九州新幹線試乗と鹿児島の旅

〜2004年3月14日から2泊3日〜

 

 九州新幹線があと数日で開業するある日、私はいつ乗れるのだろうかと物思いに浸っていると3連休が取れるとのこと。これは、絶対自由席に立ってでも九州新幹線「つばめ」に乗らなければならないと、勝手に使命感に燃えて、自宅で「駅ねっと」を操作してみると「つばめ」も「リレーつばめ」も窓側があっさり確保できて拍子抜けした感じのまま、びゅうプラザで乗車券類を購入して出発に備えました。

 旅行開始の2日前の出来事でした。それにしても、旅行する距離にしては突然の決定でした。

 

 


 

今回は、単純に往復乗車券を利用

 

 

今回の行程

3/14

 長野―名古屋―小倉−門司港(観光)−小倉―博多

 

3/15

 博多―新八代―鹿児島中央(観光)/桜島(観光)

 

3/16

 鹿児島中央―新八代―博多―名古屋―長野

 


1日目:3月14日

 1日目は、長野発8:11の特急しなの4号で長野を出発します。禁煙指定席は満席でしたので、自由席に乗車しましたが、空席が多くこれは快適な旅行が出来ると思いきや篠ノ井から大量の乗車がありあえなく満席になりました。松本・塩尻でも降りた分だけ乗車して来るパターンで、木曽路を走りぬけ名古屋に到着しました。

 名古屋からは、500系新幹線のぞみ11号に乗車します。指定された席はA席・・・。当然、BとC席には東京からの乗客がいたので苦労して座席に収まりました。かまぼこ型の500系車内は、ちょっと狭いようにも感じましたが最速で北九州に上陸するためには、この「のぞみ」に乗るより手段が無いので我慢して乗り続けます。京都で、B・C席の人が下車して誰も乗車してこなかったので、その隙にトイレへ行って自販機で飲み物を購入しました。結局、新大阪を出ても広島を過ぎても誰も乗車して来なかったので快適に過ごせました。私の乗った号車は、新神戸を過ぎると下車客ばかりで誰も乗車して来ませんでした。

 新幹線のぞみ11号を小倉で下車して、約3年ぶり九州の地に足を踏み入れました。目指すは、ず〜と行きたくて仕方なかった門司港の「九州鉄道記念館」へ向います。門司港に到着後は、さっそく九州鉄道記念館へ向い。キハ07を初めとして数々の貴重な車両を見学しました。その後は、門司港のレトロ地区をガイドのチラシに従って観光しました。門司港レトロ展望台から見た関門海峡の橋はきれいでした。門司港から普通列車で小倉へ戻ります。タイミングよく181系特急いそかぜ号が到着しました。今や、九州に乗り入れる唯一のキハ181系気動車特急なのでカメラに収めて待つこと、数分で475系の団体専用リバイバル急行列車(列車名は不明)が到着しました。475系国鉄色3両編成でした。これを東日本でやると、多分ホームは大混乱するだろうと思いますが、九州では人も少なくゆっくり撮影できました。

 小倉からは、885系特急ソニック44号に乗車します。指定席券を用意してきたのに案内では「小倉〜博多間は、自由席特急券で指定席の空席もお座りいただけます。」だったら、指定席なんて用意して来なかったのに・・・。で、私は2号車の右側(指定は3号車の左側)に席を取りました。885系の革張りシートは本当に豪勢ですね。私も、これで「かもめ」を合わせて3回目の乗車になりますが、日本一豪勢な自由席ではないでしょうか。日も暮れて夜になった博多駅に到着後は、ラーメンを夕食代わりに食してホテルへ向いました。この夜は、なぜか寝付けませんでした。

 

 

特急しなの4号

 

新幹線のぞみ11号

鹿児島本線普通列車

 

九州鉄道記念館

 

関門海峡大橋

 

ブルーウィング門司

 

門司港展望台

 

門司港レトロ地区

 

門司港展望台からの展望

 

鹿児島本線普通列車

 

475系団臨を撮影

 

ソニック44号

 

 


2日目:3月15日

 いよいよ本命の2日目は、博多駅から特急リレーつばめ37号に乗車して新八代へ向います。博多駅でも特急リレーつばめ号の車内でも、鹿児島中央行と案内しています。特急リレーつばめ号用にリニューアルされた787系に揺られて新八代駅に到着し、800系新幹線つばめ号と初めて対面しました。本来なら3分の乗換えで新幹線つばめ37号に乗り換えるのですが、写真撮影の都合上後続の新幹線つばめ5号に乗車するためゆっくりと新八代駅構内を撮影・見物できました。

 いよいよ、800系新幹線つばめ5号に乗り込みました。最近テレビで見たあの木で出来た座席が2列―2列で並んでいます。放送も、日本語・英語・韓国語・中国語の4カ国語の放送が流れます。真新しい新幹線は、九州路を颯爽と走りますがトンネルが多く景色はあまり見られません。私は、長野新幹線でなれているのでそんなに苦にはなりませんでした。前回、鹿児島から八代まで2時間ぐらい掛かった区間を僅か39分で鹿児島中央に到着しました。私として、あまり乗ったと言う感触が無いうちに鹿児島中央についてしまいました。鹿児島中央では、800系新幹線つばめ号の先頭部はほとんど撮影できませんでした。やはり、新八代で撮影して正解でした。

 鹿児島中央に到着後は、列車の撮影を少ししてから観光に出かけました。「シティービュー」を利用しましたが、多客と渋滞でダイや通りには進まず。とりあえず、西郷隆盛銅像と城山からの桜島展望だけして、フェリーで桜島へ渡りました。桜島は、とても暖かく長野で言えば5月中旬ぐらいの暖かさでした。桜島では、桜島ビジターセンターとなぎさ公園と遊歩道を散策しました。前回と違い、天候に恵まれすぎたこともあり山が良く見えました。桜島から再びフェリーで鹿児島市内へ戻りホテルにチェックインします。さすが、九州の南側だけあって日が長い。急遽、ホテルから歩いて10分ほどのザビエル公園に散歩に出かけました。その帰りに、鹿児島市電の新型低床電車が来たので鹿児島中央まで試乗してきました。夕食を済ませてホテルに戻りましたが、この夜も寝付けませんでした。

 

特急リレーつばめ37号

 

九州新幹線 新八代駅

 

新八代駅での同一ホーム乗換

 

新幹線つばめ5号

 

九州新幹線 鹿児島中央駅

 

特急はやとの風号を撮影

特別快速なのはなDX号を撮影

 

若き薩摩の群像

 


鹿児島市

 

西郷隆盛銅像

 

城山展望台からの桜島

 

桜島フェリー

 

海上から見た桜島

 

桜島なぎさ公園

 

溶岩で覆われた海岸

 

ザビエル公園(1)

 

ザビエル公園(2)

 

鹿児島市

 

 


3日目:3月16日

 最終日の3日目は、鹿児島中央駅から長野まで戻ります。鹿児島中央から新幹線つばめ38号に乗車して新八代駅へ。新八代駅で、1時間ほど時間をとって今度はいつ見られるかも解らない800系新幹線とゆっくり撮影・見物して特急リレーつばめ40号で博多へ向います。この特急リレーつばめ号は、幕の調子が悪いのか先頭から3両は「かもめ・長崎」と表示され室内の電光掲示も「次は、浦上」と表示されていました。ということで、新八代から博多まで自動放送は無く車掌の肉声放送でした。途中の熊本で4両増結した11両編成で博多に到着しました。

 博多からは、700系新幹線ひかり号(レールスター)に乗車します。この列車の指定席は、グリーン車並みの2列−2列シートがゆったりと並んでいます。あいにく、喫煙車での乗車となりタバコの煙が気になりましたが、それを差し引いても十分乗り得な列車でした。新大阪からは、700系新幹線のぞみ20号に乗車します。2列シートに乗りなれた身には、2列−3列シートは狭く感じられました。京都から相席になったものの僅かな乗車時間でしたので苦にもならずに名古屋に到着しました。

 名古屋からは、最後の列車となる特急しなの21号に乗車します。今日の特急しなの21号は、増結編成(2両+4両)で組まれた編成でした。この列車は、指定席を準備していたのですが車内はとても空いていて千種・多治見を過ぎても空席が多数ありました。塩尻・松本でまとまった下車がありましたが、松本が大勢の乗客が乗車してきました。指定券を持っている様子も無いので「信州特急料金回数券」での乗車と思われますが、特急しなの21号の最混雑区間がJR東日本の松本―篠ノ井とは皮肉なものです。姨捨の夜景が美しく見えてくると旅もラストスパートとなり終着の長野に到着しました。

 

 今回は、思いもかけず九州まで遠征しました。やはり、行かれる時に強引にでも行ったほうが良いのではと思った今回の旅でした。次回、800系新幹線つばめ号に乗車する時は、人吉か霧島方面へも行きたいと思いました。

 

新幹線つばめ38号

 

特急リレーつばめ40号

 

乗り換えの博多駅にて

 

ひかり362号レールスター

 

新幹線のぞみ20号

 

特急しなの21号

 


●おまけ

 特急リレーつばめ号用にリニューアルされなかった787系電車も、6連化のうえで「有明」「かいおう」などで活躍しています。

 


特急かいおう1号

このロゴマークも健在でした。