3連休東北鉄道旅行

7月27日(金)〜29日(月)

1日目:727日(金)

 727日金曜日、今日から3日間「3連休パス」を使用して東北方面へ鉄道旅行を楽しむことにした。「3連休パス」は、JR東日本全線の新幹線・特急・急行・快速・普通列車の普通車指定席と普通車自由席が3日間乗り放題の非常にお得な切符である。この切符で、まず目指すのは、本州最北の青森である。

 長野6:43の新幹線あさま502号で東京へ向かう。東京駅で一旦、改札を出て丸の内レンガ駅舎から再び入場し東北への旅立つイメージが膨らんでくる。

東京駅からは、新幹線こまち7号に乗車して盛岡へ向かう。新幹線やまびこ7号では無く新幹線こまち7号なのは、新幹線やまびこ7号の指定席が禁煙・喫煙共に満席で新幹線こまち号の喫煙席に僅かに空席があったためである。新幹線やまびこ・こまち7号は、東京−盛岡間は併結運転されるため旅程に影響はないが何か不思議な感じがした。新幹線やまびこ・こまち7号は、東北新幹線を快調に飛ばし途中の仙台に到着した。仙台で早くも乗客の乗降があり降りた分だけ乗ってくるため車内に空席は見当たらない。北上川を渡りいよいよ盛岡が近づいてきた今日は、そのまま特急スーパーはつかり7号に乗り換えなので折り支度をする。

 

あさま502号

長野06:43→東京08:28

 

   

やまびこ・こまち7

東京駅入線

 

こまち7号

東京08:52→盛岡11:31

 

列車が、盛岡駅のホームに入るとなんと7割以上の人が盛岡で新幹線こまち7号から下車した。盛岡からの乗車もざっと見て20名程度と、新幹線こまち7号の乗客のうち7割以上が新幹線やまびこ7号の指定席が取れず新幹線こまち7号へ乗車したと見える。こんな観察をしていたせいで、在来線3番ホームへ行くと特急スーパーはつかり7号の発車2分前で先頭車の撮影をして、弁当を買う暇もなく慌しく乗車し席に付いた頃には列車は盛岡駅を発車していた。

特急スーパーはつかり7号の車窓には、東北新幹線八戸延伸工事の風景があちこちで見られた。終点の青森に到着後し列車から降りた後はすぐに「立ちそば屋」へ直行して腹を満たしてから、列車撮影・青森港の散策をして函館始発の特急はつかり22号に乗車する。指定席券を取ってあるので途中駅からでも安心である。485系のリニューアル編成に揺られ盛岡へ戻り今日は、盛岡に泊まる。

スーパーはつかり7号

盛岡11:39→青森13:52

 

快速海峡7号

21世紀ドラえもん機関車

 

快速海峡6号

2000年ドラえもん機関車

特急かもしか6号

 

 

青森港を散策

青森ベイブリッジと八甲田丸

はつかり22号

青森15:40→盛岡17:53


2日目:728日(土)

 今日は、朝早く起きたので朝食として仙台の「牛タン」弁当を選んだ。今日は、盛岡10:16の快速ぐるっとさんりくトレイン号に間に合えばよいので余裕で往復できる。盛岡6:01の朝1番の新幹線やまびこ30号は、20016両編成であった。朝1番の列車にもかかわらず乗車率は、結構良く自由席でも半分は乗車していた。仙台までは、朝1番の列車なので停車駅ごとに乗客が増え相席ギリギリの所で仙台に到着し下車した。

 仙台は、今日宿泊する都市である。わざわざ朝、仙台まできたのは牛タン弁当が目的だけでは無く仙台を起点とすると今日は、仙台−盛岡−宮古−釜石−盛−気仙沼−仙台と南三陸を1周できるのだ。と言うわけで、仙台で牛タン弁当を入手して新幹線Maxやまびこ31号で盛岡へ戻る。発車直前に指定席を取ったため2階席の通路側であったが、次の古川から乗客の下車が始まり北上で窓側に移動できた。牛タン弁当を賞味しながら景色を見ていると盛岡に到着した。

 

やまびこ30号

盛岡06:01→仙台07:22

 

Maxやまびこ31

仙台08:08→盛岡09:29

 

キハ52型盛岡車

盛岡から快速ぐるっとさんりくトレイン号で釜石へ向かう。車両は、団体専用のkenji号で、豪華なリクライニングシートが並んでいる。この列車は、盛岡−宮古−釜石−遠野−花巻−盛岡と1周する列車で、私は途中の釜石まで乗車する。盛岡から宮古までは、山間部を走り宮古からは海沿いを走り釜石に到着した。

 釜石からは、三陸鉄道南リアス線に乗り換える。三陸鉄道の乗車券は、別払いなので購入すると今となっては珍しい硬券の乗車券であった。ホームに上がり列車の到着を待つ。快速リアスシーライナー号は、夏休みに運転される季節列車で、八戸から三陸鉄道線を経由し仙台まで走る長距離快速列車である。車両は、三陸鉄道のリクライニングシート車と一般車の2両で運転される。例年、混雑の常習列車で座れるか心配になったが今季の運行初日にもかかわらず空いていて、リクライニングシート車の窓側(海側)に座れた。時々三陸の海を見ながら三陸鉄道南リアス線を南下する。途中の盛で進行方向が変わりJR大船渡線に入り気仙沼で下車する。

 気仙沼からは、快速黄金海道ふかひれ号に乗車する。この列車も、今日からの運転開始であるが全席指定なので何の心配も無い。ホームに行くと、団体用のグラジア号が入線してきた。車内は、3列シートのフルリクライニングシートに前後に展望ラウンジが付いていて、この設備で快速列車として使用されるのでかなりの乗りトク列車である。夕日が美しい田園地帯を走り南三陸1周のゴールとなる終点仙台に着く頃にはもう夜になっていた。

 今日は、森の都仙台で本物の牛タンを賞味して泊まる。

 

 

 

ぐるっとさんりくトレイン号

盛岡10:16→釜石13:19

 

リアスシーライナー号

釜石13:54→気仙沼15:35

黄金海道ふかひれ号

気仙沼16:37→仙台19:04


3日目:729日(日)

 旅行最終日の29日は、仙台から新幹線やまびこ32号に乗車する。最近急速に廃車が進む200系オリジナル編成で、この編成も乗車できるときに乗車しておいた方が得策だ。福島で山形新幹線に乗り換える。福島駅に到着した新幹線つばさ113号は、E3系の新型車両で遠くからでもはっきりとすぐに分かった。1999年の新庄開通時に増備されたこの編成は、撮影する機会があっても乗車の機会がなかったのでようやく乗車できたの一言に尽きる。新幹線つばさ113号は、速達列車なので福島を出ると山形に停車するだけなので、板谷峠を越えて、山形を出るとあっという間に新庄に到着した。新庄では、400系とE3系の新旧つばさ号の並びも見られた。

 

やまびこ32号

仙台08:02→福島08:31

 

つばさ113号

福島08:49→新庄10:27

新庄駅にて

新旧つばさ号の並び

 新庄からは、快速最上川風っこ1号に乗車する。この列車は、トロッコ気動車で窓が無い。新庄を出ると、田園風景に心地よい風が吹き込みまさに、天然クーラーといったところである。トンネル内は、気動車のエンジン音が響き渡り迫力満点であった。車窓から最上川が見えてくると、今日は観光案内をする人が乗車していていろいろ見所を説明してくれたお陰で、3度目の陸羽西線も結構楽しめた。

 余目からは、特急いなほ10号に乗車する。今日の特急いなほ10号は、485系T18編成が使用された。4つ目ライトの旧北海道仕様車の485系に乗車出来るという貴重な体験まで出来た。ちなみにJR東日本で485系特急塗装は、今乗車している新潟支社の1本と青森支社の4本の合計5本となり、JR東日本で485系国鉄色を見つけることは困難になりつつある。特急いなほ10号で一気に新潟まで南下する。

 新潟からは、今回の旅のラストを飾る特急みのり2号に乗車する。今回の旅の最後は、この列車(この車両)しか思い当たらなかった。特急みのり2号は、長野総合車両所の1896両で運転される。当然、私がラストに選ぶのだから旧特急あさま号編成である。新潟駅で旧特急あさま号に出会えるとは、数年前まで想像もしていなかったが、快速運用よりやはり特急運用に就いていた方が格好良く見える。特急みのり2号は、ちょうど夕日が始まりかけて太陽の光が海に反射する時間帯に日本海岸を通過して美しい風景を見せてくれた。直江津からは、信越国境を越えてすっかり暗くなった長野駅に19:28に到着した。

 今回は、本当に良く列車に乗った旅だった。

 

最上川風っこ1号

新庄11:00→余目12:17

いなほ10号

余目12:32→新潟14:35

みのり2号

新潟16:29→長野19:28