしたが大した混雑も無く進行方向とは反対側の窓側に座れました。南木曽からは、進行方向窓側に座れました。夕闇が迫る木曽路を1駅1駅確実に停車してゆきます。木曽福島からは、通勤時間帯に入ったのか塩尻まで混雑しました。塩尻では、しばらく停車して特急あずさ25号の退避をする予定でしたが、特急あずさ25号が遅れているのか結局、退避しないで定刻に塩尻を発車して松本駅に到着しました。

 松本からは、最後の列車となる快速長野行に乗車します。この列車は、E257系(あずさ号)車両を使用した大変お得な列車です。しかも、先頭の11号車は数人しか乗車していない貸しきり状態で、ボックスにして足を伸ばしてゆっくりと寛げました。おそらく、この旅で一番寛げた列車ではないでしょうか。特急車両に揺られ姨捨付近で、善光寺平の美しい夜景を見ると長野に帰ってきたと実感します。

 20:39定刻に長野駅に到着しました。長い旅でしたが、久しぶりに気分だけ若返ったある意味楽しい旅でした。あのとき名古屋駅で特急しなの号に乗らずに初志貫徹して本当に良かったです。

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―帰路の行程―

 大阪1200―新快速―1318米原1343―普通―1416大垣1426―新快速―名古屋1455

 名古屋1528―セントラルライナー13号―1632中津川1637―普通―1854松本1930―快速―長野2039

 

新快速列車(3452M)

 

普通列車(220F)

 

新快速列車(2230F)

 

 

セントラルライナー13号

 

普通列車(1837M)

 

快速列車(2535M)

 

 

今回の旅では2回から4回までを使用

今回の成果

 長野〜博多 12.600円

 熊本〜宮地  1.080円

 博多〜長野 12.600円

   合 計 26.280円 

(特急利用区間・短距離・往復割引除く)

 

 青春18きっぷ3回分

 6.900円(1回:2.300円)