3連休パスグリーン車用で行く

函館・北東北と東日本5方面新幹線乗車旅行

〜2002年7月25日から2泊3日1夜行〜

今年の「3連休パス」は、グリーン車乗り放題の「グリーン用」が発売されました。今回は、このグリーン車用を利用してJR東日本の列車をグリーン車でゆったりと旅行しようと今回の旅を企画しました。

 秋田・青森を観光後、津軽海峡を越えて以前、夜間のみ観光をした函館を昼間正式に観光し、庄内地方(酒田)と雪国の舞台となった湯沢を観光するパターンを作りました。フリー区間外を走る特急はつかり41号を除く、新幹線・特急・急行はすべてグリーン車を利用したゆったりとした旅でした。

 

3日間、JR東日本乗り放題の3連休パス

 


1・2日目:7月25日(木)・26日(金)

〜夜行列車で東北大陸への旅立ち〜

 7月25日、3連休パスの旅に出ました。今日は、まだ3連休パスの使用前なので自腹で最終の普通列車直江津行きに乗車します。最終の直江津行きだけあって黒姫までは混雑していたが、黒姫以降はガラガラになり足を伸ばして快適に過ごせました。

 7月26日、いよいよ3連休パスの旅が始まります。直江津0:24の急行能登号に乗車します。色は、特急色ながら室内は、旧特急白山号時代のままで、グリーン車車内も乗客は2人しかおらずほぼ貸しきり状態で一夜が過ごせました。上野駅到着後は、東京駅に移動して新幹線やまびこ1号に乗車します。E2系J1編成(試作型)なのが残念ですが、グリーン車に乗車できるので文句も言えません。新幹線やまびこ1号のグリーン車は、朝1番の速達タイプの新幹線やまびこ号だけあってグリーン・指定ともほぼ満席の状態で盛岡を目指します。終点の盛岡から新幹線こまち1号に移動します。新幹線こまち1号は、東京〜盛岡間が満席で在来線区間となる盛岡〜秋田間のみの指定席(グリーン席)が何割か別枠での発売となっているため、このような芸当が可能なのです。夏真っ盛りで緑が濃い田沢湖線(秋田新幹線)のグリーン車に揺られて終点秋田に到着しました。

 今日の秋田は非常に暑く、これでは長野にいるより暑いので無いか思う。東北まで来てトホホ・・・である。でも、時間がないので観光を強行します。とりあえず千秋公園へ行き久保田城跡を見学し、再び徒歩で竿灯祭りの資料を展示した「ねぶり流し館」を見学し続いて赤レンガ郷土館を見学する時には、汗で服がびっしょりになりました。赤レンガ資料館見学後は、歩く気力もないしこれから歩いても青森行きの特急かもしか3号には間に合ないのでバスで秋田駅へ急ぎました。

信越本線普通列車

長野22:19―直江津2347

 

急行能登号

直江津024−上野0605

 

新幹線やまびこ1号

東京06:50−盛岡09:18

 

新幹線こまち1号

盛岡09:21−秋田10:50

 

久保田城跡

(千秋公園内にある)

 

秋田市内では竿灯祭り

の準備が進んでいた。

 

赤レンガ郷土館

 

 

ねぶり流し館

 

 

特急いなほ14号

(撮影のみ)

 

 秋田の観光を済ませて、秋田から特急かもしか3号に乗車します。わずか3両のミニ特急は、自由席・指定席共に満席の盛況でしたが、1号車の半分を占めるグリーン車は定員のちょうど半分という理想的な乗車率で発車しました。グリーン車といえども、国鉄時代のシートなのでJR化後に取り替えられた最新式の普通車のシートと比較するとどっちが豪華なの?と考えてしまいます。普段は、遅延が目立つ特急かもしか号ですが、本日は定刻に青森駅に到着しました。

 青森駅で、快速海峡9号(ドラえもん海底列車)を撮影して青森ベイブリッジ・八甲田丸・青い海公園と青森の定番スポットを観光しました。八甲田丸と青森ベイブリッジで撮影をすると本州の北まで来たな〜としみじみします。

 青森から快速きらきらみちのく八戸号に乗車します。最近登場したばかりの新型の観光用気動車で、一人がけの席を確保したので快適に過ごせました。終点の八戸に到着した後は、特急はつかり17号でとんぼ返りします。八戸を出ているのでグリーン車も空いていて快適に青森まで乗車できました。

 本日は、本州最北端の都市である青森に宿泊します。

 

特急かもしか3号

秋田12:48―青森15:15

 

快速海峡9号

(撮影のみ)

 

青森ベイブリッジと八甲田丸

 

青森桟橋記念碑

 

 

快速きらきらみちのく八戸号

青森16:14−八戸17:45

 

特急はつかり17号

八戸17:55−青森18:57

 


3日目:7月27日(土)〜ちょっとだけ北海道へ〜

 7月23日は、青森を7:30に発車する青森始発の特急はつかり41号に乗車する。津軽海峡線の1番列車なので車内は結構混雑した。実は、津軽海峡線を昼間に通過するのは初の体験であった。(1回のみ函館から吉岡海底駅まで往復したが、青森〜函館は無い)いつもは、夜行列車か函館から札幌行の夜行に間に合うように夜間の通過が主であった。

 特急はつかり41号は、JR北海道へ乗り入れるため3連休パスは使えないので自腹を切って普通車に乗車する。これといって青函トンネルに入ったという実感もないままトンネルに入り485系では、最高の時速140キロでトンネル内を飛ばし北海道の函館に到着した。

 函館の観光は2回目となるが、前回は寝台特急北斗星号の待ち時間(4時間)を利用して、函館山からの夜景やライトアップされた教会など夜間の観光であったので、今回は昼間の観光をする。

まず、函館市電が観光の足になるので1日券を購入し最初に、五稜郭へ向かう。五稜郭を見た後は、函館山ロープウェイに乗り函館山山頂から函館市内を見る。函館の町を見下ろした後は、聖ヨハネ教会を見てカトリック元町教会を目指す。ここで、正午を迎える。

 

特急はつかり41号

青森07:30−函館09:22

 

五稜郭跡

 

 

函館市電

 

 

函館山ロープウェイ

 

 

函館山からの展望

 

 

カトリック元町教会

 

 

 函館のカトリック元町教会付近で正午を迎えた。教会から正午を告げる鐘が響き渡る。天候は、快晴であるがさすがは北海道で体感温度は、海からの潮風が吹き込むため本州よりずっと涼しい。何か、気分爽快な気分でカトリック元町教会を見学しテレビコマーシャルで有名な八幡坂を下り市電通りに出て再び坂を登り元町公園・旧函館地区公会堂を見学しました。旧函館地区公会堂は、とてもハイカラな建物でこれが公会堂?と疑ってしまいました。その後、北海道第一歩の碑を見て赤レンガ倉庫を見学して函館駅に戻り、今秋で引退するマウントレイク大沼号とコンサドーレ札幌色の特急北斗11号を撮影して、今年の12月のダイヤ改正で特急に格上げされて消える快速海峡8号(ドラえもん海底列車)に乗車します。

 幼い頃聞いたドラえもんの歌が発車ベルとしてホームに響き、14:08快速海峡8号(ドラえもん海底列車)は、函館駅を発車しました。最後の客車使用の定期快速列車も間もなく廃止になるので、私が乗車するもの今回が最後になるので乗車中も気が抜けません。車内は、ほぼ満席の盛況で、青函トンネルに列車が入ると短かった北海道とお別れして列車は、海底トンネルを進みます。途中の吉岡海底駅で停車して再び本州へ戻り青森駅に到着します。青森からは、特急スーパーはつかり24号に乗車します。新型のE751系電車で運転されますが、グリーン車は半室だけしかありませんが、相席になることなく快適に新型のグリーン車シートでくつろげました。新幹線八戸開業で経営分離される八戸から先は、もう2度とJR線として特急はつかり号として乗車できることは無いので、しっかりと最後の乗車を堪能しました。

 

 盛岡からは、E2系J編成の新幹線やまびこ26号のグリーン車に乗車します。昨日乗ったJ1編成(試作型)と違いやはり座り心地は格段に上でした。速達タイプの列車なので44分で仙台に到着しました。

今日の目的地は福島ですが、新幹線やまびこ26号は福島を通過してしまうので、仙台で乗り換えなければなりません。仙台からは、E4系新型Maxこと新幹線Maxやまびこ54号に乗車しました。E4系Maxのグリーン車シートは豪華でなかなか評判が良いのですが、福島まではわずか24分で泣く泣く福島で下車しました。函館を14:08に出発して最短の乗り継ぎで福島に20:40に到着する所要6時間32分の大移動でした。本日は福島に宿泊します。

 

聖ヨハネ教会

 

 

赤レンガ倉庫

 

 

北海道第1歩の碑

 

 

 

マウントレイク大沼号と

はつかり22号(撮影のみ)

 

特急北斗11号(撮影のみ)

(コンサドーレ札幌色)

 

快速海峡8号

函館1408−青森1641

 

特急スーパーはつかり24号

青森16:54−盛岡19:06

 

新幹線やまびこ26号

盛岡19:24−仙台20:08

 

新幹線Maxやまびこ54号

仙台20:16−福島20:40

 


4日目:7月28日(日)〜庄内と雪国の舞台へ〜

 旅行最終日の7月28日は、福島駅から新幹線つばさ111号に乗車します。400系新幹線の快適な3列シートのグリーン車に揺られて終点の新庄駅まで快適に乗車し、新庄からは、陸羽西線の快速最上川1号に乗車です。快速列車なので、普通車自由席の乗車となり久々にローカル線の旅を楽しみます。キハ110系気動車にのんびり揺られていると終点の酒田駅に到着しました。

 酒田では、1時間ほど待ち時間があったのでタクシーを使って酒田市内の見所を観光しました。まずは、山居倉庫を見学です。現役の美しい米倉を見学した後は、戦前まで日本一の大地主であった本間家の旧本邸の見学をします。さすが、戦前までの大地主だけありすばらしい書院造りの武家屋敷でした。

 酒田からは、特急いなほ10号に乗車しました。485系のリニューアル編成で運転されたので快適なグリーン車の旅が出来きました。特急いなほ号は、結構混雑する特急なので早々に相席となりましたが、新型シートのお陰で窮屈感はありませんでした。途中、村上手前で急病人が発生して救急隊員により列車内で処置し、病院へ搬送したため村上駅での停車時間を延長し新潟駅に16分遅れて到着しました。

 新潟からは、E1系初代Maxの新幹線Maxあさひ320号に乗車します。特急いなほ10号が遅れた関係で接続を取り新潟駅では放送で「押すな」「走るな」「でも急いで」と放送を流し、大勢の乗り継ぎの乗客が大騒ぎで、フリー状態の乗り換え改札を通り新幹線に乗り換えました。新幹線Maxあさひ320号は、7分遅れて新潟駅を発車しました。車両はE1系12両編成で、E1系のグリーン車は、照明も間接で薄暗くちょっと地味であるが、2階席にあるので眺望が良いし、フル規格の新幹線で2列シートはやはりゆったりしています。上越新幹線のほぼ中間になる越後湯沢駅で途中下車をします。

 

新幹線つばさ111号

福島08:03−新庄09:53

 

快速最上川1号

新庄1033−酒田1121

 

山居倉庫

 

 

本間家旧本邸

 

 

特急いなほ10号

酒田12:22−新潟14:30

 

新幹線Maxあさひ320号

新潟14:45−越後湯沢15:36

 

 〜国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった〜で有名な川端康成の小説「雪国」の舞台となった湯沢町で下車したのは、「雪国の碑」を見物することと、「雪国館」(歴史民族資料館)を見学するためです。昭和30年40年代の過酷な冬の暮らしの解説や映画「雪国」の撮影秘話等の資料の展示を見学しました。あまり時間が無かったので、もう一度ゆっくり観光したいです。

 越後湯沢からは、新幹線あさひ322号に乗車します。間もなく消える200系の原型タイプが来たので非常に嬉しかったです。おそらく200系原型タイプのグリーン車は、最後の乗車となるでしょう。越後湯沢から、グリーン車も含めて満席になった列車は、高崎を出て東京を目指します。東京に到着後は、久しぶりに東京駅で夕刻のブルートレインの撮影をしました。

 そろそろ、長野へ帰るため、今回の旅で最後の乗車列車となる新幹線あさま529号に乗車します。E2系N編成の8両編成でグリーン車は、5割程度の乗車率となっています。新幹線あさま号に乗ってしまえば慣れているのでもう何も心配することも無いからか、この新幹線あさま号のグリーン車が一番くつろげました。終点の長野に到着して、乗車&観光と多少無理があった今回の旅は終わりました。

 

雪国の碑

 

 

雪国館

湯沢町歴史民族資料館)

 

新幹線あさひ322号

越後湯沢16:27―東京17:48

 

寝台特急あさかぜ号

(撮影のみ)

 

寝台特急出雲号の機関車

(撮影のみ)

 

新幹線あさま529号

東京19:16−長野20:59