愛知万博と名古屋の旅

−2005.5.19〜20−

 

 愛知県で日本では35年ぶりとなる万国博覧会「愛・地球博」が開催されています。私の年代では、初めて日本で開かれる万国博覧会なのでぜひ見に行きたいと思っていました。できれば、比較的空いている平日に見に行かれたらいいなと思いチャンスを待っていたところ、平日に2日休みが取れましたのでチャンス到来とばかりに行ってきました。

 一応、休みが仮に取れた段階でパビリオンの予約をしたわけですが、みな考えることが同じで回線が大混雑しているらしく何度やっても繋がらない・・・。処理が遅い・・・。とイライラしましたが、無事に希望時間帯より少しずれましたが希望のパビリオンが予約できてあとは、休みの確定と出発日を待つだけになりました。

今回は、「しなの愛・地球博往復きっぷ」を使用しました。この切符で、万博会場までのすべての乗車券がセットで付いてくるのでお得でした。

 

●5月19日(木)

金のシャチホコが展示されている「金シャチドーム」

(新世紀名古屋城博)

 

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■特急しなの4号 長野 8:11−名古屋11:03/2号車14番A席

383系特急しなの4号

 

 長野からは特急しなの4号に乗車します。普段なら自由席に乗車しますが、「しなの愛・地球博往復きっぷ」では、指定席にも乗車できるので指定を確保しました。だから、早くからホームに行く必要もないのですが、やはり早めにホームに行ってしまいます。

 長野を定刻に発車した特急しなの4号は、松本で大勢の乗客を乗せ塩尻でほぼ満席になりました。新緑が美しい木曽路を走ると愛知万博期間中に限り高蔵寺に臨時停車します。

 名古屋市内に入り千種でようやく少し空席が出ましたが、ほぼ満席のまま名古屋に到着しました。

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名古屋市内観光

名古屋城

 

地下鉄の名古屋駅で「トランパス」を購入して観光に出ます。はじめに、テレビ塔へ行って見ました。地下鉄の駅から少し歩くのですが、今日の名古屋は夏のような陽気です。テレビ塔の展望台から名古屋市内を眺めた後は、地下鉄で1駅移動して名古屋城へ向かいます。愛・地球博の協賛イベントで「新世紀名古屋城博」が行われていました。期間限定で金のシャチホコにも触れました。まぁ、金のシャチホコに触る機会もめったにないので、存分に触っておきました。その後、名古屋城内をいろいろ見て回りました。

名古屋城から地下鉄で神宮西へ移動して熱田神宮を参拝しました。参拝後は、名鉄で名古屋へ戻り近

鉄特急の発車時刻まで、セントラルタワーの展望台へ行きました。展望台からは、東海道新幹線が見えるので飽きることがありませんでしたし、ソファーもあるのでゆっくりと座って休憩も出来ました。

名古屋テレビ塔

 

テレビ塔からの眺め

 

新世紀名古屋城博

 

熱田神宮

 

セントラルタワーからの眺め

 

セントラルタワーから見た新幹線

 

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■近鉄特急(難波行) 名古屋17:30−桑名17:46/2号車9番席

難波行特急(乙特急)

 

 名古屋市内の観光を終えて、今夜の宿泊地となる桑名へ向かいます。今回は時間がちょうどあったので、アーバンライナープラスを使用した特急に乗車することにしました。アーバンライナープラスも乙特急に使用されるようになって桑名駅にも停車するようになり車両選択の幅が広がりました

 今回、アーバンライナープラスに乗車するのは初めてでしたので、レギュラーカーの「ゆりかご型シート」の座り心地も十分に楽しめました。もう少し乗っていたかったのですが、16分の乗車で桑名に着きました。意外にも、大勢下車して驚きました。

 今日は、親戚の家に泊ります。例によって、深夜までどんちゃん騒ぎだったわけで・・・。

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●5月20日(金)

愛知万博(愛・地球博)会場内

 

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■近鉄特急(名古屋行) 桑名 6:50−名古屋 7:07/2号車47番席

 

 朝、起きることが出来るか心配でしたが無事に5:45に起床できました。朝食を済ませて、バスで桑名駅に向かい桑名6:50に発車する朝1番の特急に乗車しました。前回(昨年)乗車時は、1−4号車がACE車だったので、今回は2号車を指定して特急券を購入しましたが、今回は5・6号車がACE車でした。上手くいかないものですね。

 それでも、桑名から500円の特急料金負担でこの時間帯に17分で名古屋まで移動できるのは魅力です。桑名からも乗車する人が結構いました。

名古屋行特急(乙特急)

 

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■快速エキスポシャトル号 名古屋 7:22−万博八草 8:00/10号車ロングシート

 

 名古屋駅からは、快速エキスポシャトル号に乗車します。例によって、1号車〜6号車付近が混みあっていました。10号車まで歩いていくと楽々座れました。車両は、標準的な211系10両編成で全部の車両がロングシートになっていました。

 エキスポシャトル号としては、朝1番の列車でしたので混雑を警戒しましたが、10号車に限っては金山あたりまでは全員着席できました。

 高蔵寺で、乗務員が愛知環状鉄道の社員に交代して愛知環状鉄道線に入り万博八草駅に到着しました。

快速エキスポシャトル号

 

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■リニモ  万博八草 8:18−万博会場 8:21/最後部車両立席

 

 愛知環状鉄道の万博八草駅からリニモの万博八草駅へ移動します。例によって、先を争う殺伐とした光景になりました。もはや、社員の「走らずにゆっくりお進みください」もむなしくマラソン大会状態でリニモの駅へ移動します。

 すぐに連絡しているリニモには、到底乗車できません。「次のリニモもどうかな?」と思いましたが、ギリギリ体をねじ込んで何とか乗車できました。僅か3分程度の乗車も非常に苦痛でした。

 

リニモ

※画像と乗車の車両は異なります。

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愛知万博(愛・地球博)観光 当日の入場者 113711人

 万博会場駅を出て北口ゲートに行くと、すでに大勢の人が並んでいました。話によると普段の平日より混んでいるとの事で、これは日にちを間違えたかなとも思いましたが、どうしようもないので見学することにしました。

 9時に開場して入場できたのが9時25分ごろでした。とりあえず、三菱とトヨタは予約で確保できているので、その他の空いているパビリオンから順序よく回ります。電車つながりで「ワンダーサーカス電力館」を見学して、JR東海の超電導リニア館が目当てなのでこちらを早めに見学しました。こちらは、3つの見学コースがあるので3つすべて見学しました。

主目的の実物のリニアモーターカー

 

その後、三菱館を見学しました。「もしも月がなかったら?」という身近なテーマでしたので面白かったです。一番の収穫は、マンモスラボ(単体)に30分待ちで飛び込み見学出来たことでしょうか?案内の人も、この時間帯(12時50分頃)は空いていて運がいいですよと言っておりました。その後、瀬戸会場へ移動して瀬戸愛知県館を見て再び長久手会場に戻り、外国館(アジア)を中心に見て回りました。最後は、一番人気と言われるトヨタグループ館を見学しました。さすがに、一番人気といわれるだけあってすばらしいショーでした。

今回は混んではいましたが、平日も手伝って予想以上に見学できました。

※見学したパビリオン等は下記をご参照ください。

▲見学した主なパビリオン

ワンダーサーカス電力館

 

JR東海超電導リニア館

 

三菱未来館@earth<予約>

 

マンモスラボ(単体見学)

 

瀬戸愛知県館(瀬戸会場)

 

トヨタグループ館<予約>

 

 

 

その他 :日本庭園・サツキとメイの家(展望台から外観のみ)・インド館・サウジアラビア館

ネパール館・カタール館・イラン館・イエメン館

移動関係:グローバルトラム・燃料電池バス・モリゾーゴンドラ

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■リニモ 万博会場17:19−万博八草17:22/最後部立席

 

 万博北口ゲートを後に、万博会場駅へ向かいます。まだ、帰りの時間帯には早い時間帯なので、リニモの撮影をして2本分遅いリニモに乗車しました。

 もちろん、着席など望めませんでしたゆったりと立って行かれたので、沿線の風景も見ることが出来ました。激混みの往路では気が付きませんでしたが、さすがリニアだけあって走行音も静かで揺れも少ないですね。

 あっという間に、万博八草駅に到着しました。

リニモ

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■エキスポシャトル号 万博八草17:27―高蔵寺17:41/1号車ロングシート

 

 万博八草駅の愛知環状線乗り場へ行くと、ちょうどエキスポシャトル号の発車3分前でした。とりあえず、ホームへ行くと座れそうもありません。後ろへ小走りに進むと空いていたので迷わず乗車しました。最後部の1号車へ行くとガラガラでした。

 この列車は、往路の快速エキスポシャトル号と違い、愛知環状鉄道線内は快速運転で高蔵寺まで停車しませんが、高蔵寺から先の中央線内は各駅に止まります。私は、高蔵寺で降りるので問題ありませんが。

万博会場内では座って休む時間が少なかったのでようやく一息つけると思ったら高蔵寺に着きました。

 

 

エキスポシャトル号

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■特急しなの23号 高蔵寺18:15−長野20:50/4号車13番D席

 高蔵寺からは、愛知万博期間中のみ一部の列車が臨時停車する特急しなの号で帰ります。長野まで直接帰ることが出来るので助かります。

 私が乗る特急しなの23号が、高蔵寺駅に到着しました。高蔵寺から乗車したのは私を含めて見た範囲で3人だけでした。まぁ、平日だし次の列車(最終)もありますのでこんなものでしょうか。

 今日は、付属編成(4両+2両)で結成された6両編成でした。指定席は満席の状態で、私も喫煙の指定を取るのがやっとでした。金曜の名古屋発18時の列車なので、自由席は大変混雑していて指定席のデッキにも大勢の立客がいました。

今日は、3号車でなにやらロケらしきことをしていたので貸切になっていたようです。さらに2号車

特急しなの23号

 

には塩尻まで団体が乗車していたためこの混雑になったようです。まぁ、喫煙車でも指定が取れただけありがたく思えと言うことでしょうか。夜の木曽路を快調に走ってきた特急しなの号は、塩尻に到着しました。JR東日本仕様の緑ラインの駅名板見るとホッとします。塩尻から先行の普通列車が遅れていた関係でノロノロ運転となり松本には3分遅れて到着しました。松本駅から、「信州特急料金回数券」を持った客が大勢指定席に乗車して来ましたので、ほとんど窓側の座席に空きがありませんでした。

 列車は、姨捨に差し掛かると美しい善光寺平の夜景が見えてきました。この景色が見たいので、指定を買う際もなるべくD席側にしてもらっています。篠ノ井線内は余裕時間が多めにあるのか篠ノ井駅には定刻に到着しました。新幹線の線路を東京19:04発の「あさま529号」がすごい勢いで通過してゆきました。こちらも、長野へラストスパートを掛けます。犀川を渡ると旅も終わりです。終着の長野に20:50定刻に到着しました。

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 今回は、愛知万博(愛・地球博)の見学が目的だったのと、4月に名古屋圏内の乗り鉄旅行を実施したため久々に観光重視の旅でした。名古屋市内は何度か観光はしていますが、訪れる度に違った視点で見ることができるので新鮮でした。