あの豪華寝台特急カシオペア号に、一人分の運賃・料金で乗車できるという「寝台特急カシオペア号シングルユース券」がいよいよ発売された。3月31日までの期間限定ではあるが、私に「寝台特急カシオペア号」に乗って下さいと言わんばかりの切符である。さっそく、寝台特急カシオペア号で冬の北海道へ旅立つことにした。

 

●1日目 1月26日(金)

 

 第1日目は、長野発10:10の新幹線あさま4号で出発する。この列車は、長野を出ると終点の東京まで停車しない新幹線で唯一の始発駅から終着駅までノンストップで結ぶ列車である。東京駅に到着後は、渋谷経由で三軒茶屋へ移動して東急世田谷線で運転されている「デハ80型さよなら運転」の臨時列車を撮影してから上野駅へ向かう。

 上野からは、早くも今回の目的である豪華寝台特急カシオペア号に乗車する。夢にまで見た寝台特急カシオペア号の前後の撮影を終えて、いよいよ夢にまで見た寝台特急カシオペア号に乗車し車内を見て歩く。JR最初の新造客車だけあって車内は電車のようにとてもきれいでカシオペアツインの個室内には、トイレ・洗面所・BSテレビ(ナビゲーション・ラジオ兼用)・時計が付いていた。ホームに発車のベルが響き渡り16:20札幌へむけて寝台特急カシオペア号の16時間35分の旅が始まった。個室内でルームサービスの夕食をとり展望ラウンジへ移動してカシオペア号の旅を満喫していると夜ももう更けてきたのでソファーを寝台に作り変えた。

 

 


新幹線あさま4号

長野10:10東京11:31

東急デハ80型さよなら列車

寝台特急カシオペア号

上野16:20札幌08:55

 

 

 

●2日目 1月27日(土)

 

 2日目は、札幌に8:55に到着し駅前からバスで北海道開拓の村へ移動する。北海道開拓の村で「馬そり」に乗って村内を1周した後、旧札幌駅・開拓使庁札幌本庁舎・旧小樽新聞社など歴史的建物を見物してバスで札幌市内へ戻り、おなじみの北海道旧本庁舎・札幌時計台・テレビ塔という札幌市内3名所を見学する。この3名所は、これで4回目の見学になるのだが、3箇所とも見学しないと札幌へ来た実感が今一わかない。今回は、時間に余裕があるので以前から訪ねたかった、北海道大学のクラーク像・ポプラ並木を見学して札幌16:59の特急スーパー北斗18号で苫小牧へ向かう。今回の旅は、突然決まったため札幌市内のホテルが押さえられなかったのだ。結局、新型の特急スーパー北斗号と明日乗車する旧国鉄初の交流専用特急電車781系使用の特急すずらん号との乗り比べも出来るおまけがついた。特急スーパー北斗18号の車内は、夕方の函館行きだけあって混雑していて指定席も満席に近かった。列車は、振り子装置を駆使して全速力で飛ばすのは良いが揺れが気になった。苫小牧には17:40に到着し今日は苫小牧に泊まる。今日は、東京が大雪で羽田空港が閉鎖された影響で航空機が大量に欠航し泊まったホテルも大変混雑していた。

北海道開拓の村

北海道旧本庁舎

札幌時計台

北大 ポプラ並木

北大 クラーク像

特急スーパー北斗18号

札幌16:59苫小牧17:40

 

 

 

●3日目 1月28日(日)

 

 

 3日目は、雪の苫小牧を07:45の特急すずらん1号で札幌へ向かう。この列車は、4両編成で自由席は1号車から3号車と4号車の半分で、指定席が4号車残りの半分となり座席カバーに大きく「指定席」と刺繍されている。室蘭始発の朝1番の特急なので混雑を予想して指定席を確保した。苫小牧からの乗車も多く自由席はすでに長い列になっている。特急すずらん1号は、雪の中を2分遅れで苫小牧に到着すると車内は大勢の立席客が通路を埋めていた。どうやら雪の影響で車や高速バス利用者も列車に流れたようだったので、今回は指定席を確保して正解だったようだ。雪に強い781系は、札幌へむけて全速力で走り、札幌には定刻の08:38に到着した。札幌からは、09:11発の快速いしかりライナー号に乗り継ぐ。車内は結構混雑していたがかろうじて座れた。札幌を出ると雪は上がり海岸線の景色の良いところを列車は走り小樽には09:57に到着する。

 小樽では、「小樽散策バス」を利用して2回目の小樽観光をする。前回は、小樽運河のみであったが、今回は、半日かけてゆっくり観光する。雪の小樽運河から小樽市立博物館を見学してバスで小樽オルゴール堂へ向かい。その後、絢爛豪華な石原裕次郎記念館をじっくり見学してバスで北のウォール街の歴史的建造物を見学して小樽13:45の快速エアポート142号で新千歳空港へ向かう。この列車の4号車には指定席車両「Uシート」が連結されている。リクライニングシート完備の快適なシートでJR北海道の乗車を締めくくる。新千歳空港には14:56に到着する。

 新千歳空港からは、全日空64便で羽田へ向かう。航空機の利用は3回目になるが今回、初めてジャンボ機に搭乗することになり、札幌駅で朝8時に搭乗手続きをしたところ座席は、辛うじて窓側を確保できた。千歳は大雪で滑走路を除雪しながら交互使用しているため離陸時間が遅れる一方で東京からの新幹線あさま号の乗り継ぎが気になる。幸い45分遅れの17:15に千歳を離陸したので何とかなりそうだ。窓には、町の夜景と星空と月がきれいに見える。夜景を楽しんでいると18:55定刻より45分遅れで羽田空港に到着した。

 羽田空港から東京駅に移動して東京20:04に臨時新幹線あさま573号に乗車する。この列車は、東北ホームの23番線から発車するので新幹線あさま号で東北ホームから発車し、上野で逆線の上り副線に入り後続の新幹線あさひ号の通過待ちをすると言う貴重な体験をして21:52定刻に札幌より雪深い長野に無事に到着した。

 

特急すずらん1号

苫小牧07:45札幌08:38

快速いしかりライナー号

札幌09:11小樽09:57

小樽運河

小樽市立博物館

小樽オルゴール堂

石原裕次郎記念館

快速エアポート142号

小樽13:45新千歳空港14:56

*全日空64便

新千歳空港16:30(17:15)

→羽田空港18:10(18:55)

新幹線あさま573号

東京20:04長野21:52

 

*全日空64便=()は、雪による遅れ時刻

 

 

 

●寝台特急カシオペア号(上野→札幌)

EF81型カシオペア号

 

E26系カシオペア号

 

ラウンジカー

 

カシオペアツイン

 

ルームサービスの夕食

 

カシオペア号寝台指定券

 

カシオペア号シングルユース券