20年ぶりの復活運転

懐かしの急行伊豆号で行く伊豆下田歴史の散歩道

− 平成13年12月 9日 日曜日 日帰り −

伊豆急下田駅に到着した急行伊豆号

 12月1日、20年ぶりに復活運転される急行伊豆号の指定券が手に入った。12月9日、長野発6:00に出発する新幹線あさま500号に乗車する。今回は、東京までの往復に「東京週末フリー切符」使用しているのでお得である。東京に7:40に到着し東海道線ホームに移動して朝食用のサンドイッチを購入していると、待望の急行伊豆号が入線してきた。しかし、先頭(8号車東京側)は、角ライト改造車で集まったファンはガッカリでも、下田側(1号車)はしっかりと原型に近い丸ライト車が連結されていた。

 8:08定刻に東京駅を発車した。8号車の角型ライト以外は、往年の急行列車とたいして変わりはない。私が乗車した車両は、2号車でモハ166−1型というトップナンバーに乗車できた。室内は、原型に近いボックスシートで、途中、JR作成分と伊豆急作成分の2回、乗車証明書をもらい11:34に伊豆急下田駅に到着した。伊豆急下田駅では、明日(12月10日)が、開業40周年ということで記念撮影会が引込み線で実施された。展示車両は、急行伊豆号・100系「40周年記念号」・185系「踊り子」・113系の4種類であった。

あさま500号

 

急行伊豆号(下り)

 

伊豆急下田駅撮影会

 


 伊豆急下田駅の撮影会も終わり、大勢の鉄道ファンは「伊豆急行線開業40周年記念号」に乗車しに行ったようだが、先ほどの撮影会で撮影したし下田は1854年にペリーが来航し日本の鎖国施策に終止符を打つ上で大変重要な地であるとともに日本開国の地としても有名で、このような歴史的な地に来て観光をしないのはもったいないので残り時間を観光に充てることにする。

 今回は、観光案内所でもらった「下田歴史の散歩道」のパンフレットに沿って観光することにした。まず稲田寺を訪ねる。この寺には、お吉の恋人だった鶴松の墓があることで有名である。次に、宝福寺へ向かう。この寺には、お吉記念館がありお吉の遺品や写真が展示されている。また、怪奇現象が多発する寺としても有名でテレビで度々紹介され知っている人も多いと思う。次に泰平寺を見物する。この寺には、初代の下田藩主・戸田忠次の墓がある。

稲田寺

 

宝福寺

泰平寺

 


 次に訪れたのは、吉田松陰拘禁の地を訪れる。幕末の志士吉田松陰は、下田に入港したペリー船を利用して密航を試みて失敗し下田奉行によりこの地に拘禁された。了仙寺は、日米下田条約の調印が行われた寺で、宝物殿には資料などが展示されている。ペリーロードと言うペリーが通った道筋を歩き長楽寺へ向かう。長楽寺は、日露和親条約の調印・日米和親条約の批准書の交換が行われた歴史的な寺である。

了仙寺

 

ペリーロード

長楽寺


 長楽寺から下田公園の山道を歩くと途中に下岡蓮杖の碑がある。この人は、ペリーがもたらした写真術を学び日本写真術の開祖となった。山道を登りしばらくすると開国記念碑が見えてくる。開国記念碑を見た後は、山道を下りペリー上陸の碑を見物して最後に安直楼を見物する。安直楼は、お吉が開いた小料理屋で現在もすし屋が営業している。(内装のみの見学も可)これで、一通り下田市内の見物は終了したが、列車の時間までまだ時間があるので、寝姿山に行くことにした。ロープーウェイで山頂まで上り、展望台から夕日に映える下田の町と太平洋に浮かぶ伊豆諸島を見物した。

開国記念碑

 

ペリー来航碑

寝姿山展望台


 帰りも、急行伊豆号に乗車する。帰りは、伊豆急下田駅で出発セレモニーがあった。16:21夕暮れの下田を発ち東京への帰路に着く、帰りは7号車の乗車だったのでボックス席ながら座席改善車であった。帰りは、臨時特急踊り子号の時刻で走るためか東海道本線を結構な速度で運転し19:29に東京駅に到着した。

 東京駅からは、20:04発の新幹線あさま569号に乗車して、今回とういうか今年(平成13年)の旅行は、すべて終了した。

急行伊豆号セレモニー

 

急行伊豆号(上り)

 

あさま569号